ミミズと山火事
現在アメリカのロサンゼルス近郊で山火事が起きて、被害が拡大していることがニュースになっています。セレブたちの住む高級住宅街も丸焼けに。
LA山火事 24人死亡 15日にかけて火の勢い増すおそれ
アメリカ ロサンゼルス周辺で続く山火事で、地元当局は、これまでに24人が死亡したと発表しました。現地では被災した人たちへの支援活動が始まっていますが、15日にかけて再び風が強まり、火の勢いが増すおそれがあるとして、当局が警戒を呼びかけています。
アメリカ西部ロサンゼルス近郊で1月7日に発生した山火事は、広い範囲で延焼が続いています。
地元当局によりますと、ロサンゼルス周辺での一連の山火事でこれまでに24人が死亡し、焼失するなど、被害を受けた建物は1万2000棟以上に上るということです。
現地では被災した人たちへの支援活動が始まっていて、ロサンゼルス近郊の競馬場に設けられた寄付センターには12日、服や水、おむつなどの支援物資が多く寄せられ、大勢のボランティアが参加して仕分けなどにあたっていました。
一方、アメリカ国立気象局は、ロサンゼルス近郊では15日にかけて再び風が強まる予報だとしていて、とりわけ14日の早朝から15日の正午ごろまでは「特に危険な状況」になるとして、一層の警戒を呼びかけています。
NHK NEWS WEB 25/1/13
元々山火事は世界各地で風物詩となっていて、自然の営みの一部です。山火事前提で子孫を残すようになっている植物もあります。しかし近年その被害が拡大傾向。まず、温暖化の影響があるんだろうなあというのが一つ。
そしてニュースを追っていたら、他に意外な要因があると知りました。北米大陸では氷河期にミミズが絶滅していて、積もった落ち葉がなかなか分解されないのだそうです。山に燃料がたっぷりあるので、よく燃え広がる。
アメリカ先住民の皆さんは、それに対して野焼きをすることで先に燃料を消費し、山火事被害を減らす伝統がありました。ところが政府が伝統的野焼きを禁止してしまった。
さらに景観優先で防火帯作ってないとか、経費削減で消防士が足りないとか、いろいろ失政が重なっているようですね。もう東日本大震災の経済的被害を上回ったという話も見かけました。
ちなみに、オーストラリアでよく大火事になるのも、ミミズに関係あるのかなと調べてみると、むしろめっちゃでかいのがいた。もうそれはミミズじゃなくて大蛇みたいなやつが。
あちらはユーカリの樹が可燃成分を含んでいて、それでよく燃えるのだそうです。しかもユーカリは熱に強く、葉っぱと表皮が焼けても枯れずに新芽を吹いて生き残り、ライバルたちが焼けた所に勢力拡大というしたたか戦略。
さて、ヨーロッパや他の地域にもミミズはいるので、絶滅したのは北米だけのようです。じゃあそんな北米にもミミズを導入すればいいじゃんとなるかというと、そこが難しいところ。現在ミミズが侵略的外来種として侵入した地域があり、問題となっているとのこと。いないことを前提に生態系ができあがっているので、入ってきちゃうとバランスが崩れるのです。
生態系というのは本当に複雑で繊細です。それを人間が狂わせているのが問題なんですよね。
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