書籍・雑誌

2017/04/19

てきすぽどーじん十号と山田佳江さんとの出会い

『てきすぽどーじん十号 政治的に正しい文学』を読みました!

『てきすぽどーじん』は、長らく続いている、紙本と同時に電子版も出る、ガンズから見たら大先輩のような雑誌です。今号で最後みたいなのは残念。

「政治的に正しい文学」とすごい副題がついていますが、政治絡みの小説が多く載っているというわけではなく、このご時世にそういう煽りを入れる心意気というニュアンスでした。

僕が面白いと思ったのは、まず、あやまり堂さんの『生駒の首刈り坊主』。タイムスリップもの。謎めいた状況がじわじわと緊迫感を増していく展開がよかったです。

ガンズ関係では、山田佳江さんの『R-D37N』が載っています。こちらもとても面白かった。はっきりとした言葉にならない心の機敏が書かれています。

これを読んで、僕は山田作品との出会いを思い出しました。

僕が山田さんの作品を初めて読んだのは月刊群雛創刊号。『ピヨ一号二号のこと』でした。こちらも心の機敏をじっくり書いた作品。

僕はネットの動静を隅々まで見て回るどころか、むしろ出不精のタイプなので、セルパブに興味があると言いながら詳細には疎い。なので、在野にこんな上手い人がいるんだとびっくりしました。

その第一印象があまりに強烈だったので。

群雛で読んだうち上手いと思った人を上げなさいとなれば山田さんは筆頭を争うのに、ガンズ創刊号の時にはお声掛けしなかったのです。文芸方面の人だというイメージ。

ちなみにガンズに載っております『アンフォールドザワールド』を読んだ時に、ちょうどはやみねかおる先生の『モナミは世界を終わらせる』を読んでいて、「こっち系だ!」とイメージを新たにして、現在に至ります。山田さん、幅広い。

さて、そんな『アンフォールドザワールド』後編掲載の『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE03』進捗については明日。

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2017/03/30

魔法科高校の劣等生 20 南海騒擾編

魔法科高校の劣等生 20 南海騒擾編 (佐島勤・著)を読みました!

三学期の終業式が終わった三月末、達也と深雪、水波は沖縄に来ていた。表向きは四葉の代表として沖縄事件の慰霊祭の打ち合わせに出席するため。実際には、日本でテロ活動をしようとしている、大亜連合脱走兵の集団とオーストラリア軍の工作員の作戦を阻止するため。

その作戦の対象は、人工島、西果新島の竣工記念パーティ。出資者北山家の娘として雫、その友人ほのかが出席。家が工事に協力した五十里は、卒業旅行も兼ねて花音、桐原、壬生、服部、沢木、あずさの同級生たちと出席。いつしかみんな、その作戦に巻き込まれて……。

このシリーズは全三巻のエピソードとか、上下巻だけどやたら分厚いとか、一巻で終わりの形にでもバックの敵がいて次回に続くとか、とにかく長いのが普通になっていて。

その中ではこちらは、一巻でまとまって見える印象です。服部、桐原の二人は出会いは反目から始まったのが、最後の卒業旅行では共闘する間柄。月日の積み重ねを感じます。おもしろかったです。

さて、一巻でまとまって見えるけれども、完全に独立しているわけではなく、最後の方には今後への伏線が。英国戦略級魔法師が、米国科学者となにやらたくらんでいる様子。

前巻のエピソードで、ずっと暗躍していた中国系古式魔法師が退場しているので、新たな軸が必要なわけで。その辺りも楽しみです。

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2017/03/26

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 12

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 12 (鷹見一幸・著)を読みました!

粛清者の攻撃により、艦隊司令部を失った地球防衛艦隊。恵一もそのさなか死亡、アバターの復帰を待つことになった。そんなおり、粛清者は大量の恒星反応段を投入。新戦術に防衛線は混乱を極める。

そこで恵一は戦線に復帰、増援もやってきた。さあ最終決戦。地球を守り切ることはできるのか……。

こういうお話はどんどんエスカレートしていくものですが、もう極めたという感じです。最終決戦はものすごい数になってるし、すんごい大災害は起きるし、暴かれた敵の正体はスケールでかすぎです。

そういうとこがスペースオペラだね! という感じで素敵(^^)/

以前の巻のあとがきで、鷹見先生は自分の作風を群像劇だと書いていましたが。

クライマックスで地球大ピンチの時に、そういう風に書いてきたことが伏線となります。戦場から離れた所で起きる事件にも、以前から出ているキャラクターがいる。大スケールのカタストロフィを、緊張感たっぷりに書くことができ、手に汗握る展開でした。

最終決戦ということでこの巻が最終巻なのですが、それは第一部完結。この後人類の反撃を書く構想があるそうで、そちらも楽しみです。

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2017/03/20

魔法科高校の劣等生SS

魔法科高校の劣等生SS (佐島勤・著)を読みました!

