女子W杯TVなし?
7/20からサッカー女子W杯なのですが。
実はまだ、放送されるかどうかわかりません。
開催直前の女子W杯、放送局決まらない異常事態…金額提示もFIFA「受け入れられない低額」
サッカーの第9回女子ワールドカップ(W杯)は、豪州・ニュージーランドを舞台に7月20日から行われる。日本女子代表(なでしこジャパン)も出場するが、このW杯を国内でどのテレビ局が放映するのか、開幕まで1か月を切っても、いまだに決まらない異例の事態となっている。
男子の「100分の1」
「放送局は、男子W杯には1億~2億ドル(約140億~280億円)払うが、女子には100万~1000万ドル(約1億4000万~14億円)だけ。過去の偉大な女子W杯選手と世界中の女性への侮辱だ」。今年5月、W杯を主催する国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長は、こう述べた。
FIFA関係者によると、日本の場合、女子W杯の放送権は昨年に入札が行われたが、日本の放送局側からの提示額は、「受け入れることのできない低額だった」といい、交渉はまとまらなかった。
FIFA側は、〈1〉開催国との時差の関係で、日本は観戦しやすい時間帯に試合が行われる〈2〉前回フランス大会でも、最も視聴者の多かった試合は日本国内で約600万人が見た〈3〉日本は優勝経験のある実力国であり、今回も好成績が期待できる――などの点から、「放送権料はもっと高くてもいいはず」と主張する。
FIFAは今回、これまで男子の大会とパッケージにして売っていた女子W杯の放送権やスポンサー料を、単独でセールスしている。背景には、特に欧州を中心にここ数年、女子サッカーへの関心が急速に高まっていることがある。
「男女平等」の観点、ただ市場価値は…
また、各国協会の中には、男女平等の観点から、米国のように、男子と女子の代表の報酬を同額にするところも出てきた。こうした流れもあって、FIFAは今回、賞金総額を4年前に比べて3倍以上の約154億円にするなど、大幅にアップした。次回27年大会(開催地未定)からは、男子W杯と賞金を同額にしたい意向も持ち、今回の交渉でも強気の姿勢を見せてきた。
ただ、NHKで長年、五輪やサッカーW杯の放送権交渉に携わったスポーツプロデューサーの杉山茂さんは、「男女均等というテーマを絡めると、ややこしくなる」と話す。男子W杯の放送権料は、2002年日韓大会で国内の契約額が200億円近くに急騰したとされ、「提示額が男子W杯の数%というのは確かに衝撃的だが、元々、比較の対象となる男子の方が大変な額だ」と、男女のW杯の市場価値に差がある現状を指摘する。
欧州でも、今大会に出場するドイツ、英国(イングランド)、フランス、スペイン、イタリアのいわゆる5大国での交渉が難航し、5月末には5か国の担当相が、関係者に一層の努力を求める声明を出した。ようやく欧州の大半の国での交渉がまとまったと発表されたのは今月14日で、5大国でも公共放送などを通じて放映されることが決まった。
女子の最高レベルの大会であるW杯がテレビ放映されなければ、ファンや、これからサッカーに取り組もうとする若年層、特に少女たちが映像を見られず、競技の発展への影響は少なくない。
大型イベント目白押し、テレビ関係者「FIFAの設定高すぎる」
日本では今夏、7月に世界水泳が福岡で、8~9月にはバスケットボールの世界選手権が沖縄で開催され、こうした大会を放送するテレビ局は、既にPR番組の制作などに取り組んでいる。ある民放の関係者は、「1か月を切ってからでは、そうした仕掛けも難しい」という。
FIFAは、収入増分はすべて女子の振興に使うとしており、女子への関心が高まって、放送権料なども男子並みになれば理想的だ。ただ、先の民放関係者は、「今回はFIFAの当初の設定が高すぎた。決着した5大国の金額も、結局はかなり低く抑えられたのではないか」という。
女子W杯は日本が優勝した2011年大会をはじめ、フジテレビとNHKが地上波と衛星放送で放映してきたが、今回もこうした形になるのか、昨年のカタール男子W杯にインターネットテレビの「ABEMA」が参入したように、ネット配信もあり得るのか。
FIFA側は、「交渉内容は言えないが、結論については楽観的だ」としているが、地上波での放映がなければ、結局は女子の発展を目指すFIFAにも、日本の女子サッカー界にとっても不幸な事態で、早期の決着が望まれる。
(後略)
読売新聞オンライン 23/6/23
FIFAが高額を吹っかけてきて、全然契約がまとまる様子がない模様。
記事中にあるように、みんなが見れるようになっていないと、日本女子サッカー界にダメージあるからよくないと思うんですけど。
ただ、FIFAとかIOCとか、開催地決定の時に公然と賄賂を要求しているなどの噂が絶えず組織が腐りすぎてて、酷い目にあえばいいのにという気持ちがあることも否めない。W杯はクオリティを犠牲にして本大会の規模を拡大し、単独開催ができなくなってきているほどなので、サッカーを食い物にしている奴はくたばれ。
商品価値という部分も難しいですね。なでしこの試合はまだいいとして、他の試合がどうしようもないと思うんですよね。
女子テニスとか女子バレーなんかでは、男子のパワーに対してコートが狭くてあっさり決まっちゃうので、ラリーの続く女子の試合の方が面白いという意見があったりします。また、女子フィギュアスケートのように、男子にはない体の柔らかさで優美さを売りにできる女子スポーツもあります。
だけど、女子サッカーは単にパワーとスピードに欠けているだけなんですよね。見るスポーツとしては厳しい。男子だと、他の国のスーパースターのスーパープレーが見たい、という見る動機があります。このあいだの決勝のように、エムパベvsメッシでどっちが勝つのかなあという見方ができて、そのカードも視聴率が稼げる。
僕は昨年のW杯で、リアルタイムは間に合わなかったけれど、全試合見るぞとがんばりました。でも女子でそれはしないと思う。日本代表は思い入れて応援できるから見れるけど、多分他の試合は退屈で寝落ちする。
その状態で高く買えと言われても厳しいですよね。
ただ、全試合じゃなくていいので、なでしこの試合ぐらいは放送してほしいのですが、どうなるかなあ。
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