着陸失敗したけれど
民間初の月面着陸を目指していた、ispace社のHAKUTO-R計画。着陸の最終段階のところでうまくいかずに、墜落した模様です。
月着陸船は推進剤が尽きて月面に落下か 民間月探査「HAKUTO-R」続報 sorae 23/4/26
残念ー……。
リリースによると、どうやら高度の計測の問題か。高度0を示してもまだ着陸しておらず、逆噴射の燃料が尽きて落ちたっぽい。
そう言えば、「はやぶさ」1号機の小惑星イトカワへの着陸でも、高度計がうまく働いてなかったという問題があったなと思い出しました。無人のロボット探査船で着陸するのは難しいですね。
ただ着陸には失敗してしまったのですが、その直前の姿勢制御までは、きちんとうまくいっていたことが確認されています。そもそも月に到着するまでも、燃料節約のために非常に複雑な軌道を選んで運行しており、難しいチャレンジに成功しています。
「はやぶさ」1号機も、奇跡の生還の感動で色々と塗りつぶされていますけれども、途中はトラブル続きでした。次の2号機はそれを踏まえて改良され、小惑星リュウグウへの着陸のところでは想定以上の困難さに見舞われましたが、他のトラブルはほとんどなく、経験をしっかり次に繋げることの大切さを見せてくれました。
ispace社は次の月面探査計画もすでに予定していて、挑戦を続けることを明言しています。がんばってほしいです。
さてこちらの計画で僕が楽しみにしていたのは、搭載されていた小型探査機SORA-Qです。タカラトミー社が変形機構の開発に協力した、リアルトランスフォーマー。
9月におもちゃ版が発売されるとリリースされていました。探査成功してたらすごい宣伝になっていたはず。
けれどもまだチャンスはあります。こちらはJAXAの月面探査計画SLIMプロジェクトにも搭載予定。そちらで挽回可能です。
ただSLIM計画も、トラブルに見舞われています。もともともっと早くに打ち上げる予定が、一緒に搭載予定の科学衛星の開発遅れで延期。そのあとH3ロケットを先に打ち上げることになって延期。そしてH3がこのあいだ打ち上げ失敗。次の打ち上げスケジュール、どうなってるんだろう。
僕が宇宙ファンになったのは、子供の頃に見ていたアニメに、宇宙もののSFが多かった影響があると思うんですよ。そんな僕からすると、リアルトランスフォーマーなSORA-Qは、子供だったらめっちゃうきうきしてるし、おもちゃは絶対ねだってる。しかも、親じゃない。初孫だったので僕に激甘だった、おばあちゃんにねだってるね。27,500円。
そんな子供たち、小賢しくねだる子というところではなく(笑)、宇宙ロマンにやられちゃう子は今もきっといるので、ぜひSORA-Qには月面に降り立ってほしいのです。どうなるのかな。
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