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2023/03/22

もう一つのパンデミック

買い出しに行くと最近感じることが。

卵がどんどん値上がりしていく。ウチの近所のスーパーでは以前の五割増しぐらいまで来ています。

ロシアのウクライナ侵攻で世界的に穀物逼迫、飼料も値上がりしてるらしいしなあと思ったら、もう一つ理由があるもよう。

鳥インフルエンザです。

【速報】“物価の優等生”たまごの卸売価格がまた過去最高値を更新…鳥インフルエンザによる鶏などの殺処分は今シーズンすでに1600万羽以上…全採卵鶏の1割超

最高値が続く物価の優等生“たまご”の卸売価格がさらに上昇し、きょう、最高値を更新しました。鳥インフルエンザによる殺処分は今シーズン1600万羽を超えています。

JA全農たまごによりますと、たまごMサイズ1キログラムあたりの卸売価格はきょう時点で345円となり、統計開始以来、最高値を更新しました。

たまごの高値は去年の年末から続いていて、鳥インフルエンザによる殺処分で供給量が減少したことが主な要因です。

今シーズン、すでに1600万羽以上の鶏などが殺処分の対象となっていて、全国で飼育される採卵用の鶏の1割を超えています。

農水省は、たまごの供給に影響が出ないよう、生産者に対して鶏の採卵期間を延ばすなどの要請をしています。

TBS NEWS DIG 23/3/16

鳥インフルエンザが発生しているのは知っていたのですが、ニワトリがこんなに大量に処分されているのにはびっくり。日本だけではなくアメリカでもひどいことになっているみたいです。

米国の鳥インフル、今年は5054万羽感染 過去最悪

米農務省が24日公表したデータによると、今年は国内でニワトリや七面鳥など5054万羽の家禽(かきん)が鳥インフルエンザ(HPAI型)に感染した。感染件数は過去最高だった2015年の5050万羽を上回り、最悪の状況になっている。

鳥インフルは今年2月に発生。46州で家禽やそれ以外の鳥への感染が拡大した。アヒルなどの野鳥はふん、羽毛、家禽との直接接触を介してウイルスを運ぶ。

農務省のローズマリー・シフォード主任獣医師は、「野鳥は移動するため、全土にウイルスを広め続けている。家禽と野鳥の接触を遮断することは、家禽を守る上で非常に重要だ」と指摘した。

政府当局は、感染防止の新たな推奨策の策定を視野に、特に七面鳥農家を中心に感染調査を進めている。農務省によると、感染被害のあった農場のうち、七面鳥農場は70%超を占めた。

ロイター 22/11/25

卵1パック974円──アメリカで超高級食材になってしまった原因と「エッグフレーション」

<アメリカで4番目に売れる食材である卵が、前年の2倍以上の価格に。「エッグフレーション」に溜息をつく消費者とその背景とは?>

ニューヨーク市ブルックリンのスーパーに並ぶカラフルな卵のパック。値段は6.19ドル(805円)から7.49ドル(974円)と超高額だ。

アメリカで4番目に売れる食品雑貨類である卵の値段は一時、前年の倍以上に。インフレと鳥インフルエンザの流行が原因で、「エッグフレーション」という言葉が食卓を飛び交っている。

ニューズウィーク日本版 23/1/30

お手軽なタンパク源、卵が値上がりしていくのは、とても困ったこと。

ヨーロッパでも。

仏で鳥インフルエンザ流行加速、品不足懸念浮上=農業省

フランス農業省は21日、同国でここ数週間に鳥インフルエンザの流行が加速しており、一段の不足懸念が生じていると発表した。フランスは欧州連合(EU)第2の鶏肉生産国。

過去最悪となった前回の流行時には、ニワトリやアヒル、シチメンチョウ約2000万羽が処分され、鶏肉やフォアグラの生産が激減した。

農業省はウェブサイトで「病原性の高い鳥インフルエンザの感染状況が悪化し、ここ数週間でさらにひどくなっている」と説明した。

農場における流行の半分以上が家禽(かきん)飼育率の高いペイ・ド・ラ・ロワール県に集中しており、フェスノー農業・食料主権相は、ワクチン政策促進のため22日に現地を視察する予定。

ロイター 22/12/22

こちらは鶏肉、そしてフォアグラにも言及されています。

そして鶏舎に感染トリが出ると、一気に全羽処分なので、殺されているニワトリもかわいそう。

さらにはもう1つ懸念があります。鳥インフルエンザはその名の通り、鳥類がかかるインフルエンザです。飼育されているニワトリの場合、野鳥によって外から運び込まれてきている場合が多いとのこと。ごくまれに鳥からヒトへと感染する場合があります。

そしてここが問題なのですが、感染が広がるうちに変異が進んでいくのはコロナウイルスと同じで、その時にヒトからヒトへ移るように変異してしまう場合があるのです。こうなると人間の免疫にとっては未知の変異株なので、大流行が起こります。

元々パンデミックという言葉か取り沙汰されたのは、この鳥インフルエンザの変異を心配してのことでした。

これだけ世界的に大流行していると、当たりを引く確率が高くなりそうで怖い。いつ来るんですかね。

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