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2023年1月

2023/01/31

バタバタしていて

バタバタしていて、ブログ記事の準備が間に合っていませんでしたよ。

肉体的な忙しさはいつも通りなんですけど、頭の中が忙しい。同時進行で考えることがいくつか。

一つはこのあいだ書いた、ガンズnote版の休刊で、こちらは次の方策がだんだん整理されてきています。

今脳内でバタバタしているのは、自分の今後の予定ですね。ガンズを毎月更新していたけれど、しなくていいなら、何をしようか。どの順番で書こうか。どこに向けて書こうか。

そういう長期についてのことと、そして短期のこと。目の前の原稿。最初はすんなり進んでいたのに、途中で引っ掛かってしまい、初稿が終わっていません。

こちらは2/19のコミティア向けです。間に合うのかな。

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5類降格が招く危機感

とうとう新型コロナを感染症5類に下げるという話が決まりました。GW明けから。

これに対して、僕は危機感バリバリです。何がやばいって、政治家の中にこれでマスクしなくていいとか言っちゃう人がいることですね。

自民・茂木氏「海外でマスクしている人いない」

自民党の茂木敏充幹事長は24日の記者会見で、屋内のマスク着用は不要との考えを示した。「海外では屋外はもちろん屋内でもマスクをしている人はほとんど見かけない」と指摘した上で「基本的に新型コロナウイルス対応はグローバルスタンダードで良いと思う」と述べた。

政府は新型コロナの感染症法上の位置付けを、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に変更する方向で検討している。これに伴い、屋内でのマスク着用の在り方も焦点となっている。

茂木氏は会見で、専門家の検討を前提とした上で「一日も早く日常生活を取り戻していくステージにそろそろ入っていくべきだ」と強調した。

幹事長がこのレベル。海外がやってないからという思考停止。日本のメディアの中には日本下げたい勢がたくさんいるので、ワイドショーとか見てると日本は対策を失敗しているように感じるかもしれませんが、数字見たら日本の圧勝ですからね。

グローバルスタンダードというかっこいいワードを使って何か言った気分になってるみたいなので、それではグローバルスタンダードがどういうものか、数字を挙げてみましょう。

たとえばイギリス。1/29時点で人口6733万人に対して死者21万7262人。日本の人口はほぼ倍の1億2570万人ですから、死者40万人レベルです。アメリカだと人口3億3190万人に対して死者110万7645人で、日本の人口に換算するとやっぱり40万人を超えます。そこで日本の実際の死者は6万7396人。つまりグローバルスタンダードの対策では、あと35万人は余計に死んでるということです。

彼らのマスク使用率が低いのは、顔を隠すのを嫌がる文化があるからで、理詰めの思考の結果ではない。イスラム教徒のスカーフを攻撃しているのと同根だと思う。

まあ実際には、グローバルスタンダードという印籠を使って黙らせての、別の狙いなんだろうな。世論合わせの支持率狙いかね。やだやだ。

マスクも否定して感染対策を緩めようとするのは、人出を多くして経済を回したいからだと思われます。飲食や観光業からは歓迎の声が聞こえます。ただ僕は経済も問題だと思いますが、命はなくしたら取り返せないけど仕事は最悪なくしても次の手があるだろと考えていたので、経済側で工夫して対応していく流れを期待していたのです。でもあんまり起きなかったですね。我慢してれば以前に戻れると考えてたのかな。

でも、そんなものはもう帰ってこないのではないか。新型コロナウイルスは、それこそインフルエンザと同じような、土着のウイルスになってしまいました。そして、インフルエンザがはっきりとした季節性があり年一の流行なのに対して、新型コロナはあまり季節が関係なく、年2回ペースで感染の波が来ています。さらに感染力は圧倒的。ウイルス中最強レベルになってしまいました。

その結果、第8波で何万人も死んでる。第9波もそうなります。第10波もそうなるでしょう。対策を緩めるのが科学的熟慮の結果じゃないのだから、当然。

いやむしろ、こうして油断する人が増えるのだから、被害はもっと大きくなるはずです。病院はパンクし、救急車は働き詰めで事故を起こし横転、さらに普段なら助かる他の病気、怪我の人も助けられず。そんな状況が繰り返される。でも大丈夫。それは見なかったことにして、ことさら取り上げなければよい。それもグローバルスタンダードですね。「いつもの暮らし」を取り戻すためには仕方ない犠牲なんですよ。

やだやだ。そんなことに巻き込まれることに、ものすごい危機感があります。

政治家の発言でもう一つ気になったのは、子供たちがコロナ対策でマスクさせられてかわいそうだったけれど、これで楽しい学校生活が送れる、というものです。複数見かけました。

確かに肺から気管へと感染場所が変わって以降、致死率は下がりました。現在亡くなっているのは高齢者で、子供にとってはきつめのインフルエンザと変わらないようにも見える。

ただ、子供たちにとり、今最悪のリスクとして考えられるのは、新型コロナウイルス感染の後遺症で、脳が委縮しているケースがあるという研究結果です。一度かかると10年老化するという表現も使われていました。

子供たちはこれからの人生で、新型コロナウイルスと共生することになります。感染力が強化され免疫回避力が上がった変異株が流行する傾向は止まっていないので、一生のうち何度も何度もかかることになるでしょう。

そのたびにロシアンルーレットの引き金を引き、後遺症リスクと向き合うことになる。後遺症は軽症でも、何なら無症状でも発症しています。そこら辺はまだ原因が解明されていない。

後遺症の研究結果にはばらつきが見られるのですが、大阪大学の大規模調査では感染者の約半数が後遺症を発症。100日後で治っていない人が2.5%。これは僕が見たニュースの中ではかなりいい方の数字です。このあいだそれについて書いた記事。

他は治療に当たっている人の記事が多く、ということはその分症状が重い人が集まっていることが考えられるのですが、大阪公立大・井本先生の話では1年後で56%の人に症状が残っている。

政府は新型コロナの後遺症に苦しむ「コロナ難民」をサポートするべき

ジャーナリストの鈴木哲夫が1月12日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。コロナ後遺症により通常の社会生活を送ることができない「コロナ難民」について解説した。

コロナ後遺症

新型コロナウイルス感染者の半数以上が、感染1年後も何らかの後遺症があると訴えたとの調査結果を、大阪公立大学病院の井本医師らのチームが発表した。重症者だけでなく、軽症者も同様の傾向がみられている。

飯田)2020年の1年間に、大阪府内の5病院で治療を受けた感染者285人が対象で、1年後の後遺症の有無などを尋ねたものです。56%にあたる160人が、倦怠感など何らかの後遺症があると回答したそうです。

(後略)

ニッポン放送 NEWS ONLINE 23/1/12

コロナアフターケア外来のある岡山大学病院・大塚副病院長によると、10代患者の14%が学校に行けなくなっているとのこと。

新型コロナ「後遺症」の今 オミクロン株で「倦怠感」「睡眠障害」が急増 記憶障害や集中力低下も

(前略)

従来株からデルタ株に感染者が移り変わった際、嗅覚障害や味覚障害が増加しましたが、オミクロン株では減少に転じました。
一方で「倦怠感」は、オミクロン株になり3倍に急増しています。
また、睡眠障害も4倍以上に増えるなど、後遺症の内容は変化しています。
そしてもう一つオミクロン株で増えた症状が、「ブレイン・フォグ」。頭に霧がかかったような状態で記憶障害や集中力の低下、頭痛などが見られます。

【岡山大学病院・大塚文男副病院長】
「勉強しようとしても集中できないとか、ふっとするような気が遠くなるとか、人からさぼっているとかですね。会社や学校で困るケースもあるので私ども診断書が必要な場合は書いたりする」

後遺症への周囲の理解が大切になっています。
一方、受診患者の年齢を見ると、40代が一番多く30代~50代が6割を占めています。

【岡山大学病院・大塚文男副病院長】
「働き盛りの若い方に後遺症の症状が残りやすい傾向。10代の方が14%学校に行けなくなったりしますので、このあたり大事だと思いますね」

後遺症は治ると話す大塚医師。しかし治療には平均的に半年以上を要すると言います。

【岡山大学病院・大塚文男副病院長】
「後遺症はいったんなってしまうと長引くことが多い。特効薬としてここを直せば効くといったそういったものはまだない。5類になったからもう完全に感染してもいいんだという風にならないようにやっぱり気を引き締めるところは必要。最初の感染をとめることが大事」

FNNプライムオンライン テレビ新広島23/1/26

後遺症治療に当たりSNSで積極的に発信しているヒラハタクリニックの平畑先生のところでは、20.9%の患者さんが仕事ができなくなっているそうです。日本人の「コロナ後遺症」実態調査、日常生活に影響が大きいのは男女どちら? DIAMOND ONLINE 23/1/14

こうして人生が大きく狂わされるリスクがあって、さらに前に記事で書いたように、脳にダメージがあって10年老化と同じぐらい委縮しているという研究がある。何度もかかったら中年に差し掛かった時にはもう脳みそが使い物にならなくなっているのでは、という最悪の未来もあるのです。治療法が確立しているならともかく、まだ全然緩めていいフェーズだとは思えない。

その時に子供がマスクしていてかわいそうと言えちゃう、情報をきちんと集めていないのではと思われる人が、政治の世界にいる恐怖。ほんと、自分のは自分で守るしかないんだと、危機感バリバリなのです。いやだなあ。

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2023/01/30

TMvsテゲバジャーロ宮崎 今度は主力が活躍!!!!

練習試合vsテゲバジャーロ宮崎は3-1!!!!

今度は期待の主力が得点。サヴィオさんと細谷君です。二人とも活躍してくれないと困る選手です。がんばってー!

そして戸嶋君が二戦連発で調子よさそうです。あの人間離れした運動量は使いたい。そこで得点力を上げてってくれれば、ポジション奪取に近づきます。こちらもがんばって!

