日記・コラム・つぶやき

2017/06/28

日本独立作家同盟総会と出版のピラミッド

先日の土曜日、日本独立作家同盟の総会に行ってきました。

NPO法人なので、年に一回総会が開催され、活動報告などが行われるのです。昨年度は月刊群雛が休刊、その代わりにNovelJamが始動する年となりました。今後も、いろいろと変化がある模様です。

その話の中で、同盟のミッションが話題になり、どこら辺をカバーするのかというピラミッドが示されました。

大雑把に言うと、下から、個人出版エンジョイ勢、ガチ勢、商業出版と積み重なっていて、一番下の裾野から、商業出版の下の方まで、という図だったのですが。

それを見ながら、ふと「ピラミッドはこの形じゃないなー」と思っていたというのが本日の話題。積み方の部分じゃなくて、ピラミッド本体の形。富士山みたいな一個の山じゃなくて、もっと、山脈みたいな、いくつも山が連なった形だと思うのです。

鷹野さんから使っていいよと言ってもらった元画像がこちらで。

Soukai_a

それがこんな感じ。

Soukai_b

あの場での話題は、そういう流れではなかったので、単純山型でよく、僕も話題違いだと発言しませんでしたが。

なんか単純山型だと、上の方が偉い感じになるじゃないですか。

そうすると、個人出版は二軍、三軍の意味しかなくなる。そうじゃないと思うのです。

出版に関わるもろもろが、IT技術によって個人のレベルに解放された。その結果、いろいろなものが世に出られるようになったのが、一番大きな意義だと思っているので。

あえて売れない山を登ってもいいではないかと。

商業出版は大勢の人が関わるので、当然コストがかかります。書き手は千差万別、読み手も千差万別で、たくさんの評価軸があるはずなのに、それを「どれだけ売れるか」という一本の物差しに押し込めなければいけませんでした。

そんな中、以前は同人誌として発表されていたようなニッチなものが表舞台に並ぶ。それは大きな変化です。

そして、そこまではっきりした形じゃなくても。

物語の中でどこに力を入れて表現したいのかという思いも、旧来なら「オイシイかどうか」という(つまり、関わっている人もそれほどのめり込んではいない)評価の中に埋もれていたものが、そこが好きな書き手とそこが好きな読み手の間で共有できる可能性が生まれる。

僕的にはこっちの方が大きいかもしれない。

現在は残念ながら、ネット上の導線がランキングぐらいしかないという問題があり、むしろ収束してしまっている感じですが、つなぐ方法を見いだせれば。

自分好みの物語が誰にとっても必ず存在して、それを楽しめる。

そんな豊かな世界がやってくる。

そういう世界を追いかけたいなあと思うのです。

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2017/05/19

じぶん書店

講談社から新たなサービス『じぶん書店』がリリースされました。

ネット上に自分の電子書店を作れるサービス。現在は講談社の本だけですが、他社の参加も働きかけるとのこと。なかなか面白そうな取り組みです。

似たことはアマゾンのアフィリエイトでもできるのですが、特徴は出版社直営なために紹介料率が高いこと。10%あります。アマゾンのkindle本に対する紹介料は、8%。紹介する方にとって見たら、高い方がいいですよね。紹介率競争が起きるだけでも面白いのですが。

今、世の中で起きていることは、後世から見たら産業革命のように語られる、情報流通革命なのだと思います。社会全部のあり方を変えていく。だから変化は必然で、それに対応しないといけない。

出版の周りで言えば、ネット通販と電子書籍の台頭が表の顔。

そして裏の顔は、それによって書店網が弱っていくこと。

これがかなり影響が大きいなと思うのです。なぜかと言えば、書店は売り場であると同時に、プロモーションの場でもあるからです。

本のプロモーションは書店の存在にかなり頼っています。とりあえず、書店に並べてもらえれば、一定の効果があった。

買う気満々のお客さんが集まってきますし、そういうお客さんは、書店のどの棚に行けば、自分好みの本と出会いやすいかも把握しています。

ぱっと見ての一覧性はネットよりずっとよく、そして実は公平なのです。ヒット作も新人の新刊も、アピールできるのは表紙と背表紙。同じ面積が与えられます。

こんな素敵なプロモーションの場が、弱っているのです。なので、本の売れ方はだいぶ変わってきました。ネットの比重が大きくなるにつれ、そこでお客さんを集めなければいけません。

その時に、上に書いたような機能を代替できるか。

ネット書店では一覧性が弱いので、ランキングぐらいしか頼れるものがなく、初動でランキングに入れなければそのまま埋もれ、売れる本とそうでない本の格差が広がっていくことが問題として語られてきました。

