スポーツ

2023/09/26

大相撲令和五年九月場所 大混戦

大相撲令和五年九月場所は、優勝決定戦の末、大関貴景勝関の優勝で幕を閉じました。

決定戦は熱海富士関と。ずっと優勝争いをリードしていたのは熱海富士関だったのですが、直接対決を落とし、千秋楽の勝てば優勝の一番も落とし、決定戦も落とし。やっぱり初めての優勝争いだと、なかなか思い通りにはいかないですねえ。次に期待。

なかなか思い通りにいかないと言えば、前場所優勝して新大関となった豊昇龍関です。やはり気負いがあったのか負けが込み、千秋楽にようやく勝ち越し。危うくいきなり角番となるところでした。いきなり角番だった霧島関は何とか9勝6敗で角番脱出。せっかく大関が立て続けに二人増えたのに、苦戦してしまったのが混戦の原因の一つですね。落ち着いたら力を出し切れるかな。こちらも次に期待。

柏市出身力士の二人は不振。隆の勝関は6勝9敗。琴勝峰関は5勝10敗。モンゴル・ウランバートル出身と呼び出される大翔鵬関は、小学生の時に柏に引っ越してきたほぼ柏市出身力士ですが、3勝12敗。うーむ。

活躍が目立った応援している力士は翠富士関でした。7日目まで2勝5敗でこれは厳しいという感じだったのですが、そこから快進撃。8連勝して二桁10勝に乗せました。みんなが警戒しているはずの肩透かしがバシバシと決まったんですけど、何でだろう。多分何かの仕掛けがあると思うんですよね。そういう技の部分にはめっちゃ興味があるのです。

次は11月、九州場所。貴景勝関は11勝4敗での優勝だったので、次が綱取りの場所になるのかは微妙なのですが、はたして。

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2023/07/29

大相撲令和五年七月場所 新し尽くし

令和五年七月場所、名古屋場所は関脇・豊昇龍関の優勝で幕を閉じました。同時に三場所連続二桁の計33勝となって、大関昇進です。優勝決定戦で勝利し、土俵を降りる時、泣いてましたね。よかったですねえ。

この場所は大関挑戦となる力士が三人もいて注目だったのですが、他の二人、若元春関、大栄翔関は二桁届かず、仕切り直しです。残念。

応援している柏出身力士は、序盤に負け込んでひやひやして見ていました。隆の勝関は5連敗スタートでしたが6連勝で持ち直し、8勝7敗の勝ち越し。琴勝峰関は10日目で3勝7敗だったので、大きく負け越してしまうのかと心配でしたが、何とか7勝8敗のギリギリ負け越しにとどめました。よかった。

さて今場所は平幕力士の活躍も目立ちました。最初に優勝争いを牽引していたのは錦木関。6連勝といいスタートダッシュ。11日目で10勝1敗でしたが、優勝が見えてきて堅くなったのか、そこから連敗。殊勲賞はもらったのですが、インタビューでは悔しそうでした。

それを追っていたのも平幕・北勝富士関。こちらは連敗することなく、千秋楽も勝って12勝3敗で豊昇龍関との優勝決定戦へ。ただ、決定戦はやはり平常心とはいかなかったか、引いて相手を呼び込んでしまって敗戦。こちらも悔しそうでした。敢闘賞です。

その敢闘賞ですが、この場所は大盤振る舞いとなりました。優勝した豊昇龍関を含めて、6人もいます。その中に新入幕力士が、豪ノ山、湘南乃海、白桜鵬と3人もいて、それが本日の記事のタイトルの理由です。

中でも白桜鵬関は、なんとプロになって4場所目で優勝争いに最後まで絡む11勝4敗と大活躍です。2年連続の高校横綱で、全日本ベスト8で3段目付け出し資格獲得。肩の手術のためにそこではプロ入りせず、今度は実業団横綱になって幕下付け出し資格を獲得。幕下は一場所で突破して史上最速。十両も二場所で突破。さらに優勝争いですから、すごい。

勝って懸賞を受け取る時、手刀をすごくゆっくり丁寧に切っています。なんかあの所作にすごく好感。古傷があるようなので、そこに気をつけて、このままどんどん上がっていってほしいですね。