さて、移籍の噂の続報がないから、そろそろ今年の妄想記事を書こうかなーと思っていたら、ちらりと気になる情報を見かけまして。

まだ可能性あるのかな。もうちょっと待とう。

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2023/01/29

バタバタの正体はガンズnote版の休刊

ここ数日、脳内がバタバタしているという話をしていたのは、こちらのお知らせが出たためでした。

【事前告知】有料共同運営マガジンの「分配率設定」機能が6月末に終了します note 23/1/23

寝耳に水。これを目当てにガンズnote版を立ち上げたんですよ。意味なくなっちゃった。

ただ、現在のガンズはメンバーの皆さんが忙しくなって、僕が更新を続けて場を保守している状態になってしまっていたので、何かしないとなあと思っていたところでした。なので渡りに船でこの際、活動形式を大きくリニューアルするべきではないかと考え。

とするとnote版は休刊。

その辺りから考えることが多岐にわたってきて、脳内がバタバタし始めます。そもそも今、更新用の原稿描いているけど、note版を止めるなら作業の優先順位が変わったということで。ガンズの新たな方向性と僕の今の作業優先度が複雑に絡み合い、どこから手をつければいいのだと混乱。仕事ある日は時間がないので、考えがなかなかまとまらない。

週末になってまとまった時間ができたので、なんとなく混乱が収まってきましたよ。

ガンズリニューアルについてはこれからみんなで検討するところです。どうなるかな。

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2023/01/28

今週の漫画感想 また、この場所で。

寒さの中、こたつで丸くなる月曜日。そして丸くなりながら漫画読む。ジャンプ8号とジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。『逃げ上手の若君』。大胆不敵。どうなるのかな。

センターカラー『あかね噺』。カウンターでニヤニヤ見守ってるの、芸が細かいw そして「近くて遠い噺」って何だろう。気になる。

『ウィッチウォッチ』。表情で語るすれ違いがいい感じ。

お次はジャンプ+。『2.5次元の誘惑』第130話。連れてかれちゃったw 腹筋割れるのかなw

『阿波連さんははかれない』第160話。斜め構図の差し込み方、うまい。

『SPY×FAMILY』第74話。ははが活躍するのかと思ったら、マーサが大活躍。かっこいい。はははどうしてるんだろう。

というジャンプ8号とジャンプ+の感想でしたー。さて、遅れ気味作業を何とかしないと。23/1/23

寒さに打ち震える水曜日。こたつで丸くなって漫画読む。マガジン8号とサンデー9号感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはマガジン。『シャングリラ・フロンティア』。ゲームをまたいで話が進むけれど、こっちで出会うということ?どうなるんだろう。

『それでも歩は寄せてくる』。空耳アワー的な聞き間違いでどんでん返し、すばらしいw

『日向さん、星野です。』。これはリカバーできないのでは、というところから強制イベント始まるのかな。楽しみ。

お次はサンデー。『よふかしのうた』。ますます混沌としていく。先が読めないので、めっちゃ気になる。

『このマンガのヒロインは守崎あまねです。』。内容ゼロの感想も、無理矢理何とかしようとしている焦りから来る結果で、それはトラウマに繋がってるのかなと思うと、いろいろ自分の体験を思い出してしまう。ほんと、手探りで大変だよねえ。

『舞妓さんちのまかないさん』。洗濯物で表情見えないの、うまい演出。そうしてきれいに収まって終わり。特に半分こがいい。いいエピソードだった。

というマガジン8号とサンデー9号感想でしたー。台所が本当に寒い。凍える。23/1/25

『舞妓さんちのまかないさん』。市のおかあさんあずさと、百子さんねえさんの回想エピソードが終了。とてもいい話でした。

僕は伏線大好き侍なので、この回の演出は本当によかった。

まず、仲直りするのが2階の干し場です。ここは二人がまだ仕込みさんだったころ、最初になかよくなった場所。かずさがおかあさんを引き継ぐと決意した時の回想も、ここのシーンでした。洗濯物がたなびいているのも、その時と同じ。そこですれ違っていた二人が仲直りするのです。

サブタイトルの『また、この場所で。』が、まさにこれですね。いいなあ。

さらに最後のシーン。モンブランを半分こ。二人が仲たがいする直前の回。お客さんからケーキをもらって、二人で半分こするシーンがありました。あずさがもらって百子の家に行くけれど不在。なので好物のモンブランだけ冷蔵庫に残していく。ところが自宅につくとそっちで百子が寝ていて、苺ショートを半分こ。明日は百子の家でモンブランを半分こしようと約束して引く。しかし、そのシーンは描かれなかった。

それがかなったという、素敵なシーンです。いやあ、こういう前の場面を生かした演出は、ほんとにいい。大満足。

舞妓さんちのまかないさん 22

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2023/01/27

バタバタしているので

昨日書いたように脳内がバタバタしているので下書きしたブログの記事を仕上げる時間が取れなかった、ということで、本日は短い文。

記事引用とかをするような話題だと、表現正確にしなきゃいけないなと気を遣うので、時間かかるんですよね。

バタバタしてるのも、時間取ってしっかり考えれば整理つくんだろうと思うのですが、仕事があるので、どちらもそのまとまった時間がない。

週末に考えれば何とかなるかな。

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2023/01/26

COMITIA143出展とバタバタ近況

COMITIA143に出ます。2/19(日)11:00~16:00 東京ビッグサイト東4・5・6ホール 『こ19a かってに応援団』です。

SF掌編のコピー本を出す予定。しかしまだ、プロットが固まっておりません。あと1ヶ月ないのに大丈夫なのか。

ということで原稿を何とかせねばと、まずひとつバタバタしていまして。

そして、お仕事の方も佳境に差し掛かっています。そちらの準備に連日時間がかかっていて、しかも帰ってくるのも遅い。その結果、バタバタ感が増しています。

そんなおり、横からズドンと想定外の事態が打ち込まれ、これって今後の予定を組み直しではないかという展開に。

混乱に拍車がかかっているので、状況を書き出して整理しているところです。どうしたらいいんだろ、これ。

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2023/01/25

大寒波と電気代

またもや大寒波がやってきまして、そういう時に散髪のタイミングが来て、髪が短くなり頭が寒いかわせです。こんばんは。

各地で大雪となっているみたいですけれども。

東京は雪になるかもと言われてましたが、仕事帰りには降っておらず。ただ、風が耳が痛くなるレベルで寒かった。そして水曜日の東京の天気予報やばい。寒すぎる。雪国の人には何だその程度だろうけど、1月平年より7℃も低い最高気温3℃の予想。仕事行きたくないなあ。

そう言えば、この間初夏の陽気に海水浴客まで出た欧州について触れましたが、今度は大寒波に見舞われている、というニュースを見ました。寒気と暖気のせめぎ合いが激しすぎる。

暖冬から寒波 2週間で町が異変 欧州は大雪 アルゼンチンは“熱波”干ばつも…

 暖冬が続いたヨーロッパが一転、寒波に見舞われました。スペインでは洪水に加え、大雪が発生し町の中心部を濁流が襲いました。

街に大量の水が流れ込み、驚きの声を上げる地元の住民。スぺイン北部の海沿いの港町。ひとたび豪雨が襲うと山から一気に濁流が流れ込みます。さらにスペインでは寒波も襲い、雨だけでなく大雪も降りました。農園は雪に覆われ、レンガ造りの古き街並みも真っ白に…。

スペイン南部ではほんの2週間ほど前は、ビーチで海水浴を楽しむ人がいるほど季節外れの暖かさが続いていました。それが一転、今週、大雪になったスペイン。極端な“寒暖差”が起きているのです。

ヨーロッパ各地をおそった低気圧は、東ヨーロッパ、ボスニア・ヘルツェゴビナも。激しい稲光と共に降り注ぐ雨。マンホールから大量の雨水が噴き出します。突然の豪雨に排水が追い付かず道路は冠水。行き場を失う車の後ろで光る雷。ボスニアも暖冬により雪が降らず、スキー場に雪がなかったのですが、そのゲレンデが、一転して銀世界に。雪と共にスキー客も戻ってきました。

スキー客:「初雪が降るのをずっと待ち望んでいたよ」

海外メディアによれば、ヨーロッパの暖冬は偏西風の蛇行によりアフリカの暖かい空気が流れ込んでいたことが原因でしたが、その偏西風が下がったため北からの冷たい空気が流れ込んでいるといいます。

寒さはヨーロッパだけでなく、中東でも…。「砂漠の国」のイメージが強いイランに降り積もった雪。国内では一部の学校が閉鎖するなど混乱が見られました。子どもたちはめったに見られない雪に大喜び。

しかし中東から南米に目を向けると、雪も雨も降らず深刻な被害が出ている国も。アルゼンチンでは、大規模な山火事が発生。大地が乾燥しているため、いったん火が付くとたちまち燃え広がります。首都ブエノスアイレスも含め、1年以上異常な乾燥が続いている地域も。

地元の農家:「私は42歳だが、ここまでひどい干ばつは経験したことがない」

現在も消火活動が続いていますが、鎮火には程遠く、住民の避難が呼び掛けられています。

テレ朝news 23/1/19

欧州は、ロシアとの関係悪化でエネルギー、特に天然ガスの不足が心配されていたけど、暖冬で助かっている、という話でしたが、またやばくなってるのかな。

こちらのエネルギー資源の高騰は日本でも起きています。東京電力が値上げを申請。日本は長期契約でエネルギーを確保しているので、他の国ほど影響が出ていないという話を見かけていたのですが、とうとう耐えられなくなったのか。

東電 家庭向け「規制料金」 約3割値上げを経済産業省に申請

燃料費の高騰を受けて、東京電力ホールディングスは家庭向けの電気料金のうち、「規制料金」と呼ばれる料金プランについて、平均で29.31%の値上げの申請を経済産業省に行ったと発表しました。値上げが認められれば、東日本大震災後の2012年以来、およそ11年ぶりとなります。

発表によりますと、東京電力ホールディングスは家庭向けの電気料金の契約者のうち、半数以上を占める「規制料金」と呼ばれる料金プランについて、23日に経済産業省に値上げの申請を行ったということです。

火力発電に使う天然ガスや石炭などの価格が高騰していることが主な理由で、平均の値上げ幅は29.31%、ことし6月の値上げを目指すとしています。

値上げの申請にあたっては、運転計画に、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を織り込んでいます。

