無料web雑誌の挑戦
こちらの記事を読みました。
本が売れないなら「全ページ無料で読ませる」 元新潮社の編集者がU-NEXTで模索する、新たな稼ぎ方 ITmediaビジネスONLiNE 2026/9/1
動画配信で有名なU-NEXT。電子書籍サービスもやっています。そこで新たに発刊した文芸誌。web雑誌の形を取っていて、無料で読むことができます、という記事。
文芸誌はこちらですね。『文学茶釜』。
このあいだの徒然なる記事。『ジャンプ100万部切り』。こちらに漫画の入り口問題についてちょこっと書きました。漫画についての記事なので、コロコロコミック減ってるの大丈夫かなあという触れ方だったのですが。
活字物の場合、そもそもデジタルシフトに成功していません。ある程度機能しているのは、ライトノベルぐらいじゃないかと思われます。いわゆるなろう小説ですね。
デジタルシフトできない場合、かなりまずいと思うんですよ。従来の紙の出版システムは限界が見えてきています。漫画や雑誌の売り上げで書店と流通が維持されてきましたが、そちらがダメになりそう。僕は、かなりダウンサイジングしたところでバランスするんじゃないかな、と予想しています。
ということで活字物にもWeb上に入り口が必要。ということで、この雑誌の試みは面白いんじゃないかなと思います。
ただ手間暇かけて編集するとなると、競合するユーザー生成コンテンツの投稿サイト、小説家になろうだったりカクヨムに対して、コストが高くなります。それをカバーするほどの拡散力を持てるのかどうか。
単純に世間に対して公開するだけなら誰でもできるようになったりなっている以上、これからの出版社は「売る力」が大切なような気がするので、そこは気になりますね。
逆に投稿サイトでは、お話のジャンルが揃いやすい、という問題があります。大量に作品が作られ、じっくり読んでもらうのが難しいため、ぱっと見でわかりやすくしたい。すると流行りの形に収束していく。ただ、それに頼ったKADOKAWAは大幅減益となってしまいました。一番売れるところだけでは、読者の好み全般をカバーしきれない。
そうすると、PV以外の価値観により作られた場所が必要です。こういう種類の小説を載せるぞとコンセプトを持っていることが、重要だと思うのです。
そういう点でも、文芸誌と銘打って、きちんとブランドカラーを打ち立てようとしているこの試みは注目です。うまく行くでしょうか。
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