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2022年12月

2022/12/31

プロキシマ・ケンタウリと2022年のかわせひろし

さて大晦日でございます。恒例の今年の回顧でございます。

最近、病気がひどくなってきたなあと思うんですよ。いや、リアルに病院に行くやつじゃなくて、比喩的なものなんですけど。

「もう死んじゃうよ」病と言って、発症は20代後半。要は持ち込みネームがぼんぼんボツになって、気がつけばさっぱり結果が出てない時に、こんなこと繰り返してたらあっという間に月日が過ぎてしまう、気づいたらもう人生終わっちゃうのでは、と焦燥感にさいなまされる病です。

ただ、昔は比喩表現だったはずなのに、最近は年齢的にリアリティが出ちゃっているのが問題点。

その切実さを増す病を落ち着かせるためには、ちゃんとがんばっているよなと自分を納得させる結果が必要です。ということで今年元旦の記事に書かれた目標の達成度を確認してみましょう。

①今年の目標はまず、昨年あまり進められなかった『マルくんのおことわり』を進めること。→いきなり×ですよ。春先に一度更新したのみ。

これは話にひと山来る流れに入ったからです。今までは各所独立していたのですが、そろそろいろんな人が絡んでくるので、ちょっとしっかり構成して、ある程度の長さをまとめて書こうとしている。

そこで引っかかっているところがあるんですよね。そのため、前後には書けてるエピソードがあるのですが、確定させて出すことができていない。商業連載であれば無理矢理間に合わせなきゃいけないところですが、セルパブなので、納得するまでいじっているのです。

後ろのサアラが絡んだ楽しいシーンは、のりのりで書きためられてるんですけどねえ。

②そしてガンズで『クローン04』を無事完結させること。→◎。単行本にまとめたいですね。

③その次の新連載もしっかりスタートさせたい。→一応○。これ、年初に目標を書いた時には次も連載形式のイメージだったのですが、SF掌編を載せる流れになってますね。

ということで、『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』に、新作SF掌編『プロキシマ・ケンタウリ』を上げました!

タイトル通り、お隣の恒星を絡めたSF。観測技術の向上によって文明の痕跡が見つかったけれど、その文明が……というお話です。現在の国際情勢をちょっとスパイスとして振りかけてあります。無料公開にしましたので、大晦日お正月のお供にぜひどうぞ!

さらにもう一本ぐらい新作書きたい。→△。これも長いやつのイメージでした。短編で『マレシビト』は書いて、イベントで出しました。

他にも短編を書いてたのですが、「募集要項と長さが合わない?」となって頓挫。あれ、どうしようかな。

 ただ、この△は、まだ確定していません。僕ががんばったなあと思えることが基準なので、逆転の可能性を残しています。

年末が見えてきた先月に、「もう死んじゃうよ」病の発作が起きて、無茶なスケジュールを立てました。年内短編2本。年末年始に毎年恒例大忙し期間が来ることをまったく無視したその計画は、大忙し期間準備のため順調に遅れて、とりあえず1本が上記の『プロキシマ・ケンタウリ』。

ここでもう1本の初稿だけでも大晦日一日で書くことができれば、かなりがんばった感が出ます!

大晦日だって年内だ! ということで、さあどうなる。

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2022/12/30

今週の漫画感想 女王様

大忙し期間本番に突入する月曜日。ただ準備の時点で忙しくしていたので、漫画を読むのがささやかな癒し。ジャンプ4・5合併号とジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。センターカラー『ウィッチウォッチ』。ここで仕込む伏線。どう作用するのだろうか。

『あかね噺』。それは僕も思ってたw

『逃げ上手の若君』。どうするんだろうという引きをひっくり返し、さらに現代戦とはだいぶ違う戦の局面を見せる。ほんとに目が離せない。

お次はジャンプ+。『2.5次元の誘惑』第129話。モブにしては力が入ってるなと思ったけれど、そういうこと……?

『阿波連さんははかれない』第158話。最初の見開きの構図がいい。そして最終章予告。どういう終わり方するのかな。

『SPY×FAMILY』第73話。シリアスで来て、緩めて、またシリアスに振ってというリズムの作り方が本当にうまい。

というジャンプ4・5合併号とジャンプ+の感想でしたー。さて、仕事に行く前にさらにひと作業。22/12/26

大忙し期間真っ只中の水曜日。癒しを求めて漫画読む。マガジン4・5合併号の感想です。スレッドでつなぎますー。

巻頭カラー『シャングリラ・フロンティア』。アニメ&ゲーム化おめでとうございます。カッツォに何か思うところがあるようだけど、何だろう。

『それでも歩は寄せてくる』。将棋がこんなにエロいとはw

『日向さん、星野です。』。「これは残せない」。言い切る星野くん、かっこいい。

というマガジン4・5合併号の感想でしたー。さて仕事前のひと作業。22/12/28

『2.5次元の誘惑』。初めて出てきたのは夏コミの時。四天王・淡雪エリカに会いにブースに行くと「本人なら今広場に撮られに行ってますよ」と売り子の子。

ただ、誤解を生むための演出としても、モブにしてはやたら大きく、しっかり描き込まれてるなあと思っていたら。

この時から伏線張ってあったということかあ。

伏線大好きな僕としては、脱帽な展開なのです。どうなるのか、めっちゃ楽しみ。

2.5次元の誘惑 16

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2022/12/29

気になる移籍状況

さて、構成上の事情で、昨日先に今年のレイソルのまとめをしまして、本日はオフの移籍動向。

今年のレイソルについて僕の感想としては、守備寄りにチームを整備することにはある程度成功。攻撃力にもう少しプラスがほしい、というものでした。

そこでシーズンオフに入ったのですが、W杯があって、例年のように補強関連の記事を書けずにいたうちに、何かちょっと怪しい動きが。

先にDFの補強がどんどん出てきたのです。

守備に関しては、5-3-2の守り方だと、後ろ重心なのに前からプレスに行くという部分で、どうしてもバッファがないなと感じていて。

要するに、前がはまらない時に後手を踏むと、アンカーがカバーに釣り出されてしまうので、あっという間にDFラインが攻撃にさらされてしまう。4-4-2の方がその点では安定感があるけれど、5バックはやはりサイドをふさいでもゴール前に人数がかけられるという利点があり、これは痛し痒しのところ。

ということは、守備組織の連動性をもっと上げていき、はまらないという事態が起きないようにすることが重要だろう、と思っていたのです。なので、なるべく今のメンバーで、継続して精度を上げていくべきと考えてた。

ところが、そこに補強がどんどん来る。もしや出ていく人が、と不安に思っていたら。

想像以上に多くて、びっくりしました。

大南君が川崎へ。

上島君がマリノスへ。

北爪さんと祐治さんが清水へ。

5バックのスタメンのうち、3人抜けたら半分以上変わってしまう。やり直しじゃないか。めっちゃショック。

特に上島君のマリノスへの移籍は、本当にショックです。

せっかく育ってきたところなのに。

ウチは2年連続でJリーグから育成クラブ賞をもらって表彰されてはいるのですが、それがいまひとつチーム力の向上につながっていないのではと危惧しています。酒井君みたいに若くして外国にぶっこ抜かれるのはしょうがないとして、その選手のキャリアのピークになりそうな年齢の時にウチにいないというのでは、戦力として還元されてない。育てたかいがないではないか。

さらに先日大谷君が引退しましたけれども、大谷君のようないわゆるバンディエラと呼ばれる人がもっとチームにいた方が、単純に強さの問題ではなく経営的に大きいのではないかと思っています。

あまりサッカー界では聞かない考え方ですけれども、もっと選手とサポーターの絆を大切にしていった方がいいんじゃないか。それがサッカークラブが売っている商品なんじゃないか、と思ってるんですよ。

いいサッカーを見せることだと考えているなら、それは間違いだ。サッカーの質は海外メガクラブの方が全然いいんだから。僕みたいにあまりスタジアムに行けておらず、DAZNで見てばかりの人間にとっては、Jリーグも海外リーグも手間は同じだから。そこに特別な絆を感じてるから、わざわざ見てるんですよ。

なのにぽんぽん人が変わっていると、楽しみが勝つことしかなくなって、逆に負けが込んだ時に大荒れになるんだと思うんですよね。

なので僕は、ちょこちょこ書いてますけれども、継続性を大事にして、長期視点でチームを作ってほしいと思っている。時間を味方につけ熟成させて強くするという意味もあるし、絶対その方が思い入れが強くなってお客さんがつくから。

悲しいなあ。

その視点では、育成の最後のところ、戦力まで持っていくところにも課題があるような気がしています。育て切りたい。セカンドチームがあればいいんだけれど。

そういう意味では、同じ移籍でもレンタル移籍の三人は武者修行なので、本当にがんばってほしいと思います。

大嶽君が愛媛へ。

森君が徳島へ。

鵜木君の水戸武者修行は延長。

そしてさらにチームを離れる人が。

ドッジさんはサントスへ。

ドッジさんはとてもいい選手で、さらには先ほど言った守備の成熟という点で簡単に手放してしまうのはもったいないなと思うんですけれども。ただウチがダブルボランチを採用していたら前目ボランチが適任なのですが、そのポジションがないので、契約更新しないということなのかなと思います。残念。

そしてこの不安の中、来てくれた人々がいます。

札幌から高嶺君。

清水から片山さんと立田君。

鳥栖からジエゴさん。

名古屋から仙頭さん。

山形から山田君。

さてそういうことで、新しく来ていただいた皆さんには、すぐさま戦術にフィットしてもらって、そこからさらに昨年以上の守備精度に持っていかないといけないわけですよ。本当によろしくお願いします!

さらに仙頭さんと山田君は前目の選手で、多分得点に絡むことを期待されているのだと思います。昨日から書いていますように、最後の10戦勝ちなしのうち、5試合引き分け、1点差負けが3試合あるので、そこであと1点余分に取れていれば、勝ち点が13もプラスされるのです。本当によろしくお願いします!

さてあとは、昨日も書きましたが得点源がもう一人いるのではないか、というところなのですが。

森君は修行に出してしまったけれど、このまま行くのかな。

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2022/12/28

2022年のレイソル

例年ですとレイソルの回顧は30日辺りの年末にするんですけれども。

今年はちょっと構成上の事情があって、先に今年のまとめ。

今シーズンの春先には、苦難が予想されていました。下馬評はあまりよろしくなく、いろいろな媒体での順位予想で、降格候補に挙げられてしまっていました。

確かに昨年降格争いをしたというのに、主力選手をどんどん放出し若手を育てると言っているのですから、そう思われても仕方ない。

ただシーズンが始まると、この予想は見事にいい方向に裏切られます。びっくり快進撃が進んだのです。いやー、この時期はもう、ウキウキでしたねー。

特に細谷君がブレイクして、すごい活躍をしていたものだから、嬉しさ2倍だったのであります。

しかしこのあと、8月辺りから様子がおかしくなります。8/6の第24節京都戦の勝利を最後に、結局10試合勝利なしで終わってしまいました。順位的には中位なんですけど、この印象が非常によくない。

ここ何年かのレイソルの流れとしては、オルンガさんの影響がとても大きかったと思うのです。最初チームにフィットするのに苦戦していましたが、J2で過ごした2019年の途中から無双開始。翌年J1に上がってもその勢いは止まることなく、なんと28得点。形勢不利でもとりあえず前に出しておけばなんとかしてくれてしまうという、他のチームにとっては理不尽極まりないその能力で、何試合もチームを救ってくれました。

ですが、それくらい目立つと、当然のようによそのリーグに引き抜かれてしまう。カタールでも無双を続けてるみたいですね。

さて昨年2021年シーズンは、その得点力が減ってしまったのをどうしようというのがテーマだったのですが。ぶっちゃけそう簡単に埋まるわけもなく、守備の不安定さも相まって、降格争いを演じてしまいました。

そして迎えた今シーズン、そこに1年遅れで細谷君が名乗りを上げた形となりました。序盤はシーズン2桁取れそうなペースで得点を積み重ね、チームを勝利に導きました。

もう一つ見てて思っていたのが、そう簡単にオルンガさんのあの得点力を埋められるわけないのだから、もうちょっと守備寄りにチームを作って、ロースコアゲームをしっかり勝てるようにした方がいいんじゃないか、ということでした。

昨年はダメでしたけれど、今年はこちらの方はかなり改善されたと思います。守り方的に後手を踏んだときに崩壊しやすいというのがあり崩れてしまったゲームもあるのですが、昨年より失点を減らし、接戦を拾って、順位としては一昨年と同じ7位でシーズンを終えました。

ただ、前述の通り、10戦勝ちなしで終わってしまったのが印象を悪くしています。この10戦の中で引き分けが5試合。1点差負けが3試合。接戦を拾えなくなってしまった。

細谷君が、前半に目立ってしまったがゆえに対策を取られるようになってしまったこと、U-21代表の活動もあって少し疲労が蓄積したこともあり、夏以降ペースダウンしたのが、ちょっと痛かった。

そしてちょっと気になっていたのですが、前にいた神戸で怪我で通年働けていなかったドウグラスさんが、やはりウチでも半分ぐらいしか働けなかった。出た試合では活躍しているだけに、本当に痛い。

怪我から戻ってきた武藤さんがばかすかと点を取ってくれたりはしていたのですけれども、あともう一人ぐらい得点が計算できる人がいれば、だいぶ違ったんじゃないかなと思います。

それでもチームのスタイルを変えて脱オルンガに成功したと言える順位で終われたのですから、まあまあよかったシーズンなのではないか。

……ということを考えていたら、W杯で記事にできてないでいるうちにどんどん移籍動向が出て、ちょっと心配になってしまっている、というのが構成上の事情というやつで、そちらを明日。

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2022/12/27

北極振動と大寒波

中国のゼロコロナ政策ver.2についての続報を昨日書いたのですが。

ラニーニャ現象のせいで寒い、という記事についてもニュースを追っていたので、今日はそちらのお話。

世界中のいろんな所に寒波が押し寄せています。まずは何と言っても我が日本。日本海側のいつもよく降っている雪国でも、驚くレベルのすごい大雪が降りました。さらにはあまり降らない地域にも降って、いろいろ被害が出ています。日本海側に低気圧が発達、瞬間最大風速30m級はもはや台風です。温帯低気圧だから台風と呼ばないだけです。