7号機はことし10月に、6号機は2年後の2025年4月の再稼働を想定していて、これにより値上げの幅を圧縮させたとしています。

値上げが認められれば、東日本大震災後の2012年以来、およそ11年ぶりとなります。

記者会見で、小早川智明社長は「燃料費の高騰によって経営環境が厳しい状況が続いていて、このままでは電力の安定供給にも支障をきたすおそれがある。お客様にご負担をおかけすることは本意ではないものの、苦渋の決断にいたった」と述べました。

NHK NEWS WEB 23/1/23

ただ政府の負担軽減策もあるので、いったん下がり、その後上がる形。まあまだ他国に比べればましです。ちなみに、他の電力会社も軒並み値上げ申請している中、据え置きのところもあります。例えば九州電力。

九電、家庭用電気代値上げ回避へ 原発の高稼働で、社長が見通し

九州電力の池辺和弘社長は31日までに、原発の稼働率の高さを理由に、家庭向け規制料金の引き上げを回避できる見通しを示した。共同通信社に対し「(石炭などの)燃料価格が足元より上がれば耐えられないが、そうならずに済むだろう」と語った。

大手電力10社のうち東北、北陸、中国、四国、沖縄電力の5社が既に家庭向け規制料金の値上げを申請済み。北海道、東京電力も追随する方針だ。池辺氏の発言は他電力との価格戦略と一線を画した形だ。

池辺氏は、運転停止中の玄海原発4号機(佐賀県玄海町)でテロ対策用施設の設置工事を2023年2月に終え、原発の稼働率が上がることを要因に挙げた。

共同通信 23/1/1

震災後の原発停止の時から、火力発電の燃料代が高くつくことは言われていました。上の記事の「震災後の値上げ」がそれですね。それが今回のロシアのウクライナ侵攻の影響でさらに高騰し、値上げにつながった。ところが上の記事にあるように、原発が稼働していればベース電力をそちらで賄えるので、影響は限定的になる。とっとと再稼働してれば防げたかもしれないのにねえ。

さらに寒波が来ていると、電力需給も気になります。電力供給逼迫は、冬の暖房でも起こります。ウチの暖房器具はまさに全部電気だから、停電したら凍える。

東京電力のHPにはその見通しも載っています。一応90%ぐらいで何とかなりそう。よかった。

ここも原発再稼働してたら、もっと余裕あったろうにねえ。

でも値上げ前でも、寒波でフルパワーで稼働させてると電気代は気になるな。早く暖かくなってほしいなあ。

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2023/01/24

大相撲令和五年一月場所 大関の矜持

大相撲令和五年一月場所は大関貴景勝関の優勝で幕を閉じました。

準優勝は琴勝峰関。3敗で並んで千秋楽。前頭十三枚目と幕内下位ながら、結びの一番、優勝決定戦で土俵に上がります。柏市出身の力士が初優勝するのかと、めっちゃ応援していたのですが、大関の壁は厚かった。残念ー。

すっかり趣味が減ってしまっていた時に、では柏出身力士を応援しようと、ご無沙汰になっていた大相撲を再び見始めましたのが、令和三年一月場所。琴勝峰関は期待の若手で前頭三枚目。しかしそこから負け越しが続いて十両落ち。立ち合いの力強さが足りない感じでした。そこから十両で五場所過ごして幕内に戻ってきて、そういう土台のところがかなり改善され、力強さが出てきました。

成績としてはそこそこが続いていたのですが、今場所一気に花開いた形。この調子で進んでほしい。今後に期待です。

優勝した貴景勝関もすごかったですね。終盤に入るところで連敗して、阿武咲関に先行を許す苦しい展開で迎えた13日目の直接対決。ものすごい気迫の相撲で引きずり下ろし、並んで見せたのは圧巻でした。

一人横綱どころか横綱もいない一人大関となってしまった場所で、その責任をしっかりと果たしたのもお見事。3敗したので横綱昇進はなさそうですけれども、来場所もっといい成績で、文句なしで昇進してほしいです。がんばって!

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2023/01/23

TMvs鹿屋体育大学 好発進!!!!

新体制発表会があったので、いつもなら僕の妄想混じりの今季予想記事を書くのですが、なんかまだ移籍の噂があるじゃないですか。噂通りなら今季をかなり左右するので、記事書くのどうしようかなあとためらっていたら、キャンプが始まり、そしてもう練習試合が始まってしまいました。

練習試合、vs鹿屋体育大学は4-1!!!!

得点者が戸嶋君、真家君、仙頭さん、オウイエ君。新加入の仙頭さんと若手FW2人に得点が生まれたのがいいですね。

とにかく、昨年後半勝ち切れなくなった時に、もうちょっと点取りたかったんですよね。得点力向上は今年の課題の一つです。新加入選手と若手のがんばりでそこが埋まってくれるといいなあ。

あと、移籍の噂はどうなったんだろう。あれも決まるといいなあ。

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2023/01/22

ルリユール

ルリユール (村山早紀・著)を読みました!

旧盆を迎えるために、一人暮らしのおばあちゃんの家に、仕事でまだ来れない家族を置いて一人で向かった瑠璃。するとおばあちゃんは、瑠璃を迎えなくてはと張り切りすぎて、階段から落ちて入院していた。

仕方なくおばあちゃんの家に一人で泊まることになった瑠璃は、犬の次郎さんの散歩に出かけ、不思議な洋館へたどり着く。そこに住んでたのは、クラウディアという赤毛の女性。本の修復や造本をするルリユール職人で……。

冒頭ゆったり始まっていて現代劇に見えたので、最初に来たお客さんが急に長ゼリフを語りだしたところで戸惑ったのですが、そこで起きる出来事のパターンをつかんでからは、本にまつわる想いを解決していくファンタジーなのだと飲み込めて、すいすい読めました。

特に、3人目のお客さんのおばあちゃん。この手の話には激よわですよ。うるうる来てましたよ。

あと、おばあちゃんの家の犬の次郎さん。瑠璃の家の太郎さんと兄弟。いい犬。めっちゃ好き。次郎さんもファンタジー的な何かがありますよね? みんなが瑠璃を見守っている雰囲気も、優しい感じでよい。

電子版がないから、宣伝画像が貼れない。残念。

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2023/01/21

寒中お見舞い申し上げます

また大寒波が来るそうで、寒中お見舞いの絵。雪うさぎを作っているケンちゃんとナミちゃん。

2023kanchu_blog

『リトル・ビット・ワンダー』はそろそろ小説たまりそうだから、漫画も描かないと。

ケンちゃんナミちゃんが活躍する第1巻はこちら。

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2023/01/20

今週の漫画感想 女神の石碑

ちょこちょこ忙しい水曜日。漫画を読んで癒される。マガジン7号、サンデー8号とジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはマガジン。『生徒会にも穴はある!』。こまろががんばっているので何とかしてあげてほしいのと、ご飯はちゃんと食べさせてほしい。

『それでも歩は寄せてくる』。お菓子が最後だったと聞いた時の顔w

『日向さん、星野です。』。気持ちがすれ違っているはずなのに、なぜか噛み合う展開に。

お次はサンデー。『よふかしのうた』。何を言われたんだろう。

『舞妓さんちのまかないさん』。そして現代に戻る。おかあさん、花が落ちたり角が落ちたり忙しいw

『葬送のフリーレン』。そこで来るのかセンターカラー!そこで来るのかこの展開!なのに来週から休載のお知らせが。そんなー。

最後にジャンプ+。『あやかしトライアングル』第117話。正悪逆転の次は主人公分裂と、ここが攻め時とばかりにどんどん突っ込んでくる。どうなるんだろう。

『マリッジトキシン』第34話。よかった生きてた。がんばれハムちゃん。

というマガジン7号、サンデー8号とジャンプ+の感想でしたー。さて、予定が遅れている。23/1/18

『葬送のフリーレン』。今まで読んでいて、たびたび「ヒンメルかっこいい」「この代のお話も面白そう」ということを感想に書いていましたが。

今回のこの流れは、いつものちょっと思い出した回想ではなく、がっちりやるやつですよね!

カラーページの入るタイミングが最高だった。めっちゃテンション上がった。

だというのに、最後のページに次回から休載とか予告打たれてるんですよ。うそでしょ。こんなに僕のテンション上がったのに、放っておかれるの?

早く始まってほしいなあ。とても楽しみです。

葬送のフリーレン 9

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2023/01/19

盛土とメガソーラー

こちらの番組を見たのです。

NHKスペシャル『住宅地に潜む"盛土"リスク 阪神・淡路大震災 残された課題』 NHK総合 23/1/14

宅地造成のために日本各地で行われた盛土。しかし造成されるような場所は谷筋が多く、ということはそこに地下水が流れ込みやすい。すると地盤が重くなり、また、滑りやすくなる。

防ぐためには排水が重要ですが、その対策がきちんと取られていないため、地震などで地滑りを起こし崩壊しかねない場所が、全国各地にたくさんある。しかも古くに造成された住宅地には、もうその兆候が出ている所が多いのだという話でした。

それ自体も問題だなと思って見ていたのですが。

途中で映ったカットが、めっちゃ気になったのです。

後ろの山肌が黒いのは、メガソーラー?

