書籍・雑誌

2017/11/28

天の光はすべて星

天の光はすべて星(フレドリック・ブラウン・著)を読みました!

このあいだ『ぼくは勉強ができない』で触れられていて、そういえば読んだことないなと思って。おもしろかったです。

月計画の途中で原子力ロケットが発明されて、一気に火星、金星まで、有人飛行したけれど、火星基地なんて何の役に立つのと世論が冷め、すっかりその先の有人計画が滞ってしまっているという設定。

1953年の作品なので、アポロ計画どころか、スプートニク1号も上がってないんですけど、大国の対立による宇宙開発競争の激化と、峠を越した時のその停滞を見事に予言しています。原子力ロケット実用化前の最初の月到着の予定が1969年と、アポロ計画も言い当ててるから、もっと後の作品かと思った。

お話も、唐突に始まったラブロマンスには戸惑ったけど、二人の仲が深まっていっての最後にはぐっと来たし。

どんでん返しにはびっくりしたし。

あとこれは名シーン。元宇宙船乗りの伯父さんにあこがれる甥っ子との会話。三文スペースオペラのテレビ番組について語る幼い子供に。

「そう、そう、シリウス。伯父さん、その星には、ほんとにあんな緑色の宇宙人がいるの?」
 わたしは思わず頬をくずした。「教えてやろうか、坊や?――どこへ行ったらそれが本当かどうかわかるか」
 わたしは空にひときわ燦然と輝く星――あらゆる星の中で最も明るい光を放つシリウスを指さしてみせた。

夢を与えるものっていいですよねえ。

ということで、古さはあるんだけど、なかなか心に残る面白いお話でした。

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2017/11/14

宇宙軍士官学校 ‐幕間‐

宇宙軍士官学校 ‐幕間‐ (鷹見一幸・著)を読みました!

本編前後と幕間のエピソードを描いた短編集です。

『中の人』『ホームメイド』太陽系防衛戦の間に与えられた休暇の二日間。恵一とロボ、ウィリアムとエミリーのエピソード。『オールド・ロケットマン』アイロスとのファーストコンタクト後、それを受け入れられない反乱軍との攻防から、太陽系防衛戦まで。ある軍人さんの果たした役割。『遅れてきたノア』太陽表面爆発の後の地球で、コロニーで生き残った人々のお話。『日陰者の宴』本編後、次の作戦に向けて。という五編。

特に『オールド・ロケットマン』と『遅れてきたノア』がよかったです。

あとがきにも書かれていましたが、この作品は群像劇の側面があります。特に太陽系の攻防では、その性格が強く出ていました。大きな戦いでは、誰か一人の人が世界を救うわけではありません。各局面でいろいろな人たちが頑張っていて、いろいろなドラマがあるのです。

本編のその部分はかなりよくて、ぐっと来るものがありました。

そしてこの二本。そういう意味で、おまけエピソードというよりは、本編の一部。故郷の星を必死で守り、先へつなごうとする人々のお話です。

地球が灼かれるなんて展開になるとは思ってなかったからなあ。地球はどうなっちゃうのかな。

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2017/11/09

魔法科高校の劣等生 23 孤立編

魔法科高校の劣等生 23 孤立編 (佐島勤・著)を読みました!

秘匿されていたその存在が表に出た達也。国防陸軍情報部では、その強大な力に対して国家への忠誠心が薄いことを問題視。捕縛し「再教育」する方針を固める。

また海外においても動きがあった。ディオーネー計画。魔法の力によって金星のテラフォーミングを行う計画は、各国の著名な魔法関係者に協力を呼びかけ、日本においてはトーラスシルバー、つまり達也が名指しされた。

各国の魔法師が協力するなか日本が協力しないわけにはいかず、魔法協会からも達也に協力の要請が来る。しかしその計画の裏の意図に気付いた達也は、その計画への参加を拒み……。

一つの高校から始まった物語がどんどん大きくなっていって、わくわくする展開です。

単にエスカレートしてるのではなく、あとがきで佐島先生が書いているように、最初から構想が練られているのがいいですね。

この巻で言えば、幾重にもまかれていた伏線が、最後の対決シーンに集約していっています。こういうのはとても好き(^^)/

さあ、次はどうなるのでしょう。早く出ないかな。

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2017/08/16

鹿の王

鹿の王 (上橋菜穂子・著)を読みました!

