日記・コラム・つぶやき

2017/12/11

一緒に仕事する刺激

本日まで漫画のお手伝いの仕事でした。帰ってきて、一息ついたところ。

最近ではアシスタントの仕事もデータでやりとりするようになってたりするのですが、こちらは久々泊まり込みの仕事。

一つ所で一緒に仕事する、いわば同じ釜の飯を食うという状態のいいところは、刺激をたくさんもらえるというところ。

厳しい現状を生き残るための情報交換をし、次はこういう話を書きたいと言ってると、それをきっかけにさらなる閃きが降りてきたりします。

主人公とヒロインにもう一人絡んで三角関係になることに気づきましたよ。楽しそう。

今月はものすごく忙しいのですが、こういう刺激のある仕事であれば大丈夫。がんばって乗り切ろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/09

ロングテールと描き方の変化

本日は、このあいだツイッターで見かけた話題。

漫画の売り上げは紙では下がっているが、電子版を合わせると近年下降傾向が止まって上昇に転じている。ただし中堅作家の新刊の売上は10年前の2分の1から3分の1。電子書店での漫画の新刊の売り上げは1割から2割。他は既刊。

この話の中で気になるのが、既刊の内訳です。

今も続いてるシリーズの前の巻が多く売れているのか。完結した懐かしジャンプ漫画をおっさんがまとめ買いしているだけなのか。

後者があまり多いと、欲しい漫画を一通り買ったら需要がなくなってしまいます。

理想なのが前者で、新刊既刊、一緒に買ってくれているということ。今後の発展も見込めます。

そして、さらにその作者の前のシリーズにまで手を出してくれていれば、品切れ、絶版がないという電子化のメリットが生きてきて、創作活動の助けになるのです。

そういうロングテールが効くということになったら、もしかしたら書き方が変わってくるかもしれません。

現在、特に漫画は、瞬間の人気を最大値にする描き方です。とにかくアンケート結果が重要で、それがはかばかしくないと結構強引な路線変更なども見られます。しかもそれが悪あがきにしかならず、ぐだぐだで終わることもあるのです。

でもきちんと終わらせて良い読後感を提供すると、他の既刊も買ってくれるとなれば、そこを大事にするインセンティブが出てくる。僕の好きなしっかり終わっているオチを見れるという、期待感が出てくるのです。

ぜひともそういう世界が来てほしいです!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/07

セルパブでの二方向

ということで前日、前々日に引き続きましての話題です。要点をまとめますと。

紙の雑誌、コミックスの売り上げががた落ちで、崩壊に向かって加速がついている模様。すると本屋も流通もだめになるので、必然的に電子書籍に移行するしかない。

しかし、そうなったときに、今まであった金融機能がなくなり、宣伝力も落ちるので、実績重視、インパクト重視になるのではないかという不安がある。

ということでした。

さてですね。電子書籍にするという点では、セルパブでも出版社を通した出版でも変わらないわけですよ。なので結局、環境からくる条件としては変わらないことになり。

セルパブだと何が違うかというと、「セルフ」なので、自分で方向性を決められるというところだけです。

ばんばん売れるものを作りたいというのなら、考え方は商業出版と変わらないはず。より需要の大きいもの。よりインパクトのあるもの。セルパブの場合は思い立ったらすぐやれるスピード感と、思い切りのよさが利点となるので、よりアグレッシブに尖がらせるべき。

自分の得意な形、自分の興味にこだわりたいんだという人は、そこが一番売れるところじゃないということも飲み込んで活動しなくては。当然読者の人口密度は薄いので、出会うのはより大変になります。そこで四半期で結果を出せとか、そういう外からの圧力がないのがセルパブの利点となるので、ただひたすらこつこつがんばるべき。

方向性をしっかり持つということが、打つべき手も決めていくということで、そこがぶれると中途半端で効果がない。わかってる?>アワアワしてる自分

この記事書くため、いろいろ考えていることをメモして眺めているうちに、問題点はここだなと自覚。ということで、状況整理してアワアワしている自分を落ち着かせるという、当初の目的を達成しました。

これ、字で書くと簡単だけど、結構揺らぎますよね。好き勝手書きたいし、結果もすぐほしいですからね。そういう欲望は認めないとだめだと思うんですよ。じゃないとひねくれてくから。

認めたうえで、本気でそのための条件を考えると、「すぐ」が明日ではないことがわかり、手筋も見える。

さて、あとはですね、間に合ってないやんけ!という嘆きを緩和するために、後々に希望が持てる展開に持ち込むということで。

クラスタ論とかランドマーク論とかキャッチコピー論とか、いろいろ考えてるんだけど、実証されていない仮説の状態なので、それはいつかまた。

とりあえず、方向ぶれないように、次の打つ手を絞り込みます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/06