ぼやいてましたけど、東京は寒いだけだから全然マシな状況なんですよね。北海道の紋別市で送電線の鉄塔が暴風雪で倒れて、地域一帯停電したそうですけれども、うちで起きたらと思うとゾッとする。今、うちの暖房器具は電気系しかないのです。石油ファンヒーターはもう10年以上動かしてない。動くのだろうか。

日本の場合には、日本海を越えてくる風が水蒸気を含み、日本海側にドカ雪を降らせるのですが、最近JPCZ、日本海寒帯気団収束帯という言葉を見かけるようになりました。大雪を降らせる原因になる雲のことなのですが、大雨を降らせる線状降水帯のように一般用語になっていくのでしょうか。

さて日本以外のニュースを見ると、ヨーロッパ、アジアでも寒波が来てるみたいなのですが、アメリカが特にひどそう。こんなニュースが。

アメリカで記録的な寒波 クリスマス前に市民生活に大きな影響

アメリカでは、記録的な寒波で広い範囲で吹雪や大雪となっていて、クリスマス休暇が始まるなか、空の便の欠航や大規模な停電が起きているほか、車の事故で死者も出るなど市民生活への影響が広がっています。

アメリカでは記録的な寒波に見舞われ、中部から東部にかけた広い地域で吹雪や大雪となっています。

アメリカの気象当局は大雪に関する警報などが発表されている地域にはアメリカの人口の60%、およそ2億人が住んでいるとしていて「命に危険が及ぶ寒さ」だとして警戒を呼びかけています。

アメリカメディアは、この寒波の影響で国内の空港を発着する空の便は23日だけで5000便以上が欠航し、ことしに入って最も多い欠航数だと伝えています。

また24日も1000便以上の欠航がすでに決まっていると伝えられ、クリスマス休暇が始まるなか大きな影響が出ています。

さらに南部テキサス州、東部メーン州やニューヨーク州など広い範囲で大規模な停電が発生し、100万世帯以上が影響を受けているとみられます。

各地で車の事故も相次ぎ、地元メディアによりますと中西部オハイオ州ではおよそ50台の車両がからむ事故が起きて4人が死亡するなど、全米でこれまでに少なくとも11人が死亡したということです。

非常事態が宣言されている州もあり、このうちニューヨーク州では、さらに天候が悪化すると予想されている25日ごろまでは移動を控えるよう呼びかけられていて市民生活への影響が広がっています。

一方、隣国カナダでも各地で雪が降っていて、地元のメディアによりますとオンタリオ州やケベック州で多くの停電が発生しているほか、各地の主要な空港で欠航が相次いでいるということです。

NHK NEWS WEB 22/12/24

「1世代で1度のレベル」という大寒波だそうです。テキサス州って、前も寒波で停電してなかったっけ? と思って調べてみたら、2021年2月に停電していました。冬の嵐で電力需要が上がったけれど、南国なので寒さ対策をしておらずガス火力発電所や風力発電所の設備が凍結して供給できなくなったという事態。

今回も対策してなかったのかな。向こうはインフラを民営化した結果、設備投資をコスト増として渋るので、けっこうポンコツなんですよね。停電で暖房を使えない事態は、本当にぞっとするなあ。

さてこの世界的な寒波の原因は何だろうと調べてみると。

負の北極振動が顕著 北極の寒気が放出 北アメリカにも寒波襲来 白石圭子 tenki.jp 22/12/23

北極振動は北極の高気圧と中緯度帯の低気圧が連動して強くなったり弱くなったりする現象のこと。負の北極振動の場合、気圧差が大きくなっていて、ジェット気流の蛇行も大きくなり、北極の寒気がずーっと降りてきてしまうのだそうです。日本はラニーニャ現象の影響で厳冬とも言われていたので、ダブルパンチになってしまっている?

大忙し期間本番に突入してるんですけれども、そうすると起きるの朝早いんですよね。最低気温を記録するような時間帯、しかも寒波で冷え冷えの時に、布団から出たくないなあ。

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2022/12/26

ゼロコロナver.2続報

このあいだ中国のゼロコロナ政策が変更され、なかったことにする大作戦になったのを、ゼロコロナver.2ですよね、というちょっと嫌味な記事を書きました。

嫌味が入っているのは、この調子だと春節で日本にウイルスが大量流入しかねず、それが僕の仕事的に最悪のタイミングだからなのですが。

そういう事情で非常に気になる話なので、その後もニュースを追っているのです。

ですが最初の想定以上にひどい惨状になっている模様。

ニュースサイトで過去の関連記事の並びを見てみると、今月頭ごろはデモ真っ盛り。7日に急にゼロコロナ政策を転換するというニュースが流れ、そしてあっという間に感染が蔓延しています。例えばこちら。

“ゼロコロナ放棄”上海の日本人医師語る現状「有症状のスタッフが7割」

ゼロコロナ政策を事実上、放棄した中国では感染が急激に拡大していますが、上海で働く日本人医師が病院の現状を語りました。

パークウェイ医療・友成暁子医師:「感染して有症状のスタッフが7割ぐらい。政府からは医療者は感染しても出勤可能という通達がきているが、やはり症状がある状態で出勤はさせられない」

中国政府がゼロコロナ政策を事実上、放棄した12月以降、中国各地で新型コロナの感染が広がっています。

中国政府は、陽性者に基礎疾患などがあった場合、死亡しても「コロナによる死者」だと扱わず、発表もしない方針を示しています。

友成医師は、院内感染や地方への感染が拡大する恐れがあるものの、実態が掴みづらいと話します。

パークウェイ医療・友成暁子医師:「今後どんどん寒くなる。あくまで今は感染の始まりなので、今後1カ月でどうなっていくか、中国は数字のカントの仕方などもどんどん変えていくのでそれも含めて見守っていきたいと思っています」

テレ朝news 22/12/22

7割感染って何事。しかも感染しても働けって、もう感染拡大を止める気がない。ただの風邪だって熱が出たら休むというのに。

死者の推定もえぐいです。

中国の新型コロナ死者1日当たり5000人以上、英調査会社が試算

英国の医療関連調査会社エアフィニティーは、中国での新型コロナウイルスによる死者が1日当たり5000人以上との試算を示した。中国当局が公表しているデータをはるかに上回る。

中国の地域データに基づくモデリングを用いて試算した。その結果、1日当たりの感染者数は100万人以上となったという。

同社はこの推定値が、過去1週間の死亡者が7人という公式データと大きく異なると述べた。

中国国家衛生健康委員会は、ロイターのコメント要請に応じていない。22日発表した21日の新規有症状感染者は2966人、死者はゼロだった。無症状感染者数の公表はすでにやめている。

エアフィニティーの死亡リスク分析によると、現在の流行局面で130万─210万人が死亡する可能性がある。他のモデルグループの分析でも210万人の死亡が予測されている。

エアフィニティーは、感染のピークは2回あると予想。現在感染者が増加している地域では1月中旬に370万人(1日当たり)、その他の地域で3月に同420万人がピークとの見方を示した。ロイター22/12/22

人口が日本の10倍以上なので、ノーガードで感染拡大させたら確かにそうなる。医療崩壊も起きてるみたいだし。

このパンデミックが始まった初期のころ、外国でさっさと国民全体に感染させれば集団免疫ができて早く流行が終わるという路線を取ろうとした国がありました。イギリスとかスウェーデンとか。どちらも実際にやってみたらその惨状に耐えられなくて、ロックダウンに踏み切りました。

ただ、中国は人民の命なんてどうでもいいという路線が取れる強権国家。民主主義諸国では無理なことでも通るかもしれない。このまま突っ走るのでしょうか。

でも、結局集団免疫も、変異が起きると免疫突破されるパターンになってるからなあ。

ということでアメリカが心配中。

米国が新たなウイルス変異を警戒、中国の新型コロナ感染急拡大で

米国は中国での新型コロナウイルス感染急拡大でウイルスに新たな変異が生じる可能性を懸念している。中国は流行を封じ込めてきた「ゼロコロナ」政策の緩和の影響に引き続き取り組んでいる。

米国務省のプライス報道官は19日の記者会見で、「中国の現在の感染状況に関して、対策が講じられるよう望む」とした上で、「ウイルスが野放し状態で拡散する場合、変異が生じてあらゆる地域の人々への脅威になり得ることは分かっている」と述べた。

中国は西側諸国より巧みにコロナに対処してきたと数年にわたって主張してきたが、各都市はコロナ流行の波を目の当たりにしており、政府が実際の死者数を隠蔽(いんぺい)しているのではないかとの懸念が強まっている。19日には警察と警備員が北京の火葬場から記者らを排除した。

ワシントンにある中国大使館の報道官にプライス氏の発言についてコメントを求めたがすぐに返答はなかった。

Iain Marlow Bloomberg 22/12/20

感染者が増えれば増えるほど変異が起きる機会も増えます。世界一の人口を誇る中国で感染爆発が起きれば、その影響は甚大。

中国は、感染発生時の初動も失敗し、この大パンデミックを引き起こしました。さらにやらかす気なのでしょうか。

日本への影響はすでに出ています。

中国感染拡大の際 中国当局は治療薬を徴収

中国での感染は爆発的に増加し、全国各地が混乱に陥っている。多くの感染者は薬が手に入らないと訴えている。ある関係者は、大部分の治療薬はすでに政府から徴収されたと暴露した。

中国ニュースサイトの財聯社は19日、享迪薬業のイブプロフェン原薬がすべて当局に徴収されたと報じた。公開資料によると、現在、亨迪薬業と新華制薬は中国のイブプロフェン原薬の主要なサプライヤーだという。

また、ドイツのショルツ首相はこのほど、中国に数億剤のワクチンを提供して、協力したいと表明したが、中国側に拒絶された。その前にも中国当局はアメリカの援助を拒否した。

広州市民の徐さんは、「自分が住んでいる団地は人が少なく、まさに桃源郷だが、大部分の住民は感染された。完全に逃げ場がない。しかも、広州でも薬が手に入らない。薬局をやっている友人に、薬を持ってきてくれと頼んたら、『もうないよ、政府に徴収された』と返事された」と暴露した。

政府が薬物を徴収することについて、多くのネットユーザーは「これは全員陽性になるよう故意にやっている。つまり、死ぬ者は全員死んで、死なない者は抗体を貰い、一ヶ月後に通常の生活に戻る。そういう打算だ」と分析した。

VISION TIMES 22/12/23

治療薬を押収したのは、共産党員の分を確保するため? その辺はよくわからないのですが、とにかく薬が足りていないので、日本で買い占めが起きている模様。

感染初期のマスクの買い占めもありました。まじで迷惑。

これ本当に日本にウイルスが持ち込まれる流れだけれど、水際対策ちゃんと考えてるのかなあ。とても心配です。

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2022/12/25

カタールW杯その11 アルゼンチン優勝で終了

すっかりリアルタイム視聴から遅れていた試合感想も、ようやく最後までたどり着きました。すごいドラマチックな結末でした。

まずは準決勝。

アルゼンチン3-0クロアチア。

双方慎重な試合の入り。どちらかというとクロアチアの方が優勢かも、という中で34分、アルゼンチンが先制。中盤からロングボール1本でアルバレス選手が抜け出して、クロアチアGKリバコヴィッチ選手より先にボールに触ります。するとリバコヴィッチ選手がアルバレス選手を体で止める形になってPK。これをメッシ選手がしっかりと決めました。

直後39分、クロアチアの右CK。ショートコーナーを引っ掛けてアルゼンチンのカウンター。アルバレス選手が走る走る。相手選手に二度引っかかったのですが、その跳ね返りを体で前に持ち出して、スピードを落とすことなくゴールに押し込みました。

そして後半に入っての69分、アルゼンチンがとどめを刺します。メッシ選手が右サイドのハーフウェーライン辺りからドリブルを開始。相手をずっと引き連れていき、ターンで何度か揺さぶってはがしペナルティーエリア内ゴールラインまで侵入。そこからのマイナスパスをアルバレス選手が押し込みました。

日本が負けたクロアチアが次のブラジルも破って準決勝に勝ち上がった時、もしクロアチアが優勝したら日本は実質2位ではないかという謎理論でクロアチアをめっちゃ応援していたのですが、残念ながらかなわず。この大会を通してクロアチアはあまりメンバーを替えずに来ていたため疲労があったのか、試合が進むにつれてどんどんと打つ手がなくなっていく形で敗戦となりました。

フランス2-0モロッコ。

堅守を武器に大会に旋風を巻き起こしていたモロッコでしたが、ここで敗戦。まず開始早々の5分、フランスが先制。バックラインからの縦パスでグリーズマン選手が抜け出し、ペナルティーエリアへ侵入。マイナスパスを折り返すと、エムバペ選手のシュートはDFにブロックされますが、エルナンデス選手がこぼれをシュートしてゴールを決めます。

モロッコも反撃に出て、かなりいい形を作り続けていましたが、後半の79分フランス追加点。ペナルティーエリア内でボールを受け、細かいタッチでドリブルするエムバペ選手。囲まれたままシュートを放ちますが、これは相手DFの足に当たります。しかしそのこぼれをムアニ選手が押し込みました。

このあともモロッコが大チャンスを作りますが、ゴール間際でフランスが守り切って決勝進出。

モロッコのキャプテン、CBサイス選手は決勝トーナメント1回戦で腿裏を痛めますが、痛めた足をテーピングでぐるぐる巻きにしてプレー続行、次の先発し途中交代。こちらの試合も同様に強行出場したのですが、前半半ばで交代。それだけチームに欠かせない人材だったわけですが、万全だったら大物食いをもう一つぐらいできたかもしれないですねえ。

