日記・コラム・つぶやき

2018/10/14

藤井太洋の頭の中~プロ作家が執筆時に考えていること~

日本独立作家同盟電書制作流通部会副部長という立派な肩書を持つ僕は、4名の部会の二人いる副部長の一人って、肩書の意味ないよなと思いつつ、「出版を革命しよう」という同盟のスローガンのもと活動しているわけですが。

その活動で、セミナーを企画。第一弾が『「無名Web作家からの脱出戦略」~小説投稿サイトと公募新人賞の現在~』でした。

そして第二弾が発表されましたよ! じゃじゃん!

『藤井太洋の頭の中~プロ作家が執筆時に考えていること~』

藤井太洋先生の新刊『ハロー・ワールド』が発売されます。電子版は15日0:00の先行発売みたい? 紙は公式だと10/18。本の奥付は16日だそうなので、早く並ぶところもあるのかな?

とにかく、その新刊をテキストに、作品作りに関して根掘り葉掘り聞いちゃおうというイベントです。

特にですね、僕は漫画家から小説家に転身したじゃないですか。

漫画家修行中、僕は渡辺道明先生に師事していました。今はデジタルでやり取りする在宅アシスタントも普通ですが、当時は泊まり込みが当然でしたから、まさに同じ釜の飯を食う状態。

そうするとものすごく濃密に影響を受けることになります。ナベ先生は漫画の話が大好きですから、みんなが好きな作品について微に入り細に入り語り尽くした。僕が今ジャンプの感想で、感動した時に、このコマがこうなっててこうつないでみたいな演出の細かいこと書いてますけど、ああいう話。ちなみに慣れてくると、しゃべりながらでも絵は描けるようになるので、まさに一日中語ってた。あれで演出について、ものすごく学びました。

さらに、どうやって描いているか、手元がのぞけるわけですから、プロの作画技術も盗み放題です。渡す原稿がまだできてないから待っててと言われ、ほんとに背後霊のようにぴったりくっついて手元を見ていた同僚は、その後売れっ子作家になりました。

そういうものすごい細かいところが、プロの神髄なんですよね。

ところがですね、小説家修行をしはじめると、そういう場がないんですよ。まあ、当然ですね、小説は誰かに手伝って書いてもらう部分がないですからね。

でもそうすると、全部独学になっちゃう。デジタル化が進み、イラストなんかだと、うまい人が作業工程を動画で上げてたりするので、独学でもかなり学べるようになっていますが、小説はそうはいかない。

小説の書き方みたいな本はありますが、もっと具体的で、もっと細かい話が知りたいと、僕自身が常々思っていたのです。

ということで今回の企画を立ち上げる運びとなりました。

お気づきかもしれませんが、このあいだ『Gene Mapper』の感想を上げていたのは、これが関係していてですね。

めっちゃ突っ込んだ質問をするためには、藤井先生の著作を一度通して読んで、藤井太洋という作家について深く掘り下げておかねばならぬと思ったからなのです。

がんばってどんどん読み進めております。みなさんのお役に立つような質問をするべく奮闘中ですので、ぜひご参加ください!

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2018/10/10

プリント・オン・デマンド

こんな記事を見かけました。

インプレスR&D「著者向けPOD出版サービス」の累計販売数が3万冊を突破

2018年10月5日 鷹野凌 国内ニュース

 株式会社インプレスR&Dは10月1日、Amazon PODを活用した個人向け出版販売支援サービス「著者向けPOD出版サービス」の、累計販売数が3万冊を突破したことを発表した。9月末時点で登録ユーザー数は1000名超、出版点数は679点、100冊以上の販売実績がある本は48点、1000冊以上が7点あるとのこと。

 インプレスR&Dの「著者向けPOD出版サービス」は、Amazon.co.jpのPODサービスを活用した個人・団体向けの出版販売支援サービス。仕様に沿ったPDFファイルを入稿すれば、Amazonを通じてだれでも無料で紙の本を出版できる。注文に応じて印刷・製本・発送されるため、基本的には在庫を持たない。本が売れたら、販売価格から販売手数料や印刷費を差し引いた額が著者に支払われる。

 なお既報だが、インプレスR&Dは今年も賞金総額200万円の「ネクパブPODアワード2019」を開催する。2019年1月31日時点で「著者向けPOD出版サービス」を利用してAmazon POD出版をした個人の本が対象。