山の上にメガソーラーと言えば、熱海の土砂崩れがありました。盛土もしてるでしょうし、それに山の樹木を伐採してしまうと雨が降ったときの保水力もないし、絡み合う植物の根が作っていた強度もなくなっている。土砂崩れに対して、トリプルパンチでマイナス。

ぶっちゃけ、ああいう危ない所に無理矢理作らなければいけない時点で、日本は太陽光や風力という場所を取る系の自然エネルギーにあまり向いてない国だよなあと思うのです。砂漠がどーんとあるような国だと、使っていない土地の有効利用になるけれど、日本にはそういう場所がない。これはテーマ違いなので置いておくとしても。

崩れる心配をするとしたら、むしろ後ろの斜面の方だと思ったのです。

しかし番組はひたすら住宅地の歪みの方を追っていき、後ろには触れず。まあタイトルに「住宅地に潜む」と入ってますし、テーマは身近なところに迫るリスクということでしょうから、この構成の方が筋が通っているのですが。

何かモヤモヤする思いを引きずりながら、見ていたのでした。気候変動で大雨降りやすくなっていますし、ああいう所でまた起きそう。心配。

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2023/01/18

縁の下の幸福論

『プロフェッショナル仕事の流儀 縁の下の幸福論 〜校正者・大西寿男〜』を見ました。

文章の誤字脱字から事実誤認まで、仕上げのチェックをしてくれるのが校正さんです。大きな出版社だと社内に専門部署がありますが、大西さんはフリーランスで活動。芥川賞受賞作品など、数々の話題作を手がけています。その仕事ぶりを紹介した番組。

単に間違いをチェックするだけではなく、時には適切な表現の提案まで踏み込んで、文章のクオリティアップに貢献。著者からの信頼も厚い。

大西さんはHON.jpの前身、日本独立作家同盟の発行していた月刊群雛に、全三回で個人出版の著者向けの校正の基本についての連載をされていました。こちらはそれをまとめた本。

個人作家だとどうしても書きっ放しの人が多いので、群雛でも校正どうするかは問題となっていたんですよね。結局そこの手間をボランティアの編集でまかなうのはきついということで、休刊となってしまったのですが。

セルフパブリッシングは出版社を通さないで直接出版します。ということは編集者や校正者の目が入らず、自分でチェックするしかないということです。

今回、大西さんのお仕事ぶりを画面で拝見したわけですけれども、気になった一文をどうするかでめっちゃ時間を使っている姿を見て、自分もあのテンションでチェックしないとダメだよなと思ったのでした。

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2023/01/17

完パケ!

完パケ! (額賀澪・著)を読みました!

完パケ!

武蔵映像大学、略してムサエイ。そこに通い映画監督を志望する4年生の二人。親友の安原槇人(やすはら・まきと)と北川賢治(きたがわ・けんじ)は、卒業制作のプレゼンに挑んでいた。映画を1本撮るのだが、このプレゼンを勝ち抜けないと、監督の座をつかめない。

プレゼンの出来は圧倒的に北川だったが、監督に選ばれたのは安原。安原は北川にプロデューサーとして参加してくれるように頼む。引き受けた北川だったが、自分がどうして落ちたのか納得がいかず、わだかまりを抱えたまま撮影に入り……。

作品の冒頭、視点が二人の間を行ったり来たりする構成なので、ちょっと入りづらかったのですが、映画の撮影に入ってからはぐいぐいと惹き込まれ、一気に読むことができました。

物語を作る人の心の内が書かれているので、個人的にめっちゃ刺さったです。大学の高橋先生が北川にプレゼンで落ちた理由を語った時のセリフ。

「今の自分や生活、世の中に満足してて、何かに必死に手を伸ばさなくても満たされている奴の視野は必然的に狭くなり、考えは浅くなる。今ある現実から逃れたい、脱出したい、違うどこかに行きたい、何かを掴みたいと思ってる奴は、"ここ"に作るんだよ」
 自分の胸を親指でとんとんと先生は突いた。
「その切実な思いを成し遂げるための、大きな大きな世界を。それが創作の源だ」

めっちゃよくわかりますね。僕の書いているものはエンタメ寄りなので、割と打算が入り込みやすいジャンルですけれども、でもこれを自分が書かなきゃいけない、自分が書くしかないという強い思いが生まれてないと、筆がさっぱり進みませんからね。

切実さを持っているから監督の座を勝ち取った安原の、それを生んでいる事情が差し迫ってくればくるほど、どんどん物語に熱が生まれてきて、本当に目を離せない展開でした。撮ってた映画のラストシーンが、とてもよさそう。いいお話でした。

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2023/01/16

ダークエルフのお姉さんといちゃこらダンジョン生活

カクヨムに『ダークエルフのお姉さんといちゃこらダンジョン生活』を上げました!

短編ファンタジー小説です。珍しくタイトルを読んだら中身が分かる系の付け方をしましたので、もうそのまんまの内容です。凛々しい系ダークエルフのお姉さんマキエが、同居している少年リィムを溺愛しているファンタジーです。

年末年始で「初稿を上げなくてはー!」と騒いでいたのが、こちらですね。お正月から何を書いているんだろうと思わなくもないですが、非常に楽しく書けましたw

こちらはカクヨムWeb小説短編賞2022に応募します。ぜひお楽しみください。

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2023/01/15

後遺症と最悪のパターン

昨日の記事は新型コロナの感染力がますます上がりそうというところで引きました。そちらに関してのニュース。

オミクロン株「XBB」免疫をすり抜ける力強い 東大など分析

新型コロナウイルスのオミクロン株の1つ「XBB」というウイルスは、免疫をすり抜ける力が強い一方、症状を引き起こす力は高まっていないと見られるとする分析結果を東京大学などのグループが発表しました。

この研究は、東京大学医科学研究所の佐藤佳教授が主宰するグループ「G2P-Japan」が査読を受ける前の論文として公開しました。

グループによりますと、ワクチンを接種したあとにオミクロン株の「BA.5」に感染した人の血液を使って「XBB」の特徴を再現した人工的なウイルスに対する免疫の反応を調べたところ、「XBB」に対する中和抗体の働きは「BA.5」に対する場合と比べ18分の1にとどまりました。

一方、感染した人から取ったウイルスをハムスターに感染させる実験では、「XBB」に感染した場合の肺の炎症や損傷の度合いは同じオミクロン株の「BA.2.75」と同じ程度で症状を引き起こす力は高まっていないとみられるということです。

「XBB」は、オミクロン株の「BA.2」系統の2種類が組み合わさった「組み換え体」と呼ばれるタイプのウイルスです。

アメリカでは先月下旬からこの系統のウイルスが検出される割合が増加し、アメリカCDC=疾病対策センターが今月6日に発表したデータでは「XBB」と「XBB.1.5」を合わせて全体の32.5%を占めると推定されています。

佐藤教授は「これまで流行したウイルスの中で最も中和抗体が効きにくく、感染のしやすさは高まっていると考えられる。警戒が必要なウイルスだ」と話しています。

NHK NEWS WEB 23/1/7

オミクロン株「XBB.1.5」 米では感染力が強い傾向 WHO初期調査

WHO=世界保健機関は11日、アメリカで急速に感染が広がっている新型コロナウイルスのオミクロン株の1つ「XBB.1.5」の特徴やリスクについて、専門家による初期調査の結果を公表しました。

それによりますと、アメリカでは比較的、感染力が強い傾向が見られたほか、過去の感染やワクチン接種で得た免疫から逃れる性質もこれまでの変異株の中で、最も強い部類に入るとみられるということです。

一方で、重症化のしやすさや、現在のワクチンによって重症化や死亡率を下げる効果については、現時点では十分なデータはないということです。

こうしたことから、「XBB.1.5」について「世界的な感染者数の拡大につながる可能性があるが、感染力の強さの推定はアメリカ1か国のみのデータに基づいているため、全体的な信頼度は低い」としていて、今後もデータの収集を続け、評価を行うことにしています。

CDC=アメリカ疾病対策センターによりますと、アメリカで今月7日までの1週間に新型コロナに新たに感染した人のうち、推計で27.6%が「XBB.1.5」で、先月3日の時点の推計2.3%から急速に広がっています。

WHOによりますと「XBB.1.5」は、去年10月22日から今月11日までの間にこれまで38か国から報告されていて、その8割以上がアメリカからだということです。

「XBB.1.5」日本国内の状況は

オミクロン株の1つ「XBB.1.5」は、複数のタイプの新型コロナウイルスが組み合わさった変異ウイルスです。

去年春ごろから日本国内でも広がったオミクロン株の「BA.2」の2つのタイプが組み合わさった変異ウイルス「XBB」に、さらに変異が加わっています。

12日に開かれた東京都のモニタリング会議では、先月1日に初めて都内で確認されて以降、これまでに15例確認されていると報告されました。

厚生労働省の専門家会合は、WHO=世界保健機関などで感染者数の増加につながっている可能性が指摘されているものの、感染性や重症度に関する疫学や臨床の知見はないとしていて、諸外国の状況などを分析するとともに、ゲノム解析による監視を続けることが必要だとしています。

「XBB.1.5」について東京医科大学の濱田篤郎特任教授は「免疫から逃れる性質だけでなく感染力がさらに強まっている可能性が指摘されている。このウイルスの流入で今の第8波が長引くことも懸念される」と話しています。

NHK NEWS WEB 23/1/12

新型コロナが流行し始めて以降、いくつもの変異株が生まれているのですが、一貫して、感染力が上がったという話になっている。というか、変異株同士で感染拡大競争になっているので、そりゃ感染力強いやつが生き残るよなという状態。これはいったいどこまで行くのか。

肺炎になる確率が下がっているのが不幸中の幸いですけれど、それも感染力爆上がりで打ち消され、結局健康なところから死ぬ確率は上がってしまっている。死者の増加がすごいことになっているというのが昨日の記事です。

そして、その他にも気になるリスクがあります。後遺症です。

他の呼吸器疾患でも、咳が残ってなかなか完治しないということはありますが、この新型コロナウイルス感染ではいろいろなところに炎症が起こるようで、後遺症のパターンも多岐にわたります。最初は味覚障害が話題になっていましたが、オミクロン株では、強い倦怠感と脳機能障害の後遺症が増えている様子なのです。こっちは変異して悪化している。僕はとにかく後遺症の中に脳の機能を損なうものがあるのが怖くて、ニュースをずっと追っています。

感染した8人に1人が後遺症になるという研究を以前見かけました。日本での大規模調査の結果がこちら。

新型コロナ後遺症、約20人に1人が発症から1カ月経っても継続「ワクチン接種でリスク減少」

12月14日、大阪大学と豊中市などは新型コロナウイルスに感染した対象者4000人についての後遺症に関する調査データを報告しました。このニュースについて郷先生にお話しを伺います。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

新型コロナウイルスの後遺症とは?

