なでしこvsスペイン ポゼッションサッカーの肝
スコア以上に力負けな感じでした。
国際親善試合、女子日本代表1-3女子スペイン代表。
前半20分に日本にアクシデント。ボールを蹴り出した時、北川選手が膝を痛めたようで交代となりました。この後E-1選手権があるのですが、ちょっと無理そう?
30分に日本が先制します。スペインビルドアップのボールを、田中選手が奪って右に展開。浜野選手の折り返しを田中選手が上手いターンで相手を外してシュートを決めました。すばらしいゴールでした。
しかし44分に追いつかれます。スペイン右SBバトル選手が上がってきてクロス。ファーから入ってきたピナ選手が決めました。
66分にスペインが逆転。日本GK山下選手からのビルドアップのパスを狙われて、谷川選手がコントロールし切れず、こぼれ球をロペス選手が決めました。
88分にダメ押しがスペインに入ります。右サイドで作って一度戻したところで、DFライン裏へのロビング。抜け出したカルデンティ選手がマイナスに戻して、デルカスティージョ選手が決めました。
試合はそのまま敗戦。しかし試合内容的にはもっと大差がついてもおかしくないような感じでした。事前の監督のコメントなどを見ると、日本はこの試合、スペインに対してポゼッション合戦を仕掛けるつもりだったようなのですが、完成度の差が明らかに。日本はまったくボールがつなげずに、スペインにどんどん回されます。
まず日本のプレスが緩い。いつも応援しているレイソルが、今季ポゼッションサッカーにシフトしましたが、苦手とするのは前からガンガンプレスに来る強度の強いサッカー。それを考えると、強度が足りない。ボールを持つ相手にもっと強く行かないと、ビルドアップは規制できないと思います。
そして逆に、こちらのビルドアップにはガンガン来られて、うまくつなげず。解説席ではロングボールを混ぜた方がいいのではという声が出ていましたが、それよりも受け手のポジショニングの問題が大きいように見えました。パスコースが簡単に消されてしまって、前につけられない。これも相手が先に先に捕まえに来ていたからで、それを上回れなかった。
もっとポジショニングを整理して、どこで捕まえて誰がカバーに行くか、ということをはっきりさせないといけないんじゃないかなと思います。ただなでしこも海外組が非常に多くなりまして、練習期間がなかなか取れません。その中で、そのすり合わせをするのはなかなか大変なんじゃないかなと思います。
E-1選手権大丈夫かな。
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