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2024/08/07

移籍等々と浦和戦展望

ちょいと中断期間がありまして、リーグ再開となるのですが、その間にいろいろと発表がありました。まずはそれから。

まずは高嶺さんがベルギーのKVコルトレイクへ完全移籍です。

海外挑戦。現在のJリーグの課題が、この海外挑戦だと思うのです。戦力抜けてっちゃうので、チームにダメージ。けれども当然、選手は挑戦したいでしょうから、止めるわけにはいかない。高嶺さんも、ぜひがんばってほしいです。

武藤さんはSC相模原へ完全移籍です。

こちらは出番を求めての移籍と思われます。武藤さんは神奈川県座間市の出身。SC相模原のホームタウンに座間市が含まれています。地元への帰還となります。これは応援したいパターンなので、ぜひ活躍してください!

山本君が栃木SCへレンタル移籍です。

山本君はJ1でもちょこちょこと出番があったので、武者修行に行かせるかどうかは微妙なラインだと思うんですけれども、先発を得ることができれば経験値は爆増です。特に栃木は山田君が修行の結果、スケールアップして帰還して即ポジションを取ったという、いい前例があります。山本君も、ぜひぜひがんばってほしいです!

流通経済大学の中島舜選手の来季新加入も発表されました。

中島君はレイソルアカデミー出身。大学を経ての帰還となります。お帰りなさい!

最近大学からの帰還が増えて、そのルートができたからか、逆に今年はU-18からの昇格がありませんでした。この辺の新しい流れも興味深いところです。

そして次は僕の中で一番大きいニュース。

手塚康平選手の鳥栖からの完全移籍加入です!

手塚君はレイソルアカデミーからトップチーム昇格。5シーズンほど過ごしましたが、試合出場はけっこうあれどポジションを取り切ったというところまでは行かず。そこで移籍となりました。そこから横浜FC、鳥栖と経ての帰還です。

高嶺さんの海外移籍が発表され、一応ボランチのポジションでは白井君と戸嶋君がいるのでそこまで大ピンチではないけれど、補強はした方がいいのかなと思っていたところでの発表。

1対1でボールを奪い切る能力は高嶺さんの方が上ですが、パス能力では手塚君が上回り、しかも鳥栖ではセットプレーのキッカーで、かつ最近ロングスローという武器も身につけました。以前ウチにいた時よりも守備能力も上がっていて、めっちゃ期待できる復帰です。

さて、この一連の移籍、加入関連の発表で思うことがあって。

それが最初に書いた現在のJリーグの課題。海外移籍でばかすか選手が抜かれていくことなのです。

せっかく若いタレントを育てても、すぐに海外に持ってかれてしまう。細谷君はオファーの噂がある中、残ってくれている方です。半年ぐらいでふいっといなくなってしまうことも珍しくありません。

正直それを見ていると、出場し始めでミスがあっても我慢して育てていくのは損なんじゃないかと思うほど。正解はお金にあかせて出来上がった選手を持ってくるということなのかな、と感じてしまうわけです。

しかしそれでは資金力で順位が決まってしまいます。そしてウチはJリーグのチームの中では育成で結果を出しているチーム。広島かウチかという感じです。ただ、今まではせっかく育てた選手の円熟期を使えていなかった。うちじゃないチームでキャリアのピークを迎えることが多かったのです。

そこで最近、無理にトップチームに上げず大学で試合経験を積ませてから獲得する流れができ。

さらに、よそのチームで経験を積んだゆかりのある選手を円熟期に戻すというケースが出てきたのです。仲間君は鹿島に行ってしまいましたが、白井君がそうですし、そして手塚君が戻ってきました。一番いいのは大谷君のように、最初から最後までウチで力を発揮してくれることなんですけれども、若い時になかなかチャンスをもらえないなどの問題があるので、よそに出して鍛える路線はありだと思うのです。

そして最後、その選手の円熟期にその力をチームに還元してほしい。そうしてこそ育成の甲斐があるというもの。

またウチは、アカデミーではっきりとレイソルのサッカーというものを作り上げ、子供たちに教え込んでいます。そういう選手で土台を作ることが、この移籍が激しくなっている時代に、安定して強いチームを作れる路線なのではないかと思います。

現在で言うと、スタメンに松本君、古賀君、白井君、山田君、細谷君と並ぶことが多く、だいたい半数がアカデミー卒。そういうふうに土台を作り、そこによそから異能の選手を付け加える。今年なかなか成績が安定せず、苦しい面もありますが、井原監督がこのことを理解してくれていて、堅い守備とカウンターに場合に応じてのボール保持を両立させようと挑戦してくれています。

その形を確立できれば、アカデミーからの一貫教育で安定した成績を出すことができるようになると思われます。正直、吉田監督にした時にそれを貫いて確立できればよかったんですけれども、フロントに覚悟が決まっておらず、ふらふらふらふら戦術を変更したので降格の憂き目にあったりしたわけです。

ここで何とかその流れをしっかりと確立したい。他のチームではいい選手ほどバンバンいなくなってしまうために、チーム力の維持に苦労しています。そこを横目に、人が入れ替わったとしても必ずアカデミー出身の選手で土台が作れるという強みを作りたい。この現在の流れを僕は応援しています。

そしてそれを確立するためには、手塚君にも大活躍してほしいのです! がんばって!

