盛土とメガソーラー
こちらの番組を見たのです。
NHKスペシャル『住宅地に潜む"盛土"リスク 阪神・淡路大震災 残された課題』 NHK総合 23/1/14
宅地造成のために日本各地で行われた盛土。しかし造成されるような場所は谷筋が多く、ということはそこに地下水が流れ込みやすい。すると地盤が重くなり、また、滑りやすくなる。
防ぐためには排水が重要ですが、その対策がきちんと取られていないため、地震などで地滑りを起こし崩壊しかねない場所が、全国各地にたくさんある。しかも古くに造成された住宅地には、もうその兆候が出ている所が多いのだという話でした。
それ自体も問題だなと思って見ていたのですが。
途中で映ったカットが、めっちゃ気になったのです。
後ろの山肌が黒いのは、メガソーラー?
山の上にメガソーラーと言えば、熱海の土砂崩れがありました。盛土もしてるでしょうし、それに山の樹木を伐採してしまうと雨が降ったときの保水力もないし、絡み合う植物の根が作っていた強度もなくなっている。土砂崩れに対して、トリプルパンチでマイナス。
ぶっちゃけ、ああいう危ない所に無理矢理作らなければいけない時点で、日本は太陽光や風力という場所を取る系の自然エネルギーにあまり向いてない国だよなあと思うのです。砂漠がどーんとあるような国だと、使っていない土地の有効利用になるけれど、日本にはそういう場所がない。これはテーマ違いなので置いておくとしても。
崩れる心配をするとしたら、むしろ後ろの斜面の方だと思ったのです。
しかし番組はひたすら住宅地の歪みの方を追っていき、後ろには触れず。まあタイトルに「住宅地に潜む」と入ってますし、テーマは身近なところに迫るリスクということでしょうから、この構成の方が筋が通っているのですが。
何かモヤモヤする思いを引きずりながら、見ていたのでした。気候変動で大雨降りやすくなっていますし、ああいう所でまた起きそう。心配。
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