編集部:新型コロナウイルスの後遺症の症状について教えてください。

郷先生:新型コロナウイルスの後遺症は、正式には「罹患(りかん)後症状」と言います。新型コロナウイルスに感染した後、感染性は消えたものの一部の方に長引く症状がみられるケースがあります。「罹患してから咳などの症状がずっと続く場合」「回復した後に脱毛などの症状が出る場合」どちらのケースも、ほかに明らかな原因がなければ罹患後症状(後遺症)であると考えられます。

後遺症の症状は人によって様々ですが、代表的なものとして倦怠感、息苦しさ、嗅覚異常、脱毛などが挙げられます。 また、新型コロナウイルスの後遺症については、世界中で研究がおこなわれています。現時点では不明な点も数多くありますが、多くの場合は時間経過とともに後遺症の症状は改善していくと考えられています。

新型コロナウイルスの後遺症の調査データから分かることは?

編集部:今回、大阪大学などが発表した新型コロナウイルスの後遺症の調査データからは、どのようなことが分かったのでしょうか?

郷先生:12月14日、豊中市、大阪大学大学院医学系研究科、Buzzreachの共同調査による新型コロナウイルスの後遺症についてのデータが発表されました。この調査は、豊中市民を対象に、新型コロナウイルスに感染した4000人についての後遺症データを集めたものです。

この調査で「後遺症(自宅療養や隔離期間が解除になった後の何らかの症状)があった」と回答した人は47.7%にのぼりました。また、発症後1カ月経っても症状が続いた人は5.2%、100日で2.5%となりました。発症後1カ月経っても続いていた症状として、最も多かったのは「倦怠感」でした。次いで「日常生活に支障」「脱毛」「咳」などの症状が挙がっています。

ほとんどの人は時間の経過とともに症状が改善したことが分かりますが、発症から1カ月経っても20人に1人が辛い後遺症に悩まされているという事実は軽視できません。

(後略)

Medical DOC 23/1/2

フランスでの研究で、改善はしても完治は難しく、1年後に完治した人は15%だけという、ぞっとするものがありました。それに比べるとこっちの調査の方がだいぶ少ない感じ? たまたまじゃなくて、日本人の体質的なものとか行動的なものとか、なんか理由がある話だったらいいなあ。

完治しないんじゃないのかなという、嫌なニュースもあるのです。

コロナ後遺症の4割が苦しむ「脳の霧」、脳内伝達の破壊が一因か 神経細胞のつながり「シナプス」が過剰に刈り込まれる、「ミニ脳」使った研究

スウェーデンのカロリンスカ研究所の科学者たちが、脳オルガノイド(実験室で培養した小型の脳組織)に新型コロナウイルスを感染させたところ、神経細胞(ニューロン)間の結合部である「シナプス」の破壊が促進されることが分かった。2022年10月5日付けで学術誌「Molecular Psychiatry」に発表された。

この発見は、新型コロナウイルスがどのようにして中枢神経系に侵入し、病気を引き起こすかについての理解をさらに深めるものだ。ここ2年間で、新型コロナからの回復後も長く持続する神経と行動の問題が報告されてきた。その一つに、頭の中に霧がかかったようになる「ブレインフォグ」という症状がある。ブレインフォグは、(人、時間、場所が分からなくなる)見当識障害、記憶喪失、慢性頭痛、しびれを引き起こし、新型コロナ後遺症患者の40%近くが苦しめられている。

カロリンスカ研究所に所属する精神科医で細胞生物学者のカール・セルグレン氏の研究チームは、新型コロナウイルスが脳に及ぼす影響と、それが上記のような神経症状を説明できるかどうかを調べるため、脳オルガノイドを用いることにした。

その結果、ニューロン同士をつなぐシナプスが過剰に刈り込まれることが、新型コロナ後遺症患者のブレインフォグを引き起こしている可能性があるとの結論が出た。「おそらくこのことは、新型コロナから回復してしばらく経過しても様々な神経症状がみられる理由の一つかもしれません」と、カロリンスカ研究所の博士研究員で、この研究を主導したサムディアタ氏は言う。

(中略)

2022年3月7日付けで学術誌「ネイチャー」に掲載された英国の研究では、軽度の新型コロナ感染症でも、灰白質の減少を通じて脳が損傷し、10年分の老化に相当する変化が起こりうることが示されている。灰白質は大脳や小脳の表層(皮質)にあり、運動・記憶・感情の制御に必要不可欠な部位だ。

(後略)

NATIONAL GEOGRAPHIC 22/12/7

ニューロンは神経細胞、シナプスはそこをつなぐ回路です。脳みそはシナプスを作ることによって物を記憶したりするのですが、それが新型コロナウイルスによって壊されているんじゃないかという研究。怖いのは最後の部分。

感染した人の脳が委縮しているのではないかという研究は、わりと早い段階でありました。これは老化によっても起きることで、その10年分相当になっている。それが、コロナウイルスによってシナプスが破壊されているからではないか。

これ、一度起きたらちゃんと戻らないのでは?

以上のことをまとめると、最悪のパターンでは、感染力と免疫回避力が上がっているので生涯何度もかかり、そのたびに後遺症のリスクが襲います。学校に行けなくなったり仕事ができなくなったりする重症の人が出る。そして脳にダメージが蓄積されると、どんどん能力が下がっていく。戻らないかもしれない。

この辺りの影響がはっきりするまでは、警戒を緩めちゃだめだと思っているんですけれども。

この昨日今日の記事を書くきっかけとなった5類引き下げのニュースのように、どうもなし崩し的に緩んでいきそうなんですよね。怖いなあ。

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2023/01/14

ただの風邪論と感染力

こちらのニュースを見ました。

新型コロナ5類引き下げ「賛成」56%「反対」30% JNN世論調査

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを「5類」に引き下げることについて「賛成」と考える人が56%、「反対」と考える人が30%であることが最新のJNNの世論調査で分かりました。

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけをめぐっては現在、結核並みの隔離措置が必要な「2類相当」に分類されていますが、政府は今年春にも季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる検討に入っています。

また、新型コロナウイルスの感染防止に向けた政府のこれまでの対応については「評価する」が59%「評価しない」が30%でした。

【調査方法】固定・携帯電話による聞き取り(RDD方式)
全国18歳以上の男女2465人〔固定1044人,携帯1421人〕
有効回答1225人(49.7%)〔固定614人,携帯611人〕(58.8%)(43.0%)

TBS NEWS DIG 23/1/8

新型コロナの感染病分類を現在のSARS、MARSと同等の2類から、インフルエンザと同等の5類に下げることに、多くの人が賛成しているという調査。

ぞっとしますね、これ。

賛成している人たちが、ニュースをきちんと深くまで掘ってて、その結果自分と家族のリスクを吟味したうえで判断しているのか、疑問なので。

現状のコロナ対策に文句を言ってる人の理由を見ると、たいてい「ただの風邪なのに」なんですよね。リスクが全然違うのに。

ということで、その辺りに対するニュースについて集めてみたのが本日の記事。引用が多く、とても長くなっています。ご容赦ください。

まず、ただの風邪としては感染力が違いすぎます。ここに何度か書きましたが、感染した時の死亡率は、確かに変異後下がっています。その点ではインフルエンザと大差ない。ただ、感染する人が増えているので、平時から死亡する確率としては上がっている。こんなふうに。

新型コロナ 全国の累計死者数が6万人超え これまでより速いペース 約1か月で1万人以上増加

新型コロナウイルスについて、全国の累計の死者数が6万人を超えました。1か月あまりで1万人以上増加しています。

厚生労働省によりますと、きょう全国では新たに9万5308人の感染が報告されました。死者は336人で、累計死者数は6万人を超えました。

5万人を超えた去年12月2日から1か月あまりで、1万人以上増加しています。

これまで、国内の死者は去年2月に累計2万人を超えた後、12月初めまで、およそ3か月に1万人のペースで増加していました。現在、入院中の重症者は648人となっています。

きょう新たに報告された東京都の感染者は8199人でした。先週の月曜日から662人増加しています。重症者は55人で、新たに28人の死亡が報告されています。

TBS NEWS DIG 23/1/9

新型コロナ 全国の死者数489人 一日の発表としては過去最多

厚生労働省によりますと、12日に発表した国内の新たな感染者数は、空港の検疫などを含め18万5472人となっています。

また、新型コロナウイルスによる全国の死者数は489人で、今月7日の463人を上回り、一日の発表としてはこれまでで最も多くなりました。

(中略)

また、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で人工呼吸器やECMOをつけたり集中治療室などで治療を受けたりしている重症者は、12日時点で697人となっています。

重症者の数は、11日と比べて32人増えました。

NHK NEWS WEB 23/1/12

データとしては明らかにやばい。

感染後の死亡率が下がった結果、高熱が出ても結局回復する例をたくさん見聞きするので、死ぬということに現実味がなくなり、油断を誘っているフシもありますね。人間の認知の隙を突くウイルスとして、着々と進化している感じがします。

実際、現在も夏と同じように病院はパンク寸前のようなのですが、ニュースとしての新鮮味がなくなったので、報道が減ってる気がします。これも影響しているのかも。実態はこう。

“コロナ病床 ほぼ満床” 現場の医師に危機感 神奈川 川崎

新型コロナウイルスの患者を受け入れている神奈川県川崎市の病院では、コロナの患者用のベッドがほぼ満床の状況が続いています。現場の医師は「適切な治療のタイミングが遅れてしまう人も出てきかねない」と危機感を募らせています。

神奈川県の病床の使用率は、先月下旬の時点で全国で最も高い81%で、中等症のコロナ患者用に32床を確保している川崎市の新百合ヶ丘総合病院では、先月半ば以降、新型コロナに感染して基礎疾患が悪化した高齢者などでほぼ満床の状態が続いています。

病院によると、コロナの患者が県内のほかの病院に転院する際も病床の調整が難しくなっていて、中には、通常は使用していない救急外来の簡易ベッドで患者が1日ほど待機することもあるということです。

一方、休日は地域の診療所が休んでいるため、救急外来を訪れる患者がいつもの倍以上に増え、中には発熱後にコロナやインフルエンザの検査に訪れる人もいて、9日は50代のがん患者の男性がコロナの検査で陽性と診断されていました。

また、冬のこの時期は脳卒中などの病気や転倒によるけがなどで救急車で運ばれる患者も増えますが、新型コロナの患者に病床を確保している分、一般の病床が少なくなっているため、9日は骨折で治療が必要な患者の受け入れを断らざるをえないケースもありました。

