山田君が武者修業からびっくりシーズン途中での帰還。さっそくベンチ入りして交代出場と怒濤の展開となりました。
いやー、栃木を観戦していて、1トップ2シャドーの中では一番信頼を得ているところまで来ているなあとほくほくしていたのですが、シーズン中レンタルバックが起きるとは思わなかったなあ。
見た試合の感想どうしようと思ったのですが、せっかくなので、ここで最後まで書き切ってしまいたいと思います。
まずは2023J2第23節、金沢0-1栃木。
試合開始早々の10分、栃木が先制します。自陣からのロングボールを宮崎選手が競り勝ち、右の小堀選手へ。小堀選手はドリブルで運んでペナルティエリア侵入、中へラストパスを送ると宮崎選手が押し込みました。
山田君の見せ場は25分。宮崎選手からの落としを受けて、一人かわして左足でスルーパスを通します。宮崎選手がトラップしましたがDFがスライディングカットしてシュートには持ち込めず。惜しい。
試合終盤頃の79分、中盤でボールを受けた山田君。ターンで一人はがすとドリブルで持ち上がり、右足アウトサイドで右前方へスルーパス。小堀選手のシュートはバーに当たりました。惜しい。
山田君は最後足を攣りながらも走り切って、勝利に貢献。栃木がウノゼロでの逃げ切りに成功しました。
第24節、いわき1-0栃木。
まずは12分、GKからのロングボールに左サイドで抜け出した山田君。ドリブルでペナルティエリアに侵入したところで後方から押し倒されましたが、PKにはならず。
24分。ボールを拾った山田君、ドリブルからスルーパス。これは相手に停引っ掛かりましたが、うまく裏へと転がって根本選手へ。しかしシュートはGKにブロック。こぼれも打ち切れませんでした。惜しい。
試合は71分にいわきが決勝点を挙げまして、山田君は81分に交代。試合はそのまま栃木敗戦です。
第25節、栃木2-2仙台。
21分。FKのクリアを左に展開、受けた山田君が切り返してクロスを上げると、根本選手がヘディングシュート。しかしこれはGKの正面でした。
直後22分。仙台のクリアボールを栃木がヘディングで弾き返すと、山田君が右足アウトサイドのダイレクトパスで前方へ。これが小堀選手に通りシュートに行きますが、GKが弾きました。惜しい。
後半に入って49分。山田君が胸トラップからDFライン裏へ浮き球のパスを送ると、黒崎選手が抜け出しシュート。これはブロックされます。このこぼれを拾って栃木は波状攻撃に行きますが結局決まらず。
54分。左サイドを抜け出してボールを受けた山田君、切り返してカットインしていきシュートに行きますが、GK正面でした。惜しい。
56分。FKのこぼれを拾って山田君が右足アウトでハーフボレーのシュート。これは枠を外れました。めっちゃ惜しい!
ここまでかなり得点の匂いがするプレーを続けていた山田君ですが、これが結果につながります。61分、栃木の2点目。左サイドでボールを受けた山田君、柔らかく浮き球をDFライン裏へ送ると、ファーで黒崎選手がボレーシュートを決めました。アシスト!
この得点で栃木が2-1でリード。山田君は70分に安田選手と交代。しかし74分に仙台に追いつかれて試合はドローで終わりました。逃げ切りたかったのにもったいない引き分け。
第26節、大宮0-0栃木。
35分。自陣右サイドのスローインを小堀選手がすらして、根本選手がドリブル。スルーパスに山田君が抜け出して、ペナルティエリアに入ったところでシュート。GKが弾きました。惜しい。
38分。右CKのクリアをペナルティエリアちょい外で拾った山田君、左足シュート。これはコースを外れていたのですが、平松選手が右足アウトでコースを変えて枠内へ。しかしGKがキャッチ。惜しい。
54分に栃木のカウンター。山田君がハーフウェーラインを越えたところまで持ち上がり、前方へパス。受けた根本選手がシュートに行きますが、ゴール上に外れました。
61分。栃木自陣から岡崎選手が持ち上がりハーフウェーラインのところで山田くんへ。寄せてくる相手をダブルタッチでかわしてドリブル、左足でスルーパスを送ります。しかし根本選手のシュートはブロックされました。
66分。敵陣中央でボールを受けた山田君がすぱっと前を向き、CBの間にポジションを取った根本選手に素早くつけます。しかし根本選手はDFに挟まれシュートに行けず。
83分に山田くんは石田選手と交代。試合はこのままスコアレスドローで終わりました。
第27節、栃木1-1清水。
31分に清水が先制。押し込まれた状態で試合が続いて、67分。山田君が殊勲の同点弾を決めました!
右サイドで作って小堀選手が落とすと、黒崎選手がダイレクトでアーリークロスを上げます。前線に上がったCB福島選手の頭上を越えますが、そこに猛然と飛び込んできたのが山田君。ヘディングシュートを決めました!
