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2024/11/20

J2観戦記 田中君その7 ヒリヒリとした経験

さあ終盤差し迫っておりますJリーグ。J2は昇格プレーオフがあるので、一足先にリーグ戦が終了しましたが、本日はその手前まで。長崎・田中君の観戦記です。

2024J2第32節、長崎2-0群馬。

長崎は新スタジアムを建設していまして、こちらがトランスコスモススタジアムでの最終戦です。

まずは12分。群馬左サイドからの攻撃。川本選手からの折り返しで山中選手がシュート。長崎の安部選手をかすめてコースが変わりましたが、田中君がクリア。いいところに弾き返して、これがカウンターになります。ギリェルメ選手が運んで右にパス。マテウス・ジェズス選手のシュートはポスト直撃。惜しい。

52分。長崎ビルドアップでGK若原選手がパスミス、ペナルティエリア前で樺山選手に奪われます。樺山選手は平松選手とワンツー、シュート モーションに。この時、田中君は秋野君が下がって左サイドのカバーに入るのを見て、自分のポジションを捨ててシューターにアタック。シュートブロックを決めました。いい判断です。

田中君のシュートブロックはこの時点でリーグ4位とのこと。CBはフル出場の選手が多く、みんなブロックの機会が多い中で、この順位は立派です。

試合は長崎が2点取って逃げ切り。

第33節、岡山1-0長崎。

田中君はこの試合、何本もクロスやCKをクリアしていました。ただ岡山に中を締められ、左SB米田選手への外へのパスしか出せない状態。得意の縦パスが通せません。

78分、岡山が決勝点。右CKをニアで鈴木選手がフリック。ルカオ選手がフリーでヘディングシュートをきめます。田中君はルカオ選手を前に置いていましたが、フリックの時に足が止まってフリーにしてしまいました。悔やまれる失点。

試合終了直前のアディショナルタイム。長崎左サイドスローインから中村さんがクロス。ファーでマテウス・ジェズス選手が折り返し。田中君が足を伸ばしてコントロールしますが、シュートへは持ち込めず。自分の得点で同点にすることはかないませんでした。

長崎は昇格争い直接対決の6ポイントマッチを落としました。

第34節、長崎4-1大分。

さてこちら長崎新スタジアム、ピーススタジアムのこけら落としの試合です。前半から順調に得点を重ねて大勝で花を添えました。

その中で17分。田中君が持ち上がりマテウス・ジェズス選手へ縦パス。マテウス・ジェズス選手がワンタッチで左へはたき、名倉選手がドリブルでペナルティエリア侵入。パスが引っかかりますが、すぐに澤田選手が拾って右へパス。増山選手がシュートして、バー直撃でした。惜しい。

この他にも後半立て続けに田中君のクリアがあったり、またクロスを弾き返すシーンも多く、守備で活躍。

しかし89分。3点リードされた大分が1点返します。左サイドで宇津元選手が縦突破し、グラウンダーで折り返し。前線に上がっていたCBペレイラ選手がダイレクトでシュートを決めました。田中君はマークについていたのですが、シュートコースに入りきれず、失点を許してしまいました。ここを抑えられていれば完璧。そういうレベルになってほしい。

第35節、秋田1-2長崎。

先制点は秋田です。22分。左からロングスロー。ニアで梶谷選手が頭ですらして後方へ。これを小松選手がオーバーヘッドシュートに行き、これはうまく当たりませんでしたが、こぼれを佐藤選手が頭で押し込みました。この時、小松選手のマークが田中君でした。ただ、とっさにあれを止めるのはちょっと難しいので、仕方ない。

長崎は34分に前からのプレスでマテウス・ジェズス選手がボールを奪い、相手のミスを誘って同点にします。

その直後39分。秋田左サイドから、佐藤選手が切り返して右足インスイングのクロス。梶谷選手がコントロールしたところでヴァウド選手がかき出しますが、こぼれ球を畑選手がシュート。そこで田中君がこれをブロック。再逆転はさせません。

すると前半アディショナルタイムに、長崎がギリェルメ選手のループシュートで追加点。

後半に入り46分。秋田自陣左サイドからロングパス。梶谷選手が抜け出しますが、田中君が相手が蹴る前にもう寄せ始めていて、さっくりとカバー。簡単に見えるシーンでしたが、非常にいいプレーでした。

73分。長崎ビルドアップのボールを奪われ、小野原選手の横パスを受けて才藤選手がシュート。これを田中君がブロック。

76分。クリアを拾った秋田・水谷選手が左サイドからのクロス。ペナルティエリア内で梶谷選手がつないで、小野原選手がシュート。これまた田中君がブロック。

長崎はこのまま逆転勝ちとなりました。

今回の感想記事はここまでですが、長崎はこのあと3位で昇格プレーオフへ回りました。勝ち点あと1で得失点で上回って自動昇格の2位だったのです。最後は連勝で終わりましたので、岡山戦が最後の敗戦。ということは、あのシュートに田中君が寄せられていて、もし防ぐことができていたら。そういうヒリヒリとした経験を積めている。いい修行になっていると思います。

あとは昇格プレーオフで勝ち切って、結果を残せばいいだけです。がんばって!

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