さらにもう一人の敢闘賞は小結・琴ノ若関です。千葉県松戸市出身。子供の頃、柏少年相撲教室に通っていたということで、準地元。最近取り口が変わってきた感じがします。11勝4敗と二桁勝って、ここから先が楽しみです。

来場所も見どころたくさんありそうだなあ。

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2023/05/31

大相撲令和五年五月場所 復活優勝

大相撲令和五年五月場所は、横綱・照ノ富士関の優勝で幕を閉じました。膝の手術を経ての復活優勝です。引っ張り込んだらめっちゃ強い。さすがでした。

それに対していつも応援している力士が、わりと苦戦。柏出身力士の隆の勝関は7勝8敗で負け越し。琴勝峰関に至っては、2勝10敗3休です。怪我の影響があるようで、ちょっと心配。

翠富士関は6勝9敗、若隆景関は全休でした。琴の若関は8勝7敗でぎり勝ち越し。

優勝争いは最後は照ノ富士関でしたが、途中まではけっこう競っていたので盛り上がっていたのですが、応援している力士が絡んでなかったので、いまいち僕のテンションは上がらず。

来場所は活躍するといいなあ。がんばってほしいです。

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2023/03/28

大相撲令和五年三月場所 横綱・大関不在の中

大相撲令和五年三月場所は、次々と主役が入れ替わりながら、霧馬山関の逆転優勝で幕を閉じました。

まず、先場所に引き続き照ノ富士関休場で横綱不在。大関・貴景勝関に期待がかかります。貴景勝関は先場所優勝しているので、連続優勝となれば、横綱昇進が見えてきます。

ところが膝を痛めてしまい、途中休場へ。首の怪我から立ち直り、調子を戻しての横綱挑戦だったのに、ここでまた怪我というのはかわいそう。

僕が相撲をもう一度見るようになったきっかけの一つに、貴景勝関の横綱挑戦ドキュメンタリーを見たから、というのがあるので、またもやとなるとやるせないんですよね……。

さて横綱大関共に不在となり、そこで飛び出したのが、前頭五枚目・翠富士関です。なんと怒濤の10連勝。切れ味鋭い肩透かしが代名詞ですが、相手がそれを警戒して前に圧力かけづらいという裏を突いての押し出しが目立っていました。

しかし優勝争い初体験で10連勝と有利を取ったところで、意識してしまったのでしょうか。そこから5連敗。押し切るか肩透かしかの思い切りよい二択だったものが、少し迷いがあるように見えました。

小兵業師は大好きで応援しているので、逃げ切ってほしかったなあ。

そして、ここで逆転したのが小結・大栄翔関です。こちらは迷いのない突き押しが炸裂。優勝経験もあるので、このまま押し切るのかなと見ていたのですが。

千秋楽、結びの一番で、関脇・霧馬山関が土俵際での逆転勝利で追い付くと、優勝決定戦も同じような流れで、やはり土俵際の逆転勝ち。初優勝となりました。

目まぐるしい展開で、最後まで先行きが見えない、すごい場所でしたねえ。

霧馬山関は連続二桁勝利となったので、来場所には大関取りがかかります。どうなるかな。

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2023/02/22

全日本ブレイキン選手権

ダンス見るの、なんとなく好きなんですよ。

カルチャー的には全然そっちの人じゃないのですが、昔たまたまダンス番組を見てから、そういうのを見かけると視聴するようになりました。

人間ってここまで動きをコントロールできるんだ、というちょっとスポーツ寄りの目線なのです。音楽のPVもダンスの動きに見とれてる時があります。

というわけで、NHKで放送していた全日本ブレイキン選手権を見ました。パリ五輪で採用されたので、関連番組が増えています。ブレイキンは、我々おっさんにはブレイクダンスという呼び方の方が馴染みがいいですね。

男子で優勝したshigekixこと半井重幸選手は、このあいだドキュメンタリーをやってました。若手のメダル候補筆頭。床の上でぐるぐる回るパワームーブの途中で、ピタッと止めてみせるフリーズがすごい。

