偵察町田vs広島・川崎と町田戦展望
代表ウィーク明けまして、そして迎える町田戦。とにかくコツコツとでもいいので勝ち点を積み上げたいのです。ということで、まずは偵察。
2024J1第32節、広島2-0町田。
試合開始から広島ペースで、3分、いきなり先制点。町田DFラインでのクリアのセカンドボールを、川辺選手がダイレクトで右へはたくと、中野選手が受けて左足インスイングでのクロス。パシエンシア選手がニアに走り込んでダイレクトで合わせました。
23分に追加点。ハーフウェーラインを超えたところでのFKからつないで、川辺選手がまた右へ展開。中野選手が縦に抜けてクロス。ニアに走り込んだ加藤選手がダイレクトで合わせました。
試合はこのまま広島優勢で進んで、町田敗戦です。
ちなみにこの試合で、広島側が町田がロングスローの時にボールを拭く用に用意してあるタオルに水を含ませた、ということでもめていました。先日それがニュース番組で流れた模様。折しも町田は、誹謗中傷に対して法的措置を取るという強い態度で臨むことも公表。いろいろ話題になっております。僕はこのあいだ書いたように、スタジアムを戦場にしてはいけないと思っており、そうすると当然この辺の行動や誹謗中傷に関しては反対の立場です。
ただ町田がやたら嫌われているのは、自分でサッカーを戦争にしてしまっている影響があるような、とも感じています。このロングスロータオルに水をかける行為を当然町田側は批判して、非紳士的行為であると黒田監督は断じていましたが、自分たちはPKの時にボールに水かけてるのに? と言われてしまう。
実はこの次見た試合でも、そういう「勝つための」プレーがありました。町田FW藤尾選手が川崎左SB三浦選手がオーバーラップを仕掛ける時に、バックエルボーを喉元に叩き込んでイエローカードというシーンがあったのです。あそこで三浦選手のオーバーラップをフリーにしてしまうと、さらに失点を重ねかねない。次で書きますが、この試合、三浦選手の上りから川崎は2得点挙げています。町田はそれに手こずっていて、そういうシーンでファールで止めたということ。
町田への誹謗中傷がひどいと話題になっているので、解説の林さんは「ちゃんと藤尾選手は謝ったので論争はやめましょう」とコメントしていましたが、こういうとこだよなと思うのです。勝つためにボール以外のところでのラフプレーを許容している。
確かにサッカーにはプロフェッショナルファールと言われる、ここを抜けられたらまずいのでカード覚悟のファールで倒すとか、あるいは降りてボールをもらいに行ったFWについていったCBが、ゴールから離れてる局面だったら多少ラフに倒してFKを与えても大丈夫みたいな判断をすることはあります。
でも、そこからさらに一歩踏み出してしまっているのです。このシーンがスローで再生されたところで確認すると、藤尾選手は後方にちらりと目をやりしっかり目測したあと、体を寄せて喉元に叩き込んでいます。走ってる相手にバックエルボーを叩き込んでいいのはプロレスぐらいです。
こういうところで相手の持つ印象はだいぶ変わります。例えばこの偵察で対戦相手になっている2チーム、広島と川崎に、ウチはよく負けています。負けた時には当然悔しいのですが、爽やかな悔しさなのです。非常にリスペクトできるチームだからです。それに対して、負けるとドロッとどす黒い気持ちが湧いてくるチームもあるんですよね。名前出さないけど、もめたりしたとこ。
そういう体験からも、戦争にするのはよくないなと思うのです。
さて次の試合。第33節、町田1-4川崎。
この試合、町田は先発を変えて刺激を入れてスタート。それが功を奏したのが13分。杉岡選手のロングボールに藤本選手が抜け出してボールを確保、そこから落とすと中島選手がダイレクトでシュートを決めました。スタメン変更で入れた選手が大活躍。さらに言えば中島選手は今シーズン初ゴールですが、40歳の大ベテランです。すごい。
しかし試合は川崎優勢で進みます。28分。川崎同点弾。自陣スローインからつないで左サイドのマルシーニョ選手へ。ドリブルするマルシーニョ選手を左SBの三浦選手が猛然とインナーラップで追い越すと、マルシーニョ選手はそこに絶妙のスルーパス。三浦選手は後方からのボールをうまいことダイレクトでシュートして決めました。
38分、川崎逆転弾。町田GK谷選手がボールをキャッチしたあと、低いパントキックでパスを通そうと蹴りますが、これが狙い通りに飛ばなかったのか川崎の脇坂選手の正面へ。脇坂選手はとっさにダイレクトでそのボールをリターン。しかもこれがボールの勢いを絶妙に吸収してコントロールされた完璧なパス。受けた山田選手は抜け出して、GKを越すループシュート。192cmと長身の望月選手がゴールカバーに入りましたが届かず。
50分、川崎3点目。自陣からCB佐々木選手のロングキック。左SB三浦選手が高い位置に出ていてヘディングでつなぎ、マルシーニョ選手へ。そこからのスルーパスにエリソン選手が抜け出します。町田GK谷選手もそれに反応して飛び出しますが、僅差でエリソン選手が先に触り、倒されてPK。これをエリソン選手本人が決めました。
71分、川崎4点目。オフサイドからのFKを町田GK谷選手がパスミス。川崎の山本選手に奪われます。山本選手はインナーラップした左SB三浦選手へスルーパス。三浦選手はこれをダイレクトで折り返して、マルシーニョ選手がこれまたダイレクトで合わせてゴールです。
川崎の大勝。さらに言えばシュート数は8対24、枠内シュートで言えば4対18で、もっと点差がついてもおかしくなかった。町田は苦しい連敗となりました。
これを踏まえて町田戦の展望です。前述の通り、優勝争いしている町田は今シーズン初の連敗を喫しています。その後1週間空いたので、当然しっかりとトレーニングで修正をかけてきているはずですし、しかも気合が入っている。当然強敵です。
守備では。
町田はロングボールを多用してくるスタイル。そのターゲットは2トップのオ・セフン選手と藤尾選手です。オ・セフン選手は194cmの長身。高い空中戦勝率を誇ります。藤尾選手は180cmで、そこまで大きくはありませんが、U-23日本代表では右ウイングを任されることが多かったように機動力があります。ここをしっかり抑えたい。
しかしCBによる完封は難しいと思われるので、ポイントになるのはセカンドボールの回収ではないでしょうか。中盤の選手のプレスバックが鍵。がんばって!
さらに町田は右SBに日本代表にも呼ばれている望月選手がいます。192cmとサイドバックとしては超大型。ここを狙ったロングボールも多い。対するウチのジエゴさんも183cm ありますが、それでもミスマッチになります。こちらもみんなで寄せていって、セカンドボールを回収したい。
攻撃では。
前線で細谷君と昌子選手がマッチアップする形になると思うのですが、元日本代表とこれから代表定着を目指す細谷君の対決で、大注目です。ズバッと一発お願いします!
向こうのオ・セフン選手が194cmあるのなら、こちらの木下さんだって190cmあるのです。ドカンと一発お願いします!
前述の通り望月選手が高い位置を取る場面が多いこと、また向こうのボランチ2枚は白崎選手とウチにいた仙頭さんだと思われ、この2人も攻撃に特徴があるので高い位置を取る。そう考えると、カウンター時にサヴィオさんがズバッと行ってくれると一気に大チャンスになりそうな気がします。よろしくお願いします!
とにかく勝ち点がいるよ!!
がんばって!!
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