新百合ヶ丘総合病院の伊藤敏孝救急センター長は「高齢者で基礎疾患のある人が悪化して亡くなっている人が多いが、ベッドがひっ迫しているので全員を入院させられずに、高齢者でもなるべく自宅や施設で診てもらっている状態だ。このまま感染が収まらなければ、適切な治療のタイミングが遅れてしまう人も出てくきかねない」と訴えていました。

NHK NEWS WEB 23/1/9

友人の家族がコロナとは別の理由で救急車のお世話になったそうなのですが、搬送先が全然決まらなくて困ったと言っていました。そういう理由で助かる人が助からないケースも出ているはず。これも普通の風邪の流行では起きない。

さて、コロナ対策していても日本はこうなっているのですが、では「コロナはただの風邪」を実践している国ではどうなっているのでしょうか。

“感染ピーク”の上海…日本人医師がみた「病院」と「日常」のギャップ 春節で感染拡大懸念「上海で起きていることが地方で…」

中国政府が厳格に運用してきたゼロコロナ政策が2022年12月7日に突然緩和されたあと、各地で爆発的に新型コロナの感染が広がった。首都北京市では「約8割の市民が感染した」と言われるほど広がり、一時、北京の中心部であっても街から人がほとんど消えた。

2022年12月29日、中国の感染症対策を担う中国疾病予防センターの専門家は「新型コロナの感染拡大は北京市や天津市などではピークを越えたが、上海市や重慶市、安徽省、湖北省、湖南省では深刻な状況になっている」と述べた。

今、中国のSNSには上海市の病院で患者が溢れかえる映像だけでなく、葬儀場や火葬場で人が行列を作る映像までもが大量に流れている。

日本人が最も多く暮らす上海(2022年10月1日時点で3万6614人・外務省「海外在留邦人数調査統計」)で、一体何が起きているのか。

上海の国際病院「パークウェイ医療」に7年間勤務する友成暁子医師は、「1月上旬から中旬頃が上海の新型コロナ感染がピークではないか」と指摘する。

集中治療室は「ほぼ満床」

――現在の上海の感染状況は?

上海は去年12月の中旬くらいから新規感染者が一気に増えました。当院でも一時期、病院のスタッフの8割くらいが感染して出勤できないことがありました。私が勤務しているフロアには20人の看護師がいるのですが、19人が出勤不可能となり、1人しか残っていないということが1日ありました。また、医師も出勤できず違う医師がカバーしたり、医師が本来やらない仕事もするような日もあるくらい人出不足になりました。

病院の状況は年明けから非常に忙しくなっていて、患者も中等症から重症の方が増えている印象があります。1月の上旬から中旬頃にかけてが、上海の感染状況のピークなのではないかと思っています。

これは夜間救急の話ですが、感染者がここまで増える前は患者が発熱外来に来て2時間くらいで診られていたのが、1月2日には待ち時間が8時間になったケースもあったと聞いています。

また、上海の病院では集中治療室の病棟が年末くらいまでは余裕があったのですが、現在はほぼ満床で一般病床にも患者が溢れ出ているような状況です。皮膚科などで、普段は呼吸器を使わないような医師が呼吸器を使って患者を診るような状況になっています。

医療現場は「前代未聞」の状況…街は通常の人出

――新型コロナの流行が始まってから一番大変な状況か?

病院で患者の行き場がない、行っても数時間待たされる。医療資源が足りなくなりそうになり、そして医療従事者が疲弊しているという、こんなことは前代未聞です。

2020年にコロナの感染が出始めてから、病院がここまでになることはなかったです。今は本当に目の前のことをこなしているというのが現状です。先のことは考えられない。1分1秒、目の前のことをやって1日が終わっていくという状況です。

一方で今、上海の街を歩いている分には全く何も起きていないような通常の人出に戻っています。上海の観光名所には多くの人が集まっています。しかし病院の敷地に入ると患者が溢れていますし、病院の中はごった返しています。病院と日常のギャップがすごいです。

――来院する患者の年齢層は?

当院に関して、発熱外来には赤ちゃんから高齢者まで広い範囲で患者が来ています。若い人たちであれば点滴をして、解熱剤などの薬を処方して終わるのですが、高齢者の場合は容態が急変して入院になるケースが多いです。

――患者の症状について?

中国で今、流行している新型コロナウイルスは比較的症状が弱いとされているオミクロン株なんですが、他の国のオミクロン株は症状が弱いとか、ただの風邪と言われていますが、中国のオミクロン株は全く侮ってはいけないと思います。他の国とは比較にはならないくらい、中等症患者、重症患者がいるのではないかと思います。ただ、中国では感染者の正式な数字が発表されないので、本当に同僚の口コミや体感的な話になるのですが、今後は中等症や重症の患者がどうなっていくのかがポイントになると思います。

延べ20億人以上が移動…「春節」の医療リスク

――中国人が一度に大移動する春節によって感染者は増える?

まさに増えると思います。春節で地方などの実家に帰る方も多いですし、今、すでに電車の中でスーツケースを持っている人もいるので、春節の2週間前くらいから人の移動は始まると思います。

上海や北京で感染が広がった中で、都市部にいた若者が感染を地方に持って帰り、そういう状態で家族にコロナが感染してしまった場合、家族が入院できる病院がどれくらいあるのか、地方都市では今、上海で起きていることがこれから起きる可能性もあります。

また、今後心配な点は、コロナ自体の感染者が増え、中等症患者、重症患者が増えてくることはもちろんですが、そちらに医師の手が取られてしまって、このタイミングで心筋梗塞、脳梗塞になってしまった患者がいた場合、救急外来などがコロナの患者で埋まっていて、待たされることで重症者になってしまうという2次被害が懸念されます。

FNNプライムオンライン 23/1/9

中国はこれまで、対策でむしろ犠牲者が出るほどの厳しいゼロコロナ政策を取って来たのですが、昨年12月に突然緩和。今度はびっくりするぐらいゆるゆるになりました。コロナ対策に反対するデモが反政府運動になりそうだったからとか、対策のお金がなくなったとか、いろいろ推測されているのですが、真相はやぶの中。

ですが表向きの発表としては「オミクロン株の毒性はそんなに強くないから」で、まさに「ただの風邪」論です。そしてずっと言われていたように、やはり中国産ワクチンの効きはよくないようで、こういう点でもワクチンも嫌っている「ただの風邪」論の格好のモデルケースとなっています。

この政策変更を失政と非難されないためにか、中国政府は徹底して対応しています。コロナ感染者の統計を取ることを止めました。コロナ感染による死亡基準もものすごく厳格にして、合併症をすべて排除。この結果、公式にはコロナはまったく広まっておらず、死者もほとんどいなくなりました。

感染流行初期にイギリスやスウェーデンは自然感染による集団免疫を目指しましたが、想像以上の悲惨さに音を上げました。しかし中国はその路線で行けそうです。

ただ、そこにさらに重大な問題があるんですよね。

米でオミクロン株の1つ「XBB.1.5」急速に拡大 感染力強いか

アメリカでは新型コロナウイルスのオミクロン株の1つ「XBB.1.5」がこの1か月で急速に拡大しています。

ほかの変異ウイルスと比べ感染を広げる力はより強いとみられ、ワクチン接種など対策を続けるよう呼びかけられています。

CDC=アメリカ疾病対策センターはこのほど、今月7日までの1週間に新型コロナに新たに感染した人のうち推計で27.6%が「XBB.1.5」に感染したと発表しました。

ほかの変異ウイルスが先月下旬からいずれも減少する中、「XBB.1.5」は先月3日の時点の推計2.3%からこのひと月で急速に広がり、中でも東部のニューヨーク州を含む地域では全体の7割を超えています。

バイデン政権で新型コロナウイルス対策調整官をつとめるアシシュ・ジャー氏は今月4日、自身のツイッターで「XBB.1.5」はほかの変異ウイルスと比べ感染を広げる力はより強いとみられるとして、ワクチン接種など基本的な対策を続けるよう呼びかけました。

アメリカの新型コロナの感染状況は、今月4日の時点で新たに入院する患者の数が1日平均およそ6500人と、ひと月前と比べ3割ほど増えていますが、死者の数は1日平均およそ390人と去年10月中旬以降おおむね400人を下回る状態が続いています。

NHK NEWS WEB 23/1/7

さらに上がる感染力。免疫逃避も起きている。

つまり野放しにしちゃうと、何度も何度も感染し、そのたびに何万、何十万という死者が出ることになるのです。

日本の対策も、中国には遠く及ばないけれど、どこか「見なかったことにしよう」という雰囲気が感じられるようになっています。最初の分類引き下げも、そういう流れ。

この先のリスクを本当にわかっているのか、心配ですねえ。

この先のリスクには、さらにいつも気にして書いている後遺症の問題があるのですが、そちらは明日。

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2023/01/13

今週の漫画感想 妖巫女の正体

のんびり祝日の月曜日。疲れをいやすため漫画読む。ジャンプ6・7合併号とジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。『あかね噺』。花魁似合わない問題で苦戦するあかね。空回り感満載のデートはどうなるw

センターカラー『あやかしトライアングル』。ジャンプ+から出張掲載で久々本誌掲載の第88.5話。抜群の安定感で暴走するすずのハレンチw ちなみにこちら第10巻と11巻の間で、このあとすずの暴走に呆れ果てた幼心ちゃん家出。すずが本当にお話引っ張ってる。

センターカラー『逃げ上手の若君』。頭の切れる大人との論戦はどうなるのかなと思っていたら、感情ぶちまけ勝利。ずばりと今後を言い当てているところが爽快。史実が確定している歴史ものならでは。

『ウィッチウォッチ』。ニコの妄想に入るところの擬音が、脳みそ超高速回転感を出しているw

お次はジャンプ+。『正反対な君と僕』第22話。そこは行くところだろ!と思わせたところで、足元の表現で想像させるの、めっちゃうまい。

『あやかしトライアングル』第116話。祝日なので土曜日に本誌で読んで、月曜日にも読める大盤振る舞い。大盤振る舞いだったのは今晩からアニメが始まるからですね。楽しみ。本編は話の本質に迫る展開。正悪大逆転の流れで、いったいどうなる。