レコメンド機能もありますが、並んでいるだけで押しが弱く、あまり新しい本に出会える感じではありません。

選書する人を前面に押し出したサービスならば、そこに対する解決策になる可能性があります。その人に対する信頼感が、「あの人がそんなに言うなら面白いのかな」という一押しになるからです。

SNSで知り合いの人が言及した本を読んでみたりと、実際それは今でも起きています。その一押しはけっこう強力です。

ですから、そこに高い紹介料という対価を与え、選書の活動を盛んにする試みは、ぜひうまく行ってほしいなあと思っているのです。

自分好みの書店に出会えるとか、自分好みの本に会えるとか、そういう導線の部分が肝でしょうか。さて、どうなる。

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2017/05/13

推敲、推敲、推敲

長らくかかっておりました作品に、ようやくゴールが見えてきました。

ずいぶんかかったなー、ほんと。

書き始めて、「これ、エピソード並べて話の形にしているだけで、芯が通ってないのでは」と迷いヶ淵に入り、書いて冷却期間取って、書いて冷却期間取って。

ようやくしっくり来る芯を見つけて、あとは推敲、推敲、推敲。

『魔女の宅急便』の角野栄子先生が執筆についてなどを書いたエッセイ、『ファンタジーが生まれるとき』で「声に出して読んで、引っかかりがなくなるまで、何度も推敲する」と書いてらしたので。

「あれほどの先生がそれだけ手をかけているのに、僕程度が書き殴ってたらダメだろ」と、声に出してはいないのですが、何度も読んで引っかかりを潰していくようにしています。

だいぶ引っかかるところがなくなってきたので、あと何周かしたら終わるはず。

さて、推敲といえばなんですけど。

この辺が、セルパブだと弱くなりがちだなと、最近感じています。

商業出版だと、「完璧!」と思うところまで書き込んで、完璧なはずなのに、さあここから担当編集者の直しが入り、担当さんが「OK!」と言ってくれたところから、OKのはずなのに編集長のチェックが入る。それだけ手をかけて万全を目指すわけですけど。

セルパブは書きっぱなしで出せちゃう。

僕はセルフパブリッシングの利点を「個人でも商業出版と同じ土俵で戦えること」だと思っていて、だから書く時間ないとか大騒ぎしているのに、入れ込んでいるわけですよ。

だから同じ土俵で、ちゃんと戦わないと。セルパブだから質が低くてもOKではない。

(質を犠牲にして量を求める戦略はあり。投稿サイトには毎日連載している人がいる。あそこまでいけば、量のメリットが上回る。ただ、今のところ、マネタイズするには書籍化で、そこで手を入れることになるみたいですが)

ということで、この作品が書き上がったら、待ち時間にセルパブ進めようと思うんですけど、そっちもしっかりやろうと思います。

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2017/05/09

目標は自分で決める

創作活動の目標はやっぱり自分で決めなきゃだめだと、このGW中に強く感じたのです。

昔々は、そもそも媒体が少なかったので、成功のパターンも限られていて、目標も必然的に絞り込まれていた。そんなことわざわざ確認しなくたってわかるでしょ的に。

でも今は、媒体も増えた。ネットで世の中に流れる情報量も増えた。その中で、読者の好みも細分化されている。さらには電子書籍で、出版社を通さなくても成り立つ可能性まで出てきた。

こうなってくると、ゴールをどこにするか、ちゃんと決めておかないといけなくなってきます。場によって求められるものが違ってくるからです。

確かに物差しを金銭一本に絞れば、「売れれば売れるほどよい」という単純な話になります。

でもですね、この間のコミティアで、連載作家の友達が、すごく熱心なファンの人に捕まってたんですよ。ファンの人はその友人作家の作品が自分にとってどれだけ大切なものか、本人に伝えなくちゃと一生懸命だったんですよね。

これを単純な金銭の物差しで計っていいのか。

テレビに出るような有名人を神輿に担いで、ゴーストで固めたチームで作り、炎上マーケティング仕掛けた方が売れるけど、果たしてそれは目の前のこれと、同じものなんだろうか。

そう思ったのです。

そういう話とは逆に、ゴールがずれてることでぐちゃぐちゃになっていく打ち合わせとかも経験しているんですよ。

まず、どういう人に読ませたいのか。それによって売り上げ期待値の最大も変わってきます。それをきちんと受け入れられているのか。「好きなもの描いてください」と言われた後に「これじゃ売れません」と言われたら、最初の話と違うじゃないかと、とても困る。

でも今は、どっちを選ぶのか、自分で決められる。なら逆に、相手の求めているものを出せる時に、そこに行けばいいという選択もできる。

そこがぶれないようにしていかないとと、ちょうど今ぶれやすい時期に差し掛かってるので、再確認していたのでした。

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2017/04/28

新月の開戦

ステルス機の性能が一番発揮される新月の夜にアメリカが戦端を開くのではないか、という観測がありましたが、今月じゃないのかな?

