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2022/12/25

カタールW杯その11 アルゼンチン優勝で終了

すっかりリアルタイム視聴から遅れていた試合感想も、ようやく最後までたどり着きました。すごいドラマチックな結末でした。

まずは準決勝。

アルゼンチン3-0クロアチア。

双方慎重な試合の入り。どちらかというとクロアチアの方が優勢かも、という中で34分、アルゼンチンが先制。中盤からロングボール1本でアルバレス選手が抜け出して、クロアチアGKリバコヴィッチ選手より先にボールに触ります。するとリバコヴィッチ選手がアルバレス選手を体で止める形になってPK。これをメッシ選手がしっかりと決めました。

直後39分、クロアチアの右CK。ショートコーナーを引っ掛けてアルゼンチンのカウンター。アルバレス選手が走る走る。相手選手に二度引っかかったのですが、その跳ね返りを体で前に持ち出して、スピードを落とすことなくゴールに押し込みました。

そして後半に入っての69分、アルゼンチンがとどめを刺します。メッシ選手が右サイドのハーフウェーライン辺りからドリブルを開始。相手をずっと引き連れていき、ターンで何度か揺さぶってはがしペナルティーエリア内ゴールラインまで侵入。そこからのマイナスパスをアルバレス選手が押し込みました。

日本が負けたクロアチアが次のブラジルも破って準決勝に勝ち上がった時、もしクロアチアが優勝したら日本は実質2位ではないかという謎理論でクロアチアをめっちゃ応援していたのですが、残念ながらかなわず。この大会を通してクロアチアはあまりメンバーを替えずに来ていたため疲労があったのか、試合が進むにつれてどんどんと打つ手がなくなっていく形で敗戦となりました。

フランス2-0モロッコ。

堅守を武器に大会に旋風を巻き起こしていたモロッコでしたが、ここで敗戦。まず開始早々の5分、フランスが先制。バックラインからの縦パスでグリーズマン選手が抜け出し、ペナルティーエリアへ侵入。マイナスパスを折り返すと、エムバペ選手のシュートはDFにブロックされますが、エルナンデス選手がこぼれをシュートしてゴールを決めます。

モロッコも反撃に出て、かなりいい形を作り続けていましたが、後半の79分フランス追加点。ペナルティーエリア内でボールを受け、細かいタッチでドリブルするエムバペ選手。囲まれたままシュートを放ちますが、これは相手DFの足に当たります。しかしそのこぼれをムアニ選手が押し込みました。

このあともモロッコが大チャンスを作りますが、ゴール間際でフランスが守り切って決勝進出。

モロッコのキャプテン、CBサイス選手は決勝トーナメント1回戦で腿裏を痛めますが、痛めた足をテーピングでぐるぐる巻きにしてプレー続行、次の先発し途中交代。こちらの試合も同様に強行出場したのですが、前半半ばで交代。それだけチームに欠かせない人材だったわけですが、万全だったら大物食いをもう一つぐらいできたかもしれないですねえ。

三位決定戦はクロアチア2-1モロッコ。

両チームとも決勝進出はなりませんでしたが、勝って終われるかどうかはかなり大きい。そんな中、まず試合開始早々の7分、クロアチアが先制します。左の中盤からのFK。モドリッチ選手が先にアプローチして蹴ると見せかけて、蹴ったのはマイェル選手。ふわりと前へ送ります。ペリシッチ選手が体をひねりながらヘディングで中へ折り返し、走り込んでグバルディオル選手がヘディングシュートを決めました。

ところがすぐモロッコが同点に持ち込みます。右中盤のFKでやり返す形。ツィエク選手がニアへ蹴るとクロアチアのマイェル選手がクリアしきれず、ゴール前に高く上がります。それをダリ選手がヘディングで押し込みました。ゴール前に上げてしまったマイェル選手がヘディングした直後にしまったと頭を抱えていたのが印象的でした。