三位決定戦はクロアチア2-1モロッコ。

両チームとも決勝進出はなりませんでしたが、勝って終われるかどうかはかなり大きい。そんな中、まず試合開始早々の7分、クロアチアが先制します。左の中盤からのFK。モドリッチ選手が先にアプローチして蹴ると見せかけて、蹴ったのはマイェル選手。ふわりと前へ送ります。ペリシッチ選手が体をひねりながらヘディングで中へ折り返し、走り込んでグバルディオル選手がヘディングシュートを決めました。

ところがすぐモロッコが同点に持ち込みます。右中盤のFKでやり返す形。ツィエク選手がニアへ蹴るとクロアチアのマイェル選手がクリアしきれず、ゴール前に高く上がります。それをダリ選手がヘディングで押し込みました。ゴール前に上げてしまったマイェル選手がヘディングした直後にしまったと頭を抱えていたのが印象的でした。

この後モロッコのいい攻撃が続いたのですが、追加点を取ったのはクロアチアでした。42分、クロアチアの攻撃をモロッコが防いで前に持ち出そうとしたところ、コバチッチ選手が奪い返して左のリバヤ選手へ。さらに左のオルシッチ選手に出すと、左ペナルティエリア角からファーに巻く見事なシュート。こちらが決勝点となりました。

このあとも最後までモロッコがいいシーンを作っていたけれど、得点ならず。クロアチアが逃げ切って3位決定となりました。つまり日本が実質4位ということだ!(違う)

そして決勝。アルゼンチン3-3-PK4-2フランス。

ものすごいドラマチックな展開となりました。先行したのはアルゼンチンです。23分、左サイド深い位置でディ・マリア選手が切り返し。マークについていたデンベレ選手をかわしてペナルティーエリアに侵入。後ろから追ったデンベレ選手が押して倒してしまいPK。これをメッシ選手が決めました。

36分、アルゼンチンが追加点。自陣での守備でボールを奪うとメッシ選手が右にはたき、右サイドのハーフウェーライン辺りからアルバレス選手が前に出してカウンター発動。マク・アリステル選手が左サイドへパスを出すと、ディ・マリア選手が押し込みました。

この試合、フランスはずっとうまくいっていなくて、初めてのシュートがあったのがなんと70分。その状態でアルゼンチンが2点先行したので、もう何も起きそうになく、このままアルゼンチンが優勝するのかと思われたのですが。

いきなり個の力が火を噴きます。80分、フランスのカウンター。左サイドからアバウトなボールを前に浮き球で出すと、ムアニ選手が抜け出します。これをアルゼンチンCBオタメンディ選手が押し倒してPK。エムバペ選手が決めました。

そして直後の81分。なんとフランス同点。ラビオ選手が左のエムバペ選手へ、ふわりと浮かしたボール。これをヘディングで中へ落とすと、テュラム選手がリターン。エムバペ選手が凄いボレーを決めました。

チームとしてはまったくうまくいっていなかったのに、フランスが圧倒的な個のスピードとテクニックで同点にしての見せました。

そのまま試合は延長へ。ここでもアルゼンチンが先行します。108分、右サイドからモンティエル選手がロングボール。ラウタロ・マルティネス選手が落とし、メッシ選手が右へはたいてフェルナンデス選手が折り返し。ラウタロ・マルティネス選手がシュートを放ちます。これはフランスGKロリス選手がはじいたのですが、メッシ選手が詰めてゴールに押し込みました。

しかしここでまたもやアルゼンチンの前に立ちふさがったのが、エムバペ選手です。118分、エムバペ選手のシュートに飛び込んでブロックに行ったモンティエル選手。腕に当たってしまいPK。エムバペ選手本人がこれをしっかりと決めました。なんとハットトリックです。

そして運命のPK戦へともつれこむと、アルゼンチンGKエミリアーノ・マルティネス選手が、フランスの二人目コマン選手のキックを止めリード。さらにフランスは三人目チュアメニ選手が外して、4-2でアルゼンチンの勝利となりました。

このカードが決まった時、両チームのエース、メッシ選手とエムバペ選手がここまで大活躍をしており、新旧スター対決だなと思ったのですが。

メッシ選手は所属クラブでは栄華を欲しいままにしていますが、代表ではマラドーナ選手と比較され、ずっと気苦労が多かった印象。これでW杯は最後と公言しているメッシ選手が、新旧交代を印象づけられた感じで、しかも結局W杯を獲ることなく終わってしまったらかわいそうだなあと考えていました。

結果は二人とも大活躍。そして新時代の怪物エムバペ選手がハットトリックと、これからのサッカー界の未来を強く印象付けさせつつ、でもメッシ選手に悲願の賜杯が渡るという、もう至れり尽くせり満足感ばっちりの大会となって終了しました。本当にすごかったですね。

次回はアメリカ・カナダ・メキシコの3ヵ国共催。今度は日本が悲願のベスト8にたどり着けるといいですねえ。

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2022/12/24

今週の漫画感想 話したいこと

どんどんスケジュールがきつくなってる月曜日。漫画読むのも大慌て。ジャンプ3号とジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。表紙&巻頭カラー。『あかね噺』。言い立てで聞かせるのはあかねもやっていたけれど、「歓声が上がってるの初めてみた!!」と先輩のすごさを見せつける。言い立ての表現面白い。

『逃げ上手の若君』。最後のコマの意外感。めっちゃ持ち上げておいて落としたwどうなるのかな。

『ウィッチウォッチ』。意外な魔法の再登場。哀しいカンシを思い出す。30倍速だとご飯も30倍か。大変そう。

お次はジャンプ+。『ちえりの恋は8m』第12話。「おのれ現代の科学技術。若者の青春を奪ってくれちゃって」。その視点はなかったw

『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』第57話。「余裕ない時の痛がり方、生々しいな」で笑ったw

『あやかしトライアングル』第114話。ニセでよかった。

というジャンプ3号とジャンプ+の感想でしたー。大忙し期間の準備で、今週中に本を6冊読まなきゃいけないんだけど、間に合うだろうか。22/12/19

本当に追い詰められ始め、漫画感想を上げ忘れていたことに気づく木曜日。サンデー4・5合併号感想です。スレッドでつなぎますー。

巻頭カラー『龍と苺』。「その子はあんまり頭良くないの?」「うん」容赦ないw

『よふかしのうた』。結局そうきたか。振り回された後なので、よりくっきりして見える。

『舞妓さんちのまかないさん』。最後のコマの緊張感、すごい。

というサンデー4・5合併号感想でしたー。準備が終わらないうえに、他にもやることたくさんある。22/12/22

『舞妓さんちのまかないさん』。おかあさんの回想回がずっと続いていたのですが、今週とうとう山場に突入するぞというところで引きました。

現在のキヨとすみれのように、とても仲がよかった夕子とあずさの様子がずっと描かれてきました。しかし現在の夕子、百子さんねえさんと、あずさ、おかあさんはそうではない。なので仲がよさそうな様子を描けば描くほど、どっかで破綻が来るという未来が、どんどん重くなっていたのです。

そしてそれがとうとう来てしまった、というのが今回の引き。そしてそれを表す最後のページの迫力。眠いなあと言いながら目をこすっていた夕子の動きがピタリと止まった、正面からの1枚絵。目元は完全に隠れているのに、心の内が伝わってくる、すごい絵です。

どうなっちゃうのかな、これ。

舞妓さんちのまかないさん 21

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2022/12/23

ゼロコロナver.2

ゼロコロナ政策は、中国での、ものすごく厳格なコロナ感染対策を行い少しでも感染者が出ればすぐにその地域や工場などをロックダウンする、という政策ですが。

それを遂行し続けた結果、経済は悪化、民衆には不満がたまり、とうとう全国的に大規模なデモが発生するという事態に陥りました。

まあ中国の場合、「厳格な」というのが「きちんと」という意味ではなく「人が死んでも構わないとばかりに強引な」という意味なので、さもありなん。

外に出られないように建物の鋼鉄の扉を溶接して閉じ込め、なのに食料の配給がきちんと行われず餓死者が出た、という話もありました。このデモの発端も、ウイグルでロックダウンするために厳重なバリケードを築いていたら火事に消防車が間に合わず大勢死んだ、というもの。そりゃあ暴動も起こる。

さて、それだけ無茶な政策をごり押ししているのを見ると、なぜだろうと疑問が湧くわけですけれども。

それに対して、いろいろな推測が流れていました。中国を取材しているジャーナリストの意見で多かったのは、面子を重んじる中国人の気質から、習近平国家主席が一度自分が言い出したことを引っ込められなくなっている、というもの。

ネットで流れていた極端な意見としては、この新型コロナウイルスは中国が開発した生物兵器が漏れたものなので、中国は他の国が知らないこのウイルスの毒性に関する秘密を持っていて、自分たちだけは助かろうとしている、という陰謀論もありました。

そんな感じでいろいろ憶測が流れる中で、一つあり得るかもなと思ったのが、ワクチンの話。中国自身は、自分たちの作ったワクチンが効かないことを知っているので、厳格にロックダウンするしかないのだ、というものです。

中国はかなり初期の段階で、ワクチンの開発に成功したとアナウンスし、接種を始めました。それを途上国に送るワクチン外交も展開。

ただ、中国が開発したのは不活化ワクチン。古くからある作り方で、ウイルスの感染する能力を失わせて打ち、免疫を獲得する、というものです。

日本も最初その方式で取りかかった所があったのですが、うまくいっていません。それは日本の技術力不足の問題で、じゃあ中国は大丈夫なのかというと。

途上国に提供したワクチンがさっぱり効かないと現地で問題になり、生理用食塩水を打ったのと変わらないという意味の「水ワクチン」という不名誉なあだ名を頂戴していました。

それでもちゃんと効くのだという強気の姿勢で押し通そうとしていたのですが、まあ怪しいですよね。

そう思っていたので、ロックダウン解除はできないのかなーと思ってたのですが。

さすがに大規模暴動が起きるとまずいのか、急に方針をくるりと180°変更。いろいろな規制を一気に緩和。

表向きの理由は、「オミクロン株の毒性は以前のものほど強くなく、致死性は低いから」。要するに「ただの風邪」論を打ち出してきたのです。

これは以前も書きましたが、確かに致死率は下がっています。感染場所が肺から喉に変わって、命に関わるような肺炎になる確率が下がったからです。ただ、その代わりに感染力が爆上がりしています。そのため、「かかったときの致死率」は下がったのですが、「健康な状態からかかって死ぬ確率」は、ずっと上がっています。第7波での1日の死者数は過去の感染の波と比べて最大になっているのです。

そんな状態だというのに、効かないワクチンしか打っていない中国で感染対策を緩めたらやばいのではないか、と思っていたところ。

感染状況はマジでやばそうです。SNS上では葬儀が間に合っていないとか、安置所が満杯になってしまって遺体が床に放置されているとか、葬儀場の前に霊柩車が列をなしているとか、やばそうな情報がバンバン流れているそうです。

SNSだとデマとかも混じっているかもしれないのですが、多分本当なんだろうなと思ったのが、この辺りの記事を読んだから。

一気に大緩和?中国・ゼロコロナ政策撤廃の現実 音楽家ファンキー末吉が経験した緩和直後のドタバタ劇 ファンキー末吉 東洋経済ONLINE 22/12/16

爆風スランプのファンキー末吉さん。現在中国で活動中。北京でレコーディングを行った後、食事に行くと……。

前述の友人ご夫婦も招待しようと連絡したら、ショッキングな事実を伝えられた。私と一緒に飲むのを楽しみにして飲み屋に入れるように毎日PCR検査を受けて、結果が出ないので毎日毎日検査を受け続けていたのだが、先日出た結果が「陽性」。厳密には「1つの試験管で検査した10人の中に陽性者がいた」というもので、彼ら自身が陽性なのかどうかはわからない。

そもそも10人が1つの試験管で検査するなんて、まるで毎日ロシアンルーレットをやっているようなものである。せめてもの救いが、昔なら有無をいわさず収容所のような隔離施設に送られるのだが、今は緩和されて自宅で自主隔離となっているようだ。

エンジニアと盛り上がって飲んでいるときに、またショッキングな事実を聞いた。

「歌手が『一緒に飲めなくてすみません』と謝ってましたよ。実は彼も陽性で」

それって陽性なのにスタジオ来てたの? というより、一瞬でそこまで緩くなったということか……。そして彼自身も私にショッキングなことを言った。

「実は妻も陽性で家で寝てるんです」

ということは、今の私は陽性者と同居している男とマスクを外して酒を飲んでいるのか! あれほど厳格に行われていた中国のゼロコロナ政策が、一瞬のうちにここまで緩くなっているのが信じられなかった。

政府の掌返しもやばいけど、中国人の杜撰さもやばい。

広がる感染、中国政府は「体調不良でも仕事に行け」と圧力をかけかねない ジェームズ・パーマー ニューズウィーク日本版 22/12/19

筆者の北京在住の知人を見渡しても、ここ1週間ほどでざっと10人に4人が新たに感染した。これは自宅に持っていた家庭用キットで検査した結果だ。

10人のうち4人って。あっというまにほとんどの人がかかるスピードだけど、確かにノーガードだったらこれぐらい広まる感染力なんですよね。

ゼロコロナ実質終了の中国、感染大爆発の一方で映画館は満員の混沌  まさかの政策大転換、中国はウィズコロナ社会をどう構築するのか 山田珠代 JBpress 22/12/21

上海在住コラムニストの方は。

 ある日、筆者もその検査でひっかかってしまった。

 検査結果はスマホやPCで確認するのだが、翌日になっても結果が表示されない。嫌な予感がしていたところ、午後に「再検査待ち」と表示された。上海では、10人分の検体を1つの試験管にまとめて検査する方法が一般的。つまり筆者の検体が入れられた試験管に陽性者がいたということになる。

 急遽会社を早退し、会社近くのPCR検査場で、単独で検査してもらえるようにお願いして検査を受けた。筆者が再検査になったことで、子どもたちも学校を早退させられた。家の中では念のため私だけ隔離状態で過ごした。夜中にスマホでチェックしてみると、検査結果は「陰性」。ほっと胸をなでおろした。

