蜘蛛の糸
春の大忙し期間が近づいてきております。その準備とか、それまでにやっておかなければいけないこととかもあって、大忙し期間の前から大忙し。その作業中には、録画しておいた番組をよく流しているのですが、先週見たのはこちらです。
『サイエンスZERO 未来を紡ぐ!"糸"研究最前線』 NHKEテレ 25/3/16
毎週楽しみに見ています。今週はチバニアンでした。
さて、先週はタイトル通り、未来につながるような研究が紹介されていて、ウキウキしながら見ていたんですけれども。
その中で、ちょっと違う感想を持ったものがありました。それが番組最初に紹介された、蜘蛛の糸を合成するというお話。非常に強度が高く、これの将来の使い道として、例えば カーボンファイバーのように飛行機の機体に使えるという話が出てきたのですが。
その時ふと思ったのが、これが本当に普及したら、人の蜘蛛の糸に持つイメージが変わるのかなということでした。
蜘蛛の糸って、文学的表現で言えば、儚い希望のような、すぐ切れてしまうもののイメージだと思うんですよね。
でもそれは蜘蛛が吐き出してる糸がものすごく細いからで、実際の強度で言うと鋼鉄よりも上。で、それを素材に応用したいという研究があることは、僕は前から知っていたのですが、まあそういうのを知ってるのは多分科学が好きな一部の人。
でももしそれが素材として世の中の色々なものを形作るようになったら、蜘蛛の糸の強度の高さは新しい常識となるのだろうか。
そしたら比喩として使われる蜘蛛の糸の表現も変わるのだろうか。「蜘蛛の糸のように」と言ったら、鉄よりも強くて頑丈、となったりするのだろうか。
文学表現における科学技術発展の影響というようなことを、ついつい考えながら見ていたのでした。
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