Jリーグ秋春制
Jリーグが秋春制に移行する模様です。
僕はずっとこの構想に反対でした。「本場欧州がそうだから」という思考停止の匂いが嫌だったのです。
欧州のシーズンがそうなのは、長い歴史の中で自然環境や文化による影響が蓄積されてきた結果です。
特に気候の問題。例えばイングランドプレミアリーグはウインターブレイクがろくになく、年末年始も試合をしていますが、それは雪が降らないからできること。
ロンドンは北緯51°。日本最北端は北方四島を入れて択捉島か、入れずに稚内かですが、どちらでもあまり差はなく北緯45°です。実はイギリスは日本に比べてかなり北にあるのですが、そばを流れている北大西洋海流が暖流なので気温は高め。雪は全然降りません。そのため、イギリスは冬季五輪では全く目立たない国となっています。
それに対して日本です。日本はけっこう特殊な位置にあり、中緯度帯でこんなに雪が降っている国は実は珍しい。シベリア方面から吹き込んでくる冬の季節風が、日本海を渡る時に水蒸気をたっぷり補給。その風が上陸して雲を作り、日本海側にどか雪を降らせています。実は世界一の豪雪地帯なのです。
年間降雪量の世界ベスト3はすべて日本…「世界一の豪雪地帯」である日本の雪がさらに増えそうなワケ 温暖化が進めばますます「ドカ雪」が増えていく 森 さやか PRESIDENT Online 22/10/7
こういう違いがあるにも関わらず、欧州がそうだからという理由で話が進むのには絶対反対。今まではそういうスタンスでした。
しかし出ている案を見てみると、ウィンターブレイクがかなり長く取ってあります。12月2週目から2月3週目まで。これって今のシーズンオフとほぼ同じ。これなら雪の問題が悪化するということはないのではないか。
そしてもう一つ、ACLです。欧州に合わせて秋春制に移行しました。するとJリーグと期間がずれてしまうため、参加チームは途中でチーム構成が変わってしまいます。決勝トーナメントに上がって相手は強くなっているのに、こちらの成熟度は下がってしまう。これはめっちゃ不利。僕はACL重視の人なので、これは何とかしたい。
こうしてありかもなあと思い始めたわけですけれども、そしたらそこからさらに進んで、どうせだったら夏ももうちょっとずらした方がいいのではという気がしています。5月末終了8月頭開幕としているけれど、1か月ぐらいずらして9月頭開幕でもいいのではないか。温暖化が進み、サッカーを夏にやるのは無茶、という雰囲気になってきているからです。春秋でも秋春でもいいので、要するにある種の2シーズン制にしちゃったらいいという気分になっています。
ということで、実質2シーズン制の秋春だったらまあいいやという辺りに、僕の意見は落ち着いているのですが。
ただ、一つ賛成しかねる点は、メリットに欧州移籍がやりやすいと挙げられていること。
欧州組がかなり増えましたが、正直最近、とりあえず欧州に行っとけというのはあまりいい手ではないのではないかという気がしています。「バスケットの国アメリカの──.その空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていたのかなぁ」という感じ。日本人は武者修行感覚なので、不利な契約でもほいほい出かけて行って、向こうからしたらお手頃価格でワンチャンあったらいいなぐらいになっているのではないか。
伸び悩んで名前を聞かなくなってしまう若手がいますよね。むしろしっかりと選手として基盤を作ってから、海外に行った方がいいのではないかと感じています。日本代表キャプテンの遠藤選手は2種登録から数えてですがJリーグ9年目の海外移籍。三苫選手は大卒、特別指定で出ているのでJリーグ3年目。伊東君は大卒5年目です。
欧州をてっぺんとした構図をJリーグが受け入れてしまうのは違うような気がする。なぜ自分たちがトップを取りに行かないのか。結果的には結局そうだとしても、そういうところは気になりますね。
青田刈りが進むと、編成大変だよなあ。どうなるのかな。
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