 その翌日には、知り合いや友人に複数の感染者や発熱者がいる状態になっていた。それから数日の間に、子どもたちの学校の授業は次々とオンラインに切り替えられた。最終的には、上海市全体の小中学校、高校(中3、高3の受験学年を除く)でオンライン授業になった。

さて、こんなにやばそうなのですが、公式発表では。

検査は縮小、感染者の集計も止め、死者はほとんど出ていませんと言い切る。ただの風邪なので。

これが中国政府の取った、ゼロコロナ政策ver.2。認めなければ被害はゼロ。

まじでやばい。

そんな中、年が明けると中国では人の大移動が起こる旧正月、春節がやってきます。

この新型コロナのパンデミックが起きた最初の頃、中国政府に忖度したWHOと、そして日本政府は、渡航禁止や入国禁止などの対応が遅れ、感染拡大を招きました。

オミクロンBA.5から他の変異株へと、だんだんと流行が移っていて、ここからさらにピークが来そうな第8波。そこに感染者だらけとなった中国からの観光客が大挙して押し寄せてくる。

政治的信念があるわけでなく行き当たりばったりの対応ばかり取っている総理大臣。リン・シェイシェイとあだ名をつけられてしまう親中派の外務大臣。そして外国とのトラブルを起こすぐらいなら日本人に我慢をさせる事なかれ主義の外務省。このトライアングルできちんとした水際対策ができるのでしょうか。不安しかない。

1月末に感染爆発するのは、仕事の都合があって、マジでやめてほしいのです。

ということで、ちょいと辛辣な書き方になったのでした。ほんと心配だなあ。

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2022/12/22

ラニーニャの冬ver.2

エルニーニョ現象、ラニーニャ現象は、赤道上の海水温の分布の変化による気象傾向についての名前です。

地球が自転しているため風向きが影響を受け、地球上にはいくつかそれによって決まった方向に風が吹いている場所があります。一つは中緯度地帯。日本上空にも流れている偏西風、ジェット気流ですね。

そして赤道上にも、貿易風という風が吹いています。これが海の表面の暖かい海水を一定方向に流していき、その結果、太平洋では西側が水温が高く、東側が低くなる傾向があります。そしてこの傾向が、風の強さの変動によって強まったり弱まったりする。

強まったときがラニーニャ現象。日本では猛暑厳冬傾向になるのです。つまり今のことですよ!

金曜日の天気予報の最低最高気温がひどいことになっている……。台所が寒くて暖房が入っている仕事部屋から出たくない……。

今回のラニーニャ現象はけっこう以前から続いているので、このあいだの冬にも同じようにぐちっていますね。

夏過ぎぐらいで終わるって予報だったのに、だんだん伸びてったんですよ。何でだよー。

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2022/12/21

日本の月探査とSF

ちょっと前になりますが、宇宙開発絡みのニュースが二つありました。

 まずアメリカのアルテミス計画。再び月を目指して、月面着陸したり、宇宙ステーションを作ったりする計画で、日本も参加しています。その第一弾、無人機で月を周回させ、地球に帰還させる試験飛行が成功裡に終わりました。

さて、このロケットには相乗りで小型衛星がいくつも載っていて、そのうち二つが日本の衛星でした。

一つがOMOTENASHI。月面着陸を目指した小型実験機です。残念ながらこちらは、ロケットからの切り離し時にトラブル発生。姿勢制御がうまくいかずにソーラーパネルがあさっての方向を向いてしまい、充電できずに通信断絶。当初の目的としていた月への着陸を断念しました。現在もう一つの計画だった地球磁気圏外での放射線環境測定を目指して、なんとか復旧させようとしています。

現在、当然あるんだろうなと思っていたので驚きがない東京五輪絡みの汚職の調査が進んでいるので、「オモテナシ」という名前が縁起悪かったのだろうかと思いました(関係ない)。

もう一つがEQUULEUS(エクレウス)。こちらは小型の観測衛星で、気化させた水、つまり水蒸気を噴射することで推力を得る水レジストジェット「AQUARIUS(アクエリアス)」を推進システムとして搭載しており、地球-月系のラグランジュ点L2まで飛行する計画です。

ラグランジュ点とは、周回する二つの天体があった時に、両方の引力と遠心力のバランスがとれるポイント。そこに置いた物体は安定した軌道になるのです。ちなみにこちら、機動戦士ガンダムでスペースコロニーが作られていた場所ですね。月の向こう側のL2ポイントはサイド3があったところ。つまり現在、ジオン公国に向かって探査機が飛んでいるということだ!(違う)

さてもう一つ、スペースX社のファルコン9ロケットにより、日本のispace社の「HAKUTO-R」ミッション1ランダーが打ち上げられています。こちらは無人月着陸船で、いろいろな探査機を積んでいるのですが、そちらが以前一度記事に書きました「SORA-Q」。

JAXAとタカラトミーが共同開発した、トランスフォーマーの変形機構を取り入れた月面探査車です! ……というのは正確ではないけれど、別に嘘じゃないところがすごい。タカラトミーが参加したのは、本当におもちゃで培った変形機構のノウハウを提供するためです。他にソニーと同志社大学が開発に参加。2台用意されていて、そのうちの1台が搭載されています。

ちなみにタカラトミーのHPの商品ページのところに、このSORA-Qのページがあります。同じ動きをするおもちゃ版も企画されているもよう。僕が子供の頃なら絶対ほしい。なんなら今でもほしい。

こちらは4月ごろに月に到達予定です。アポロ宇宙船は3日で月に到達したのですが、こちらは燃料を節約するために、かなり遠回りの軌道を取っているようです。地球から150万km地点に行くと知って、先ほどの地球‐月系のラグランジュ点じゃなくて、太陽‐地球系のラグランジュ点かなと思い、調べてみたら当たりの模様。

ただし軌道図を見たのですが、そこに行くと何で燃料の節約になるのかがよくわかりません。月軌道に入るブレーキを、ラグランジュ点に引っ張られることで行うということ?

僕は自分の小説『キャプテン・ラクトの宇宙船』で、主人公のラクト君に「航行シミュレーションで遊び続けた結果、直感で最適な軌道がわかるようになった」という設定をつけましたが、実際に軌道図見てみるとちんぷんかんぷんですね。これがわかるようになってるのか。すごいな。

日本の月探査という時点でも興味津々なのですが、いろいろSFと絡んでいるのが面白いなと思ったのでした。

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2022/12/20

カタールW杯その10 僕のW杯終了

カタールW杯はアルゼンチンの優勝で幕を閉じました!

特にアルゼンチンファンというわけではないのですが、メッシ選手がずっと代表では苦労してきたのを見てるので、最後に優勝してほしいなと思っていました。おめでとうございます!

さて、感想記事の方もがんばって連日上げて、準々決勝まで来ました。

クロアチア1-1PK4-2ブラジル。

 緊張感溢れる試合展開。特にクロアチアGKリバコヴィッチ選手の活躍が目立ちます。

あと、よく知られていることではありますが、この試合間隔と年齢で、モドリッチ選手が守備では低い位置まで降りてしっかり奮闘したうえで、攻撃では左右どちらのスペースにも神出鬼没で現れる運動量で、本当にすごいとつくづく思いました。

さて試合はそのまま延長戦に突入。ここですごいドラマが生まれます。

延長前半アディショナルタイム。中盤真ん中でボールを預けられたネイマール選手。するするとワンツー2本で抜けていき、GKもかわしてゴール。ペレ選手の77ゴールに並ぶ、ブラジル代表最多得点記録を達成。このままブラジルが逃げ切るかと思われたのですが。

しかしそろそろ試合終了かと思われた延長後半の117分。引っ張られても倒れないモドリッチ選手が前にボールを出し、ブラシッチ選手がドリブルから左へパス。このシーンの前にブラジル右SBダニーロ選手が足を攣っていて、しかし交代枠を使い切っていて替えられずにいました。なので対応しようにも寄せ切れない。そこでオルシッチ選手が折り返し、ペトコヴィッチ選手がダイレクトで蹴り込みました。クロアチアがが土壇場で同点に持ち込み、PK戦へ。

このPK戦で、クロアチアGKリバコヴィッチ選手はブラジル1本目をいきなり止めてみせます。ブラジル相手でも止めるんじゃ、日本が負けてもしょうがない。

クロアチアの劇的勝利となりました。

オランダ2-2PK3-4アルゼンチン。

 まずはアルゼンチンの大エース、メッシ選手が活躍。35分、右サイドで受けたモリーナ選手がメッシ選手に預けて前へ。メッシ選手は少しキープして横に流れながらスルーパス。飛び出したモリーナ選手が出てくるGKの脇を抜くシュートを決めて、アルゼンチン先制。

73分には追加点。ペナルティエリア左脇をドリブルでアクーニャ選手が仕掛け、ゴールラインが迫るところで深い切り返し。ついてきたダンクリース選手が引っ掛けて倒し、ぎりぎりペナルティーエリア内でPK。メッシ選手が決めました。

このままアルゼンチン勝利になるのかと思われた試合終盤、オランダが追いつきます。

83分、右サイドからのクロスに、ウェクホルスト選手がニアでうまく体をひねってヘディング、ゴールに送り込みます。

さらに長いアディショナルタイムとなった中、その11分。オランダのFKで、コープマイネルス選手が壁越えを狙うのではなく、壁に入っていたウェクホルスト選手にパス。ウェクホルスト選手はうまくスペースを空けて半身で受け、ターンして前を向きシュートを決めました。最後の最後で隠し玉のトリックプレー。これで延長戦。

延長戦はお互い得点を決められず、結局PK戦でアルゼンチンが勝利となりました。

この試合、展開としては非常に盛り上がるものでしたが、ピリピリとした緊張感が完全に悪い方に出ていて、カード乱発。両チームがもめにもめて、誰に出したのか公式も混乱しているような状態で、非常に後味がよくない感じで終わりました。前のブラジルvsクロアチアは緊張感がいい方に出た引き締まった試合だったので、余計にその辺りが残念でした。

モロッコ1-0ポルトガル。

 モロッコのしっかりした守備ブロックが機能して攻めあぐねるポルトガル、という構図で試合が進みます。

決勝点は42分。左サイドからアティヤト・アラー選手がクロス。高いボールにエン=ネシリ選手が高いジャンプを見せ、なんとGKの手の上から叩き込むヘディングシュート。すごい。

追うポルトガルは後半6分、C・ロナウド選手を投入。ラモス選手との新旧ツートップで同点を狙います。

逆にモロッコは12分、スペイン戦の途中で腿裏を痛めてテーピングを巻いてがんばり、この日もぐるぐる巻きで強行出場していたキャプテンのCBサイス選手がとうとう交代。大ピンチになります。

さらにアディショナルタイムにはシェディラ選手が2枚目の黄紙で赤紙退場。10人になってしまいます。

しかしこの絶体絶命の危機をしのいで、モロッコが逃げ切り。アフリカ初のベスト4へ進出しました。

イングランド1-2フランス。

イングランドが負けたああああああ

強豪国同士のがっぷり四つの対決で、先制したのはフランス。17分、左から右へとつないでいき、もう一度戻したところで、チュアメニ選手がワンステップですんごいロングシュートを決めます。

後半に入ってイングランドが同点。54分、ペナルティエリア内のサカ選手のドリブルにチュアメニ選手がタックル。これが足元に入って倒してPK。ケイン選手が決めて同点。ケイン選手はこの得点でルーニー選手と並ぶイングランド代表歴代一位の得点数53ゴールとなりました。

このあと、イングランドにめっちゃ惜しいシュートがいくつも生まれるのですが。

78分、フランスに決勝点。左からのクロスをファーで折り返すと、中央でジルー選手がボレーシュート。これはイングランドGKピックフォード選手が弾き出します。しかし、この後の左CK。跳ね返りをフランスが拾って、もう一度グリーズマン選手が左から放り込むと、ジルー選手がニアでヘディングシュートを決めました。せっかく止めたのに……。

ところが直後80分。イングランドのマウント選手を、ペナルティエリア内でエルナンデス選手が背後からのショルダーチャージでぶっとばしてしまいVARを経てPK。イングランド同点の絶好のチャンス。しかしこのPKをケイン選手が上に外してしまいます。54点目が入っていれば……。

試合はこのままフランスの勝利で終了。これで応援しているチームがすべて敗退して、僕のW杯は終了……。

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2022/12/19

カタールW杯その9 真っ向勝負か現実か

さあ、リアルタイムはいよいよ決勝戦! メッシvsエムバペというベテランと若手のスーパースター対決でもありますね! どっちが勝つかなあ。

そんな中で感想はようやく決勝トーナメントに突入。一回戦です。

オランダ3-1アメリカ。

アメリカの方がいい感じで入ったように見えたのですが、点を取るのはオランダ。10分、先制点。つないでいってガクポ選手が右へ。ダンフリース選手がダイレクトで折り返し、遅れてゴール前に入ってきたデパイ選手がシュートを決めました。

その後もアメリカがいい攻撃を続けて同点を目指すのですが、前半終了間際アディショナルタイム、オランダ追加点。スローインからつないでダンフリース選手がペナルティーエリア脇を取り、マイナスの折り返しを左から走り込んできたブリント選手がダイレクトで蹴り込みました。

後半に入るところもいい形で攻めてきたのはアメリカ。ようやくそれが実ったのが76分。右CKをクリアされるも、アメリカが拾って右のプリシッチ選手へ。ペナルティーエリア内へ侵入、速いパスを送ると、ライト選手がニアに走り込んで足を振ります。多分そのままニアを狙ったと思われるのですが、シュートはうまく当たらず。けれど、うまい具合にファーに飛んでいってゴールイン。

2-0は危険なスコア、1点返されたらわからないとは、サッカーでよく使われる経験則。しかし80分、オランダがとどめ。つないで左へ展開しブリント選手がクロス。つないでいる間にファーにダンフリース選手が遅れて入ってきていて、スライドしていたアメリカDFラインは気付いておらず、完全などフリーで難なく合わせました。