出版の先鋭化

さて昨日は、予想していた事態ではあるが、対策が間に合わないうちに来ちゃったけどどうしよう、というところで終わりました。

雑誌が弱って書店、流通が弱り、電子書籍へ移行するしかない、という話なのですが。

それが僕にどういう影響を及ぼすのかというと。

出版の先鋭化という形で襲ってくるのです。先鋭化自体は出版不況の中ですでに起きていました。それがますます進む可能性が。

まず一つが、金融の問題です。こちらはこのあいだの記事でも書きました。紙の本の場合、出版社が取り次ぎに本を納める時の前金が当てにできるけれど、電子書籍に移行したら実売になってそれがなくなるのではないか。すると資金繰りが厳しくなるのではないか。

するとより「売れそうな企画」ということになって、より実績重視になっていくのではないか。

前述のとおり、現在でもすでに長らく続いた不況によりそういう影響があって、実績のない新人の本はなかなか出せないと言われちゃっていて。

実績がないのでチャンスがない、チャンスがないので実績が作れない、卵が先か鶏が先か。そんな状況が進んでいくのではないかという不安があります。

そして、電子書籍に移行していくと、宣伝力の問題が出てきます。ネット書店はリアル書店に比べて、手に取らせる力が弱い。よりこちらからアピールしないとだめになっていく。

そのときネットの特性が影響します。例えばネット記事のタイトルが、どんどんあおり気味になっていくのは、それだけクリックさせるのは大変だということで。

小説や漫画の場合だと、ぱっと見で興味を引けるタイトル、キャッチーな題材、バズらせられる派手でショッキングな展開。こちらもすでにそういう傾向あるよなあと思うのですが、その辺りに向かう圧力がもっと高まると思われ。

そして僕にとって問題なのが、ぶっちゃけ、そっち方面の発想が苦手だということなんですよ。今でもそれが自分の足を引っ張ってるなあと思うのに、必須というレベルになると、がんばってやったとしても、まがい物の偽者が天才に勝つのは厳しいし、つらい。そういう不安。

さて、この事態は予想はしていました。細かいところはずれがあっても、大枠の方向は予想の範疇。だからそれが来ても何とかするために、セルパブに入れ込んでいたんですよね。

環境が変わっても、自分で対応できるように。

実績がないなら、そこで作ればいいし。

ど派手に売るのが苦手なら、そこでこつこつ売っていけばいい。

そういう心積もりで、形だけはできてる。

結果がまだ出てない。

なのに大波がきそう。

ということでアワアワしていたわけですよ。

そんなセルパブの課題は明日。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/05

雑誌の崩壊

ツイッターにも書きましたが、この週末、(((゜o゜)))アワアワ となってたんですよ。

12月が、仕事に仕事と仕事が重なって、非常にタイトなスケジュールになっている上に、自分の原稿もいくつか進めねばならず。

そんな時に、現状の厳しさを再確認させる記事を読み。作家の先輩に送った相談メールでやっぱり厳しさを再確認し。

ちょっと待って、これ今後の方針や予定を組み替えないとだめじゃないの? とさらに難題降りかかってきて、アワアワとなったのです。

考えを整理して、混乱から脱出するということも兼ねて、ちょっと記事にまとめてみます。

現状の厳しさを再確認させた記事というのはこちらです。出版状況クロニクル115。

こちらは出版のデータやトピックを取りまとめ、考察を加えているシリーズ記事です。ぶっちゃけ出版不況になって以来ずっと「やばい」としか書かれてないので、崩壊していく出版の定点観測ををしている気分でいつも見ていて、厳しいのはわかっていて。

ただ今回、どうも雑誌の崩壊が本格化したようだという点が目にとまりました。

今年に入って何度か前年同月比2桁%マイナスを記録していて、どうも通年でも2桁マイナス行きそうだと。

雑誌についてはこのあいだ書いたように、気になっているところだったのです。

本屋さんは雑誌の売り上げ(コミックスの多くも雑誌の別冊扱いでこちらでカウントされている)によって支えられているけれど、時間つぶし需要をスマホに取られ、そちらがだめになっている。なので本屋がどんどん潰れる。

それはわかっていたけれど、こちらの記事では、大型書店ももうやばいという話が出ていました。来たよ、来たよ。

カフェと併設したり、イベントスペース設けたり、セレクトショップにしたりと、本屋の側の模索もあるのですが、あれはたぶん人口密度の高い都市圏じゃないと厳しいのではないかと思われ。

