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2022/12/28

2022年のレイソル

例年ですとレイソルの回顧は30日辺りの年末にするんですけれども。

今年はちょっと構成上の事情があって、先に今年のまとめ。

今シーズンの春先には、苦難が予想されていました。下馬評はあまりよろしくなく、いろいろな媒体での順位予想で、降格候補に挙げられてしまっていました。

確かに昨年降格争いをしたというのに、主力選手をどんどん放出し若手を育てると言っているのですから、そう思われても仕方ない。

ただシーズンが始まると、この予想は見事にいい方向に裏切られます。びっくり快進撃が進んだのです。いやー、この時期はもう、ウキウキでしたねー。

特に細谷君がブレイクして、すごい活躍をしていたものだから、嬉しさ2倍だったのであります。

しかしこのあと、8月辺りから様子がおかしくなります。8/6の第24節京都戦の勝利を最後に、結局10試合勝利なしで終わってしまいました。順位的には中位なんですけど、この印象が非常によくない。

ここ何年かのレイソルの流れとしては、オルンガさんの影響がとても大きかったと思うのです。最初チームにフィットするのに苦戦していましたが、J2で過ごした2019年の途中から無双開始。翌年J1に上がってもその勢いは止まることなく、なんと28得点。形勢不利でもとりあえず前に出しておけばなんとかしてくれてしまうという、他のチームにとっては理不尽極まりないその能力で、何試合もチームを救ってくれました。

ですが、それくらい目立つと、当然のようによそのリーグに引き抜かれてしまう。カタールでも無双を続けてるみたいですね。

さて昨年2021年シーズンは、その得点力が減ってしまったのをどうしようというのがテーマだったのですが。ぶっちゃけそう簡単に埋まるわけもなく、守備の不安定さも相まって、降格争いを演じてしまいました。

そして迎えた今シーズン、そこに1年遅れで細谷君が名乗りを上げた形となりました。序盤はシーズン2桁取れそうなペースで得点を積み重ね、チームを勝利に導きました。

もう一つ見てて思っていたのが、そう簡単にオルンガさんのあの得点力を埋められるわけないのだから、もうちょっと守備寄りにチームを作って、ロースコアゲームをしっかり勝てるようにした方がいいんじゃないか、ということでした。

昨年はダメでしたけれど、今年はこちらの方はかなり改善されたと思います。守り方的に後手を踏んだときに崩壊しやすいというのがあり崩れてしまったゲームもあるのですが、昨年より失点を減らし、接戦を拾って、順位としては一昨年と同じ7位でシーズンを終えました。

ただ、前述の通り、10戦勝ちなしで終わってしまったのが印象を悪くしています。この10戦の中で引き分けが5試合。1点差負けが3試合。接戦を拾えなくなってしまった。

細谷君が、前半に目立ってしまったがゆえに対策を取られるようになってしまったこと、U-21代表の活動もあって少し疲労が蓄積したこともあり、夏以降ペースダウンしたのが、ちょっと痛かった。

そしてちょっと気になっていたのですが、前にいた神戸で怪我で通年働けていなかったドウグラスさんが、やはりウチでも半分ぐらいしか働けなかった。出た試合では活躍しているだけに、本当に痛い。

怪我から戻ってきた武藤さんがばかすかと点を取ってくれたりはしていたのですけれども、あともう一人ぐらい得点が計算できる人がいれば、だいぶ違ったんじゃないかなと思います。

それでもチームのスタイルを変えて脱オルンガに成功したと言える順位で終われたのですから、まあまあよかったシーズンなのではないか。

……ということを考えていたら、W杯で記事にできてないでいるうちにどんどん移籍動向が出て、ちょっと心配になってしまっている、というのが構成上の事情というやつで、そちらを明日。

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