スポーツ

2025/03/25

大相撲令和七年三月場所 またもや

大相撲令和七年三月場所大阪場所は、大関大の里関の優勝で幕を閉じました。途中引き技を出して負けてしまい、相撲が崩れたかと心配したのですが、思い直したように前に出て、決定戦も制しての優勝です。おめでとうございます。

まあでも、今場所は勝った大の里関よりも負けた高安関ですよね。またもや悲願の初優勝ならず。本当にびっくりするぐらい大一番で勝てません。千秋楽まで優勝争いして届かずが、これで何と9度目だそうです。そもそも今場所も、リードするたびに星を落として追いつかれているんですよね。メンタル的な問題なんだろうけれども、ここまで来ると本当にかわいそう。

さて毎場所注目している柏ゆかりの力士の結果は。琴勝峰関は八勝七敗で勝ち越し。前頭十六枚目で、後ろがあまりないので、中盤で負けが先行していた時にはひやひやしました。千秋楽で勝ち越し決定。ふう。

隆の勝関は三勝十二敗と大きく負け越し。調子悪い時はバタバタ前に落ちちゃうんですけど、何がよくないんですかね。

日体大柏出身の豊昇龍関。横綱初場所で負けが込んでの途中休場。最悪のスタートとなりました。もともと昇進直後の場所は星を落とす人が多いんですけど、怪我もあり休場に。十二勝三敗と微妙な優勝で昇進させてしまっているので、横綱審議委員会にも批判がありました。怪我を治して、横綱として盤石の強さを見せられるようになるか。

初の角番だった琴桜関は勝ち越しましたが、八勝七敗とぎりぎり。こちらも大関としての強さを取り戻したいところ。

柏ゆかりではないけれど、御贔屓の翠富士関が好調だったのはうれしかったです。九勝六敗。得意の肩透かしでの勝ち星が四つ。特に千秋楽、御嶽海関を裏返しにした技の切れはすごかった。達人の技。眼福です。

さあ、来場所はどうなるかな。

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2025/01/29

大相撲令和七年一月場所 逆転優勝!!

大相撲令和七年一月場所初場所は、大関・豊昇龍関の優勝で幕を閉じました。序盤に負けがこんでしまい、これはきついかなと思ったのですが、そこから挽回しての逆転優勝です。おめでとうございます!

優勝争いの先頭を走っていたのは金峰山関で、星一つリードの二敗で千秋楽を迎えます。三敗と星一つの差で追う王鵬関との直接対決。これが王鵬関の勝利となり、やはり三敗で終えた豊昇龍関を交えての優勝決定巴戦となりました。ここで厳しい相撲で連勝し豊昇龍関の逆転優勝となったのでした。

先場所、立会いの出足が鋭くなって相撲が変わったなという印象を持ちましたが、それがそのまま引き続き、非常に厳しい相撲を取るようになりました。そしてそれが結果に結びついての優勝。特に千秋楽、本割からの三連勝はお見事です。

これで横綱審議会にかけられるそうで、横綱昇進となりそうです。豊昇龍関は日体大柏出身と、柏市にゆかりのある人なので、めでたい!

今場所は序盤に横綱・照ノ富士関の引退がありました。一度大怪我をしてからの奇跡の復活と横綱昇進だったので、いろいろ肉体的にきつかったはず。膝も腰も糖尿病もと満身創痍。その中で休みがちながらも、一人横綱の責務を果たそうとがんばっていました。

そんなモンゴルの大先輩の引退した場所で、横綱昇進を決める。ドラマですねえ。

しかしそんないいドラマがあった半面、柏ゆかりという点では、今場所は厳しいものとなりました。

もう一人、横綱昇進がかかっていた大関・琴櫻関は、序盤からまったく調子が上がらず、いいところなく負け越し決定。横綱昇進への期待が一転、来場所は角番となってしまいました。横綱昇進への気負いがあったのでしょうか。

そして柏市出身力士の二人、隆の勝関と琴勝峰関も負け越し。特に琴勝峰関は、番付的に十両に落ちてしまうかもしれない。うーむ。

来場所は揃って活躍するめでたい場所になってほしいなと思います。

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2024/11/26

大相撲六年十一月場所 柏ゆかりの対決!

大相撲令和六年十一月場所は琴櫻関の優勝で幕を閉じました。初優勝です! おめでとうございます!

