前節鹿島戦で今季初黒星。連敗は避け、今度は勝ちたいけれど、そこでやってくるのは強敵広島。まずは偵察。
広島の直前の試合は、ACL2の2試合。Jリーグとどちらにしようかなと考えた結果、こちらを偵察することに。そうしたらすごい展開になりました。
ACL2準々決勝第1戦、広島6-1ライオン・シティ・セーラーズFC。
12分、広島が先制点。右サイドで作って塩谷選手が縦パスを入れると、田中選手がうまいターンで相手を外してシュートを決めました。
36分にセーラーズが同点弾。広島の右Cからカウンター発動。田中選手がかわされて一気にボールを運ばれ、最後アヌアル選手が決めました。
42分、広島再びリード。塩谷選手が右サイドの中野選手へパス。中野選手はワンタッチで左前方にボールを送り、走り込んだ中村選手もワンタッチでGKDF間に流し込みます。それをジャーメイン選手が押し込みました。
後半に入って早々の47分、広島追加点。左サイドに展開し東選手がアリークロス。グラウンダーでGKDF間に送ると、ジャーメイン選手がスライディングシュートで押し込みました。
68分、広島4点目。右サイド深くまで運んだ中村選手がマイナスのパス。受けた中野選手もさらにマイナスパスで、上がってきたボランチの川辺選手がズドンとダイレクトでミドルシュートを決めました。
大きくリードした広島は、ここで加藤選手に替えジェルマン選手を投入。これが後で問題になるのですが、試合で結果も出しました。74分。広島が右サイドに展開。新井選手がクロスを上げると、ファーでジェルマン選手がヘディング シュートを決めました。
そして直後の75分、広島ダメ押し。ボールを回して右サイドへサイドチェンジ。このボールはカットされますが、新井選手がすぐに寄せキックをブロック。こぼれ球を拾った中村選手がゴールへと蹴り込みました。
ということで広島がホームで大勝したのですが。
この後に問題になったのが、今季新しく獲得したジェルマン選手の前所属のマッカーサーFCでACL杯に出た時の出場停止が消化し切れていないこと。しかしまあ、これがひどい話で、AFCの出場停止選手のリストには載っていなかったということなのです。しかしそこはいい加減で自己弁護で回っているAFC。確認しなかった広島が悪いと0-3の没収試合負け裁定を下します。公式発表したことを逐一全部確認されたら、仕事が回らなくなって困るのは自分たちなのになあ。
ということで急遽4点取らなければいけなくなった広島の第2戦。ライオン・シティ・セーラーズFC 1-1 広島。
セーラーズががっちり引いて守り、カウンターを狙う展開。広島は押し込んで早めに先制点を取りたかったのですが、20分に失点してしまいます。セーラーズのゴールキック。ティー選手が競り勝ち、アヌアル選手が胸でコントロール。浮いたボールを体を捻って裏のスペースへパスを出します。ティー選手が抜け出して決めました。
34分、広島同点弾。ペナルティエリア手前ゴール正面のFK。これを中島選手が直接決めました。
しかし広島の受難はこれで終わらず。51分にジャーメイン選手に赤紙が出て一発退場。
DFライト選手ともつれた時に振り払った手が当たると、ライト選手が大げさに倒れました。顔押さえていたけど、当たってなくない……? ところがこの後の塩谷選手への明白な顔面肘打ちブロックは見逃されていて、いやもう何もかも悪い意味でアジアだよな、という展開。
10人になった広島は、それでも圧力をかけますが決め切れず。そのまま試合は終了。非常に後味悪い試合となりました。
これを踏まえて広島戦の展望です。前述の通り、非常に後味悪い敗退をしているので、広島の選手的にはホームですしファンのためにもすきっと勝ちたいと思っているはず。まずその気合をはじき返さなければいけません。
そしてここ何試合かずっと4バックのチームとの対戦が続いていましたが、今回は相手も3バック。システム上がっちり噛み合うミラーゲームです。そうなると対面の1対1の戦いを制することができるかが重要。特に両サイドの攻防が鍵になるのではないかと思います。
守備では。
広島右アウトサイドは中野選手と新井選手がポジションを争っている状態。特に中野選手は積極的な攻撃参加でゴール前まで行って、シュートを打つ場面もありました。しっかり抑えたい。
左アウトサイドは東選手に札幌から菅選手を獲得。こちらもハイレベルなポジション争いとなっております。東選手はキック精度が高く、GKDF間に通してくるアーリークロスは脅威。早めに捕まえたい。菅選手は逆にカットインしてきてからの強烈なミドルシュートが印象に残っています。こちらもしっかり抑えたい。
そして今期新戦力の中村選手。シャドーの位置から前線に飛び出し、サイドにも流れてボールを引き出してチャンスを作っています。こちらもしっかり捕まえたい。
攻撃では。
こちらの右サイドは小泉&久保&原田のトライアングルが、ローテーションしてボールを進めていく形。しっかりと押し込んで行きたいところ。特に小泉さんがフリーになると大チャンスなので、うまいことお願いします!
左サイドは小屋松さんが好調です。それともう一つポイントだと思うのが田中君です。前節も何本かいいパスを出していましたが、長崎で見ていた田中君は、左利きなのを生かしてタッチライン際の高い位置を取る選手に、ギリギリのところを通すような絶妙のボールを届けていました。ディフェンスライン裏にぽとりと落とすようなロングフィードや、対角の長いサイドチェンジなど、まだまだ本領はこれからだと思うので、ぜひぜひがんばってください!
そしてサイドを制したら真ん中でドーンと決めたいんですけれども。
当然垣田君、木下さんにも期待しているのですが、僕はひたすら細谷君待ちなのです。細谷君がこのサッカーにフィットして、その攻撃力を発揮してくれないと、高いところは目指せないんじゃないのかと思うのです。ドカンと一発お願いします!
リバウンドメンタリティ合戦にも負けたくない!!
がんばって!!
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