この世に未練を持たぬ者たちで作られた戦士団〈独角〉。その長ヴァンは、強大な帝国、東乎瑠(ツオル)に対して故郷を守るため捨石となる絶望的な戦いへと身を投じ、捕らわれ、奴隷として岩塩鉱へと送られていた。

ある夜、鉱山を不思議な犬の集団が襲う。噛まれた人たちは数日のうちに謎の病を発病、死に至った。奴隷も監督もすべてが亡くなる中、生き残ったヴァンは、他に唯一の生き残り、幼子のユナを連れ、逃亡生活に入るのだが……。

最初のうちは、ちょっと読みづらいなーと思って読んでいたのです。こういうハイファンタジーは舞台設定も魅力ですが、僕にはそれが重荷で、情報過多な感じがあって。

それがぐいっと引き込まれたのは、第二章に入ってから。正直、ここで場面転換してキャラ増えるのか、ますます頭に入ってこないと思っていたころ。

このお話の軸になる設定、黒狼病(ミッツアル)が出てきて。

「これ、SFじゃないか?」と思い始めたからです。

細菌とかウイルスとか免疫とかワクチンとか。ファンタジー用語にはなっているけど、そういうことが語られ始め、パンデミック(感染の世界的な流行)をどう防ぐかという方に話が流れていきます。

ファンタジー然としたお話で、ここを掘り下げてくるとは思わなかった。しかも免疫系のお話を、ファンタジー用語で飾りつつ、しっかり書いてあるのです。あとがき見たら、ちゃんと医学監修入ってるし。

これはもはやサイエンスフィクションですよ。設定を謎の異世界じゃなくて、どこかよその星だということにするだけで、SFにある話ですよ。

舞台設定が重荷と言いながら、新たな設定が出てきて興味を引っ張られるのは、もう単純に僕の好みの話なんですけれど(^^;;)

最近SFとファンタジーのボーダー上の辺りがとても気になっているのです。「おいしいネタ全部盛り」みたいな感じで、ゲームとかラノベの方にはよく見かけるのですが、ファンタジーの方から、しかもハイファンタジーの形を崩さずに融合させる例は、初めて読んだかもしれない。

まず、そういう点でもとても興味深いお話でした。

そして、序盤をそんな感じで乗り越えたころには、だんだんキャラクターに感情移入し始めて。

ヴァンはどうなっちゃうのかな、幸薄そうだし最後死ぬタイプだよなとか、「ユナちゃ」(自分をそう呼ぶ)はかわいいな、幸せに育ってほしいなとか、サエさんは幸せになればいいのにとか、みんなの行く末を案じながらお話に没頭していました。

幸せという単語を連発していますけれども。

ヴァンは〈独角〉の首領。〈独角〉は、家族を亡くしているけれど後追い自殺すると宗教的に同じ天国には行けないので、死に場所を求めている死兵たちです。ユナは黒狼病でお母さんが死んでる。しかも途中で分かる、お母さんが死んでユナが生き残った理由が、またぐっと心に突き刺さる。サエはすごい追跡術を持った、諜報、捜索を得意とする一族の女性。一度不妊で結婚に失敗していて、以降ただ一族の掟に従い生きている。

みんな幸せになってほしいのですが、幸の薄さがもう全面的に漂ってて、パターン的には不幸な死に方したりするやつ。もう本当にどうなるのか。また、じわじわと話が進んでいくから、目が離せない。

最後を見るのが怖いぐらい。でも行く末を確認しなくては。そんな感じで最後は読み進めていました。とても面白かったです。満足(^^)/

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2017/07/10

魔法科高校の劣等生 21 22 動乱の序章編

魔法科高校の劣等生 21 22 動乱の序章編 (佐島勤・著)を読みました!