今場所はかなりウキウキの展開となりました。九日目が終わったところで気づいたのが、優勝争い。

一敗で並んで、柏市出身の隆の勝関。松戸市出身ですが小さい頃に柏相撲少年団に通っていた琴櫻関。モンゴル出身ですが日体大柏高校卒の豊昇龍関と、三人の柏ゆかりの力士が揃っていたのです。

誰が勝ってもめでたい中、隆の勝関は終盤パタパタと負けてしまって11勝止まりとなりましたが。

千秋楽結びの一番は、一敗同士の大関直接対決!

それを制しての琴櫻関の初優勝です! どしっとした安定感と粘り腰。来場所は綱取りが期待されます。がんばって!

さらに準優勝の豊昇龍関。モンゴル出身者らしく多彩な投げ技を持っていて、逆にそれに頼ってしまって強引な投げに行って自滅、というケースがあったのですが、今場所は立会いが非常に鋭く、押し込んで先手を取る形が見られました。一つ進化したように思います。

こちらも来場所綱取りとなります。柏ゆかりの横綱が、うまくするといきなり二人生まれそうということで、来場所めっちゃ楽しみですね!

もう一人の柏出身幕内力士、琴勝峰関は調子が今一つ上がらず、最後は足を痛めて休場。剥離骨折してるのではないかという話もあり、ちょっと心配です。しっかり治してほしいです。

来場所はもう来年かあ。1年が過ぎるのは早い。

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2024/09/24

大相撲令和六年九月場所 進化の優勝!

令和六年九月場所は、大の里関の優勝で幕を閉じました。強いという印象が際立つ勝ち方が続き、あれよあれよとトップに立って、星を二つほど落としましたが、そのまま逃げ切り。14日目での優勝です。

この結果、大関昇進となる模様です。まだ大銀杏が結えていないのにすごい。

元々素材としては評価が高く、すでに一度優勝経験があるわけですけれども、一方で勢いに任せた脆さも感じさせる部分があったのですが、今場所は右を指して左の脇を締めてという型がくっきりとしてきて、当たりの勢いのまま、相手を逃がさないという相撲が取れていました。型が完成して身についてきたらめっちゃ強いと思います。楽しみですね。

大関復帰を目指していた貴景勝関が、2連敗したところで休場、そのまま引退となってしまったので、この活躍は大相撲協会としても助かったのではないでしょうか。貴景勝関は残念でしたね。頭から当たる相撲で、首に爆弾抱えてしまったのは痛かった。今後は親方としてがんばってほしいです。

さらに今場所、僕のご贔屓の関取の成績が伸び悩んだのも残念。柏出身の隆の勝関は、前場所は優勝に絡む大活躍だったのですが、今場所は一転、大不振。4勝11敗と大きく負け越しとなってしまいました。

琴勝峰関も7勝8敗で惜しくも負け越しです。

子供の頃に柏の相撲クラブに通っていた琴櫻関は、勝ち越しましたがギリギリの8勝7敗。大関としてはちょっと寂しい数字に終わりました。

柏に縁がある力士ということでもうちょっと範囲を広げてみると、大関・豊昇龍関は出身はモンゴルですが日体大柏高校に留学していました。でも、こちらもかろうじて角番を回避の8勝7敗。

同じく日体大柏に留学していたモンゴル人力士、欧勝馬関が、10勝5敗。こちらは前さばきのうまさを発揮して大きく勝ち越し。ようやく柏ゆかりで活躍した人が。

さらに僕がめっちゃ押している小兵テクニシャン、翠富士関は、得意技の肩透かしを見事に決める一番もあったのですが、ギリギリ負け越し。

若隆景関が調子を戻して、上位に食い込んできたのが嬉しかったです。来場所はご贔屓の力士が活躍する場所になるといいな。

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2024/08/06

大相撲令和六年七月場所 もうちょっとで初優勝

大忙し期間に仕事に追われ書けていなかった記事が、サッカー以外にもありました。大相撲令和六年七月場所、名古屋場所です。

見てはいたんですけど、感想を書く暇がなかった。サッカーよりこっちが前だということで、本日。

七月場所は横綱照ノ富士関の優勝で幕を閉じました。これで優勝回数10回、名古屋は初めてです。

晩年休みがちになる横綱は、延命しているだけで横綱の責務を果たしてないなあ、と感じてしまうことが多いのですが。

照ノ富士関の場合、元々一度怪我をして病気も患い、序二段まで落ちてからの奇跡の大復活横綱で、しかも横綱になってからもさらに腰も怪我。明らかに状態は良くなくて途中休場が続き、それでも優勝しているので、むしろ怪我と戦っていてがんばってるなという印象です。

