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2024/09/07

日本vs中国 完璧な完勝!!!!

スコアだけではなくて、もう本当に完璧に完勝した試合となりました!!!!

W杯26アジア最終予選、日本7-0中国!!!!

まず、いつもとちょっと違う布陣を組んだのが大きかったなと思いました。3バックをしいて3-4-2-1。ただ両翼を右・堂安、左・三笘と攻撃的な選手を配置。基本的に中国とは力の差があるので、日本が惜し込み中国が粘ってカウンターを狙う展開が予想されていたのですが、その時に相手の2トップに対して3バックを当ててカウンターを封じます。両翼はあまり守備をする機会がないと思われるので、もう攻撃の人を配置している形。

すると狙い通りに試合開始からグイグイと押し込んで、12分、左CKから先制。ニアを空けておいて、そこに遠藤選手が走り込んでヘディングシュートを決めました。これは試合の流れ的に非常に大きかったと思います。力の差があってもなかなか点が入らず番狂わせが起きやすいというのが、他のスポーツと比較した時のサッカーの特徴。そういうじれる展開にならずにすみました。

さらに前半アディショナルタイムに追加点。これも大きかった。右サイドでキープしていた久保選手がボールを落として、受けた堂安選手がイングスイングのクロス。ファーに走り込んだ三笘選手がヘディングシュートを決めました。

攻撃的な布陣で、右の久保&堂安、左の南野&三笘の連携がとてもよく、サイドを制圧していました。中国は4バックだったので、それに対してスライドして対応しなければいけなかったのですが、そこで思い切ってファーに蹴り、大外の三笘選手が中まで詰めていき点を決めた形。相手の守備での狙いを完全に凌駕して追加点です。

このままでは埒が明かないと、後半開始時点で中国は交代選手を投入、システムを変更してきました。CBの選手を入れて5-3-2に。日本が攻撃時に両翼を上げて5トップのような状態になっていたので、それに対して同数で守ろうという狙い。

そこで活躍したのが南野選手です。前半からいいランニングをしていて解説席では褒められていましたが、このシステム変更でさらにその働きが光ります。52分、日本の3点目。南野選手はパスを受けると、外の三笘選手に預けて前に出て行きます。スルーパスを受けてCBをかわしてシュートを決めました。

アウトサイドのタッチでCBの股を抜いたテクニックも素晴らしかったのですが、より素晴らしいと思ったのはそのポジショニングです。

まず最初のシーン。ちょっと下がったポジションを取ったことにより、中国のCBはついていきませんでした。中国はカウンターの可能性を残すため2トップのままにしていたので、中盤が3枚に減っていました。この状態だと中盤の3人がかなりの運動量を保たないと、守備の強度を維持できません。ボールが右サイドにある時にちょっと下がったポジションを取った結果、中国の中盤はボールサイドにスライドし、外の南野選手は浮いていました。そこにボールが入ったところで三笘選手に預ければ、中国のアウトサイドの選手はそちらに対応するしかなく、空いた前線へ向けてランニング。そしてボールをもらいました。対応したはずの中国を無力化するプレーでした。本当に素晴らしい。

さらに58分に追加点。日本が押し込んだところでボールを持った左CB町田選手が楔を入れます。上田選手が激しく当たられ倒されながらもしっかりボールを落とすと、楔が入ると同時にフォローに走っていた南野選手が受け、そのままCBを外してシュートを決めました。

中国としては前線を同数にしてマンツーマンで守るつもりだったのでしょうが、中間ポジションを取られてラインを離れてでも前に行くかどうかの判断を難しくされ、どんどんと混乱が増していきました。4バックで守っていた前半に数で合わない大外で決められ、5バックにして数を合わせれば、ライン間の中間ポジションを取られて、中盤が薄くなってしまったところを攻められる。この二つのシーンが、ただたくさん点を取ったから完勝というだけでなく、もう完璧に上回ったなあと思わせてくれるシーンでした。

さて、この後63分。堂安選手に代わって伊東君が投入されます。代表に帰ってきた!

そして、いきなりの大活躍です!

77分。右サイドでボールを持った久保選手から、ペナルティエリア角の伊東君へ。中に一つ運んで左足を振り抜くと、シュートはDFに当たってコースが変わってゴールイン。いきなり得点!

さらにその後アシストを続けます。87分。右サイドでボールを受けた伊東君。ボールを一つ二つと中へ運んで、ドリブル突破を警戒して寄せてこない相手の逆を突くようにクロスを上げます。ファーに走り込んだ前田選手が頭で押し込みました。

そしてアディショナルタイム95分。左サイドに流れていた伊東君。クロスがファーに流れてきたボールを拾うと、一つ中へドリブルし相手を引き付け久保選手にはたきます。久保選手はファーストタッチで一人かわしてペナルティエリアに侵入。シュートを決めました。

これがラストプレーで日本が7-0の大勝となりました。幸先いいですね!

中国についてちょっと思ったことも。

中国は現在絶賛経済崩壊中なので、クラブが弱くなるのは仕方ないことなのですが、サッカー人気がありお金もある時に、全然選手を育てられなかったなと思うのです。

日本もJリーグを立ち上げた時にはめっちゃバブルで、各国の代表やレジェンドが続々とやってきて人気を博しました。その後、だんだんお金がなくなり、どのクラブも身の丈経営という感じになって、あの頃のレベルの外国人選手は全然呼べなくなり、さらに逆に日本人は安いよねという感じでヨーロッパにどんどん買われる状態。けっこう大変なんですけれども。

ただ育成に関しては、そうやって人気が上がった時にしっかりとシステムを作り、クラブ的には選手がどんどん買われるのは辛いのですが、逆にプレイヤーとしては世界に出ていける夢があるので、しっかりと育成が回り続けていて、ここまでの強さになりました。

中国もそういうことをできる可能性はあったはずなんですけれども。短期的な成果や目先の金に全振りしてしまった感じ。

この辺は国民性の違いだなあとつくづく思います。

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