すると地方はコンビニぐらいしかないけど、そこも返本が多くて売り場面積縮小していたり、運送会社さんが手間ばかり増えて儲からないと悲鳴を上げていたり。

地方ではネット書店しか頼れなくなる状況が見えてくるのですが。

ネット書店はリアル書店に比べて手に取らせる力が弱く、じゃあ結局SNSの宣伝や口コミがきっかけなら、そもそも届くのに何日もかかる紙じゃなくて電子の方が、その手元のデバイスですぐに買えて即読めていいのではないかと。

そんなことを考えていたら、実際に記事の下の方に、電子版の話題もありました。読み放題がかなり稼いでいる。コミックスはこのデータからは外れているみたいだけど、他の記事ではそれもシェアを伸ばしていると聞く。

つまり紙の雑誌が崩壊したら、電子書籍への移行がますますはかどる、という話だと思われるわけですよ。

でね、それはいつも言ってる予想していたことが来たということで。

だったらアワアワしなくてもいいんじゃないのと問われればですね。

この一言。

間に合ってないやんけ!!

やばいと思ってたからいろいろ模索してたのに、どうにかなる前に来ちゃってるよ。しかも、そんな記事読んだ時に、先輩のメールで厳しい現実をさらに確認してるんですよ。

アワアワもしようってもんですよ。

ということで、僕への影響という話は明日。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/11/30

電子雑誌の意義

電子書籍がだいぶ普通になってきたなあと感じるこの頃ですが、そうなった時、そこでの雑誌の意義についてちょっと考えたのです。

というのもですね、友人作家と話していて、ちょっとそういう話題になりまして。漫画の単行本はだいぶ、電子版のシェアが大きくなってきているのですが、漫画の雑誌の方はそれについていけてない様子。

雑誌モデルが電子の時代に合ってないのかもしれない、と感じたからなのです。

雑誌の意義としては、何かを目当てに買った時に、横に載っている別のものも目に入ってきて、読者が横に広がっていく効果があるということだと思うのですが。

ガンズもある意味、それを目当てに皆で集まってやっているんですけれど。

漫画の電子雑誌があまり買われないという話だけでなく、Webサイトでも、リンクから目当ての記事へと来たら、他は読まずにそのまま帰っちゃうと言われるわけで。

ネット上では単品買いが普通で、まとめただけではだめなのかなと思うわけですよ。

何が載っているのかわからない、福袋的なおもしろさと言えば聞こえはいいが、それが何を期待したらいいかわからないというマイナスにも作用する。紙の本でリアル書店であれば、なんとなく手に取って中をぱらっと見るということもありますが、それもない。

何か、最初の引っかかりになるような、そんなものが必要なのではと思うのです。

もしくは何かランドマーク的な。期待できることが何かを、外に向かって発信する要素。

ガンズは一応、ジャンルは絞った方がいいかなと、エンタメ系SFを掲げたのですが、もっとはっきり引っかかりを作った方がいいのかも。そんなふうに考えました。

ただ、実際となるといろいろ難しい。アンソロジーみたいにテーマを絞って、表紙からそれをアピールして好きな人が手に取れるようにするとか考えて、今度は絞り込みすぎるとネタ被りが増えて飽きられるのではと考えて。

どの辺がベストバランスなのか、結局、試行錯誤するしかないのです。ということで、次回のガンズはそれを踏まえて、自分の新連載を始めます。

『銃と宇宙』といったらスペースオペラだよね!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/11/29

セルパブの二方向

『小説を出したい会議』の告知で、セルパブの二方向ということを書きました。本日はその話題。

二方向の一つは、アマチュアの側から出版に進む方向です。

ここで言葉の定義の問題が出てくるのですが。

セルパブというと、狭い意味では、ePubなどの形式で、パッケージ化された電子書籍を自分で作ること、になるのですが。

publishigを公にすることと捉えて、投稿サイトもセルフパブリッシングのうちに含めれば、すでに非常に多くの人が取り組んでいることになります。その中で評判を勝ち得たものが、紙の商業出版へとたどり着くという方向性です。これは最近、結構多い。

逆に従来のプロの側にいた人が取り組むセルパブもあるよというのが、会議を前にした僕の視点でした。僕自身がそちら側なので、本日はその点をもう少し詳しく書いてみようと思います。

こちらの方向も、どこまでをセルパブに含めるかという定義の問題があります。特に何人かでやる場合の、小規模な出版。セルフじゃないよねと、月刊群雛の時に編集長の鷹野さんが笑ってました。