今場所は悪い膝のことを考えて、体を少し絞って前に出る相撲に。それが効いていて、序盤から一気に連勝、そのまま優勝しそうと思って見ていたのですが。

終盤、星をいくつか取りこぼしました。その中の一つが柏出身関取・隆の勝関との一番です。

今場所の一番の驚きは、隆の勝関の活躍でした。2連敗からスタート。7日目までに不戦勝を含む4勝3敗。がんばって勝ち越せたらいいなという目で見ていたのところ。

後半戦はあれよあれよという間に連勝。とうとう一度も負けずに3敗のまま千秋楽。次の大関候補として期待のかかる大の国関も下し、何と優勝決定戦に持ち込みました。

ここで勝って初優勝となれば、もう万々歳だったのですが。

ここではさすがに横綱の意地が上回った形。惜しいなー、もうちょっとだったのになー。

でも一時期怪我の影響があったようで、ぱたぱた前に落ちてぽろぽろ星を落としていたのですが、特に後半は見違えるような出足のよさを見せていました。今後に期待が持てますね!

もう一人、柏出身関取琴勝峰関も勝ち越し。柏相撲少年団出身でゆかりのある琴櫻関も、大関としての務めを果たす2桁勝利と千秋楽横綱戦の勝利。

応援している人が成績がよかった、うれしい場所となりました。

また怪我で大きく番付を落としていた若隆景関がとうとう幕内に戻ってきて、下位とはいえ11勝。こちらもよかった。来場所が楽しみですね!

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2024/05/28

令和六年五月場所 波乱続き

令和六年五月場所は、小結・大の里関の優勝で幕を閉じました。

史上最速、初土俵から七場所目の優勝です。先場所の尊富士関の十場所目での初優勝の記録を更新。ただ大の里関は幕下十枚目格付け出しでのスタートで有利でした。それでも、ではその前はと調べてみると、幕下六十枚目格付け出しで横綱・輪島関が15場所目。そう考えるとやはりすごい記録です。なにしろ先場所の尊富士関に次いで、まだ大銀杏が結えていない中での優勝なのです。

今場所は初日に横綱、大関5人全敗という大波乱から始まったので、それにふさわしい波乱続きの結末ではないかとも思います。とにかく前に出る圧力がすごい。立会いをもっと磨いて、常に自分有利の形に持ち込めるようにすれば、とんでもなく強くなるんじゃないかなあ。

さて初日全滅となった横綱大関陣は、その後次々と休場。照ノ富士関と貴景勝関は怪我持ちなので、本当に苦しいですね。ここに角番だった霧島関が入ってしまったのが残念。首を痛めているとのことで、慢性化しないといいなと思います。

さて残った二人の大関、豊昇龍関と琴ノ若改め琴櫻関は千秋楽まで優勝争いに残りました。特に琴櫻関はおじいさんの四股名を継いで改名した場所。優勝できればベストでしたが、とりあえず大関の責務を果たしました。じわじわと強くなり続けているので、この調子でがんばってほしいです。

さて、毎場所注目している柏市出身力士、隆の勝関と琴勝峰関は、ともに前頭八枚目で八勝七敗の勝ち越し。二人とも最初にパタパタと負けたので心配したのですが、勝ち越せてよかった。

ちなみに豊昇龍関は日体大柏高校の出身。琴櫻関は小学生の時に柏相撲少年団に入っていて、二人とも柏に縁のある力士です。柏ゆかりの力士が活躍し、満足な場所となりました。

来場所もがんばってほしいですね!

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2024/03/25

大相撲令和六年三月場所 110年ぶり!!!!

大相撲令和六年三月場所、大阪場所は、ものすごい記録が達成されました!