この後モロッコのいい攻撃が続いたのですが、追加点を取ったのはクロアチアでした。42分、クロアチアの攻撃をモロッコが防いで前に持ち出そうとしたところ、コバチッチ選手が奪い返して左のリバヤ選手へ。さらに左のオルシッチ選手に出すと、左ペナルティエリア角からファーに巻く見事なシュート。こちらが決勝点となりました。

このあとも最後までモロッコがいいシーンを作っていたけれど、得点ならず。クロアチアが逃げ切って3位決定となりました。つまり日本が実質4位ということだ!(違う)

そして決勝。アルゼンチン3-3-PK4-2フランス。

ものすごいドラマチックな展開となりました。先行したのはアルゼンチンです。23分、左サイド深い位置でディ・マリア選手が切り返し。マークについていたデンベレ選手をかわしてペナルティーエリアに侵入。後ろから追ったデンベレ選手が押して倒してしまいPK。これをメッシ選手が決めました。

36分、アルゼンチンが追加点。自陣での守備でボールを奪うとメッシ選手が右にはたき、右サイドのハーフウェーライン辺りからアルバレス選手が前に出してカウンター発動。マク・アリステル選手が左サイドへパスを出すと、ディ・マリア選手が押し込みました。

この試合、フランスはずっとうまくいっていなくて、初めてのシュートがあったのがなんと70分。その状態でアルゼンチンが2点先行したので、もう何も起きそうになく、このままアルゼンチンが優勝するのかと思われたのですが。

いきなり個の力が火を噴きます。80分、フランスのカウンター。左サイドからアバウトなボールを前に浮き球で出すと、ムアニ選手が抜け出します。これをアルゼンチンCBオタメンディ選手が押し倒してPK。エムバペ選手が決めました。

そして直後の81分。なんとフランス同点。ラビオ選手が左のエムバペ選手へ、ふわりと浮かしたボール。これをヘディングで中へ落とすと、テュラム選手がリターン。エムバペ選手が凄いボレーを決めました。

チームとしてはまったくうまくいっていなかったのに、フランスが圧倒的な個のスピードとテクニックで同点にしての見せました。

そのまま試合は延長へ。ここでもアルゼンチンが先行します。108分、右サイドからモンティエル選手がロングボール。ラウタロ・マルティネス選手が落とし、メッシ選手が右へはたいてフェルナンデス選手が折り返し。ラウタロ・マルティネス選手がシュートを放ちます。これはフランスGKロリス選手がはじいたのですが、メッシ選手が詰めてゴールに押し込みました。

しかしここでまたもやアルゼンチンの前に立ちふさがったのが、エムバペ選手です。118分、エムバペ選手のシュートに飛び込んでブロックに行ったモンティエル選手。腕に当たってしまいPK。エムバペ選手本人がこれをしっかりと決めました。なんとハットトリックです。

そして運命のPK戦へともつれこむと、アルゼンチンGKエミリアーノ・マルティネス選手が、フランスの二人目コマン選手のキックを止めリード。さらにフランスは三人目チュアメニ選手が外して、4-2でアルゼンチンの勝利となりました。

このカードが決まった時、両チームのエース、メッシ選手とエムバペ選手がここまで大活躍をしており、新旧スター対決だなと思ったのですが。

メッシ選手は所属クラブでは栄華を欲しいままにしていますが、代表ではマラドーナ選手と比較され、ずっと気苦労が多かった印象。これでW杯は最後と公言しているメッシ選手が、新旧交代を印象づけられた感じで、しかも結局W杯を獲ることなく終わってしまったらかわいそうだなあと考えていました。

結果は二人とも大活躍。そして新時代の怪物エムバペ選手がハットトリックと、これからのサッカー界の未来を強く印象付けさせつつ、でもメッシ選手に悲願の賜杯が渡るという、もう至れり尽くせり満足感ばっちりの大会となって終了しました。本当にすごかったですね。

次回はアメリカ・カナダ・メキシコの3ヵ国共催。今度は日本が悲願のベスト8にたどり着けるといいですねえ。

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