好きじゃなくても引っ張り込む筆力
お仕事の佳境は先週で乗り越えたのですが。
僕のスケジュールがバタバタのままです。
理由の一つに、仕事の参考図書として読まなきゃいけない本を溜め込んでしまっている、というのがあります。
仕事の参考図書なので、別に読みたいわけではない。ジャンル的にも好みではなく、仕事がきっかけになっていなければ読まないであろう本。そういう本をたくさん読まなければいけない。当然なかなか手が伸びないのです。
基本的に僕が読みたいと自みずから進んで手に取る本は、SFだったりファンタジーだったりライトノベルだったり、とにかくエンタメ方面に寄っています。こういうものなら読書が進みやすい。
それに対して文学の方に寄っているジャンルは、昔からあまり手が伸びない。扱う主題にあまり興味がない。心の中の悩みとかを主題にするケースが多いじゃないですか。それでページを稼ごうとすると、必然的に主人公がうじうじうじうじと悩み、行動を起こさない。起こしたら結果が出て、そこで話が終わってしまうから。
これに無性にイライラするのです。主人公がキャラクターのタイプとして好きではない。当たって砕けろよ! Go for broke!
というわけでなかなか読書が進まないんですよねー。好きな漫画だったら、週末の夜から3日で80冊とか読むのにね。(最近の実話)
でもそういうモチベーションがない読書だからこそ、そこで気づいたことがあります。
それでも引き込まれるお話があるのです。
いつまでたっても解決する気配がなく、悩んでいる様子とかコンプレックスやトラウマを抱えている心の内とかが延々と書かれていて、かろうじて気づきが一つあっただけというような展開。本来ならまどろっこしくて嫌いなはず。でもなぜか引っ張り込まれる。
なるほどこれが筆の力かと納得。文章でぐいぐいと引っ張っていく方法が存在する。そういう確信を与えてくれます。
ということは、この力を得ることができたら、何を書いてもOKになるんじゃないか。
この力の正体、この力の勘所を、本当に知りたい。
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