6月に在韓米軍家族の避難訓練があるとのニュースも見かけたので、訓練と言いながら避難させて、そっちが本番?

みんなが見ないようにしていたことが一気に顕在化して、世相ががらっと変わるんだろうなと思いながら、ニュースを見ています。

対応間に合うのかな。とても心配。

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2017/04/27

火種を消さない作戦

以前からの課題。

僕は瞬発力がないというか、エンジンのかかりが遅いというか、仕事の合間に創作作業を進めようとした時、スパッと切り替えられないのです。

机には向かっているのに、アイディアが出ず、手が止まる。だから実際の持ち時間より、進みがさっぱりになり、ひたすらあせる繰り返し。

で、今回久々に漫画を描いたので。

この火種を消さないようにしようと、ちょっとの時間でも絵描き作業を進める作戦を取っています。この後いくつかカラー絵を描かないといけないから、スパッと動けるように。

ただ、今日はいろいろやること重なって、たった10分、銃の当たりを取っただけだった。

火は消えてないか。大丈夫でしょうか(^^;;)

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2017/04/18

小説ハッカソン「NovelJam」を運営側から振り返る

先週土曜日の、日本独立作家同盟のセミナー『小説ハッカソン「NovelJam」を運営側から振り返る』に行ってきました。

2月に行われたノベルジャムの裏話がいろいろと。一番印象に残ったのは、第二部に登場されました小沢高広(うめ)先生の、参加するに当たっての姿勢です。

運営側に「守りに入ったんですね?」と突っ込んだりしていましたが、とにかく考え方がポジティブで積極的。

「2日間でこんなにお手軽に失敗が体験できるイベントはない」など、発想も一味違います。なるほど、こういう考え方だから、電子書籍に対してあれだけ素早い対応ができて、このポジションにいるんだなと納得できました。

電子書籍は、漫画に関しては、そろそろ紙と電子が逆転するのではないかと言われるフェーズに入ってきました。小説はまだまだですが、売り方は確実に変わってきています。

そういうところでは、必要とされる才能もスキルも変わってきます。頑張らないといけないなあと思ったのでした。

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2017/04/14

四月新サイクル

四月といえば世の中的には新年度。

僕も仕事上でちょびっと変わりました。

ついでに生活サイクルもちょびっとでいいから改善したいところ。特に食生活。

意志の弱さとの戦いw さあどうなる。

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2017/04/10

贈呈式と受賞作

先週金曜日は、第15回ジュニア冒険小説大賞の贈呈式でした。

大賞は小路すずさんの『おでん町探偵・Wナンシー』。佳作に安井やくしさんの『神サミット2016』。おめでとうございます。

大賞作は、『ナンシー探偵事務所 呪いの幽霊屋敷』として、発売されております。小学生の椎菜とおばあちゃんの探偵コンビが、おでん町の幽霊屋敷事件を解決する、楽しいお話です。

さて、去年も贈呈式について何か書いてたはずと思ったら、こんな記事。

この時考えていたことは、だいぶはっきりとした形になってきました。群雛→ガンズと、セルパブ方面はがんばりました。ただ商業出版はさっぱり。どうもしっくり来ないと、冷却期間をおいては推敲、冷却期間をおいては…を続けていたのでした。

それもようやく終わりそうです。結果が出るといいなあ。

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2017/04/06

作画作業中と北爆

作画仕事中です。

文章仕事だと、誰かがしゃべってるのが気になるので、音量を落とした音楽がBGMになりますが。

作画仕事中は、逆に気を紛らわせるために、録っておいた番組を流したり、ニュースにしたりしています。

CNNとかつけていると、北朝鮮情勢が緊迫しているようで気になるところ。あるのでしょうか、アメリカの先制攻撃。着々と手順を固めているように見えるのですが。

日本といえば、野党もメディアもアベ降ろしに必死で、いろいろ間に合ってない気がしますが、大丈夫なのでしょうか。

描いているものと仕事部屋の雰囲気が全然合ってないな。そんなことを考えながら、仕事は続きます。

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