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2025/01/25

微増だが期待は大

こちらの記事を読みました。

2024年出版市場(紙+電子)は1兆5716億円で前年比1.5%減、コロナ前の2019年比では1.8%増 ~ 出版科学研究所調べ HON.jp News Blog 25/1/24

公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所が1月24日、2024年の出版市場(推定販売金額)を発表しまして、そちらを紹介する記事です。

紙+電子は前年比1.5%減の1兆5716億円で、3年連続の前年割れ。ただし、ジャンルによってかなり様相が違っています。

漫画はデジタルシフトに成功し、電子書籍が順調に拡大しています。うち、電子コミックは前年比6.0%増の5122億円。電子出版市場における電子コミックの市場占有率は90.5%です。

僕はもともと漫画の方からスタートしたので、友人がそちらにたくさんいます。漫画の業界は何とかなりそうというのは、いいニュースです。

まあ、競争が大変だというのに変わりはないので、楽になるわけではないのですが、がんばって競争に打ち勝っても得るものがないというような状態は避けられている。

それに対して文字もの。紙の書籍は3年連続前年割れで前年比4.1%減の5937億円ですが、電子書籍は2.7%増の452億円。ライトノベルや写真集がけん引したとのこと。

これは僕にとってはちょっといい話です。文字もの電子書籍は2021年の449億円で一度ピークとなってから、446億円、440億円とじりじり下がっていました。それが反発。それをライトノベルが牽引というのがいいですね。僕の守備範囲はそっち方面です。そちらの読者がだんだん電子書籍にシフトしていってくれるなら朗報です。

僕自身が読むときも、漫画はほぼ電子書籍にシフトし、最近小説もそれを追い始めているところです。スマホで見れるので、通勤途中の読書に非常に便利。むしろ画面に合わせて表示を変えられる小説の方が、本当は電子書籍に向いているはずなので、普及する気配が出てくるのは期待が持てます。

こうして明確に明暗出ているということは、「暗」を引いているところはかなり厳しいということですけれども、環境の変化に適応できたものが生き残るのが世の理ですし、しかもこれは生物学的な進化と違って、自分で考えて選べる進化ですからねえ。

とりあえずがんばって、変化に適応していこうと思います。

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