欧州南米のサッカー先進国に対して他地域もがんばっているというのが、グループステージ突破の結果に出ていると思うのですが、ただそこから先の勝負強さは、やはりこういう決定力の差なのかなあと思いました。

アルゼンチン2-1オーストラリア。

アジア勢一番乗りで決勝トーナメントに進出したオーストラリア。決勝トーナメント1回戦もアジア勢で最初です。相手は強豪アルゼンチン。

35分、アルゼンチン先制。右サイドからのFK。メッシ選手が蹴るとこぼれを拾ってもう一度メッシ選手へ。中央マク・アリステル選手へパスが入り、ペナルティエリア内へ楔。オタメンディ選手のコントロールが少し大きくなったところ、メッシ選手がシュートを決めました。

57分、アルゼンチン追加点。前からプレスに行き、デ・パウル選手がGKまで行くと、タッチが大きくなったところをアルバレス選手がかっさらってゴール。

77分にオーストラリアは左サイドからのクロス。跳ね返されたボールをグッドウィン選手がダイレクトミドル。相手に当たってコースが変わってゴールイン。一矢報います。

しかし試合はこのまま終了。特にアルゼンチンの2点目の、ここはプレスに行くぞという阿吽の呼吸に、強豪国のしたたかさを感じました。

フランス3-1ポーランド。

ポーランドにも惜しいシュートシーンがけっこうある中で、けれどやはりフランスが先制。そして得点を重ねていきます。

44分、左インサイドでボールを受けたエムバペ選手がスルーパス、抜け出したジルー選手が逆サイドに打ち込みました。ジルー選手は歴代フランス代表単独トップとなる52得点目。ティエリ・アンリを越えました。

歴史と伝統を感じさせるベテランの得点のあとは、若きエースが大活躍。74分、カウンターからボールを受けたエムバペ選手。スピードを警戒して対面の選手が寄せられないところ、余裕を持ってシュートを打ち込みます。91分にはエムバペ選手から大外のテュラム選手へ。ペナルティエリアに入ったエムバペ選手に戻したところ、コースを作ってファーへ巻くシュート。もう止められない。

さて、ポーランドの完封負けかなというところで得点機が。左からのクロスがブロックに行ったフランスCBウパメカノ選手の腕に当たってPKへ。レバンドフスキ選手のキックをフランスGKロリス選手が止めますが、PKに行く時のレバンドフスキ選手のステップでのフェイントにペナルティエリア外のフランスの選手が引っかかってしまって、蹴る前に侵入していてやり直し。そして今度はレバンドフスキ選手がしっかり決めました。

そしてこれがラストプレーで、試合終了。

イングランド3-0セネガル。

前半からセネガルもビッグチャンスを作っていました。

しかし、イングランドはその嫌な時間帯にしっかり得点を取ります。38分、後方から繋いでいって、ケイン選手が左サイドでスルーパス。ベリンガム選手が抜け出してマイナスの折り返し。これをヘンダーソン選手が決めました。さらに前半アディショナルタイム、イングランドゴール前からのカウンター。ベリンガム選手がドリブルで運び、左前方のフォーデン選手へ。右に折り返してケイン選手が決めました。

後半にも得点、57分。こぼれを拾ったフォーデン選手が左サイドを突破して、股抜きの折り返し。ニアへ走り込んだサカ選手が決めました。

気がつけばイングランドの完勝です。絶好調ですね。

そして日本1-1PK1-3クロアチア。

勝ちたかったなあ……。

ブラジル4-1韓国。

 アジア勢のトリを務めるのは韓国。オーストラリア、日本とベスト16で散っているので、勝ち抜けたいところですが、相手は超強豪のブラジルです。そしてあっという間に点差が開きます。

開始早々7分、ファーでボールを受けたヴィニシウス選手、韓国守備陣3人と、GKのスンギュさんが飛び込んでくるのを、落ち着いて見極めゴールへ蹴り込みます。13分、韓国のチョン・ウヨン選手がクリアしようとしたところ、後方の死角からリシャルリソン選手が前に入り込んで、足を蹴られてPK獲得。ネイマール選手が決めました。

29分、この辺りになると、すでにブラジルの選手は余裕綽々。クリアボールをリシャルリソン選手がヘディングリフティングでキープ。そこから周りの選手と華麗な連携でゴール前に走り込み、あっさりと決めます。36分、ブラジルがカウンターを左に展開していって、ヴィニシウス選手。DFと対峙すると、ひょいと浮かすようなクロスをマイナスに上げ、走り込んだパケタ選手がダイレクトシュートを決めます。

前半で完全に勝負を決めたブラジルは、ムキになって攻め続けることなく、サボりはしないのですかギアを一段落した感じに。

76分には韓国が、ペク・スンホ選手の思い切ったミドルシュートで一矢報いますが、試合はそのまま終了。

正直、力の差がありすぎたという印象です。真っ向勝負では勝ち目なし。同じラウンド16敗退でも日本とはだいぶ毛色が違う試合となりました。

人によって、真っ向勝負で玉砕した韓国と、現実を見て守備的戦術を取ったのに、それでも負けた日本と、評価が分かれるとは思うのですが。

日本も真っ向勝負をしたら、こうなっていたのかなと思うと、やはり森保監督がカウンター戦術に舵を切り勝負に徹した姿勢は、僕にとっては好印象でした。いつか真っ向勝負できたらいいけど、そのためにはもっと育成のレベルを上げて、中盤とゴール前を支配できる人材を育てないと。

モロッコ0-0PK3-0スペイン。

 グループステージ3戦目でのモロッコは、けっこうひいこら言いながら何とか勝った、という印象だったのですが、この試合は別チームになったかのよう。やはり決勝トーナメント。気合の入り方が一段上です。

引き気味だけどしっかりとブロックを作り、スペインのパス侵入を遮断。いい守備からカウンターを仕掛けます。前半はポゼッションはスペインだけれど、チャンスの数はモロッコの方が多くありました。

後半途中から少し疲れが出てきて、スペインが押し込み続ける展開に。モロッコの選手がどんどんと足を攣って交代。でも死力を尽くして守り続けます。アブラバト選手の守備がすごい。

そして試合は延長へ。傾向は変わらず、必死に守るモロッコ。キャプテンのCBサイス選手がクリアしようとボールを蹴った途端に腿裏を痛めたけれど、テーピングでぐるぐる巻きにしてピッチに立ち続けるド根性。スペインの猛攻をしのぎ切りました。

そして運命のPK戦。スペインが1本目をポストに当て、そこから2本立て続けにモロッコGKボノ選手にセーブされます。それに対してモロッコは2番手ツィエク選手と4番手ハキミ選手がキーパーが飛ぶことを予測してど真ん中に蹴るクソ度胸。すごい。

モロッコが劇的な勝ち上がりです。

ポルトガル6-1スイス。

 ブラジルvs韓国をも上回る、思わぬ大差がついた試合。ここで活躍したのはゴンサロ・ラモス選手。大エース、クリスティアーノ・ロナウド選手に代わっての先発で、放送席でも驚きをもって迎えられていました。ところがこの大舞台で自分の力を証明するという、劇的な展開。

17分、左サイドでのスローインを受けて、フェリックス選手がカットインからパス。ペナルティエリアにちょっと入った左角辺りで受けたラモス選手、前を向いて縦に行き、ほとんどコースがないと思えたのに、ゴールニア上をぶち抜くスーパーシュート。これが先制点。

そして後半に入って51分。左からのクロスのこぼれを拾って、ダロト選手が縦突破して折り返し。ニアに走り込んだラモス選手は左足先で合わせてGKの股抜きゴールを決めます。

ゴールだけではなくアシストもします。55分、フェリックス選手が中央のラモス選手へ。ラモス選手は強引に行こうとすれば行けたでしょうが、周りがよく見えていて左に走り込んできたゲレイロ選手へ。ゲレイロ選手はスピードを殺さぬいいコントロールで前に行きシュートを決めました。

さらに67分、GKからのロングキックを競って、そのこぼれを拾ったシウバ選手が前のフェリックス選手へ。ためて右へはたくと、受けたラモス選手がGKとの一対一でちょんと浮かせてゴールを決めます。なんと今大会初のハットトリック。

顔はひげ面のおっさんですが、実は21才と若いラモス選手。C・ロナウド選手の後継者として十分な力があることを、W杯決勝トーナメント、そしてハットトリックと、これ以上ない形で実証してみせました。すごい。

この他にもドカドカと点が入って、ポルトガル大勝です。

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2022/12/18

カタールW杯その8 金星が生むすごいドラマ

リアルタイムでは3位決定戦ですが、感想はグループステージ最終戦。うむ、追いつかなかった。仕方ない。

グループE。

このグループはもともと死のグループと呼ばれていましたが、ドイツに勝ってコスタリカに負けるという謎の結果を出した日本のせいで、大混戦になりました。さらにそこでスペインにも勝っちゃったもんだから、3戦目はものすごいドラマが展開。

コスタリカ2-4ドイツ。

開始早々10分、ドイツに先制点。ムシアラ選手が左へ展開。ラウム選手がクロスを送り、ニャブリ選手がヘディングシュート。

このあとスペインが先制し、この時点で勝ち抜けはスペインとドイツ。この後ドイツがひたすら優勢な状態で前半が終了します。ここまではドイツの目論見通りだったんだろうなあ。

ところが後半に入り、日本が逆転。きっと予想外。

今大会は他会場の途中経過が他の会場にも流れているようで、観客の間にどよめきが広がります。それが選手にも伝わったのか、ドイツに隙が生じました。

58分、コスタリカが同点。キャンベル選手がスルーパス、フレール選手がクロスを上げると、ワストン選手がダイビングヘッド。ドイツGKノイアー選手がブロックしますが、テヘダ選手が詰めて決めました。70分には左サイドからコスタリカFK。ファーでワストン選手が折り返し、さらに中で競ったこぼれにバルガス選手が飛び込み足に当て、これがGK→バルガス選手とはね返ってゴールイン。

なんとこの時点で、勝ち抜けはコスタリカと日本です。

しかしこの直後にドイツが同点弾。73分、左からクロス。クリアをキミッヒ選手が頭でプッシュ、フュルクルク選手が右足アウトではたいてハフェルツ選手がワントラップシュート。85分には右サイドからニャブリ選手がクロス、ファーでハフェルツ選手が左足インサイドで合わせました。

再びドイツがリードしたのですが、スペインと2位を争う状況だと、スペインが第1戦でコスタリカに7-0で勝っているため、大差勝ちが必要です。2失点しているので、なんと10-2にしなくてはいけません。

89分に、キミッヒ選手がDFライン裏へ送り、サネ選手が胸で落としてフュルクルク選手が押し込みます。一度オフサイドを取られたのですがVARチェックでオンゴール。ここが精一杯で試合終了。

ドイツはこれでグループステージ敗退2大会連続です。日本の逆転を知り、ちょっとバタバタしたところがドイツらしくないなあと思いましたが、鋼の精神力で黙々と任務を遂行して圧を掛け続けるドイツの代名詞ゲルマン魂は、ゲルマン人が減ったドイツ代表にはなくなったのかもしれないと思いました。代わりにテクニシャン増えたしな。移民が増えるということは、国全体の気質が変わるということでもあるんですねえ。

グループF。

クロアチア0-0ベルギー。

2戦目にモロッコに負けて、ベルギーはグループ3位に転落。この一戦に逆転勝ち抜けを賭けてベルギーが攻め立てて、死闘となった試合。

ベルギーは後半頭から怪我で出遅れていたルカク選手を投入します。けれど、名のある選手と言えど、コンディションが整わないとダメなのかなという結果になりました。

60分、デ・ブライネ選手のスルーパスをカラスコ選手がシュート、GKブロックのこぼれをルカク選手がシュートしましたが、ポストに当たります。62分、クロスに対してGKが飛び出して、無人になったゴールへルカク選手がヘディングシュートをしますがふかします。86分にはシュート性のボールに方向を変えようと足を出してうまく合わず。89分には右のアザール選手からのクロスをファーで押し込むだけというシーンでトラップに行き、しかも大きくなってしまってGKに捕られます。

FIFAランキングでは2位で前評判は高かったベルギー、無念の敗退となりました。

クロアチアは2位で勝ち抜けで、日本と戦ったわけです。勝ちたかったなあ。

カナダ1-2モロッコ。

次回W杯の共催が決まっているカナダ。初出場で2連敗ですが、初勝ち点を目指します。モロッコの方は勝てば勝ち抜けの可能性。

4分、モロッコ先制。カナダのボール回しで、GKへのバックパスが少し弱くなります。詰められて前に出てクリアしたGKボージャン選手、キックが中途半端になりツィエク選手に拾われ、無人のゴールへループシュートを決められました。23分、モロッコ追加点。自陣右サイドからのロングボール一発で抜け出したエン=ネシリ選手が、そのままの勢いでワントラップシュートをねじ込みました。

しかしこの後、モロッコの勢いがだんだん失われていきます。カナダの攻撃シーンが増えてきて40分、カナダが1点返します。するすると左サイドで上がり、ラリン選手が1人かわして速いグラウンダーのクロス。これがモロッコCBアゲルド選手の伸ばした足に当たり、コースが変わってGKの逆を突きゴールイン。オウンゴールとなりました。

後半はカナダ優勢で進んで71分。右CKで、ボノ選手のヘディングシュートがバーを叩いて下へはね返り、ゴールライン上のかなりきわどいところへ落ちました。これが入っていれば同点で、勝ち点1が見えたのですが、ただボールが完全にラインを越えていなかった模様。以前であれば大もめになるところ。今回はAIが判定しているのでわかりやすい。

結局モロッコが逃げ切って勝ち抜け。ただ、この試合の様子を見ていると、この後のあの快進撃はちょっと想像できない感じ。サッカーって本当にわからないですね。

カナダは勝ち点を挙げられず敗退。次回の自国開催に臨みます。

グループG。

カメルーン1-0ブラジル。

すでに勝ち抜けが決まっているブラジル。それに対して勝たなければいけないカメルーン。ところが、選手を休ませるためにターンオーバーしているブラジルが優勢で試合が進みます。

