J2観戦記 落合君その1 引退騒動
今年も武者修行に出た子を追っていこうと思うのですが、最初からみんな活躍している結果、飛ばせる試合がほぼなくて、見るのが追いついていません。追いついたところで記事を上げようと思っていたのですが、このままではすごい溜まってしまうので、もうどんどん出していこうと思います。本日は、水戸に修行に出かけた落合君です。
2024J2第1節、水戸1-0いわきFC。
落合君は4-2-3-1のトップ下で先発。
25分。水戸はペナルティエリア内までプレスに行き、GKのキックを後藤田選手が跳ね返すと、拾った甲田選手がカットインからパス。落合君が素早いタイミングで、右足アウトの絶妙なパスをペナルティエリア内の安藤選手へ。これを安藤選手がうまくコントロールして、PKを獲得。本人が決めました。PKなのでつかないのですが、実質アシストですね!
初戦から活躍した落合君は、他にも随所でテクニックを見せていました。このポジションで使われるなら、決定的な仕事を増やしていきたいところです。がんばって!
第2節、水戸1-2甲府。
8分。ペナルティエリア脇の右サイドから水戸のFK。落合君が蹴ると、ニアで長井選手がシュート。相手に当たって今度は右CK。落合君がニアに蹴ると、甲府クリア。これを拾ってもう一度落合君へ。今度はファーへ高いボール。大崎選手がヘディングでつないで、安藤選手がシュートに持ち込みますが、枠を外れます。
23分。右サイドを抜け出した落合君が折り返し。安藤選手のシュートは左へ外れます。
33分。クリアボールを後藤田選手がヘディングで落合君へ。落合君はワンタッチでこれを落とし、後藤田選手がシュート、上へ外れます。
57分。右サイドから後藤田選手がクロス。落合君がファーでジャンピングボレーシュートに行きますが、ジャストミートせず。決まっていたら超かっこよかったのに、惜しい。
61分に甲府に先制点を取られた直後、64分。連携でペナルティエリア前に入っていった落合君、倒されてFK。これを自分で蹴りますが、壁に当たります。
直後65分。右サイドから落合君がFK。鋭いボールを長井選手がすらしますが浮いてしまいます。
69分に甲府に追加点を取られ、直後73分。落合君右CK。高く上がって落としてくるボールを蹴ります。長井選手のヘディング シュートはマンシャ選手がブロック。 こぼれ球を久保選手がシュートしますが外れます。
82分に落合選手は山崎選手と交代。この直後に水戸が1点返しますが、追いつくことができず終了。
この後ルヴァン杯第1節がありましたが落合君はお休み。試合も敗戦で水戸のルヴァン杯終了。
第3節、仙台1-0水戸。
6分。長尾選手のミドルシュートを小出選手がブロック。そのこぼれを落合君がシュートに行きますが、GKの正面です。惜しい。
前半アディショナルタイム。右中盤でのFK。落合君が蹴ります。ニアに低いボールを送ると安藤選手が滑り込みますが、寸前でクリアされます。この右CKも落合君が蹴ります。鋭いボールがまた安藤選手へ。フリーで走り込むもちょっと届きませんでした。二つ続けて惜しい。
46分。後半開始早々バイタルエリアでボールを受けた落合君。少し右へ運んでミドルシュート。菅田選手がブロックしました。
63分。ペナルティエリア内右サイドで、甲田選手がスルーパス。高岸選手が深いところからクロス。ファーの落合君が胸トラップからのシュートを狙いますが、囲まれて打ち切れず。
68分。水戸のロングボールを仙台がクリア。こぼれを落合君が拾って預けると、右サイドへ抜け出してリターンをもらいます。グラウンダークロスは新井選手がシュートに行きましたが、ミートしませんでした。
70分。左サイドスローイン。落合君が頭ですらして寺沼選手が落とすと、もう一度落合君が受けてシュート。これは枠の上へ飛んでしまいます。惜しい。
75分。左サイドからのロングスロー。仙台の選手が触りますがゴール前へ。落合君がヘディングシュート。これは仙台GK林選手のナイスセーブ で防がれます。めっちゃ惜しい。
この直後76分に仙台に点を取られて、水戸は敗戦。
第4節、水戸1-2徳島。
吉田監督率いる徳島は、開幕3連敗でスタートしていました。
4分。水戸の野瀬選手のシュートがブロックされ、こぼれを落合君がミドルシュート。GKがストップします。惜しい。
9分に先制点を徳島に奪われ、22分。左サイドから石井選手がグラウンダーのクロス。ファーから入ってきた落合君が、ニアでダイレクトシュートを放ちますがGK正面です。惜しい。
25分に浮いたポジションを取っていた落合君が、ボールを受けてターンしてロングシュート。これはブロックされましたが、こぼれを拾った前田選手がドリブルでペナルティエリア侵入。シュートは枠外でした。
48分。落合君が左CK。GKが飛び出してぎりぎりクリア。こぼれ球を長尾選手がミドルシュートに行きますが、枠外。
54分。水戸が同点弾。左サイドへ展開、石井選手がクロス。ファーで落合君がヘディングで、目前の選手を外して叩きつけるようにして折り返し。これを甲田選手がダイレクトシュートを決めました。落合君がアシストです!