作家の場合は単純に、出版社を通さないで出版することでいいけど、編集者が絡んできたら、それは単に小さな出版社を作ったということなのではないかとも言えるし、ややこしい。

ただ、定義は置いておいても、この流れは不可避なのではないかと思っています。この形でないと、出版できない企画が生まれてくると思うからです。

それは紙の本の流通の衰退が止められないため。

そもそも本屋の経営は、漫画を含む雑誌の売り上げに大きく依存していました。

ですが、スマホの普及により時間つぶし需要をそちらに持ってかれたので、紙の雑誌の売り上げはどんどん下がっています。そして街の本屋さんが潰れている。

すでに書店のない地域も珍しくないのですが、そういう所で頼みのコンビニも、最近では返本率が高いので取り扱いに熱心じゃなくなっている様子です。運送会社も悲鳴を上げてますしね。

こうして紙の流通が弱ってくると、電子書籍の存在が大きくなってくる。すでに漫画ではかなりの部分を占めるようになってきました。でもそうなると問題になってくるのは、金融の側面ではないかと思うのです。

従来の紙本の流通システムには、自転車操業しやすい仕組みがありました。再販制度により、委託販売の形になっているので、本屋さんは売れなかった本を返本できます。出版社は最初に取次に本を渡すときに前金をもらっていて、返本のときに清算。取次がお金を貸している形。

そして、返本して清算するときに、次の本を出版すると、前金から返本分のお金が出せる。当たりの本が来るまで、これでしのぐ。

電子書籍では、これがなくなります。売れた分だけお金が入る形です。出版社にとっては、条件がシビアになる。

ある程度の頻度で当たりが望めるジャンルはいいけど、そうじゃない企画はどんどん通しづらくなるのではないか。「今はなかなか通らない」は、もう普通に言われる話ですし、それがますます加速しそう。

ということで、出版するという行為を一度ダウンサイジングして、採算ラインを下げた状態を作らないと、豊かで多様な生態系を維持できず、結果読者を取り逃がすことにつながるんじゃないのかなと思っているのです。

少なくとも、「出したい本があり、それが優先」というタイプの人は、セルパブの手法を取り入れていかないといけなくなるんじゃないかな。

そういう考え方があって、僕もセルパブに取り組んでいるのですが。

ただ、「セルパブの手法」も、出すことはできるけどそこから先がさあ、という状態なので、そこはがんばって切り開いていかないとなあと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/11/20

第一回 それでも小説を書きたい会議

土曜日は日本独立作家同盟のトークイベント『第1回 それでも小説を出したい会議』でした。

今期から同盟の組織がちょっと変わって部会が設けられ、そちらの主催という形。僕もそこのメンバーとして運営に関わっているのです。といっても受け付けと片付けぐらいなんですけれども(^^;;)

登壇者は漫画原作者の北沢未也さん、編集者の梶原秀夫さん、元SFマガジン編集長の今岡清さん。面白かったのは、立場によって共感する人やポイントが全然違うということでした。

僕は作家なので、北沢さんの「編集者からの返事待ちの時間がすごく長くて」というお話にすごい共感していましたが。

ガンズでご一緒している、この日の司会だった波野さんは、普段のお仕事がムック本とか実用書を作る編集者。梶原さんがアイドル本を先駆けた編集の方なので、大きなお仕事をいくつもなさっている大先輩ではないかと始まる前から興奮気味。休憩時間にも話し込む姿が見られました。

梶原さんのお仕事が一番ビジネス色が強いためか、電子書籍について語るとき「書きたいから」「面白いから」というようなふわっとした話ではなく、具体的で冷静な視点で語られていて、僕もとても興味深かったです。

前回ご挨拶しそびれた今岡さんとちょこっとお話しできたのも、SF者としては重大トピックです(^^)/

三者三様の立場から、セルパブの体験談や期待感が語られ、面白いイベントでしたよ!

さてこの会議は第2回も予定されており、現在企画進行中です。ご期待ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/11/17

時代の変化は容赦なく

本日はジャンプの感想で書いた話題の続きです。

道具の進化によって、必要とされるスキルが変わるということ。そこから転じて、環境の変化によって、必要とされるスキル、行動は変わるということ。

子供の頃から漫画家になりたいと思っていた僕は、見よう見まねでいろいろと絵の練習をしました。キャラクターの練習は当然として、特に漫画には心理描写をするための独特の背景技法があります。あれが入ると、いかにも漫画っぽくなるのです。一生懸命練習しました。

例えば当時の少女漫画に多かった点描。ふんわりとしたほのかの思いなどを表現するために多用されていました。

そして短い斜線を重ね合わせたかけ網。いろいろなバリエーションがあり、ポップな表現から暗く不安な気持ちに至るまで、幅広く使われていました。これは短い斜線を平行に等間隔に引くことが必要で、きれいにそろえるのは意外に難しいのです。