というジャンプ6・7合併号とジャンプ+の感想でしたー。さて、おなかすいてきた。23/1/9

仕事の準備が終わっていない水曜日。大急ぎでご飯を食べて漫画読む。マガジン6号とサンデー7号の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはマガジン。『生徒会にも穴はある!』。暴走お母さん、楽しい。

『日向さん、星野です。』こういう父親が困るんだよな、本当にもう。

『それでも歩は寄せてくる』。押しの強さ、すごいw

お次はサンデー。巻頭カラー『舞妓さんちのまかないさん』。なるほど、これで現在へと繋がるのか。

『よふかしのうた』。小学生の探偵さん、曇りのない笑顔が切ない。

『龍と苺』。将棋に詳しくないので調べたら本当だった。苺と同じような顔で、「えっ?」てなったw

というマガジン6号とサンデー7号の感想でしたー。さて急げ。23/1/11

『あやかしトライアングル』。月曜日からアニメ放映開始ということで、ジャンプ本誌に出張掲載。連休だったので土曜日発売。そして月曜掲載の本編もある。たくさん読めて、贅沢な週でした。

ジャンプ+は『SPY×FAMIRY』のアニメ化成功から、他にもどんどんアニメになっている感じです。アニメ制作者側から、「売れる作品が載っている」と判断されるようになっているということで、漫画のデジタルシフト成功の一側面とも言えるのではないでしょうか。いいことだ。

さて本編は、最近の怪しげな黒幕が誰かということがわかる回でした。祓忍のまつりと妖巫女のすずは、立場的に衝突するかもと匂わされてきましたが。

妖巫女のルーツが明かされると、むしろ祓忍の方が悪役ではという展開で、正悪逆転してしまいました。どうなるのかな。

あやかしトライアングル 12

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2023/01/12

移籍情報あれこれ

チームが始動したので、移籍情報はこれでおしまいでしょうか。

アンジェロッティさん、大宮アルディージャへ期限付き移籍。

アンジェロッティさんは、サイズがあるので、最前線に置かれたりしていましたが、タイプ的には一列下のような気がします。大宮ではどう使われるかな。

あと、得点力がもうちょっと上がるといいなと思って見ていたのですが、試合経験積んでその辺りがどうなるか。がんばってください!

滝本君、FC今治に完全移籍。

滝本君の武者修行を追ってたんですけど、怪我しちゃったのが痛かったですね。ポジション取れそうだったのに。

それでも今治に完全移籍ということは、それだけ評価してもらえているということですね。ぜひぜひがんばってください!

山田君、栃木SCへ育成型期限付き移籍。

これは武者修行! ぜひとも大きく育ってほしい!

すでにJ1でプレーしていても遜色なく働けているので、試合経験をしっかり積めば大丈夫。がんばって!

コーチの移籍もありました。アカデミーの永井コーチが千葉のトップチームコーチに。吉川GKコーチがSC相模原のトップチームコーチに。

ウチの育成部門は2年連続でJリーグから表彰されています。結果を出すと、こうしていいお話が舞い込んでくるということですね。がんばってください!

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2023/01/11

佳境

お仕事の大忙し期間は終わったのですが。

それは肉体的な忙しさの話で、ではのんびり通常モードになったのかと言うと、そうではない。

ここから1ヶ月ぐらいが、毎年のクライマックスです。今日さっそく一山ありました。

忙しい中、自分の原稿を進めるのは、スケジュール的には厳しいのですが、ある意味癒しでもありますね。集中してるとその間は心配事を忘れられる。

というわけで、原稿も進んだ一日。こちらの推敲も佳境。

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2023/01/10

連休とBCCKSセール

あまり作業は進まず、大忙し期間に使い切った体力の回復に費やした感じの連休。

ただ、小説は思いのほか直しが少なく、いい感じに進んでいます。今週中に上げられるのでは。

他にしたこととしては、イベント用に在庫の補充。BCCKSが紙本セール中なのです。

リトル・ビット・ワンダー1』 かわせひろし著

アンナ・アップルトンの冒険』 かわせひろし著

太陽のホットライン』 かわせひろし著

1/18 18:00まで15%オフになっております。よろしければどうぞー。

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2023/01/09

日本が産油国になる日

こちらの記事を読みました。

ついに国の予算がついた…藻類バイオマスエネルギーで日本が本当に産油国になる日 全国の下水処理施設で藻類を育て原油をつくる 一志 治夫 PRESIDENT Online 23/1/2

藻類に油脂を作らせて、そこから燃料を作るという研究。燃やせば二酸化炭素が出るけれど、成長する時にそれを吸収するのでプラスマイナス0というのが、地球温暖化問題における位置づけです。こちらは以前にも取り上げています。

下水処理との一石二鳥になっていて、日本全国の処理施設の三分の一を使えば、日本の年間使用量が賄えるという試算でした。今回はさらにそこから研究を進め、気象条件等々で実際にどうなるのかという実証実験が行われているというお話。国の予算がついたそうです。めでたい!

この藻類による燃料生産のニュースは気になっていて、ちょこちょこチェックしています。先行しているのはユーグレナ社で、いろいろな所と提携、実験を進め、「サステオ」というブランドで売り出そうとしています。

気にしているのは、間に合うかどうかの分岐点を迎えそうだなと思っているからです。

僕は昔から環境問題に関心がある方で、地球温暖化もとてもまずいなと思っているんですが、昨今のSDGsについてはどうかなと感じています。思考停止の臭いがする。これでは意識高い自分を演出するため身に纏うファッションじゃないかと思う。

上でリンクを張ったブログ記事でも書きしたが、実行するために乗り越えなくてはいけないいろいろな問題を、さっぱり置いて進んでいるからです。自動車については、バッテリーの問題がいろいろあるのを、見ないことにして進んでるなあと思うんですよね。

そこで、もし藻類に燃料作らせて、それが割に合うようになるのなら、そっちの方がいいのではないかと考えているのです。ものによっては流通網も車もそのまま使える。

さらに言うとですね、一番上の記事の中でも触れていますけど、自分のところで燃料を作れるというのは、安全保障上も重要です。ウクライナ侵攻で、ロシアは諸外国をけん制するために天然ガスや原油を武器に揺さぶりをかけましたが、みんなが自給自足になっていたら、そういうのは効かない。

あと日本的には、せっかく内燃機関の技術で世界をリードしているのだから、捨てなくて済むならその方がいいよなとも思います。欧州が全EV化に突き進んでいるのはSDGs的な意識の他に、自分たちの環境目標をクリアできなくなってしまったからだと言われています。厳しい環境規制を技術的にクリアできなくなった結果が、テストの時だけパワーダウンして数値をクリアするというインチキクリーンディーゼル車。

マツダはちゃんとクリアしてたんですよね。ユーグレナ社と組んでバイオディーゼル実験に取り組んでいます。日本の産業も守れます。

ということでバイオ燃料推しになっているのですが、前述のように電気自動車の普及速度との勝負となっています。燃料の流通網がそのまま使えるのが利点の一つなのですが、ガソリンスタンドが全部潰れてしまうとそれがなくなる。間に合ってほしい。どうなるかなあ。

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2023/01/08

大忙し期間終了

毎年恒例年末年始大忙し期間が終了しました。

合間に原稿を進める心づもりでしたが、疲れが計算に入っていない、いつもの捕らぬ狸の皮算用。計画から遅れております。

小説は初稿昨年内は間に合わなかったものの、一日遅れで食い止めたので、仕事の行き帰りの電車で推敲できてる。こちらは悪いペースじゃない。

完成度にこだわらなければ、当初目標のもう一本に向かって巻き返せるけど、それだと本末転倒になるなあ。予定を組み換えて、並行してやれるやつを先にするかな。

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2023/01/07

めっちゃ暖冬

タイトルを見て、この人、このあいだ寒い寒いとぼやく記事書いてたじゃんと思われた方がいるかと思われますが、ヨーロッパの話です。

欧州、暖冬で大量の記録更新 「未知の領域」と専門家 CNN.co.jp 23/1/4

各所で5月並みの暖かさになっていて、南部では海水浴客が出るほど。一つよかったのは暖房需要が減ったこと。ロシアのウクライナ侵攻で、ロシア産天然ガスを止められ、ヨーロッパ各国はこの冬を乗り切れないのではないか、これが原因でロシアに対してへたれるのではないかと言われていたのですが、暖房いらずになった結果、天然ガスの相場が駄々下がりしているそうです。

ちなみに北米は大寒波で、あまりの寒さに蝙蝠が天井から落ちるとか、カモメが凍りついて動けなくなるとか野生生物までやられていた模様。それもすごい。

日本にも寒波が来ています。つまり北極から北米、太平洋側に寒気が漏れていて、反対側の欧州にはアフリカから暖気が吹き込んでいるということか。極端だなあ。

ちなみに7日に東京に初雪が降るのではという予想を見かけたのですが、朝から晩まで働きに出ている日なのでやめてほしいです。南岸低気圧が近づいている様子。ちょっとのコースの違いで大雪になったりならなかったりするんですよね。それてくれー。

追記:南岸低気圧は影響なかった模様。よかった。

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2023/01/06

今週の漫画感想 五行仙

今日からまた大忙し期間本格化の水曜日。年明け初めての漫画感想。ジャンプ+とサンデー6号の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ+。『あやかしトライアングル』第115話。「珍しくまともである」「珍しいね…」と言われながら、エロコメ主人公としての期待を裏切らないすずw けれどそうやって緩めておいて、裏でシリアスな話題が進む振れ幅の作り方、うまい。

『姫様"拷問"の時間です』第171話。確かに思い出しちゃうと食べたくなる。

『マリッジトキシン』第32話。え、やっぱりハムちゃんズ戦うの?大丈夫なの?

お次はサンデー。『よふかしのうた』。キャラ守るなあw

『龍と苺』。もう終盤って早すぎるけど、どうなるの?