四葉に恨みを募らせた大漢の魔法師、顧傑(グ・ジー)の仕掛けた世論戦。顧傑はアメリカ軍の介入により死んだが、それはまだ生きている。大きな力を持つ魔法師に対する一般市民の恐れを糧に、反魔法師運動は未だ続いていた。

そんなおり、ブラジルで反政府ゲリラに対し大規模な戦略級魔法が使用され、大勢の死傷者が出る。反魔法師運動の活性化が懸念され、魔法師の側からもいろいろな動きが出始めた。国防軍情報部では達也の国家に対する忠誠心が疑問視されて……。

この作品では今まで、日本、中国、アメリカぐらいしか出てこなかったのですが、前回オーストラリアが登場、この巻でヨーロッパ諸国も出てきました。話が広がっていって、わくわくします。

この巻で登場の新入生、矢車侍郎(やぐるま・さぶろう)と三矢詩菜(みつや・しいな)。達也と深雪に似ています。兄妹ではないけれど、小さいころからの幼馴染。侍郎は詩菜の護衛役。そして侍郎は、生まれつきの異能、念動力があるために、他の魔法がうまく使えない。そして詩菜は十師族、三矢家のお嬢様。侍郎にちょっとやきもちやいてみたりします。

腹黒いところがある達也と深雪に比べて、こちらの二人の方は裏がなく善良で、ほのぼのと見守ることができるカップルでした。

さて、世界展開を始めたお話ですが、一番の焦点は、達也の身の回り。達也はチートで一対一なら無敵だけれど、性格に難ありで、それで追い込まれていきそうな展開です。どうなるのでしょう。

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2017/06/27

ハリー・ポッターと死の秘宝

ハリー・ポッターと死の秘宝 (J・K・ローリング・著)を読みました!

ダンブルドアの死によって、情勢は一気にヴォルデモート側に傾いた。いまや魔法省はその配下に牛耳られ、ホグワーツに送り込まれた新校長は、ダンブルドアを裏切りヴォルデモートの元へと走ったスネイプ。

ハリー一行は追跡の手をかわし、分割されたヴォルデモートの魂が隠されている分霊箱を探す。しかし、ダンブルドアの残した手がかりは分かりづらく、探索は難航し……。

とうとう最終巻。引っ張り込む筆致はさすがなので、一気に読めました。

ただ、前巻からあるもやもや感は残ります。

なんか、ハリーより主人公っぽい子がいないか。

ハリー一行が各地を転々とキャンプし、ああでもこうでもと話し合いばかりで進展がなく、挙句仲たがいするなどすっきりしていない時に、ジニー達が学校で大活躍。

ジニー、ネビル、ルーナなど残された子達は、ハリーを信じてダンブルドア軍団として、スネイプの圧政に抵抗していた模様。

スネイプとともに送り込まれた新任教師、カロー兄妹は、いかにも死喰い人という残虐さで、これに対してがんばってたのかと思うと、今までの巻で一番困難な局面だったのではないか。

ネビルなんてめちゃくちゃ成長していて、再会した時には名誉の負傷だらけだし、ハリーが死んだとヴォルデモートが宣告した時に最初に反撃の一撃を食らわしたし、最後に組分け帽子から勇気の証、グリフィンドールの剣を与えられ、ヴォルデモートの蛇を倒すんですよ。

ハリーって最後までダンブルドアの駒で、与えられた自分の運命の中から出ていないけど、ネビルは「選ばれなかった運命の子」を自分の力で乗り越えたのです。これ、あとは返す刀でヴォルデモートをばっさりやれば主人公だよね?