HON.jp News Blog

さて、これを多いと見るか少ないとみるかですが。

本を出すハードルとして、おおざっぱですけど、小説の新人賞と比較してみましょう。

小さめの賞で応募100作品ぐらいで本になるのは1冊か2冊。ちなみに僕が受賞して小説家デビューしたジュニア冒険小説大賞がこのぐらいです。

対してこちらは679点で、初版相当の1000冊超えが7冊ですから、ハードルの高さ的にはだいたい同じくらいでしょうか。KADOKAWAの電撃小説大賞なんて応募5000近くありますから、むしろPODの方が確率高いぐらいです。

実際にはそんな単純な話ではなく、売れる本に負けない品質、負けない宣伝力が必要なのですが。まあこれはどっちにしろがんばるしかない。

プリント・オン・デマンド印刷といえば、コンパクトなデジタル印刷製本機エスプレッソ・ブックマシンが書店の店頭に置かれて、注文したその場で本を印刷、という話題が出たのが日本では2010年。

「店頭で印刷」自体は普及しませんでしたけれど、印刷機を出版社が自前で持って小部数の増刷に対応という事例が出てきていて、デジタル印刷機で少ない部数から、というコンセプトはそういうところに応用されていったのかなあと思います。

派手な話題ではなくなったけれど、出版を密かに変えている。

電子書籍で出版が個人でできるものになり、紙の本で流通させることも、プリント・オン・デマンドで簡単になっていく。電子書籍と紙の本の住み分けとか、ここにはいろんな重要テーマがあって、大注目です。

ちなみに拙著『太陽のホットライン』も、プリント・オン・デマンドで紙本購入可能てすよ! 紙本買うと電子書籍もついてくるお得仕様です!(ついでに宣伝)

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2018/10/09

NovelJam2018秋・近づく

NovelJam2018秋の開催が近づき、参加者が決定していまして。

ガンズ関連では波野さんが編集、米田さんがデザイナーで参加。

お二人とも三連続出場。しかも米田さんは、これで全部の役割をコンプリートです。前二回のどちらの回も二人とも受賞の栄誉に輝いているので、今回もぜひがんばってほしいところなのです。

NovelJamはとても熱のこもったいいイベントで、その熱でいろいろなところを巻き込んで、順調に成長しています。今回はクラウドファンディングに挑戦。目標額をクリア。これからの出版とクラウドファンディングについては、なかなか重要なテーマだと思われます。注目される動きです。

僕は外から気安くエールを送る立場なのは、いつもと変わらないのですが。

今回は、直接じゃないけどちょっと絡んだ感じで、一つイベントを行おうとしているところなのです。そろそろお知らせできるかも?

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2018/10/08

連日更新と心に刺さるテーマ

pixivに宣伝絵を毎日上げる試みは、かろうじて続いています。

2日ほど既存の絵を使いましたけれどもw

連日上げるために予約投稿機能が欲しくてプレミア会員となり、アクセス解析の機能が使えるようになりました。

面白いなと思ったのぽんこつロボ、ロクローの絵の結果。

僕はいい顔が描けたとお気に入りなのですが、PV的には惨敗、隣のイチコとラクトの絵に対してダブルスコア、トリプルスコアどころじゃなく、7倍違います。

まあ、ぽんこつロボ好きな人はそう多くはなかろうと思うので、ここは驚きの結果ではない。

ところがそのPVが多い方の絵にはブックマークがついておらず、ロクローの絵にはついた。多かった方の絵は他と比べても多いんですよ。なのに。PVと誰かの心に刺さるということはイコールではないのだなあと思った次第なのです。

そしてこれは、自分がセルパブに力を入れている理由の一つでもあります。たくさん売れるということだけが価値なのではない。自分が創作活動を続けられるだけの読者がいさえすればいいと考えたら、書けるものはずっと増える。

そういう考え方が形になって見えた気がして、ちょっと嬉しかったのでした。

ちなみにイチコとラクトも伝わってほしいです。「人にラブラブでめっちゃ甘やかしてくるアンドロイド」は、SF的なテーマも含んでて、他にも展開しようと思っているのですよ。

