立ち尽くす読書
仕事先に電車で向かう、乗換駅でのこと。
ホームの柱のそばに、セーラー服の少女が一人、立ち尽くしていて。
ハードカバーの本を両手で持って、一心不乱に読んでいました。
ここは終点の降車ホームで、乗る人は反対側から。ということはこの女の子は読むのが止まらなくなって、ずっと立ち読書しているということ?
まだまだ残暑厳しく気温は30℃超え。しかもここはビルの中にホームがある構造で風が通らず、電車のモーターからの排熱がこもる。
そんな環境をものともせず、少女は背中を丸めて食い入るように本を読み続けています。いったいどんなお話が、そこまで彼女を引き込んでいるのか。青い絵の表紙のタイトルは見えない。
さすがにここでおっさんが下から覗き込んだらびっくりさせてしまうのでそれはせず(当たり前)、僕はそのそばを通り過ぎたのでした。
あんなにのめり込んで読んでもらえたら幸せだろうなあ。僕もそんなお話が書きたい。
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