ベテランで3位に入った菊地教稔選手は、このあいだ別の番組でも見ました。フローリアーズのNORIさんだ。チームで争う『BATTLE OF THE YEAR』の世界決勝大会が沖縄で開催され、放送されていたのです。ベテランの余裕が粋でかっこいい。

僕は実は五輪をあまり見なくなっています。普段応援していない競技に五輪の時だけ注目して、メダルメダルと言うのはなんだかなーという気持ちになったからです。サッカーは見てる。事前のスポーツ系のドキュメンタリーを見てたりすると、応援したくなって見る。

「普段応援」の線引きが全日本選手権ぐらいは見ようよなので、その線で行くとブレイキンは見なきゃという側に入りました。まず誰が出場権を獲得するだろうか。楽しみです。

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2023/01/24

大相撲令和五年一月場所 大関の矜持

大相撲令和五年一月場所は大関貴景勝関の優勝で幕を閉じました。

準優勝は琴勝峰関。3敗で並んで千秋楽。前頭十三枚目と幕内下位ながら、結びの一番、優勝決定戦で土俵に上がります。柏市出身の力士が初優勝するのかと、めっちゃ応援していたのですが、大関の壁は厚かった。残念ー。

すっかり趣味が減ってしまっていた時に、では柏出身力士を応援しようと、ご無沙汰になっていた大相撲を再び見始めましたのが、令和三年一月場所。琴勝峰関は期待の若手で前頭三枚目。しかしそこから負け越しが続いて十両落ち。立ち合いの力強さが足りない感じでした。そこから十両で五場所過ごして幕内に戻ってきて、そういう土台のところがかなり改善され、力強さが出てきました。

成績としてはそこそこが続いていたのですが、今場所一気に花開いた形。この調子で進んでほしい。今後に期待です。

優勝した貴景勝関もすごかったですね。終盤に入るところで連敗して、阿武咲関に先行を許す苦しい展開で迎えた13日目の直接対決。ものすごい気迫の相撲で引きずり下ろし、並んで見せたのは圧巻でした。

一人横綱どころか横綱もいない一人大関となってしまった場所で、その責任をしっかりと果たしたのもお見事。3敗したので横綱昇進はなさそうですけれども、来場所もっといい成績で、文句なしで昇進してほしいです。がんばって!

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2022/12/01

大相撲令和四年十一月場所 残酷な巴戦

大相撲令和四年十一月場所は、阿炎関の初優勝で幕を閉じました。

今場所は横綱・照ノ富士関は膝の手術をして休場。角番の大関・正代関は元気なく、先場所角番負け越しで大関陥落となった御嶽海関は、二桁勝てば大関に戻れたのに、こちらも元気なく。

それでいて関脇3人小結4人と、先場所好調で上位にいる人が多く、結果、大混戦となりました。

最後は12勝3敗で、大関・貴景勝関、前頭筆頭・高安関、前頭九枚目・阿炎関と3人が並んでの優勝決定巴戦。28年ぶりだそうです。そこで初優勝したのが阿炎関なのですが。

印象に残ったのは、また優勝を逃した高安関です。

多分メンタルの問題だと思うのですが、ここ一番をことごとく落とすんですよね。

今年だけでもう3回目。三月場所、13日目終了時点で1敗で単独首位。そこから連敗して優勝決定戦に持ち込まれ、若隆景関初優勝。九月場所は、2敗の玉鷲関と3敗の高安関で千秋楽対決。ここで勝って優勝決定戦に持ち込みたい一番で負けて、玉鷲関初優勝。今場所は一人2敗で千秋楽を迎え、勝てば初優勝の本割で阿炎関に負けて、3敗で3人が並んで巴戦。そしてその一戦でやはり負けて、相手の阿炎関が初優勝。

単に負けているだけではなく、対戦相手がことごとく目の前で自分が欲しくて欲しくて仕方ない初優勝をかっさらっています。

さらに今回の優勝決定巴戦での負け方が衝撃的。立ち合い、かち上げに行ったのに阿炎関が大きく変化したものだから頭から突っ込む形になってしまって脳震盪。土俵に突っ伏して立ち上がれない。