さて、そういう時にリーグ再開。対戦するのは浦和です。浦和は今の話からすると、ウチと真逆のチームです。よそからガンガン出来上がった選手を取っていいチーム。だって予算がめっちゃでかいから。

そういう部分でも注目。そして負けたくないということで、まずは偵察。

2024J1第23節、京都0-0浦和。

前半の各データは、平均ポジションもボール奪取位置もポゼッション率も、すべて浦和が押し込んでいることを示していたのですが、浦和の攻撃はちょっと単発感があって、見ている印象としては互角。

後半はそういう数値も京都がかなり改善し、ずっと前でボールを取れるようになり、狙いのショートカウンターからのシュートを増やします。

京都優勢で後半は進んだのですが、ただ浦和のゴールライン上クリアなどがあり、得点は生まれずスコアレスドロー。

第24節、浦和3-4札幌。

今季はなかなか得点が取れず不調の札幌ですが、この試合は大爆発。

まずは37分。左CKを青木選手が蹴ると、鈴木、大崎選手が前に出て、空けたスペースに入った岡本選手がヘディングシュートを決めます。

前半アディショナルタイムに2点目。DFラインの高尾選手からのロングボールに、鈴木武蔵選手が抜け出します。浦和側はオフサイドと思ったのか、対応が一瞬遅れて、鈴木選手がしっかりとゴールに流し込みました。

ハーフタイムには雷雨が来て、観客に避難指示は出るなど大荒れな試合。後半開始が遅れました。この中断の影響があったのかどうか、後半はすごい展開になります。

51分、札幌3点目。右サイドに展開すると、受けた浅野選手は上がってきたCB高尾選手へ。ペナルティエリア内に侵入した高尾選手は、横パスを選択。駒井選手がワントラップシュートを決めました。

57分、札幌4点目。青木選手からのダイレクトバスが少しずれて、ペナルティエリア前の鈴木武蔵選手に入らず。しかしそのボールを浦和ボランチ安居選手がコントロールしきれず、こぼれが鈴木選手の前へ。左へ一つ外してミドルシュートを決めました。

浦和が4失点と、これだけでも大荒れの展開なのですが、これで札幌が楽勝かと思いきや、さらに荒れます。

77分、浦和がまず1点返します。右CKからチアゴ・サンタナ選手がヘディングシュートを決めて、反撃ののろしを上げると。

81分、浦和2点目。左サイド中盤からの小泉選手のクロス。これがファーに流れ、角度のないところから二田選手がダイレクトシュートを決めました。

そして90分、浦和3点目。左CKからのこぼれ球、札幌CB岡村選手がそれをクリアしようとしてコントロールが大きくなり、奪った井上選手の軸足を蹴ってしまって、VAR、オンフィールドレビューの後、PK。これを伊藤選手が決めて1点差。

アディショナルタイムがけっこうあったので、これで浦和が追いつくのかどうかという壮絶な試合となりましたが、札幌が何とか逃げ切りました。

これを踏まえて浦和戦の展望です。浦和は中断前、あまり調子がよくないように見えたのですが、選手の補強があったりしてるので、ちょっとどうなるか読めないところがあり、要注意です。

守備では。

やっぱり怖いなと思うのはチアゴ・サンタナ選手です。サイズがあってクロスに合わせるのがうまく、さらに足元もスピードもあってどんな形でも点が取れちゃう万能型ストライカー。すでに2桁得点を達成しています。絶対に油断しないこと。

予想が難しいなと思うのは、浦和は近年アタッカーをバンバン補強しているので、めっちゃ層が厚く、誰が先発で出てくるのかわからないこと。しかし、特にサイドにはスピードもテクニックもあるアタッカーが揃っているので、しっかりと抑えたい。

攻撃では。

ポイントになるのは、まずカウンターからの展開だと思います。その時直接行くにしろサイドから行くにしろ、FWの人にドカンと押し込んでほしい。ウチの現在のトップスコアラーは木下さん。もうちょっとで二桁に届く8得点です。ドドンとここで決めちゃっていいですよ! がんばって!

そして2次攻撃で、中盤の選手がポイントになるような気がしています。そうなれば、まず期待の筆頭はサヴィオさんです。チーム2番手の7得点。なんならハットトリックして2桁乗せてもいいんやで。ズバッと決めちゃってください!

右サイドMFの先発は山田君でしょうか。山田君はもっと点取ってもいいと思うのです。がんばって!

ぜひぜひ勝ち点ほしい、この試合!!

がんばれー!!

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