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2023/10/25

ガソリン補助金と藻油

月曜日のクローズアップ現代『高値続くガソリン価格 補助金延長の陰で』を見ました。

ガソリンの補助金が延長されるそうです。「燃料油価格激変緩和補助金」。一度は終了予定だったのですが、原油の高騰が収まらず延長を重ねていて、今回年末までだったものをさらに延長。

原油高騰の理由は、コロナ感染流行で制限されていた人の移動が回復し燃料の需要が高まったから、ロシアのウクライナ侵攻で天然ガスなどの価格が上がりそれに引っ張られている、OPECプラスが価格釣り上げのため原油減産に入っている、さらに日本の円安、等々多岐に渡っている様子。

さらに、イスラエルで紛争が発生、産油国が集まる中東がきな臭い感じになっています。当分収まりそうにない。

そんなニュースを眺めていて、エネルギー安全保障的には、自前で何とかできてるのが一番強いよなあ、と思い、そう言えば代替燃料の開発はどれぐらい進んでいるのかな、ということに思い至ったというのが今日のこの記事。

特にバイオ燃料の進捗具合が気になります。車に関しては世間では、SDGs的にこれからはEVだということになっている感じ。ただ、技術的な問題を理想を語って見ないことにするという、かなりの見切り発車なので、太陽光発電を使った合成液体燃料e-fuelはありじゃない? という声もあります。なぜか太陽光発電は必須の模様。クローズアップ現代でもこの二つが解決策として取り上げられていました。

さてそこで、僕の一推しがバイオ燃料です。実は地球の裏側、ブラジルではバイオエタノール燃料が当たり前の存在になっているという話がこちら。『ガソリンより4割安い? 南米・バイオ燃料に熱視線』NHK国際ニュースナビ 23/10/6

ブラジルの狙いも、エネルギー安全保障。1970年代のオイルショックの時以来、エタノール燃料の普及を推進してきました。ブラジルではガソリンでもエタノールでも走れるフレックス車という車が大きなシェアを持っているそうです。ただ、エタノールは原料がサトウキビ等食料生産と競合してしまい、過去バイオエタノールのブームがあった時も食糧価格の高騰がありました。

そこで藻類を使って油が生産できれば、そのバッティングの問題も解決。技術的にはすでに可能となっており、これを使って車を走らせる実験もおおむね成功。特に問題はありません。

株式会社ユーグレナはいろいろな所と手を組んで、運用実験を重ねています。海外に作った大規模商用プラントも稼働予定。同社の燃料サステオは、廃棄食用油が主体でそこにミドリムシから抽出した油を混ぜたもの。コスト的にまだ藻油100%ではない。

コストがとにかく問題で、そこを下げられるかどうか。他の研究で気になるのはまずこちら。生産コストは実質ゼロ、夢のバイオ燃料が目指す未来 Forbes JAPAN 23/9/6

単純に藻類で油を生産するのではなく、付加価値の高い他の物を生産したその残りかすから燃料を作るという研究。トータルでコストを下げる作戦です。これはよさげ。

さらにこちら。世界初、燃料物質である“油”を細胞外に生産する微細藻類の作製に成功 ―工業利用時の製造や運用に係るコストなどの軽減に期待― NEDO 23/4/12

体外に油を放出する種類の藻類の能力を強化。油を体内に溜め込む種類の場合、藻類を培養層からかき集め、乾燥させて溶剤で油を溶かし出さなくてはいけないのですが、外に出してくれれば培養層に浮いた油を回収すればOK。作業が簡単になるので、大幅コストダウンできるという作戦です。これもなかなかよさげ。

コストが下がれば、バイオディーゼル燃料はそのまま普通の車でも使えますし、インフラも特に新しく整える必要もない。そして内燃機関の車の方が長く安く使えます。途上国を含めた全世界的に見ると、こっちの方がいいような気がするのです。

ガソリンに補助金をかけなければいけない状態なのであれば、意外に追いつける日が近づいているのではないかと思うのですが、さて時代の変換期の内に間に合うでしょうか。僕的には間に合ってほしいです。

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