パラサイトの兵器使用実験のために、九校戦に仕掛けられた謀略。それを知った達也が、阻止するために九校戦の陰で暗躍していたのが、第13巻、スティープルチェース編だったわけですが。

こちらはその時、他のみんなはどうだったのかという、主に表舞台の短編集です。

九校戦の魔法競技は、もちろん架空のものなのですが、僕はスポーツ漫画とかが好きな人なので、一年生時の大会も楽しく読んでいました。二年生の大会はけっこうはしょられちゃってて、残念だなあと思っていて。それが読めて楽しかったです(^^)/

ただ、問題は。

この前の巻の第19巻に、『一条将輝転校日記』が載っていて、そこで将輝がすっかり純情高校生ぶりを披露。この巻では、『ショットガン!』『一人でできるのに』で三校作戦参謀・吉祥寺真紅郎が達也に完全に上回られて、苦杯をなめました。

すっかり愛すべき小者感が。最大のライバル三校がこの調子では、次の大会で勝てる気がしません。

スポーツものとしては、それでは盛り上がらない。はたして三年生での大会はどうなるのでしょうか。(スポーツものじゃない)

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2017/02/19

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 11

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 11 (高見一幸・著)を読みました!

粛清者の太陽系への侵攻は、更なる段階、規模となっていく。そして同時に、他星系へも侵攻を開始。太陽系に送られてくるはずだった援軍は、そちらの対応に駆り出され、ずっと数を減らした状態となった。

さらに送られてくる粛清者の艦隊には、次々と新型が登場。太陽系防衛艦隊は大きく被害を受ける。防衛線を後退させた艦隊は、太陽系を守り切ることができるのか。

めっちゃピンチ!

もうその一言に尽きる第11巻。人類側は粛清者に対して後手後手に回り続けます。被害甚大、死傷者多数。

この作品の世界では、兵士たちはアバターで戦っています。仮の肉体で戦っているので、死んでもまた新しい体でよみがえる。

ただ数に限りがあるので、その後ろに本物の死が控えている。死んじゃうショッキングシーンがあっても、生き返るからああよかったで今回はすむけど、その分本物の死の緊張感すごそう。どうなるんでしょうか。

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2017/02/16

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ハリー・ポッターと炎のゴブレット (J・K・ローリング・著)を読みました!

あいかわらずダドリー家で夏休みを過ごすハリー。そこへウィーズリー家からクディッチW杯観戦のお誘いがやってくる。喜んで招待に応じるハリー。ワールドカップ決勝戦は大熱戦。ハリーもたっぷりと堪能した。

しかしその晩、魔法使い達が泊まるキャンプ場に、ヴォルデモート復活のしるしが現れる。さらに、その後行われることになった三大魔法学校対抗試合でハリーを狙う動きが……。

ただでさえ分厚い本が、この間から上下二巻組。ぼちぼち読むかなあと思っていたのですが。

夜中、ちょこっとのつもりで読み始めたら、止まらなくなって朝の9時までかかって一気に読みましたよ。恐ろしい……。この引っ張る力こそ、面白い作品が持つ魔法の力。身に着けたい。

ハリーたちも14才になり、ちょっと色気づいてきました。ダンスパーティーが開催、パートナー選びでひと悶着。いやー、恐ろしいですね、ダンスパーティー。僕は絶対うまく立ち回れない自信がありますよ。日本に生まれてよかった。

お話はウォルデモート復活で、ぐっと緊張感が増してきました。ヴォルデモートの部下への扱いがひどくて、まさに悪魔。悪の強さが物語を引き上げます。さあどうなる。

今度は引っ張り込まれることを覚悟して、時間見とかないと(^^;;)

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2017/02/05

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 10

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 10 (鷹見一幸・著)を読みました!

