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2023/01/05

ヴァンフォーレ甲府の野心

こちらの番組を見ました。

“史上最大の下克上”〜ヴァンフォーレ甲府の野心〜 NHKBS1 23/1/2

昨年の天皇杯での下克上、ヴァンフォーレ甲府の優勝についてのドキュメンタリーです。

J2所属チームの優勝としては、2011年のFC東京があるのですが、FC東京は前年やらかしちゃってのJ2降格、そして1年で復帰しています。甲府はリーグ戦では調子悪くてJ3降格かと言われるような状態で、これで天皇杯に勝ったのは今までで最大の下克上です。

構成としてはいろんな人に焦点を当てていたのですが、その中でも主人公と言えるのは、オミさんこと山本英臣選手でした。プロ入りは千葉ですが、若い頃に甲府にやってきて、そこから20年。42歳の大ベテラン。さすがに近年は先発出場が減っていますが、まさに甲府の顔。

試合展開がもう完璧でしたからね。先に甲府が先制して、逃げ切れるかと思ったところで同点に追いつかれ、延長戦。なんとか持ちこたえてPK戦にと112分に大ベテランを投入。ところが投入早々にハンドでPKを献上。

甲府のためにずっとやってきてくれていた人が原因で決勝戦負けるなんて、なんと残酷なという展開。

しかしそこで、レンタル期間含めて9年間ずっと一緒にやってきた、35歳ベテランのGK河田選手がビックセーブを見せます。

そして救われたオミさんが、PK戦5人目の登場でその右足の一振りで甲府の優勝を決めるのです。

めっちゃドラマチック。

話題になったおじいちゃんサポーターも紹介されていました。奥さんが癌になっての願掛けで、大好きな甲府の応援に行かなくなってへいたのだけれど、奥さんもすっかりよくなったし、甲府がなんと優勝しそうだしということで、久々にスタジアム最前列で大旗を振る。すごいおじいちゃんががんばっていると、めっちゃ目立っていたのです。

結局ですね、サッカークラブってサッカーを売っているんじゃなくて、こういうドラマを提供してるんだと思うのです。このチームを応援していてよかったな、と思えるドラマ。

昨年末にレイソルの振り返り記事で書きましたけれども、単純にサッカーという競技のスペクタクルなプレーを提供しているのであれば、めっちゃ予算があって世界中からタレントをかき集めている欧州リーグのメガクラブには勝てない。

最終的には、日本の経済規模から考えてJリーグのクラブもそこを目指してもいいと思ってるんですけれども、現状では勝てない。

じゃあ何を楽しみに見てるのかと言えば、この人達を応援していてよかったと思う瞬間のためだと思うのです。

そういう点で、甲府サポーターのみなさんにこれ以上ない喜びを与えた、ほんと素晴らしい下克上でしたねえ。

一つ惜しかったと思うところを挙げると、対戦相手が広島だったこと。

地方クラブの下克上という、このドキュメンタリーのテーマからすれば、確かに広島はJ1の強豪チームですけれども。

それは、他チームに比べてあまり予算がない中で一生懸命選手を育て、しっかりしたフロントの見識でチームを作っていったからという、むしろ地方クラブのお手本のようなチームなのです。

ここはやはり大きな経済圏の大資本をバックにしたチームだったら、めっちゃ映えたのに。例えば神戸と対戦してたら対比がすごかったんですけどねえ。

そんなことを思いながら見ていた番組でした。1/6(金)17:00から再放送。

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