そして渡辺先生の仕事場に入るようになると、それがまさに仕事となったのですが。

できると思っていたことも、プロの世界で要求されるレベルには届いておらず。

線が汚い。集中線が抜けてない。トーンの削りが荒い。

片っ端からダメ出しされます。さらに練習するしかありません。

するとやがて、そういうものもこなせるようになっていき。

特にベタフラ、ベタフラッシュと呼ばれる技法。密な集中線で暗闇の中に輝く光を表現する技法は、抜きができていないとうまくいかないのですが、一生懸命練習した結果、他の人が失敗してホワイトをかけた上からでも引けるほどの腕前に。ちょっと自慢。

ですが、

 

 

全部、

 

 

今は、

 

 

無駄!

 

前の記事で書いた通り、全部今はいらない。ソフトの側で設定できるのです。

ホワイトの上のベタフラなんて、そもそも修正液も使わないから原稿がデコボコしたりしないですしね。

だいたい、デジタル化の前にも、トーンの種類がどんどん増えて、手書きの心理背景描写はいらなくなっていました。

先ほどの点描。密度を上げて、黒地にほんわかと光が浮かぶ表現があり、フルートの後ろとかによく打っていたのですが。

心理背景に使えるトーンが増えてそういうのが出て、ぺたっと貼ればはい終わりに。渡辺先生の仕事場では、トーンの番手で呼ばず、「ひろしいらず」略して「ひろいら」という呼称が定着していましたよ。いじめだよw

というようにですね、そうやって環境は変わっていく。対応しなければいけないことも変わる。

僕なんかは、漫画では得意なことからいらなくなっていったクチです。そういう経験から、出版の環境の変化に対しても、抵抗するのではなく適応するしかないよなあと思うのです。

昨日の晩も、友人作家さんたちとそんな話題が出てました。便利なものができれば、そちらに流れる。制作ツールしかり販売の仕組みしかり読まれ方しかり。

デジタル作業のほうが絶対速いしきれいだし、電子書籍のまとめ買いのしやすさは際立っているし、電車の中の時間つぶしの座がスマホに奪われたら、雑誌が売れなくなるのは当たり前だし。

それに適応していかなければいけない。なのでずっと、そういう話に耳をそば立たせています。

その点で、明日の土曜の日本独立作家同盟トークイベント『第1回 それでも小説を出したい会議』には期待しています。このタイミングで書くと、ここまでが宣伝の前振りみたいになっちゃいますがw

でも、こういうことを考えているから、同盟に興味を持ち、活動に深入りしていき、イベントのお手伝いまでするようになったわけで。

プロとしてのキャリアがある方々のセルフパブリッシング事情については、本当にとても興味深いのです。

私も興味がという方がいらっしゃいましたら、11/18土曜午後2時渋谷です。ぜひお立ち寄りください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/11/13

それでも小説を出したい会議を開催します

今期から日本独立作家同盟の組織がちょっと変わりまして、理事長の鷹野さんに集中していた仕事を、もっとみんなで分担しようということになりまして。

ということで、僕もイベントの運営などのお手伝いをすることとなりました。その第一弾がこちらです。

『第1回 それでも小説を出したい会議』

会議といいつつ、トークイベントなのですけれども。

今岡清さんは、以前セミナーに登壇されていました。S-Fマガジン元編集長で、栗本薫さんの旦那様ということで、興味深いお話をいろいろお聞きすることができました。

今度は他に編集者の梶原秀夫さん、漫画原作者の北沢未也さんも加わって、セルフパブリッシングの突っ込んだ話をする予定です。出版の第一線で活躍してきた方々が、なぜセルフパブリッシングをするのか。

僕は、セルフパブリッシングには二方向の参加の仕方があると思っていて。

一つは、これから出版に参入する人たちの方向。投稿サイトに出すこともpublishするという点ではセルパブだと考えれば、すごく多くの人たちがここにやってくる。

もう一つは、出版界にいてそこから何か別のことを求めて、セルフパブリッシングする方向。出版の長期不況で、採算ラインを超える企画というのがなかなか厳しくなっていく中で、小規模に出版する仕組みとして。

僕は後者で、登壇される皆さんもそちらの方々ではないかとお見受けするのです。その点で非常に興味深いイベントです。そういう人たちが何を考えどう行動したのか、とても知りたい。

ということで、興味がおありの方は是非どうぞ! 今週土曜日、渋谷で開催。ご来場お待ちしております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