ちなみに目前で飛び込まれたのが、今季清水に移籍した高橋祐治さんです。後ろの根本選手に引っ張られ、もう一人のCB鈴木選手は右に開いた小堀選手についていってて、スペースが空いていました。清水ボランチはオーバーラップしてきていた福島選手についていたので、あそこが空いていたのはもう仕方なし。うまくスペースを見つけて遅れて飛び込んでいった山田君が、先輩に勝利した一撃でした。
81分に山田君は大島君と交代。試合はこのままドローで終わりました。
第28節、栃木3-0甲府。
この試合大島君が1トップで先発。大島君はこのポジションは久々なのでは。そこで大活躍を見せました。
27分。右サイドでルーズボールを拾った山田君がスルーパス、大島君が抜け出して速いグラウンダークロス。しかし小堀選手が間に合わず。
38分に栃木先制。右CKで大森選手が左足でインスイングのボールを蹴ると、大島君がニアでうまく体をひねり、ヘディングでファーへ流し込みました。山田君が一緒に喜んでるところが映ってて、ちょっとほっこり。
63分に大島君が2点目。こちらに山田君が絡んでいます。GKからのロングキックを相手CBがヘディングで跳ね返すと、山田君が拾って右前方へ浮き球のパス。大島君が抜け出し、GKに引っ掛けられてPK獲得。これを大島君がど真ん中に決めました。
試合は栃木がさらにアディショナルタイムに1点追加して、完勝となりました。
第29節、群馬1-0栃木。
前節の活躍を受けて、この試合も大島君が先発。山田君と並んで2シャドーに入ってみたり、2トップに並んでみたりと、いろいろポジション変えていました。
7分。群馬のビルドアップに栃木の右アウトサイド黒崎選手がアタック。このこぼれを山田君がダイレクトスルーパス、黒崎選手が抜け出してクロスに行きますが、これはGKがパンチング。そのこぼれを山田君がミドルシュート、これはブロック。このブロックをしたのが群馬CB、ウチのアカデミー卒の城和君です。古賀君と同期で山田君の2年先輩。
12分。右サイドからのロングクロスをファーで根本選手がヘディング折り返し。少し浮いてしまったこのボールを山田君が身体を入れてうまいコントロールを見せて足元に収め、落としのパスを佐藤選手がシュート。GKが弾きました。
74分。栃木右サイドから福島選手がクロス、群馬がヘディングクリア。このセカンドボールを山田君が右足の見事なファーストタッチで即打てる所に置いて、左足シュート。これはブロックされました。
山田君は81分にイスマイラ選手と交代。試合は47分に上げた1点を守り切って群馬が逃げ切り。
第30節、栃木2-2徳島。
こちらが山田君の栃木ラストゲーム。森君との武者修行組直接対決です。しかもこの試合前、20位栃木は勝ち点31、21位徳島が勝ち点29という残留争い直接対決6ポイントゲームでもありました。
まずは10分、徳島が先制。右サイドから中へ入ってきた西谷選手がスルーパス、森君が抜け出して、うまくGKの股下を抜いて流し込みました!
18分、今度は栃木。山田君が自陣からDFライン裏へ絶妙のロングパス。根本選手が抜け出し、後方からのボールをうまく胸トラップして左足シュートを決めます。山田君アシスト!
58分には山田君にチャンス。左サイドでボールを受けるとカットインしていき、ファーに巻くシュートを狙います。しかしこれは上に外れました。惜しい。
77分、栃木にトラブル。徳島カウンターのシーンで栃木の佐藤選手が身体ごと潰してしまって黄紙。これが2枚目で退場となります。アンカーだったので中盤のバランスを取るため山田君が安田選手と交代。山田君の栃木最終戦はこうして終了となりました。
栃木が10人となって優勢となった徳島。ここで森君にチャンスが来ます。78分、左サイド西谷選手からのクロスに森君がダイビングヘッド敢行。しかしこれはあまり強く当たらずにGKキャッチ。
84分。左サイドのケサダ選手からクロス、ファーで森君がヘディングシュート。しかしこれは競って飛んだ目前のDFに当たり、こぼれを森君が倒れ込みながらさらにシュート、これは上に外れます。
次に得点をあげたのは、2人の先輩大島君でした。89分、栃木右CK。ニアの集団を抜けてきたボールを、大島君が素早く反応して押し込みました。
10人の栃木がリードを奪い逃げ切れるかと思いきや、直後91分、徳島の渡選手が同点弾を叩き込み、降格争い直接対決は痛み分けとなりました。
さて次の第31節、長崎1-2栃木は山田君はベンチ外となり。
そして空けて月曜日、レイソルへの復帰が発表されたのでした。ほんとにびっくりした。
ここまで見ていた感想としては。
ネルシーニョ監督のもと、守備での運動量がかなり上がっていた山田君でしたが、堅守速攻の山形でその部分はさらに磨かれました。そして元々、アカデミーで鍛え上げられたボールコントロールとパス精度。それを試合経験を積み、チームの中心としてプレーすることによって、自信を持って出せるようになっています。昨日の試合でもいいシーンがありましたね。
今のウチは右サイドMFの先発に戸嶋君が出ています。人間離れした運動量で二人分働いてくれるのが強み。特に、現在守備でのプレスバックが重視されているので、そこでめっちゃ効いています。ただ、そのダイナミズムを最大限に生かせるのは、一列下げてボランチじゃないかなとも思っていて。
そうすると、2列目で栃木でカウンター時の推進力を鍛えられ、かつアカデミー卒で狭いスペースでボールを受ける事にも長けている山田君は、十分ポジション取りが狙えるのではないかと。
そしてこのあいだ課題として、2列目の選手なので得点力を上げたいと書いたのですが、それをウチで解決してくれたら最高なのです。がんばって!
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