ひたすらブラジルの猛攻が90分続いてのアディショナルタイム。カメルーン右サイドからのアーリークロスに、アブバカル選手のヘディングシュートが決まります。興奮しすぎてユニフォームを脱いでしまい黄紙。しかもこれが2枚目で退場というお茶目な展開。

カメルーンは勝ちましたが、他会場の試合結果でスイスの方が勝ち残り、グループリーグ敗退となりました。

セルビア2-3スイス。

勝てば勝ち抜けがある両チームの点の取り合いとなりました。

先制したのはスイス。20分、左サイドからロドリゲス選手のクロス、こぼれをソウ選手が拾って右へ。シャキリ選手がダイレクトで決めました。

26分、セルビアが同点に追いつきます。左サイド、カウンター。タディッチ選手がクロスを上げると、ニアに走り込んだミトロヴィッチ選手がうまく頭ですらしてファーに決めました。35分にセルビア追加点。スイス中盤のバックパスを奪って、タディッチ選手がスルーパス。スイスのフロイラー選手がクリアしようと足を伸ばしますがクリアしきれず、ヴラホヴィッチ選手が拾ってシュートを決めました。

しかし前半終了間際44分に、スイス同点。中央が緩くなったところをスルスルと上がっていき、ペナルティーエリア前のソウ選手へ。そこから右へ出すと、ビドマー選手がDFとGK間に速いグラウンダーのクロス。ファーでエンボロ選手が押し込みました。

さらに後半に入って48分、スイスが決勝点。ペナルティーエリア手前からシャキリ選手がふわりと浮かせたボールをゴール前に送ると、走り込んだバルガス選手が右足アウトで後方にはたいて、フロイラー選手がシュートを決めました。

白熱した展開のまま試合は進み、試合終了間際には熱くなった両軍がもみ合う展開も発生。結局スイスが逃げ切って、グループステージ突破となりました。

グループH。

韓国2-1ポルトガル。

勝ち抜けの決まっているポルトガルが、開始早々5分に得点。ぺぺ選手からのロングパス一本で右サイド裏を取り、ダロト選手が一人かわしてペナルティーエリアに侵入。マイナスパスをオルタ選手が決めました。

韓国は勝ち抜けるためには勝利が必要だったのですが、格上のポルトガルに先制されて苦しい展開。しかし27分。左CK。ニアで飛んだ選手の陰でボールが見えなかったC・ロナウド選手の背中にボールが当たって、こぼれをキム・ヨングォン選手が決めました。まず同点。

そしてアディショナルタイムの91分。ポルトガル左CKを跳ね返して、ソン・フンミン選手がボールを受けると、そこからドリブルでロングカウンター。囲まれたかなという瞬間に、股抜きスルーパス。ペナルティーエリア内に走り込んだ、ファン・ヒチャン選手が決めました。韓国大逆転で勝利です。

そしてこれが、他会場でなんともすごい展開を生み出します。

ガーナ0-2ウルグアイ。

先制点はウルグアイで26分。右サイドからのクロスをファーで受けたスアレス選手が、うまく相手を外してシュート。GKが弾きますが、こぼれをデ・アラスカエタ選手が頭で押し込みました。32分に追加点。ペリシュトリ選手に縦パスが入り、ターンして右足アウトで浮かせて前へボールを送ると、ヌニェス選手がヘディング。中央のスアレス選手がそのまま左へ浮かせて送ると、デ・アラスカエタ選手がボレーで決めました。

さて、この時点ではウルグアイが2位通過。しかし試合終盤、会場に衝撃が走ります。どうやら試合開始時間がずれていたようで、こちらの方が若干遅れていました。85分に韓国逆転の知らせが会場に流れます。

勝ち点と得失点差で並び、総得点で韓国が勝ち抜けの状況に。ウルグアイはあと1点取って、得失点差で上回ることが必要になりました。ベンチに下がっていたスアレス選手はショックを受けたようで涙目。観客もどよめいています。

その中であと1点を求めてウルグアイは攻勢を強め、ギア上げて攻め立てます。何度もチャンスを作り、92分にはカバーニ選手がペナルティーエリア内で倒されますが、PKはもらえず。

そして試合終了。ウルグアイは勝ったけれども、グループステージ敗退となりました。ロスタイムを含めた残り時間は、本当に手に汗握るすごい展開でした。

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2022/12/17

カタールW杯その7 バトル・オブ・ブリテン

もう決勝戦が行われるというのに、すっかり遅れているW杯感想記。ようやくグループステージ3戦目であります。

グループA。

エクアドル1-2セネガル。

さて3戦目では、ステージ突破ができるかどうかが注目点。試合展開によって刻一刻と変わっていきます。こちらはまさにそういう試合でした。

先制点はセネガル。44分、自陣からのFK。DFライン裏にボールがこぼれたところにセネガルのサール選手が突っ込み、それをエクアドルCBインカピエ選手が引き倒してしまってPK。これをサール選手が決めました。

それに対してこのままでは予選敗退のエクアドルが67分、右CK。背の高い選手がそろうセネガルに対して、速いボールを蹴り込むと、ニアでトーレス選手がすらし、ファーでカイセド選手が足で押し込みました。エクアドルは引き分けでもグループステージ突破です。

しかし70分、セネガルが決勝点。右FKのクリアで、下がりながらのエクアドルは苦しい体勢となり同方向に弾き返すのがやっと。これをクリバリ選手がダイレクトで押し込みました。このまま逃げ切って、セネガルがグループステージ突破です。

オランダ2-0カタール。

オランダが順当に勝ちました。26分、デパイ選手からくさびがガクポ選手に入り、クラーセン選手へ。リターンをもらったガクポ選手がカットインしてシュートを決めます。49分、右サイドからクラーセン選手がクロス。カタールCBフーヒー選手が触るもクリアし切れず、ファーでデパイ選手がワントラップシュート。カタールGKバルシャム選手がブロックしますが、デ・ヨング選手が詰めて決めました。

カタールは全然前に出ていけなくて、及び腰のまま敗戦。開催国が勝ち点なしでグループステージ敗退をするのは史上初だそうです。

他のアジア勢は決勝トーナメントに3チーム出ましたし、サウジアラビアはアルゼンチンを食う大金星と全体的にかなり善戦したのですが、やっぱり金で買った初出場じゃダメでしたね。

グループB。

イラン0-1アメリカ。

若干アメリカが優勢で試合が進みます。そして38分、アメリカが決勝点。中央からマッケニー選手が右へ展開、デスト選手がヘディングで折り返すと、飛び込んだプリシッチ選手が決めました。

イラクも惜しいシーンは演出していたのですが、得点ならず敗戦。アメリカが勝ち抜けです。

ウェールズ0-3イングランド。

同じイギリスの対決で、バトル・オブ・ブリテンと称される一戦。バトル・オブ・ブリテンは、第二次世界大戦での対ドイツ防空戦のことですね。

イングランド優勢で進みますが、ウェールズにも意地がある。0-0で前半は終了。

しかし後半開始早々50分に左サイドのFKをラッシュフォード選手が決め、直後51分前からプレスしてボールを引っかけると、繋いでいってフォーデン選手が押し込み、あっという間にイングランドリード。そして68分にラッシュフォードがもう1点取って、イングランドが完勝。

ウェールズは念願のW杯初勝利ならずでグループステージで敗退となりました。

グループC。

アルゼンチンがサウジアラビアに大金星を提供してしまったので、大混戦となったグループC。どのチームもまだ決まっておらず、勝ち抜けがあるという状態でスタート。

ポーランド0-2アルゼンチン。

アルゼンチン優勢で試合は進みます。ポーランドはアルゼンチンのプレスの前にうまく前線にボールを入れられません。

そのまま前半は終了しましたが、後半開始早々46分にアルゼンチン先制。後方からビルドアップしていき、右サイドをモリーナ選手が突破、速い折り返し。マク・アリステル選手がダイレクトで合わせてゴール。67分に追加点。左サイドでじっくり回して、フェルナンデス選手が前方へパス。受けたアルバレス選手がしっかり蹴り込みました。

試合はアルゼンチンがこのまま逃げ切り勝ち抜け。ポーランドは得失点差1点差でぎりぎりの勝ち上がりとなりました。

サウジアラビア1-2メキシコ。

メキシコ優勢ですが、引き分けでも突破がありえるサウジアラビアが必死に守る展開。ゴール前まで侵入されてもDFが身体を張り、GKも大活躍。前半は0-0で終了。

しかし後半いきなり試合が動きます。47分、メキシコ先制。左CKをニアでモンテス選手が右足アウトで後方にすらすと、マルティン選手が押し込みました。52分にはペナルティエリア正面、ちょっと遠めのFKをチャベス選手が強烈なキックで直接決めて追加点。

さて、この時点でポーランドは1点負けていて、メキシコはあと1点取ると得失点で並ぶ状態。そんな時、直後55分にロサノ選手がマルティン選手とのワンツーで中央突破してゴール。ただ、マルティン選手がちょっとだけ前に出ていて、オフサイド。

ですがこの後、ポーランドの方が2失点目で、得失点では並びます。当該チームの対戦は引き分けだったので、フェアプレーポイントまでもつれこむ状況。

87分、メキシコはセンターライン手前からのスルーパスにアントゥナ選手が抜け出してゴール。これで得失点で上回ったかと思いましたが、オフサイド。

そしてアディショナルタイム。サウジアラビアが右サイドで作って、アルブライカン選手が中へパス。受けたアルドサリ選手がバヒーブリ選手とのワンツーでDFラインを抜けて、ゴールを決めます。

メキシコは得失点差で1点足りず。オフサイド二つと最後の失点次第では最下位からの大逆転勝ち抜けがあっただけに、悔しい敗退となりました。

グループD。

チュニジア1-0フランス。

2連勝のフランスはターンオーバーで10人先発変更。その結果、今一つ呼吸が合わず、攻撃が単発になってしまって、チュニジアペースで進みます。

すると58分、中盤からドリブルで持ち上がったハズリ選手が、うまいコース取りでフランス守備陣の間を突いてミドルシュートを決めます。

リードされたフランスは、この直後からエムバペ選手、グリーズマン選手など、レギュラー陣を投入して同点を目指します。するとアディショナルタイムの97分、クリアのこぼれをグリーズマン選手がダイレクトで叩いてゴール……。

かに見えたのですが、VARでオフサイド、取り消しとなって、劇的にチュニジア勝利となりました。

ただ、オーストラリアが勝ったことで、チュニジアはグループステージ突破ならず敗退。

オーストラリア1-0デンマーク。

開始からずっとデンマーク優勢で試合は進みます。

しかし60分、オーストラリアが決勝点。右サイドのマッグリ―選手からのパスに飛び出したレッキ―選手。ドリブルしながら二度の切り返しでコースを作り、シュートを決めました。

その後もデンマーク優勢は変わらず、オーストラリアは攻め続けられますが、しっかり守ってはね返し続け、逃げ切り勝利。オーストラリアにとっては16年ぶり、今大会アジア勢第一号の決勝トーナメント進出です。

翌日、アジア勢として日本が続いたんですよね。いい試合だったなあ。

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2022/12/16

今週の漫画感想 緩急の付け方

だんだんスケジュールが厳しくなってきた月曜日。とにかく急いで漫画読む。ジャンプ2号とジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。『ウィッチウォッチ』。「やったー!」で吹いたw

センターカラー『あかね噺』。禄郎兄さんもやはり曲者か。

『逃げ上手の若君』。「でも、あと一人士気を上げたい」最後にいいエピソード。

お次はジャンプ+。『2.5次元の誘惑』第128話。アニメ化おめでとうございます。メタの中のメタという回で、でも美花莉の気持ちが描かれるいいシーンがあり。伝わるといいなあ。

『阿波連さんははかれない』第157話。息抜きにさらっと小説書けるライドウ君すごい。

『SPY×FAMILY』第72話。アーニャで緩めて、その直後にシリアスなエピソード。緩急の付け方が本当に巧み。

というジャンプ2号とジャンプ+の感想でしたー。さて、次も急げ。

年末になり、合併号で雑誌の発売日が変則的になっている水曜日。サンデーはお休みでマガジン2・3合併号感想です。スレッドでつなぎますー。

『それでも歩は寄せてくる』。上目遣いの変形構図、バランス取るの難しいと思うんだけど、うまい。

センターカラー『日向さん、星野です。』。伏線回収、いい展開。

『シャングリラ・フロンティア』。おじいちゃん、かっこいい。いつもは変な鳥人間だからなおさらw

という、マガジン2・3合併号の感想でしたー。来週はマガジン休みでサンデーだけか。年末だなあ。急がないと。22/12/14

『SPY×FAMIRY』。バスジャックされています。大ピンチです。

その時の緩急の付け方がとてもうまい。テレパシーを使えるアーニャと、使えない回りの人の情報格差を使って、おかしなシチュエーションを作っています。

でも、そうやって緩めておいて、ズドンとシリアスな敵方の事情を見せる。振れ幅が大きく、油断しているところに来るので、めっちゃ効く。

さあ、ますます事態が深刻になってきて、どうなるのか。目が離せません。

SPY×FAMILY 10

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2022/12/15

差し迫る大忙し期間と覆いかぶさる悲しみ

年末年始恒例大忙し期間がだんだん迫ってきていまして。

スケジュールを確認したところ、そろそろ準備を始めないとまずそう。

そんな時に、今年あまりがんばれていないような気がするという焦燥感から自分で締め切りを作ってしまっていて、己の首を絞め。

リアルタイム視聴からすっかり遅れてしまっているけれども、毎回全部見ているんだから今回も見なくちゃと、W杯にも終われ。

さてそんな追われ追われての日々で何が一番割りを食っているかというと、いつものシーズンオフなら恒例の、レイソルの補強記事がまったく書けていません。

ニュース自体は見ているので、出ていく話を知ってかなりしょんぼりしているところなのであります。

忙しくてストレスかかっている時に、悲しみが覆いかぶさってくると本当にへこむ。

身近なところでも悲しいことがあって、さらにへこむ。

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2022/12/14

これでウナギは大丈夫?

