電子書籍は恐ろしい
こちらのポストが流れてきたのです。
電子書籍は恐ろしいんですよ……。刊行から年単位で経過してても、家計の足しになる程度の印税がスッと入ってくるんですよ……。電子書籍普及前から商業作家してる人間にとってはそれが不思議で、周囲をキョロキョロ窺ってから支払明細をそっと懐にしまうんですよ。なんか怖い。もっとください。
— 漂月@「マスケットガールズ!」漫画版3巻発売中 (@Hyougetsudou) October 10, 2024
漫画家の友人たちから、以前の作品の電子書籍の売上がけっこうある、という話は聞いていたのですけれども。
文字ものでも上がり始めたのかなと思わせるお話。
いろいろ公表されているデータを見ると、漫画のデジタルシフトはちゃんと進んでいるのに対して、文章ものは遅れに遅れています。
それどころか逆に、書店がピンチだからと紙の本を擁護するような動きが政治的に出ていて、売り上げ減の原因を考えればデジタルシフトは不可避なのに時代に逆行するようなことにお金を使うなんて、どうせ直接のプレイヤーじゃないところでちゅうちゅう吸いたいだけだろ、と本当に嫌な気分になっていたのですが。(ちなみにコンテンツ省もそういう臭いがするから嫌)
だんだん文字ものも電子書籍で売れるようになっているのであれば、期待が持てますね。
紙の本は絶滅はしないと思います。今でもアナログレコードを買う人がいるように、コレクターズアイテムとして、物体としての本を愛好する人は残ると思います。ただそれが今の出版業界の生態系を支えるのは無理でしょう。
そこでそれに合わせて、いろいろと各プレイヤーが考えていかなきゃいけない。それが本来の姿勢だと思います。
では、自分を顧みて、書き手はどうかと考えると。
電子書籍の場合、いつでもどこでも買える、古くなっても買える、というのは大きな利点。さらに言うと、まとめ買いに対する抵抗が少ないというのが、読者にとってはうっかり出費してしまう罠なのですが、作者にとっては非常にありがたい。
それに対して問題点としては、どうやって出会うのかということがあります。それは確かに実店舗の書店の方が強い。
利点を生かすためには、欲しい人とどうやって結びつくのか、それを工夫しないといけない。
時間が限られてるので大変ですが、がんばろう。そう決意を新たにするのでした。
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