61分。左から山崎選手がカットインしてパス。久保選手が落として落合君がシュート。これをブロックしたのは、今年徳島に入団した柏アカデミーOB島川君です。後述しますが、この後あんなことになるとは思っていませんでした。
80分に落合君は高岸選手と交代。
試合はアディショナルタイムに徳島が決勝点。右サイドでのFKを中野選手が左足のインスイングのキックを蹴ると、水戸GK松原選手は思ったよりボールが曲がったのか、微妙に目測を誤りパンチングがうまくヒットせず。ゴール枠内に飛んでしまってオウンゴール。徳島が今季初勝利をあげました。
水戸の落合君とは関係ないのですが、ちょっと徳島について触れておきたいと思います。
ここまでの連敗の最中、徳島では騒動が起きていました。ずっと主力で働いていた西谷選手が、監督批判とも取れるような発言を漏らし、その結果か第2節からベンチ外が続いていました。サポーターの支持が大きい選手だったので、結果が出ていないこともあり、吉田監督に逆風が吹きます。「吉田とその一派は出ていけ」というようなコメントも見かけました。
そうしてサポーターが騒いだ結果が、最悪の展開を迎えます。水戸戦で勝利は上げましたが、その後も調子は上がらず敗戦、引き分けと続き、第7節、サポーターの居残り騒動が起きました。この時に徳島社長岸田氏が、最悪の行動をとりました。
サポーターをなだめるためにバックスタンドに出向き、10分時間をくれ言って戻ると、その場で監督更迭をサポーターに告げます。これは組織のトップがやってはいけない、一番まずい行動だと思います。
その結果、吉田監督解任のみならず、ここまで徳島のポゼッションサッカーを構築してきた、岡田強化本部長も辞めてしまいます。そして驚いたのが、吉田監督を慕って今季徳島入りしていた島川君が、即座に引退を発表したことでした。
島川君は柏アカデミーで吉田監督に薫陶を受けた、酒井君と同期の選手。あの年かなりの人数がトップチームに昇格したのに、島川君は上がれませんでした。しかし仙台入りして、そこからプロ生活へ。ずっと苦労していたのですが、だんだんと試合に出られるようになり、吉田監督のもと甲府でとうとうJ1まで登り詰めました。そういう苦労人だったので、応援し続けていたのですが、最後がこんなことになってしまって、とても残念です。
ちなみに西谷選手の騒動は、現場で何が起きていたのか、当然ですけど外に漏らされていないので評価が難しい。外に出た西谷選手のコメントはそこまで過激なものではなく、徳島のサッカーを取り戻そうと書いており、今までのスペイン路線と吉田監督の路線が違うということを示唆するように捉えることもできるな、程度のものでした。
ですが現場でもし直接大きな衝突が起きていれば、組織論としては監督を立てるのが当然です。でなければチームが崩壊します。結局、西谷選手もチームを去ることになり、図らずもそれがよく見える結果となったのでした。
吉田監督は結果に責任取らなきゃいけない立場だから、辞めさせ方がひどいとはいえ仕方ない部分があるけど、島川君の引退は、本当に残念だなあ。
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