こちらのニュースを見ました。

「苦労が報われた」完全人工生産ウナギ試食会 鹿児島・新日本科学が2014年から研究 MBC南日本放送 22/12/12

卵から完全養殖したウナギの試食会が行われたというニュース。

ウナギの完全養殖については、だいぶ前から研究が進んでいるというのを科学番組などでも見かけていて、ずっと注目していました。

現在のウナギは、稚魚であるシラスウナギを獲ってきて養殖したものが、数多く流通しています。そのシラスウナギが獲れなくなってきていて、絶滅が心配されていたのです。絶滅危惧種にも指定されていて、そのランクは四つのうち上から三つ目の絶滅危惧ⅠB類です。

ですが、卵から完全養殖となれば、その心配をせずにウナギ食べ放題。

さらに言えば、シラスウナギの流通には、どうやら後ろ暗いところがあるもようで。日本の食文化 うなぎをめぐるいま NHK事件記者 取材note 21/7/14

こういうところからも解放されるので、万々歳ですね(^^)/

そもそもウナギの生態がよくわかっておらず、どこで産卵しているのかも不明だったのがようやくわかった、というのが、僕がこの話題を最初に見た時の状態でした。餌に何を与えたらいいのかも手探り。そこから完全養殖できるようになったんだから、本当にがんばった。

この先、地球の人口がどんどんと増えていく中で、この海産物の養殖技術はとても重要になるのではないかと思います。

考えてみれば、牛や豚、鳥など、ふだん食べている肉に関しては、野生のものはほとんど食べてないわけですし。

すると魚も野生のものを獲るのでなく、家畜化してもいいのではないか。

というか、そうしておかないと、そろそろ人口が増えすぎて海産物を取り尽くしてしまうのではないか。

そんな心配をしているのです。

マグロの完全養殖も注目しているんですよね。こちらの方はもうブランドを立ち上げて売り出しています。

普通にその辺のスーパーに売っているようになったらいいですねえ。

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2022/12/13

バイオ燃料進行中

僕はわりと環境問題に関心がある方で、こちらのブログにもそういう記事をちょこちょこ書いていますが。

最近の世の中の流れにはちょっと疑問を持っています。まるでファッショントレンドに飛びついているような感じで、技術的な問題点から目を背けているのではないか。

その一つが電気自動車です。

バッテリーに関して色々とまだ問題があり技術的なブレイクスルーが必要なのではないかと思われるのですが、そこら辺が無視された状態で、欧州などではガソリン車の新車販売をやめようみたいな話になっている。先走り過ぎではないかと思っているのです。

さて、そういう時に、こちらの方面が発展していってもいいんじゃないかなと思ってニュースを追っているのが、バイオ燃料です。

石油、石炭、天然ガスといった化石燃料が問題視されるのは、過去に地中に取り込まれていた炭素を掘り返して大気中に放つ構図になっているからです。それに対して光合成を利用して育つ植物由来の燃料であれば、大気中の二酸化炭素が循環している形になるので増やすことはない。カーボンニュートラルという考え方です。

昔一時ブームになった時には、穀物からつくるバイオエタノールだったので、食糧価格が上がってしまうという問題がありました。それに対して最近研究されているのは、微生物に油を作らせる方法です。これなら食糧とはバッティングしません。

先行しているところで有名なのは株式会社ユーグレナ。ミドリムシを使った栄養食品から手を広げていき、サステオというブランド名でバイオ燃料の開発もしています。

飛行機ではバッテリーには重さのわりにエネルギーを貯めこめないというエネルギー密度の問題があって電動化が難しく、それよりも燃料をカーボンニュートラルのものに変えようという動きが盛んです。そちらへの供給を進めていて。

自動車でも自動車メーカーと共同研究をして実用化に向けて進んでいる様子。ミドリムシ原料100%でもノープロブレム!! いすゞが混ぜものナシの次世代バイオディーゼル燃料の性能をテスト fullload web 22/11/13。ディーゼル車なら、100%バイオ燃料も改造なしで普通に使えるっぽい。

さらにですね、こちらのニュースを見かけたのです。

【経済】【クラウドファンディング】“ミドリムシ”由来バイオディーゼル燃料で環境問題を解決! Revo Energy、12月8日募集開始 Kabutan 22/12/5

こちらはミドリムシに光合成させるのではなく、餌になる稲を育ててそれを与える仕組み。そちらの方が油脂の生産量が多いのだそうです。しかも、稲も野外で育てるのではなく植物工場の形にして高効率化。それ用の品種も開発したとのこと。さらに注目したのはここ。

 プラント導入による企業のメリットとしては、例えば、1日2000リットルの軽油を消費する企業には、4年で償却、10年間で約6億3300万円の燃料費削減を提案していく計画です。顧客企業は、自社でバイオディーゼル燃料を自給自足することになるため、軽油を使用している中小の運送会社などには大きなインパクトがあると考えています。

各事業所で自前で油を作って、それで採算がとれますよ、という試算が出ているようです。

微生物から油を生産する方法は、技術的には十分可能で、問題はコストだとされていました。この事業がうまくいくのかは、これ以上の詳しい話が見つからなかったのでわからないんですけど、ビジネスとして採算の部分でもいけるんじゃないかというレベルまで来ているのであれば、とてもいいことです。期待大。

車も供給網も今までのものでいけるというのが、バイオディーゼル燃料の強み。生産の部分さえ何とかすれば特に問題なく切り替えられるのです。うまくいくといいなあ。

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2022/12/12

カタールW杯その6 サッカーの怖さ

W杯期間中に感想を書き終わる気配がまったくないんだけど、ABEMAはいつまで無料で見れるんだろか?

というわけでグループF。

クロアチア4-1カナダ。

試合入り早々カナダが先制。2分、GKボージャン選手が戻されたボールをロングキック。ラリン選手がきれいにコントロールして、右のブキャナン選手へ。クロスを上げるとファーでデイビス選手が決めました。

しかしこのリードをカナダは守り切れません。36分、ペナルティエリア内左サイドでクラマリッチ選手をフリーにしてしまい決められます。44分のリバヤ選手のシュートはうまいコントロールでしたが、70分には再びクラマリッチ選手にマークを外され決められます。アディショナルタイムの94分は、パスを奪ったかに見えたカナダCBのコントロールミスからマイエル選手がとどめ。

ちょっとした隙を見逃さないクロアチアの決定力が光った逆転劇でした。

ベルギー0-2モロッコ。

下馬評としてはベルギーだけれど、モロッコもしっかり対抗して試合が進みます。前半アディショナルタイムには、モロッコの右FK。ツィエク選手のキックが直接決まりましたが、VARが入り、GK手前に飛び込んだ選手がオフサイドで取り消し。

後半に入り73分、今度はモロッコ得点が決まります。左サイドからのFK、ゴールラインから1mぐらいでほぼ角度のないところ。サビリ選手が中に合わせると見せかけて直接狙います。GKが完全に引っ掛かって、サイス選手がちょっとだけ触っていたこともあって触れずにゴール。

ベルギーが必死に追う中、アディショナルタイム92分、モロッコがとどめ。ゴールキックをハムダラー、アブカウ選手とヘッドでつないで、ツィエク選手が拾いドリブルでペナルティエリア深くまで持ち込むと、アブカウ選手がダイレクトでシュートを決めました。

この結果ベルギー敗戦でグループ3位に。首都ブリュッセルなどベルギー各地で暴動というニュースがありました。最初見た時には負けて不満なサポーターが暴れたのかなと思ったのですが、どうやらモロッコ移民のサポーターの模様。普段から溜め込んでたりしたのかな。移民政策は難しいですね。

グループG。

カメルーン3-3セルビア。

スタートから双方がガンガンとシュートを打つ激しい攻め合いになり、得点も多く入った試合。その中でサッカーって怖いなあと思ったのが、セルビア3-1の2点リードなった後の展開です。

63分、アブバカル選手がロングボールに抜け出し、飛び出してきたGKをかわすループシュート。オフサイドの旗が一度上がったけれど、大外のDFが残っていてオンサイドでゴールとなります。

66分には、カウンターでアブバカル選手が抜け出して、横にはたいてシュポ=モティング選手が決めました。これも一見オフサイドに見える飛び出しでしたが、やはり同じように大外のDFが残っていてオンサイドでした。

どちらもミレンコビッチ選手の押し上げが一歩足りなかった形です。その一歩で勝ち点が2減ってしまう。あんなに広いフィールドでやる競技なのに、1m以下のところで決まる。怖いですねえ。

ブラジル1-0スイス。

ボールを握っているのはブラジル、スイスはシュート0本。けれど、スイスがしっかりブロックを作り、それほど押し込まれっぱなしではないいい位置で、中央を締めて固めているので、むしろスイス主導に見える展開。これをブラジルがこじ開けられるのかというところが焦点となっていました。

そこで64分、ブラジルのヴィニシウス選手が抜け出して、ゴールに流し込んだかに見えたのですが、それに至るだいぶ手前のところで戻りオフサイドがあって取り消しに。

このままスイスが勝ち点奪うのかと思われた83分、ブラジルが決勝点。ヴィニシウス選手が左からカットインしてきて中央へパス。これを右から入ってきたロドリゴ選手が右足アウトでワンタッチで前へ。カゼミーロ選手がダイレクトで叩き込みました。

ワンタッチのパス、ダイレクトのシュート。やはり固めた相手を崩すのはダイレクトプレーの質だなあと思ったのでした。

グループH。

韓国2-3ガーナ。

点の取り合いだったので、スンギュさんはどっちかというとやられる方でした。

序盤は韓国が優勢。しかしガーナが前半に2点取ります。24分左FKでゴール前にこぼれて混戦の中、サリス選手が蹴り込みます。34分にはメンサ―選手がジョルダン・アイエウ選手に付けて、そこからクロス、クドゥス選手がヘディングでねじ込みました。

すると韓国も後半に立て続けに似た形で得点して同点に。58分、左サイドからイ・ガンイン選手のクロスにチョ・ギュソン選手がヘディングシュート。61分に左サイドキム・ジンス選手のクロスに、やはりチョ・ギュソン選手のヘディングシュート。

どちらが勝ち越すのかという展開で、1点もぎ取ったのはガーナでした。68分、左サイドからメンサ―選手のクロス。ニアのウィリアムズ選手は合わせ損ねましたが、ファーでクドゥス選手がダイレクトシュートを決めました。

韓国は猛攻で同点を目指しましたが、ロングシュートが外へ出たところで試合終了。相手に当たって出たからCKじゃないかと監督猛抗議で、試合後の赤紙退場というおまけつき。

ポルトガル2-0ウルグアイ。

ポルトガルが優勢だけれど、ウルグアイもカウンターでゴールに迫る展開。

その中でポルトガルがしっかり2得点です。54分に左サイドからフェルナンデス選手がクロス。C・ロナウド選手がヘディングでかすめたかどうかという感じでゴール。のちにフェルナンデス選手の直接ゴールに訂正されました。93分にもフェルナンデス選手。股抜きでペナルティエリアに侵入しようとすると、ウルグアイDFヒメネス選手が倒れ込んで手に当ててしまいPK。フェルナンデス選手自身が決めました。

優勢のままポルトガルがしっかり勝利を収めまして、これで2戦目がすべて終了。

遅れております感想に対して、リアルタイムではベスト4が出そろいました。応援していたイングランドが負けてしまったー。こうなったらクロアチアに優勝してもらって、日本は実質準優勝というのが見たい。

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2022/12/11

今週の漫画感想 師資不承のしゃ楽

とうとうジャンプも新年1号になってしまった月曜日。うろたえながら漫画読む。ジャンプ1号とジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。『アオのハコ』。ここまで徹底的にやって、どうするんだろうなあ。

『あかね噺』。屍累々の図。やっぱりうらら師匠は上弦の鬼なんじゃないかと思うド迫力。

『ウィッチウォッチ』。未来人はどうやって救出したんだろうw

『逃げ上手の若君』。狂人をますます狂人にしていくところが、ほんとにすごい。

お次はジャンプ+。『姫様"拷問"の時間です』第167話。たまに見せる姫様の凄味w

『あやかしトライアングル』第113話。以前は抜かれる未遂だったけれど、今回はとうとう?

