なでしこvsウズベキスタン 特殊な試合
こちら珍しい特殊な試合になりました。
パリ五輪2024アジア二次予選、女子日本代表2-0女子ウズベキスタン代表!!!!
開始早々日本が先制。10分、左CK。ファーで南選手がドカンとヘディングシュートを決めます。
そして15分、追加点。左サイドでつないでペナルティエリア手前の遠藤選手へ。そこからペナルティエリア内の千葉選手へ縦パスが通り、千葉 選手は縦にドリブル、角度のないところからシュート。これがウズベキスタンCBザリポヴァ選手に当たり、いい具合のループシュートになってゴールに入りました。
トントン拍子で2点目が入ったので、インド戦のような大量得点になるのかなと思いきや、ここからが特殊な展開。日本はずっと攻め込んでいるのに、回すばかりで結局試合の最後までシュートを放たずに終わります。
ずっと日本がボールを持っているのでウズベキスタンも攻撃の機会なく、こちらもこのあとシュート0本。しかし、特に焦る様子もなく、自陣でブロックを敷くばかり。
15分で試合が終わり、その後は阿吽の呼吸で時間を潰していく流れになりました。
何でこんなことになったのか。理由として推測されているのが、パリ五輪予選の特殊な形式。この2次予選でグループ首位3チームと2位の中で一番成績のよかった1チームの、計4チームが最終予選へ。そこでホーム&アウェイで対戦し、勝ち残った2チームが五輪に出場。この対戦カードが事前に決まっているのです。
A組の2位が最終予選に出ると、日本がこのままC組1位で出場した場合、A組1位との対戦となり、この間の女子W杯でベスト4となったオーストラリアとの対戦が予想されます。これを避けたかったのではないか。
ウズベキスタンは次インド戦で勝てそうなので、勝ち点6での2位が濃厚。A組の2位は現在フィリピンで勝ち点3の得失点差-5。ウズベキスタンに大きなダメージを与えることなく試合を終わらせれば、上回れる可能性大。その時に日本がC組1位なら対戦相手はB組1位です。
ちなみに日本の試合の後で行われた第2節の試合もあり、結果を見るとB組が大混戦になっていて、そちらから2位抜けのチームが出そうな雰囲気です。その場合には日本C組1位ならB組2位と対戦。現在B組は韓国が勝ち点4の得失点差+9で1位。2位が北朝鮮の勝ち点4得失点差+1。3位が中国勝ち点3得失点差+2と続きます。
北朝鮮は最終節グループ最下位のタイとなので、勝ち点を7まで伸ばしそう。韓国vs中国で韓国が勝てば多分韓国1位、北朝鮮2位。中国が勝った場合、北朝鮮1位の中国が2位勝ち点6で、得失点差でウズベキスタンと争いそう。
とにかくウズベキスタンがA組2位を上回ってくれれば、日本の対戦相手がオーストラリアではなくなり、中韓北いずれかになりそうという状況。五輪は出場枠がものすごく絞られているので少しでも出場確率を上げるための保険をかけたのだ、というとても特殊な試合となったのでした。
ここまで万全を期したので最終節もきっちり勝ち、最終予選も勝ち、しっかりパリ五輪出場を決めたいところですね。がんばって!
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