長引く太陽系防衛戦。粛清者は今までのパターンにない戦力の逐次投入を行ってくる。艦隊の構成も違い、狙いが今一つ読み切れず、それに戸惑いながらも対応する恵一たち太陽系防衛艦隊。

やがて粛清者の戦略が、太陽を狙った恒星反応弾の発射に重点を置き、それに対抗する戦力を削ろうとしているのだということに気づく。事態はいよいよ終局に向かう。果たして地球を守ることはできるのか。

ツンデレというにはツンすぎると思っていたエミリーが、猛烈にデレた!

こちらもかなりじっくりパターンだったようです。長いお話はこういう仕込みも楽しめます。

基本主人公は恵一ですが、あとがきで群像劇を意識していることが書かれています。地球全体を襲う危機を表すには、いい手法です。

ただ主人公格のキャラがみんな、尻に敷かれるタイプな気がしますw どうなるんだろうw

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2017/02/02

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 9

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 9 (鷹見一幸・著)を読みました!

モルダー星系防衛戦は、恒星の核反応を促進され惑星に大被害が出て成功とは行かなかったものの、そこで武勲を挙げた恵一率いる地球軍独立艦隊。地球に対する大きな援助を引き出すことには成功していた。

ちょうどその頃、地球では粛清者の艦隊が侵攻してきていた。モルダー星系でも見られた、戦列艦の主砲を無効化する耐ビームコーティング。そして新たな戦術。敵の狙いが読めない中、救援艦隊とともに帰還した地球独立艦隊は、太陽系を守り切ることができるのか……。

とうとう地球が本格的にピンチになってきました。

9巻がかりという、すごいじっくりしたペースなのですが、もうそのペースが徹底していて、ピンチも一気にピンチになりません。粛清者の新戦術により、じわり、じわりと不安感が増す展開です。

前巻で惑星モルダーの住民のシーンが書かれていて、そこが臨場感を出すのにとても効いていたのですが、地球にもそんなシーンが仕込まれています。これも後で効いてくるんだろうか。地球はどうなっちゃうんでしょうか。

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2017/01/07

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 8

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 8 (鷹見一幸・著)を読みました!

艦隊内のコミニュケーションをとるために使われていた感応端末へのジャミングを受け、大混乱に陥ったモルダー星系防衛軍。

しかし恵一達地球軍独立艦隊にとっては、音声と映像によるコミュニュケーションは従来通りで慣れたもの。素早く体勢を立て直し、粛清軍の迎撃に向かう。ところがそこで、粛清軍の新兵器が投入され……。

ずっと感想でスケール感について語ってると思うんですけれども。

僕が子供のころからSFに惹かれてるのも、宇宙に惹かれてるのも、そのスケールの大きさが、とにかくなんかすごいと僕のハートを刺激するからで。

この巻ではそれが満載です。惑星滅亡の様子とか、おおーとうなりました。

物語の魅力は、そこでスケール大きな事象と、逆に小さな、そこに住む人々の身の回りがリンクすること。滅亡を迎えることが確定したモルダー第4惑星に住む人々の、その時を迎えるメッセージが心に染みます。

あとがきにそろそろ物語の終わりがほのめかされていました。10巻って書いてあるけど、最新刊は12巻だ。どうなってるんだろう。

モルダー星系の文明が、太陽系とオーバーラップするように構成されているわけで、さあ地球はどうなる。

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2017/01/05

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 7

宇宙軍士官学校‐前哨‐ 7 (鷹見一幸・著)を読みました!

ケイローンの首都惑星シュリシュクでの「魂の試練」に、抜群の結果で合格した恵一達。地球への支援は確定し、地球軍独立艦隊は扱いがぐっとランクアップ、粛清者の攻撃を受け危機に陥ったモルダー星系の救助へと向かう、ケイローン艦隊に組み込まれた。

モルダーは「魂の試練」初戦で対戦した相手。地球人類同様、支援を必要としていた。何十万という艦船が激突する戦場で、恵一達は生き延びることができるのか。

どんどん戦いのスケールが大きくなっていきます。広大な宇宙を埋め尽くす何十万もの大艦隊というのはスペースオペラの醍醐味です。もうそれだけで心躍ります。

対消滅弾をつんだ戦闘艇による雷撃戦は、手に汗握る展開。「命がけでここまで運んできた理由を、あたしに見せろ!」とか、めっちゃ燃える。僕もこういうシーンを一度書いてみたい。

そしてすごい気になるところで引いてしまいました。次を読まなくては。

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