ペンギン全滅
1か月ほど前のものですが、南極のコウテイペンギンのコロニーで、繁殖失敗したみたいだというニュース。
皇帝ペンギンひな、大量死か 南極の氷解ける―英研究
【ニューヨーク時事】南極の氷が解け、皇帝ペンギンのひなが2022年、大量死した可能性がある。英研究者らが24日、論文を科学誌ネイチャー(電子版)に掲載した。繁殖地の氷が消え、ひなが泳げるようになる前に冷たい海に落ちてしまったとみられる。南極の氷は近年、温暖化の影響で減少している。
論文を執筆した極地研究機関「英南極調査所(BAS)」のピーター・フレットウェル博士は英BBC放送に対し「温暖化の原因となっている二酸化炭素の排出を減らさなければ、この美しい鳥たちを絶滅の淵に追い込んでしまう」と警告した。
分析は、南極大陸西部につながった海氷にある五つの繁殖地を対象に、衛星画像を用いて行った。この結果、22年10月末から12月初めにかけて四つの繁殖地が氷の消失で放棄されたことを確認した。皇帝ペンギンのひなが巣立つのは12月から1月ごろで、それまでは防水性のある大人の毛に生え替わっていないことから、多くが生き延びられなかった恐れがある。
それぞれの繁殖地には630~3500ほどのつがいがいると推計されていた。別の研究では、今世紀末までに90%を超える皇帝ペンギンの繁殖地がほぼ失われると予測され、絶滅の危機にさらされている。
南極の氷の面積は16年以降、減少していると言われてきた。温暖化の影響が指摘されている。
JIJI.COM 23/8/25
五つのうち四つで、雛が全滅したかもしれないとのこと。温暖化が進んだ結果、海氷が溶けてしまったのではという記事です。
僕が以前見た科学番組では、雪ではなく雨が降ってきて営巣地が水びたしになり、まだ撥水機能のない雛が凍えているシーンがありました。
南極に限ったことではなく、温暖化は地球全体で進んでいます。北極では海氷が減って狩りができなくなったシロクマが、沿岸の町に上陸してきて、ゴミをあさったり家に入ってきたりしています。別の科学番組で、侵入しようとしたシロクマに遭遇して大怪我を負ったシーンを見ました。
動物も大変ですけれど、人もその影響から逃れられません。気候の極端化が各地で進み、気象災害が頻発。日本でも。
この間、ニュースを見ていたら、台風13号で浸水被害が出た地域の話題が。止水板を設置して被害をまぬがれたという話。台風だけではなく雨の降り方も激しくなっていますし、標準装備になっていったりするんですかねえ。
海外ではリビアで大洪水がありました。台風並みに発達した低気圧が襲い、対岸のギリシャでは年間降水量の1.5倍の雨が降ったとのこと。枯れ川に雨水が押し寄せ大濁流となり、なんとマンションの3階まで浸水、街並みがすべて押し流される大惨事となっています。
アフリカでは政情不安の国も多く、欧州へと渡る難民が増加、人権重視のEU内でも受け入れ拒否が出て混乱中。ここに気象災害が頻発するとますますひどくなりそう。
温暖化は止めないといけないんだけど、対策にも問題があって、どうなるのかなあと注目しています。ペンギン全滅からいろいろ考えさせられたのでした。
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