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2018/10/02

宣伝でありコンテンツである

夏を過ぎたところから、新通常モードを作ろうとしています。

生活サイクルの中で、仕事と作品作りを、どう両立させるかということなのですが。

仕事の量は変わらないから使える時間が増えることはなく、いやむしろ仕事増えてね? という状態で、なかなか難しいものがありますな。

両立と言えば、執筆と宣伝の問題もありまして。現代の作家はここを両立させないと生きてけないのではと思っているのですが。

いろいろぐるぐると考えていた結論は、こんなに無料のコンテンツがあふれている中、つまらない宣伝なんて誰も見たくないんだから、コンテンツそのものが宣伝、宣伝がコンテンツという、渾然一体とした考え方でなければならないのではないか、というもの。

そこで、毎週、連続した宣伝ツイートとして、中身を流してみるという試みをやってみたのですが、140字ずつに区切るとけっこうな長さになる。これはちょっと控えめにしようかなという感想。

もう一つ、やっぱり最強は毎日更新だよねと、先週からpixivに宣伝絵を毎日上げています。

キャプションが3000字までなので、ここに小説本文をつけられる。しかも落書き程度なら、サッカーつけながらとか友達としゃべりながらとかでも描けるので、隙間時間が使える。ばっちり。

……と思っていたのですが。

隙間時間が仕事に侵食されていて、最初の問題に戻っていてですね。

すでに残弾少なく、二週目にして毎日更新頓挫しそうなんですよ。やばい。

なかなか難しいものがありますなあ。(二度目)

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2018/09/29

書店の危機と出版の未来

書店員さんの手書きpopが話題になって、販促の一形式として定着する先駆けとなった本屋さんが閉店したという記事を読みまして。

紙本だとそれでご飯を食べてる人がたくさんいるから、商品の側面を切り離せないけど、電子書籍なら作家の心ひとつ。100%作品にすることは可能。書いてもあんまり支持されなくて悲しい思いをする可能性があるけど、それを耐えられる根性があれば行ける。出版はより豊かになる。そう思ってる。

ほしいものを探すのが大変、ほしい人に届けるのが大変、という問題を解決するのが次のフェーズ。

日本津々浦々で起きていることなので、正直これは環境変化からくる必然だよねと、記事のセンチメンタルな雰囲気には、もう賛同できなくなっているのが本音なのです。

むしろ記事の後ろの方の、件のpopを書いて先駆けとなったカリスマ書店員さんが、作品を商品として扱うなと、販促手法として扱われるのを嫌がっていた、という部分を読んで、そしたら今の状況はむしろ喜ばしいじゃないかと思ったのが、呟きの部分。

環境が変わって、出版の各部分の再定義が起きているのが現在だと思うんですよね。

その中で各プレイヤーはどう生きるのか。書店はどう生きるのか。作家はどう生きるのか。

そこをしっかりつかまないと生き残れないと思うので、いろいろ考え中。

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2018/09/18

攻める講談社

デビュー作大ヒットの天才と思われた人が一発屋で終わったり、長く生き残っている腕の確かなベテランの先生でも当り外れがあったり、面白さには経験により上がっていく表現の腕とは別軸のアイディアの質の問題があり、しかもそれは「降ってくる」と言われるように、偶然性が作用していると思われ。

すると何枚目に当りアイディアのカードを引くのかは、天のみぞ知るということになる。その時、現在は本人が諦めなければ、当りを引くまで書き続けられる環境がある。中には、粘りに粘って当りカードを引く人がいるはず。そう考えると一度デビューした人は表現の腕は確かな人材。あとは当りを引くだけ。

そういう視点の逆転が考えられる一方、出版社側からすると、以前は才能の集まる窓口は新人賞と持ち込みだったけれど、それが投稿サイトのようなプラットフォームに移行している環境の変化があり。そこで自社サイトを構築し、さらに才能の集まる仕掛けをしている講談社は攻めてるなあと感心するのです。

さて、当りカードという表現をしても、すべて偶然に頼っていてはだめで、当り確率を高める努力、アイディアのアベレージを高める努力は必要。ということで今週の目標は、新作アイディアいくつか出すこと。その中から選ぶ一人コンペ。目標は木曜まで四つの一日一つ。昨日の分は出た。今日のはまだ。18/9/11