ここで競技の違いを感じてちょっとびっくりしました。脳震盪といえば、いつも見ているサッカーでもヘディングの競り合いでよく起きるのですが、最近サッカーでは脳震盪を起こした選手に無理はさせないことが徹底されています。脳震盪での交代が別枠で用意されており、様子がおかしかったら即交代。

ところがこの場面では、まったく体のコントロールがきかず立ち上がれない高安関を、動かないように寝かせることもなく、さらに控えに連れて行く。これ貴景勝関が勝ったら、もう一番取らせるの? と、びっくりしました。ふらふらなのに、勝てるわけない。

そんな絶望的な状況で、見上げる土俵で阿炎関が思い切りよく立ち会って貴景勝関を破って初優勝。この構図の残酷さ。物語でもなかなか作らない。

ただ、物語ならこの後の逆転のドラマが期待できるのですが。高安関が賜杯を手にする日は来るのでしょうか。

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2022/09/27

大相撲令和四年九月場所 大ベテラン大躍進

九月秋場所は玉鷲関の優勝で幕を閉じました。13勝2敗。37歳10か月での優勝は、年6場所制が定着した昭和33年以降、最年長です。

しかも、相撲の内容がよかった。思い切った押し相撲。幕内最年長なのですが、元気いっぱい、めっちゃ若々しい相撲でした。まだまだ行けそう。

それに対して、上位陣に元気がなかった。横綱照ノ富士関は両膝の怪我が悪化して休場。元々膝は悪く、悪化しているのは見ていてわかりました。手術がいるかもしれないそうです。

大関陣も不調。御嶽海関はカド番で4勝11敗と大きく負け越し、大関陥落。正代関も同じく4勝11敗でカド番に。だんだん相撲が悪くなっており、立ち合いに手を入れないとどうにもならないのでは。

そこで注目なのが若隆景関です。4場所連続で関脇で勝ち越し。3連敗スタートだったので、優勝争いには絡みませんでしたが、そこから盛り返して11勝4敗。内容的にも、単なる勢いだけではなく、しっかり地力をつけている様子が見て取れます。大関取りに期待がかかりますね。来場所楽しみです。

柏出身隆の勝関は勝ち越し。琴勝峰関は7勝8敗と惜しくも負け越しましたが、立ち合いを変えていこうという試行錯誤の様子があって、こちらも来場所楽しみです。

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2022/07/28

大相撲令和四年七月場所 波乱

七月の名古屋場所は前頭二枚目の逸ノ城関の優勝となりました。初優勝です。おめでとうございます。

ですが、タイトルに入れた「波乱」は平幕優勝だったことではありません。

途中からコロナ感染とその濃厚接触で隔離となっての休場が、どんどん増えていったのが波乱。幕ノ内力士42名のうち、14名が千秋楽を休場。三分の一がいなくなった計算です。

大相撲は若手力士は共同生活で、そうじゃなくても稽古で密着するから、感染者が一人でも出ると、部屋ごと休場になってしまいます。感染拡大の影響、超でかい。

ごひいきの力士がどんどん休場になっていってしまったので、ちょっとがっかりしてたのでした。

九月場所では感染が収まっているといいなあ。

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2022/05/24

大相撲令和四年五月場所 残念

5月場所は横綱照ノ富士関の優勝で幕を閉じました。前半にパタパタッと負けたので、今場所は苦しいのかなと思って見ていたのですが、後半立て直しての逆転優勝。お見事です。

しかし何と言っても残念だったのは、隆の勝関。横綱、大関ともに星を落としていき混戦となる中、ずっと優勝争いの先頭グループの中に残り、これは行けるのではないか、柏出身力士の優勝かと、めっちゃ期待して見ていたのですが。

多分本人もそういうことがちらついてしまったのでしょう。終盤パタパタッと負けてしまいました。照ノ富士関と3敗で並んで迎えた千秋楽も敗戦。やはり意識しないと自分に言い聞かせていても、初体験の中で平常心を保ち自分の力を発揮するのは、なかなか難しい。

でもこれで一度体験したわけで。

次また優勝争いに絡んで、今度は勝ち切ってください! がんばって!

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