尊富士関の優勝です。新入幕即優勝はなんと110年ぶり。大正時代ですよ。さらに入門10場所での優勝は新記録です。本当にびっくりです。

さらに言えば、優勝までの展開もものすごかった。初日からあれよあれよと勝ち続け、ライバルは倒し、大関は倒し。そんなに体は大きくないのですが、立ち合いの出足と角度がよく、先手を取るとそのまま圧倒する相撲が続きます。あっという間に星が開いたので、これはこのまま優勝するのかなと思っていたところ。

それで終わらないのが、またすごかった。14日目、優勝が懸かった朝乃山関との一番で、負けた上に右足首を負傷。車椅子に乗って救急車で病院へ直行となりました。先ほど言ったように、ここまでの勝因は出足のよさだと思って見ていたので、ここはもう明日は出られない可能性大。そうすると、勝ち星1差で追う大の里関が本割で買って勝ち星で並び優勝決定戦の可能性があるのですが、出られなければ決定戦も何もないので大の里関優勝が決まるんだなと思っていたところ。

千秋楽、なんと尊富士関は強行出場! 別に怪我が軽かったわけではなく、靭帯が伸びていて伊勢ケ濱親方は引き止めたとのこと。

そんな重傷では、多分踏ん張れないので、出足にすべてを賭けて一気に押し切らないとまずいと思っていると、それを見事に完遂! 自力で優勝を決めました。本当にすごい展開です。物語でもなかなか思いつかないよ。

ちなみに千秋楽で優勝の可能性を残していた大の里関もスピード出世で、まだ髷が結えていません。尊富士関は大銀杏が結えずちょんまげのまま。一気にすごい若手が出てきた場所となりました。ほんとすごかった。

さて、ごひいきの柏ゆかりの力士はと言うと。隆の勝関は5勝10敗の負け越しとなり残念。琴勝峰関は8勝7敗で勝ち越しました。

そしてお隣松戸出身の琴ノ若関は10勝5敗と、新大関としては及第点の二桁勝利。ただこの場所は照ノ富士関が腰痛がひどくなり途中休場。大関陣が支えないといけない場所となったので、そこで話題をかっさらわれたのはちょっと悔しいことかもしれない。

若手の活躍で盛り上がった場所となりました。来場所も楽しみです。

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2024/01/31

大相撲令和六年一月場所 惜しくも届かず

大相撲令和六年一月場所は、横綱・照ノ富士関の優勝で幕を閉じました。復活優勝です! おめでとうございます!

優勝インタビューで「久々の優勝となりましたが」とマイクを向けられると、「いつも久々なので慣れました」とユーモア回答。

大相撲を見ていて、モンゴル出身の人は多分強さの定義が違うんだろうな、と思うことがよくあるのですが。

照ノ富士関は大怪我に負けず横綱にたどり着き、そこでも何度も怪我に見舞われながら、その都度復活。そういう心の強さと、インタビューでも見せるような大らかさを見せていて、これは日本人の思う強い人の姿だなあと思います。心技体全部大きい。

さて、優勝決定戦で負けてしまったのは、関脇・琴ノ若関。優勝争いをリードしながら、13日目、そして優勝決定戦と横綱に連敗して、逆転を許すというちょっと悔しい終わり方になりました。惜しくも優勝には届かず。

しかし13勝2敗は立派な成績で、9勝、11勝、13勝と、3場所合計33勝の目安に到達したので、大関昇進への審議会開催、昇進確実となりました。琴ノ若関は柏のお隣、松戸の出身。小学生の時は柏の相撲クラブに通っていました。準地元ということで応援しているのですが、だんだん相撲の形を変え進化して、とうとう大関に。

さあここからもう一段上に行くためには、横綱を倒すしかありません。がんばって!

柏出身力士といえば、隆の勝関と琴勝峰関。10勝5敗と9勝6敗で、二人揃って勝ち越しです! こちらもめでたい!

ひいきの力士が活躍した、うきうき過ごせた1月場所でした。来場所も楽しみです(^^)/

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2023/11/30

大相撲令和五年十一月場所 強さの定義

大相撲令和五年十一月場所、九州場所は、霧島関の優勝となりました。

横綱休場の中、大関の責任を果たしました。大関昇進後、怪我があったりで苦しんでいたので、そういう点でも嬉しい優勝となりました。

あと個人的にですね、先代霧島関が好きだったので。元々霧馬山関の好感度は高いのですが、その名を継いだらますますがんばってほしいのです。

先代霧島の陸奥親方がそろそろ定年というのもまた、応援ポイント。これで来場所に綱取りが掛かるわけですけど、ぜひ最後の親方孝行してほしいですね!