『古見さんは、コミュ症です。』。そこで来るとは失念していたw

というジャンプ+とサンデー6号の感想でしたー。仕事準備終わってない。23/1/4

昨年もどこかで書いたような気がするのですが、web連載のいいところは、印刷が関係ないので、長期の休みに左右されないことですね。ジャンプ+は年末年始も普通に更新。

『あやかしトライアングル』は1/2更新でした。お正月からハレンチな展開ですw ヒロインの方が煩悩にまみれているというこの作品の構図は、からっと明るく楽しくて、とても好き。

そうやってすっかり緩ませておいて、一方他の場所ではシリアスな話が進んでいます。この振れ幅の作り方と投入するタイミングが、お見事。

シリアスな話の展開で、最後のコマが煩悩隠し切れずちらちらと横目で見ているすず、というのもお見事です。ギャップが無防備さを感じさせて、危機感を煽ります。どうなるのかな。

あやかしトライアングル 12

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2023/01/05

ヴァンフォーレ甲府の野心

こちらの番組を見ました。

“史上最大の下克上”〜ヴァンフォーレ甲府の野心〜 NHKBS1 23/1/2

昨年の天皇杯での下克上、ヴァンフォーレ甲府の優勝についてのドキュメンタリーです。

J2所属チームの優勝としては、2011年のFC東京があるのですが、FC東京は前年やらかしちゃってのJ2降格、そして1年で復帰しています。甲府はリーグ戦では調子悪くてJ3降格かと言われるような状態で、これで天皇杯に勝ったのは今までで最大の下克上です。

構成としてはいろんな人に焦点を当てていたのですが、その中でも主人公と言えるのは、オミさんこと山本英臣選手でした。プロ入りは千葉ですが、若い頃に甲府にやってきて、そこから20年。42歳の大ベテラン。さすがに近年は先発出場が減っていますが、まさに甲府の顔。

試合展開がもう完璧でしたからね。先に甲府が先制して、逃げ切れるかと思ったところで同点に追いつかれ、延長戦。なんとか持ちこたえてPK戦にと112分に大ベテランを投入。ところが投入早々にハンドでPKを献上。

甲府のためにずっとやってきてくれていた人が原因で決勝戦負けるなんて、なんと残酷なという展開。

しかしそこで、レンタル期間含めて9年間ずっと一緒にやってきた、35歳ベテランのGK河田選手がビックセーブを見せます。

そして救われたオミさんが、PK戦5人目の登場でその右足の一振りで甲府の優勝を決めるのです。

めっちゃドラマチック。

話題になったおじいちゃんサポーターも紹介されていました。奥さんが癌になっての願掛けで、大好きな甲府の応援に行かなくなってへいたのだけれど、奥さんもすっかりよくなったし、甲府がなんと優勝しそうだしということで、久々にスタジアム最前列で大旗を振る。すごいおじいちゃんががんばっていると、めっちゃ目立っていたのです。

結局ですね、サッカークラブってサッカーを売っているんじゃなくて、こういうドラマを提供してるんだと思うのです。このチームを応援していてよかったな、と思えるドラマ。

昨年末にレイソルの振り返り記事で書きましたけれども、単純にサッカーという競技のスペクタクルなプレーを提供しているのであれば、めっちゃ予算があって世界中からタレントをかき集めている欧州リーグのメガクラブには勝てない。

最終的には、日本の経済規模から考えてJリーグのクラブもそこを目指してもいいと思ってるんですけれども、現状では勝てない。

じゃあ何を楽しみに見てるのかと言えば、この人達を応援していてよかったと思う瞬間のためだと思うのです。

そういう点で、甲府サポーターのみなさんにこれ以上ない喜びを与えた、ほんと素晴らしい下克上でしたねえ。

一つ惜しかったと思うところを挙げると、対戦相手が広島だったこと。

地方クラブの下克上という、このドキュメンタリーのテーマからすれば、確かに広島はJ1の強豪チームですけれども。

それは、他チームに比べてあまり予算がない中で一生懸命選手を育て、しっかりしたフロントの見識でチームを作っていったからという、むしろ地方クラブのお手本のようなチームなのです。

ここはやはり大きな経済圏の大資本をバックにしたチームだったら、めっちゃ映えたのに。例えば神戸と対戦してたら対比がすごかったんですけどねえ。

そんなことを思いながら見ていた番組でした。1/6(金)17:00から再放送。

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2023/01/04

天翔る

天翔る (村山由佳・著)を読みました!

幼い頃の両親の離婚により、父と二人暮しの少女まりも。ただ、明るくて子煩悩な父と、祖父母が経営し、すぐ下に大家として住んでいるアパートに暮らし、周りの大人から愛情をたっぷり注がれて育てられていた。

そんなまりもは、ある日父から遊園地に行こうと誘われる。しかし、喜んでついていくと、そこはお馬さんのいる大人の遊園地、競馬場。最初は文句を言っていたまりもだったが、パドックで初めて見た馬の大きさに圧倒され、その中の黒毛の1頭に目を奪われる。応援していたその馬は見事な末脚を見せて、大逆転勝利。

こうして幸せに暮らしていたまりもだったが、それはある日いきなり暗転する。父が仕事中の事故で急死して……。

そういえば、読み終わったあとに自分にも似た体験があることを思い出しました。小さい時に父が競馬場に連れて行ってくれ、やはりパドックで1頭の馬が目に付き、絶対あの馬が勝つよとアピール。ここまではまったくお話と同じ。

しかし僕の場合は、どうやら先行逃げ切り馬がパドックで入れ込んでいるのを、とても元気なのだと勘違いした模様。いきなり飛び出して先頭に立ち大興奮だったのですが、そのままずるずると追い抜かれていったのでした。まあ、お話と同じだと、父ちゃん死んじゃうから……。

さてこちらの作品は主人公の少女まりもが、前述のエピソードのあと身の上に起きた不幸によって傷つき、学校に行けなくなってしまったりするんですけれども、馬と関わり、馬のアドベンチャーレース、エンデュランスに参加するようになって、そこから癒されていくというお話。

まりもだけではなく、主要登場人物の多くが心に傷を抱えているのですが、やはり話が進むにつれ、それが癒されていく展開がお見事です。

いいなと思ったのが、それがエンデュランスレースに関わっていく中で癒されていくことですね。スポーツものとしての側面もあって、ものすごい困難の中で完走を目指すのですが、そういう壁を乗り越えていくポジティブな流れがまりもを成長させていくし、他の人の過去も拭い去っていく。そういうシーンが心地好いのです。

さらに馬との関わり。こっちのことがわかってるんだかわかっていないんだかという動物なのですが、それでも何か通じ合ったなという瞬間がある。クライマックスのゴールシーンは本当に素晴らしかったです。昼夜を通した長距離レースで力尽きそうなまりもの声に、耳だけこちらを向くんですよね。

そして最後にエンディングのシーン。そこに書かれた馬とのつながり。こちらも本当に素晴らしい。

500p超の大長編なのですが、特にレースの話が出てきてからは、仕事してる場合ではないと一気に読み切りました。とてもいいお話でした。

【期間限定価格】天翔る税込429(2023/01/03時点)

1/5までの期間限定割引セール中だった! ほんとにめっちゃいいので、ぜひどうぞ。

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2023/01/03

おせち

お正月と言えば御節料理。お正月気分を楽しむために必須の存在です。

ただ僕は一人暮らしなので、自分では作りませんから、そうなると買ってくることになります。お弁当みたいに一通り取り揃えたものが、スーパーなどでは売っていて、以前はそういうものを買っていました。

ですが、御節にはいろいろと由来があり、縁起物でもあるので、それを考えて買う物が絞り込まれてきました。一パックにまとめられている物をちょっとずつ食べるのではなく、自分に必要な物をがっちり食べようという作戦。

ということで、さて今年は。

まずは黒豆。「健康にまめまめしく働く」という願いが込められています。なんと言っても健康は大事です。一パック食べます。

お次は栗きんとん。その色を小判に見立てて、金運上昇、商売繁盛を願う縁起物です。繁盛したいですねえ。こちらも一パック食べます。

さて僕にとっては商売繁昌というのは物を書くということなので、そこで食べねばいけないのが、伊達巻です。巻物のような形から、文化、学問、教養に関わる縁起物とされているのですが、どちらかと言うとストレートに書物ということで食べるのです。一本丸ごといただきます。

え? 全部甘い物じゃないかって? ち、違うよ、甘いからじゃないよ。ちゃんと雑煮も食べるし(餅好き)

さて、こうして甘い御節を食べながら、ふと思ったのが、昔はどうだったのかなということ。以前、漫画で使おうと昔の子供のおやつについて調べていた時に、砂糖は江戸時代にはとても高価だったと知ったからです。

調べてみると御節というのは、元々は節会、節句という、宮中行事の料理を指すものだそう。奈良、平安の時代からあって、江戸時代にそれが庶民にも広まり、特にお正月料理を指すようになった。現在の重箱に詰める形になったのもそれ以降で、特に戦後、百貨店で取り扱うようになって現在のイメージが定着したんだそうです。

ということは、江戸時代の庶民の御節は、やはり甘い物比率が低かったのかな? あるいは今ほど甘くない?

100%甘い物の御節を食べながら、そんなことを考える元旦なのでありました。

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2023/01/02

一日遅れで

目標から一日遅れで、初稿が完成しました。

一日中ずっとお話書いてるの、めっちゃ充実感ある。

途中やはり寝落ちしてしまった。疲労はたまっている模様。

寝たいだけ寝るようにはしているので、こちらも回復してくれるといいなあ。

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2023/01/01

あけましておめでとうございます

Nenga2023blog

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

さて、昨日の2022年のまとめに書きました短編もう一本の初稿は、昨年内に間に合いませんでしたよ。年越し蕎麦を食べたら寝落ちしてしまった。疲れが計算に入ってないというやつですね。

でも、一年の計は元旦にありというから、懲りずに進めます。

そして今年の目標。

まず、1月に前述のものを含めて短編2本を仕上げたい。

おまけ漫画をもうちょっと描いて、単行本を作りたい。

『マルくんのおことわり』の引っかかっているところを早く何とかして、だーっと進めたい。

ガンズも進めたい。

新作も必要。

なんか、多い気がするけど、がんばります。

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