この物語は基本的にハリーのそばにカメラ固定の実質一人称なので、この辺は全然書かれていないのですが、プロット的には、ジニーとかネビルの方がドラマチックな気がします。

あと仇役の方。心配していたことが起こった。

児童文学だから仕方ないのかもしれないけど、すっきりやられていない。

スネイプはまだ、そういう役だったとして我慢するとして、マルフォイ家がちょっとヴォルデモートに冷遇されるぐらいなのは納得いかない。敵側に組して散々悪さをしてきていて、しかも人格的にも屑なんだから、因果応報があってしかるべき。

もう一度書くけれど、面白くなかったわけではないのです。このシリーズを読んでいて思ったのは、プロット云々の前に筆力がすごくて、面白さの濃さが違うという事だったので、そこは損なわれていない。寝なきゃいけない時間をすっ飛ばして、一気に読んだ。

ただ、一巻を読んだ時の衝撃、「これは完璧!」というものに比べると、最後の方にもやもやっとしたものが残ったのは残念だなあと思ったのでした。

どうせ続編書くなら、この辺りを書いてくれたらいいのに、ないのかな。

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2017/06/19

ハリー・ポッターと謎のプリンス

ハリー・ポッターと謎のプリンス (J・K・ローリング・著)を読みました!

魔法省での激闘の結果、とうとう世間にもヴォルデモート卿復活の事態が知れ、「目立ちたがりで嘘つき」から「選ばれし者」へとがらりと評価の変わったハリー。学校でひそひそと噂されるのは同じだけれど、その視線に込められる熱は大違いとなった。

逆に一転、立場ががらりと変わったのはドラコ・マルフォイ。父がヴォルデモートの配下と知れ投獄され、ますますハリーに憎しみを募らせる。ドラコは何かたくらんでいると怪しむハリーだったが、なかなか尻尾をつかむことはできず……。

これが例の問題となったお相手交代の巻。ハリーとハーマイオニーがくっつくのかと思いきや、ジニー。

ローリング氏本人が「やめといた方がよかったかも」と後悔しているとのことで、確かにそうだなーと感じました。

相変わらず引っ張る力はものすごいので、ぐいぐい読めますし、面白いのです。ただ読後に、釈然としない、もやもやしたものが残ります。

「やめといた方がよかった」と言うより「みんながジニーがヒロインでも納得できるレベルに、下ごしらえの段階からもっと書き込むべきだった」というのが、僕の感想。

ジニーがお相手となること自体は、そんなに問題はなく。設定的にはむしろあり。というか、僕的には好きな展開です。ハリーのことをあこがれすぎてて、本人を目の前にしたらお話しすることもできない小さな女の子が、一緒に学校生活を送りながらだんだんなかよくなっていったという設定だから。

でも、「だんだんなかよく」がすごくぞんざいに扱われてきたのです。最初真っ赤になってもじもじするだけの子が、さすがフレッドとジョージの妹だけあってけっこうおてんばで、とか、書いたら面白い部分がもっとたくさんあったと思うんですよね。

この巻のグリフィンドール大逆転だって、ジニー的にはものすごいドラマだったはず。

ハリーに自分なんかは釣り合わないと、他の男の子と付き合うようになっていたジニーが(ちなみにここももっと書けた。ハリーが前巻のころから、妹分的な意味合いでもっと気にしているべきだった)、やっぱり心の奥底ではあきらめきれてなくて、キャプテン欠場という失態をやらかしたハリーのために大奮闘して優勝を勝ち取り、祝勝会で意を決して自分から告白しに行く流れです。

登場人物の中で一番ドラマチックな恋をしてるの、ジニーですよ。

でもやっぱりどこか、扱いがぞんざいです。そこ、はっきり分かるように書いてあげればいいのに。

さらにとどめが「ヴォルデモートが僕の大切な人を利用するはずだから、君とはお別れ」と言うのに、ロンとハーマイオニーはあっさり連れていくんですよ。同じ理由で二人もまずいはずなのに。要はメインキャラクターとして扱われていないのです。

キャラクターのタイプ的にはけなげっ子が大好きなので、すごくもったいないと歯軋りする思いなのでした。

それに対して「ハリーの運命」的な展開には、まったく問題ないというか、むしろますます気になる展開。

「どうすればヴォルデモートを倒せるか」という勝利条件も設定され、さあいざ、最終巻へ。

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2017/06/09

オルタニアvol.4

SF雑誌オルタニアvol.4[SF鉄道の夜]を読みました!

まずですね、気がついたら雑誌名が微妙に変わってるんですよね。確認しにBCCKSに行ったら、さらっと世界線変更って書いてあるんですよ。

え? 何? 並行世界へ突入したの? SFだから?