さて、綱取りといえば、今場所好成績の優勝ならと言われていた貴景勝関。9勝に終わりました。場所前、古傷の首の調子がよくないのではという記事を見ましたが、やっぱり影響あるのかな。

熱海富士関が、先場所に引き続き、最後まで優勝争いに残りました。最後に届かなかったのは、まだ若いからこれからなのですが、千秋楽の琴の若関との一番。はたかれての負けは先場所優勝決定戦と同じ。気負うと頭が下がり足が出ないということであれば、癖になる前に改善したいところ。次回に期待です。

その対戦相手、琴ノ若関は優勝争いに絡み、最後脱落してしまいましたが11勝。これで三役で6場所連続勝ち越し。取り口を見ていると、じわじわと力をつけている様子がうかがえます。大関昇格が期待されます。

応援している柏出身の力士。十両落ちしていた琴勝峰関は12勝3敗で十両優勝です。来場所は幕内で活躍してほしいです。隆の勝関は場所途中で怪我をして5勝6敗4休となりました。右膝前十字じん帯損傷、右膝内側半月板損傷ということで、かなり心配です。

さて、今場所問題になった一番にも触れておきましょう。豊昇龍vs豪ノ山の一番。先に手をついた豪ノ山関に対して、豊昇龍関はにらみつけるばかりで立つそぶりを見せません。豪ノ山関が仕方なく仕切り直しというシーンが続きました。一応豊昇龍関が勝ったのですが。

多分、肝心なところが伝わってないんだろうなあと思います。

モンゴルの人の考えている強さと、日本人が力士に求めている強さが、ちょっとずれてるんじゃないか。「気は優しくて力持ち」「弱きを助け強きを挫く」「潔い」そういう部分が日本の場合、ヒーローの条件としてより強くあるような気がします。ただ結果として勝てばいいのではなく、精神的な強さ、人間の器の大きさを求める割合が大きい。

胸を出して相手の挑戦を受けて、そのうえで完封して勝つ形を横綱相撲というのは、そういうことでは。

豊昇龍関は立ち合いで相手のタイミングを外して、有利を取りたかったんだろうなあと思うのですが、あそこは相手と合わせる協調性とそういうせこい勝ち方を捨て去る「潔さ」が求められていて、勝てばいいんでしょとやってしまったら、立ち合いを行事の合図でよーいどんで始めればいいという話になっちゃう。相手は立ち合い合わせる制限がかかっていて、自分はルールに明文化されておらず罰則もないのでそれの裏をかくという行為は、小物の証なんですよね。にらみつければつけるほど、チンピラの印象になっちゃう。

白鵬関も最後、「勝てばいいんだ」とばかり、考えられるすべての策を使った優勝をしましたが、あんまり評価されなかった。そういう強さの定義の部分のすれ違いがあるとしたら、不幸だよなあと思ったのでした。

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2023/09/26

大相撲令和五年九月場所 大混戦

大相撲令和五年九月場所は、優勝決定戦の末、大関貴景勝関の優勝で幕を閉じました。

決定戦は熱海富士関と。ずっと優勝争いをリードしていたのは熱海富士関だったのですが、直接対決を落とし、千秋楽の勝てば優勝の一番も落とし、決定戦も落とし。やっぱり初めての優勝争いだと、なかなか思い通りにはいかないですねえ。次に期待。

なかなか思い通りにいかないと言えば、前場所優勝して新大関となった豊昇龍関です。やはり気負いがあったのか負けが込み、千秋楽にようやく勝ち越し。危うくいきなり角番となるところでした。いきなり角番だった霧島関は何とか9勝6敗で角番脱出。せっかく大関が立て続けに二人増えたのに、苦戦してしまったのが混戦の原因の一つですね。落ち着いたら力を出し切れるかな。こちらも次に期待。

柏市出身力士の二人は不振。隆の勝関は6勝9敗。琴勝峰関は5勝10敗。モンゴル・ウランバートル出身と呼び出される大翔鵬関は、小学生の時に柏に引っ越してきたほぼ柏市出身力士ですが、3勝12敗。うーむ。

活躍が目立った応援している力士は翠富士関でした。7日目まで2勝5敗でこれは厳しいという感じだったのですが、そこから快進撃。8連勝して二桁10勝に乗せました。みんなが警戒しているはずの肩透かしがバシバシと決まったんですけど、何でだろう。多分何かの仕掛けがあると思うんですよね。そういう技の部分にはめっちゃ興味があるのです。

次は11月、九州場所。貴景勝関は11勝4敗での優勝だったので、次が綱取りの場所になるのかは微妙なのですが、はたして。

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