講談社が、ガンズ関連では米田さんやらせんさんが利用しているトークメーカーを飲み込んで、ノベルデイズとして小説投稿サイトの運営に乗り出したのですが。

さっそくイベントを立てて話題を作っていたので、攻めてるなあと思った次第。

しかも、つぶやいたとおり、目の付け所が面白いですね。

プラットフォームって、人が集まっているところにさらに人が集まる循環ができて、独り勝ちしやすいと思うんですよ。そうすると、いかに自分のところに人を集めるか、しかも早い段階で、かつ能力のある人を、という競争になる。

その時に後発のノベルデイズが、腕は確かなプロ経験者を自社に引き付ける手を打ってきたのは、なかなか興味深いと思います。

いろんなプレイヤーがいろいろ手を打ってきている中、さて、自分はどうしようか、考えどころ。

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2018/09/17

期待感を作る

どれだけ一生懸命中身を作っても、このコンテンツ過密の世の中では、最初の期待感をうまく作らないと中身を見てもらえない。パッケージの部分、冒頭の部分をどうするか。
逆に、期待感を作り、それに応え続けることで、作品をずっと転がすことができる。
考えどころ。

「他に例がない」って「需要がない」って意味だったりもするので、需要があって多く作られているものと同じ期待感を作りつつ、でも他にはないのではないかと感じさせる、二律背反をクリアしていかないといけないわけで、それは神業。18/9/5

漫画だったり小説だったり、ずーっと創作活動してきて、自分のこの部分の弱さがだめだなあと痛感しているのです。

出版社に持ち込む企画なら、ここが「売れる期待感」になり、採用の可否に影響する。ネットではもっと直接的で、まさに中身を見てもらえるかどうかにつながる。

ただ、あまりにそこに順応しすぎると、それはそれで型にはまったり、逆に需要がないほどの奇抜さになったり、一発ネタ過ぎて後が続かなくなったりして。

いい感じのところに持っていくのは、本当に神業です。難しい。

あと、期待感を全部、作品の内容いじくって対応しなくてもいいはず。その辺も探求中。

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2018/08/22

クオリティ・オブ・ライフ低い

大忙し期間です。

まず今週。出かけ仕事が忙しさピークです。

仕事場にいる時間はさほどでもないのですが、帰宅後、翌日の準備に忙殺されており、昨日はサッカー一試合分の余裕がなかったですよ。見たらすげえしわ寄せ来たよ。

そんな時、「まあ、ちゃちゃっと終わらない自分の能力の低さがあるよな」とがっかりしながら、ご飯を食べようとすると。

新しく買った炊飯器で炊いたご飯が、プラスチック臭い。

ご他聞に漏れず中国製。

毒ミルク、毒油、毒塩、最近毒ワクチンもあり、ビジネスモラルに信用がおけず、「そういや、土鍋の焼きが甘くて、料理すると鉛が溶け出す事件てあったな」と思い出してしまうと、本当にそれだかはわからないけど食欲はがた落ち。

僕には、サッカーを楽しむことも、ご飯をおいしく食べることも許されないのか! という嘆きがタイトルの由来です。

ちなみに大忙し期間は来週も続きますが、こちらは出かけ仕事はほどほどだが、他の仕事もあるよ、といういつものパターンです。

というわけで、連絡しなきゃいけない人にも不義理をしていますが、その頃連絡しますー(私信)

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2018/08/14

創作エンジンとガンズ進捗

脳内の創作エンジンが回っています。

ちょっと長い仕事休みで、ずっと作品のことばっかり考えてていいから。幸せですねえ。頭の片隅に課題を入れとくと、お風呂入った時とかにポンと解決策が降ってくるんですよ。

僕はどうも不器用なたちで、その辺の切り替えがうまくいってないのです。仕事忙しいと仕事エンジンが回ってて、そっちが気になる。アイディア湧かなくなる。

しかもこの創作エンジンが、始動のいいセルスターター方式ではなく、手回しクランク方式なんですよね。一回止めちゃうとなかなか始動せず、細かい休みでの効率が悪い。何とかしないとねえ。

さて、そんな幸せ期間もそろそろ終了なので。

すっかり止まってしまっている『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE05』の作業を再開。自分の原稿は全部出した! 校正するよ! 自分のやることだけは進めておかないと、また大忙し期間になってしまうのです。

メンバーの都合にばらつきがあるので、いつ出せるかはまだ未定ですが、もうそろそろのはずです。お楽しみに!

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