物語世界の不思議な気持ちを実体験したのです。

さてそんなパラレルワールド突入後の今号は、編集長が米田さん。ということで鉄道がテーマです。毎回こうして形を変える大胆さも魅力ですね。

ゲストに神楽坂らせんさんがいて、ガンズと作家がますます重複。けれどその作品『銀河鉄道ヒッチハイキングガイド』を読んだら、読み味は全然違いました。これだけ雑誌の性格が違えば、自然と中身も違ってきます。

全作品読みまして、僕の一押しは波野發作さんの『ローカル銀河鉄道の旅殺人事件』でした。いつも通りの軽妙な語り口に散りばめられる小ネタの数々。とても楽しく読めました。

あと、世界線という点で、シンクロニシティを感じたのですが、そちらはガンズ4号でご確認ください。

伊藤なむあひさんの『49パラグラフにも及ぶリロの素晴らしき生涯(その半生)後編』は逆に僕から一番縁遠い作品です。こういう因果律が壊れてて、ぽんぽんと発想が跳ぶタイプの作品を、僕は思いつけないのです。

普段はそうして苦手なパターンなのに、でもこの作品には、なぜか引き込まれる不思議な魅力がありました。条理と不条理の間の微かな道筋を、絶妙なバランスで進んでいく感じ。本当に、SFと言っても一言では括りきれない広がりがあるなあと思います。

さて、次はこちらが4号を出す番です。いろいろスケジュール詰まってへこたれ気味だけど、頑張ろう。

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2017/06/06

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (J・K・ローリング・著)を読みました!

ヴォルデモートとの対決から生還したハリー。けれど、いつものつらい夏休みの間、そのニュースがまったく広まる様子がないのにいらだつ。しかも、事実を知る誰とも連絡が取れず、ますます孤立感が増していく。

ようやく連絡が取れた時、みんながヴォルデモートに対抗すべく、「不死鳥の騎士団」を結成していたことを知る。だが、魔法界は復活を信じておらず、学校から戻ったハリーはほら吹きだという評価にさらされて……。

読むの大変だった!

何がって、長さじゃなくてですね、ハリーの追い込まれっぷりがすごくて。

ハリー自身もいらいらしているし、それが仕方ないというぐらい周りがひどいし。

ずっと思ってるんだけど、ドラコ・マルフォイはちゃんと報いを受けるんだよね? ナメクジ程度じゃ、納得いかないですよ。

アンブリッジの扱いで、不安を感じています。もっとひどくてよくね?

……というような感想が出るのは、要は物語に引っ張り込まれていて、作者の手のひらの上で転がされているからなのですけれど(^^;;)

ハリーの過酷の運命の全貌もはっきりし、ますます次が気になるのでした。

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2017/05/02

SF雑誌オルタナ vol.3 変身

SF雑誌オルタナ vol.3 変身 を読みました!

超大作載ってる!

事前に話は聞いていたのですが、小説が5本載っているうち、4本読んでも、まだ本の半分ぐらいしか来ていない。最後に載っている広橋悠さんの『アトモスフィア・バーンナウト』が、5万字超える大作なのだそうです。

5万字すごいよ。児童書だったら一冊分普通にあるよ。

それだけの分量が、雑誌に読み切りとして載っているのですが、こちら筆致がとてもしっかりしていて、謎めいた世界観に引っ張られてすいすい読めました。面白かったです。

あと印象に残ったのは淡波亮作さんの『醜い腕』。

SFらしいSFといいますか、とても緊迫感にあふれていて、こちらもぐいぐい引き込まれました。

他、波野發作さん『モノローグ・ワン』、米田淳一さん『或る会議の風景』、山田佳江さん『詐欺師の鍵 #3』と、ガンズでもおなじみのお三方は、さすがの安定感で。

さらに巻頭に禅之助さんのイラストが掲載。めちゃ上手い。

とても充実した内容でした。今迄で一番読み応えがあったのではないでしょうか。

ガンズも負けずにがんばらなければいけませんな!

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