というジャンプ1号とジャンプ+の感想でしたー。週末寝込んでたから、また追い込まれた感が。22/12/5

毎年恒例大忙し期間が近付いてきて、やばいなあと思っている水曜日。おののきながら漫画読む。マガジン・サンデー2・3合併号感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはマガジン。『生徒会にも穴はある!』。「40円で売るんだ」じゃないよ、人が好過ぎて心配だよ。

『日向さん、星野です。』。初遭遇。そして意外な設定。油断すると、いろんな角度から飛んでくるな。

『それでも歩は寄せてくる』。いい見開き。構図、セリフ、そこまでの展開、そして描写力。お見事。

お次はサンデー。『葬送のフリーレン』。巻頭カラーで人気投票結果発表。大差の1位に勇者ヒンメル。かっこいいもんねえ。

『よふかしのうた』。最後のコマがまた。もう本当にどうなるんだろうか、これ。

『第九の波濤』。あれ、今年上がらなきゃダメだったんだっけ、失速して終わったけど、と思ったら、長崎新スタジアムは再来年だった。サッカーシーン、力入ってるなあ。

というマガジン・サンデー2・3合併号感想でしたー。さて、がんばろう。22/12/7

『あかね噺』。ちょっと位が上がっただけで下の者をいたぶるダメな先輩を、落語を使ってぎゃふんと言わせたあかね。しかし、その結果、自分の評判も下がってしまって、大ピンチ。持ちネタを増やすため他の師匠に稽古をつけてほしいのに、断られるばかり。

そこで登場したのが、蘭彩歌うらら師匠です。

最初に登場した時から、ひとくせありそうな雰囲気でしたが、高座に現れて人となりがわかっていくに従って、ひとくせどころではないと判明。

異色の経歴を持つ落語家で、郭噺の達人。本人の妖艶さを余すところなく使って、聞き手を魅了していく。

……と、言葉で書くと、なるほどそういうお話か、ぐらいの印象だと思うのですが。

漫画だと絵がつくので、そこのところで大きく変わる。描かれている絵が、バトル漫画の絵なのです。

「今、領域展開したよね?(呪術廻戦)」とか、「なんかの血鬼術で精神狂わせたよね?(鬼滅の刃)」とか、そういう大迫力の絵。

今回の引きでは、屍となった聴衆が山と積まれている手前に、見下ろすうらら師匠の図でした。ほんとに強そう。

こんなすんごい師匠があかねとどう絡んでいくのか、楽しみです。

あかね噺 3

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2022/12/10

カタールW杯その5 J2から世界へ

何か自分で書いててもずいぶん昔のことのように思えてしまう、グループステージ第2戦感想、続きです。

グループC。

ポーランド2-0サウジアラビア。

激しい肉弾戦が繰り広げられ、その中でサウジのチャンスがある展開。しかし、日本もそうなんですけど、やはり最後のところの精度で差があるなあと思わされました。得点経緯にそれが表れます。

39分、ポーランド先制。右サイドをキャッシュ選手が突破して折り返し。ここでレバンドフスキ選手が巧みな技を見せます。相手GKと近すぎたので、引っ掛からないようわざと浮かせて大きくコントロール。ゴールラインぎりぎりで押さえてマイナスパスを折り返します。これをジエリンスキ選手が決めました。

それに対してサウジアラビアは、44分にPKで同点のチャンスを迎えますが、決め切れず。

さらに82分、サウジのビルドアップ。プレッシャーを受け、レバンドフスキ選手にゴール正面で奪われてしまう大失態。レバンドフスキ選手はこれを当然のように決め、W杯初得点。重要な場面でのミスは痛い。こういうところが差なんだろうなあ。

アルゼンチン2-0メキシコ。

スタートからものすごい激しい試合。足裏やら肘やらがばんばん入って、見ていてヒヤッとします。よくこれで怪我しないなあ。

そんな中で64分、アルゼンチン先制。右サイドからペナルティエリア手前のメッシ選手にパスが入ると、迷うことなくワントラップからのミドルシュート。これがゴール右隅に決まります。

さらに87分、アルゼンチンが左CKをショートコーナー。受けたメッシ選手が上がってきたフェルナンデス選手へパス。するとペナルティエリア左角から、ファーに巻くシュートを決めました。

アルゼンチンが激戦を制して勝利。初戦の痛恨の逆転負けを取り返した形です。

グループD。

チュニジア0-1オーストラリア。

この試合唯一の得点は23分。左サイドのグッドウィン選手がクロス。これが対面のDFに引っ掛かりコースが変わるも、デューク選手がうまく頭ですらしてゴールに流し込みました。

ミッチェル・デューク選手は日本でのプレーが長い選手です。2015年から2019年は清水エスパルスでプレー。そして昨年、今年とファジアーノ岡山に所属。岡山はJ2です。そこからW杯へつながってるの、ちょっとすごい。

フランス2-1デンマーク。

お互い比較的慎重に試合に入ります。そこからだんだんフランスの攻勢が増していき、後半に入って。

61分、フランス先制。左サイドからカットインしていくエムパベ選手がスルーパス。抜け出したエルナンデス選手がマイナスに折り返すと、そのまま走り込んだエムパベ選手がダイレクトで決めました。

それに対して反攻したデンマークが68分に同点。右CKをニアでアンデルセン選手がちょっと触って、ファーでクリステンセン選手が頭で押し込みました。

ここからさらにお互いが攻勢に出て、試合序盤とは全く違った雰囲気の中、試合を決めたのはフランスでした。

86分、右サイドからグリーズマン選手がクロス。ファーのポスト際に飛び込んでいったエムパベ選手が身体ごと行って、腰の辺りに当てて押し込む。華麗なゴールだけでなく、こうしてここ一番で泥臭い形でも点を取る。千両役者ですねえ。

そして試合終了。これでフランスは2連勝で、グループステージ突破です。

グループE。まず日本が負けててですね。

その後の時間帯に行われた試合。スペイン1-1ドイツ。

スペインの守備がはまって押し込む展開でスタート。しかし、ドイツは初戦で日本に逆転負けを喫しているので、ここで負けるわけにはいきません。

後半、そんなドイツが前から行き、ぐっと盛り返して優勢に。しかし。

62分、左でダニ・オルモ選手が受けると、ジョルディ・アルバ選手を走らせます。そこからのグラウンダークロスを、ニアに走り込んだモラタ選手が右足アウトで合わせるさりげなく高度なシュートで決めました。

このままでは終われないドイツは83分、ザネ選手が中央へカットインしてくさびのパス。ムシアラ選手の右に持ち出すコントロールは少し大きくなりますが、フュルクルク選手が拾ってシュートを決め、同点に。

この後はカウンターの打ち合いで、両チーム最後まで勝ちを狙いますが、ドローで終了。

ドイツはこの時点では、次のコスタリカに勝てば日本はスペインに負けるだろうから逆転勝ち抜け、とか思ってたんだろうなあ。

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2022/12/09

寝込んだ余波

先週金曜日にワクチン4回目接種で。

このあいだ書きました通り、副反応の少ないノババックス希望だったのですが。

変異対応型が間に合わないようだったので、モデルナBA.5対応型を打ちました。変異で免疫回避が起きているという話なので、なるべく効くやつがいいかなと。

ただ、2回目のモデルナの副反応が、とにかくきつかったのです。ちょっと熱が下がったかなというところで計って39℃。ということは最高はもっと上。金曜日の夜から熱が出始め、土曜日は意識朦朧、日曜日もぐったり。月曜日もまだ力が入らない感じが残ってたけど、夜に仕事があった。

その体験があったので、今回は事前に大量備蓄をしました。ペットボトル飲料に、食欲なくてもつまめるパンやらお菓子やら。その時少しでも食べたい物があるように、選択肢も豊富に取り揃え。

迎えた週末。熱は最高38℃半ばぐらい。日曜日には微熱は残るが、食欲は戻る。しっかりしたものが食べたくなり。

結果、いろいろ大量に余った。

食べきらないといけません。パンは食べた。消費期限的に、ヨーグルトを早く食べないと。

スケジュールがきつくなったのは昨日書いた通りなのですが、さらに思わぬところに余波が出ているのでした。

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2022/12/08

年末進行

年末進行とは、印刷所が年末年始に休業となる影響でその分締め切りが早くなる、出版業界の現象のことですが。

今の僕の場合は、「もう今年が終わっちゃう!」と焦りに焦って、自ら無茶な目標を立てていることを言います(^^;;)

年内に、掌編2本書きたい。

ちなみに恒例の年末年始大忙し期間は、普通に迫ってきています。というか今週すでにその前兆。

それでも「今年がんばったなあ」と心安らかに年越しするためには、年内掌編2本が必要だ。

文学フリマで創作の神様が降臨して、一気に初稿が書けたので、これは行けるんじゃね? とほくほくしていたのですが、ワクチン接種で週末寝込んだので、余裕がなくなりました。

なんとかしなくちゃ。1本は推敲中。天文学のトピックを下地に、現代情勢と絡めたSFです。ガンズに載せる予定。

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2022/12/07

日本vsクロアチア 足りなかった

ベスト8は遠かったです……。

カタールW杯決勝トーナメント1回戦、日本0-0PK1-3クロアチア。

PK戦まで持ち込みましたが、残念ながら敗戦。最後の最後に足りなかったものが出てしまったなあという感想。

昔々に比べれば、世界レベルで通用している選手の数はずっと増えています。でもベスト8によく残るような、世界の強豪国と比べれば、まだ個の力は足りない。そう考えていたので、まさにそういう強豪国、スペイン、ドイツと同組になった時、これは「自分たちのサッカー」とか言って真っ向勝負すると普通に負けそうだから、カウンターに寄せてチームを微調整した方がいいという意見だったのです。

実際、森保監督はそういう人選をし、そういう戦術をとりました。そして、日本人の強みである、辛抱強さとか、忠実さとか、組織だって統制とれているところとか、そういうところを前面に押し出して、カウンターを決めてドイツ、スペインという強豪国から逆転勝ちをもぎ取った。そして劇的な決勝トーナメント進出。

ただ、攻め手のパターンを警戒されたら、その次が出せなかった。

警戒された中で、三笘選手が一度見せたカットインからのミドルシュートが決まっていたらスーパーヒーローでしたが、そううまくはいかない。

世界に対抗できる個としては、直前までブンデスリーガで非常に調子のよかった鎌田選手に期待していたのですが、チャンスに決め切れず。

先制できたのはよかったのですが偶発的で、後は得点の匂いがどんどんなくなっていく一方でした。残念。

PK失敗を非難している人がいるけれど、上記の問題はコスタリカ戦で押し込みながら決め切れず負けたことの原因でもあるので、こっちの方が重要だと思います。

けれども、W杯でクロアチアとやるのはこれで3度目で。

相手が前回準優勝というところまでレベル上げてるのに対して、それでも土俵際まで追い込んで、今までで一番勝利に近いところまで行くことができたのだから、本当にじわじわだけれども進歩しているのだと思います。

悔しいけれどもまだ足りない個の力を、どんどんどんどん鍛えていって、4年後を目指してほしい。

がんばって!!

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2022/12/06

カタールW杯その4 初得点

ワクチン打って、副反応で熱が出て寝込んだので、さらに見るのが遅れていますよW杯。こうやって記録を残すのは時系列順にするけれど、決勝トーナメント始まっちゃったから、日本以外のごひいきチームも先に見るしかないかな。

というわけで、第2戦目です。グループA。

カタール1-3セネガル。

カタールは自分の力を証明する前に、お金でW杯出場を買ってしまった状態なので、まあ、苦戦するのは当然なのですが。

そんな中、W杯初得点が生まれました。78分、自陣DFライン左から右サイド前方へ大きなサイドチェンジ。アフィフ選手がクロスを上げると、ファーに走り込んだムンタリ選手がヘディングシュートを決めました。

フランス大会の日本の最初の得点も嬉しかったなあ。そんなことを思い出します。

オランダ1-1エクアドル。

開始早々6分、オランダ先制。オランダのくさびのボールをエクアドルがカットするもすぐに拾い返して、ガクボ選手がシュートを決めました。

それに対してエクアドルは後半開始早々の49分、同点弾。前からのプレスでボールを引っかけ、前方へ。エストラーダ選手のシュートはオランダGKノペルト選手がストップしますが、そのこぼれをバレンシア選手が決めました。

得点は同点なのですが、試合内容的にはエクアドルが優勢。オランダは全然ボールを回せません。オランダと言えば超攻撃的サッカーで派手に粉砕していくイメージなのですが、今回はやっぱり違う模様。

グループB。

ウェールズ0-2イラン。

試合開始から激しい試合で、イランなんかは何人も足をつって交代していく激戦。

その流れが変わったのが、86分。イランのロングボールに対して、ペナルティエリア外へ飛び出したウェールズGKヘネシー選手。イランのタレミ選手に先にボールを触られ、そのまま足を振り上げた状態でぶちかまして潰してしまいます。最初出されたのは黄紙でしたが、VARからのオンフィールドレビューで赤紙に変更、一発退場。

これでウェールズは10人に。イラン優勢でアディショナルタイムに突入すると、イランが2点を奪って勝利しました。

イングランド0-0アメリカ。

アメリカがしっかりブロックを組んで、イングランドの攻撃を食い止める試合の入り。

だんだんとアメリカの攻撃も増えていって、がっぷり四つのスコアレスドローとなりました。

アメリカではサッカー人気が高まっていて、選手層が厚くなってきているので、質もどんどん上がっている印象です。

という、すっかり遅れているW杯感想でしたー。

さあ、そしてリアルタイムでは運命のクロアチア戦が始まりますよ! 初出場のフランス大会で0-1、ドイツ大会で0-0。そこからクロアチアも実績上げて前回の準優勝国なんだけど、ここで一発乗り越えたい! がんばって!

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2022/12/05

ワクチン4回目接種

先週金曜日にワクチン4回目の摂取をしました。

BA.5対応モデルナです。やっぱり副反応で熱が出て、次の日寝込んでました。ただ、38.4℃が最高だったので、2回目の時よりまし。あの時はほんとにもうろうとしていて、ちょっとましになったなと思って計ったのに39℃超えてたから。

そういう経験があったので、本当は3回目に打ったノババックスがよかった。副反応がほとんどなかったのです。ただ、ウイルスの変異がだいぶ進んだので対応型待ちをしていたら、全然間に合う気配がないので、あきらめたのでした。

ノババックスはようやくBA.1対応型を治験中のもよう。すでにBA.5の次が流行り始めているのに。

mRNAワクチンじゃないと、変異への対応が間に合わない感じなのでしょうか。気になるところです。

世間ではすっかり危機感が緩んでしまっていて、4回目接種は伸びていないそうなのですが、実際のリスクは減っていないので、どうなのかなあと思います。

確かに死亡率は下がっています。ウイルスが増殖する部位が肺から喉の方に変わったので、肺炎になる率が減ったからです。インフルエンザとそう変わらなくなりました。

ただ、みんな見落としてるんじゃないかなと思うのは、オミクロン株に変異する時に感染力がさらに上がった結果、史上最悪レベルになっているということです。みんなが必死に感染対策していた結果、ここ2年ほど日本ではインフルエンザがまったく広まっていません。そのレベルで、第〇波と呼ばれるレベルの大流行を起こしているのです。

つまりかかった時の死亡率はインフルエンザと変わりなくても、健康な状態からかかって死ぬ確率はけた違いだということです。

さらにここに、後遺症のリスクが乗っかります。僕的にはこっちのほうが嫌なのです。風邪でも、咳がなかなか治まらないということはありますが、なぜか関係なさそうなところにいろいろ症状が出る。しかもオミクロン株の場合、倦怠感や脳機能の低下という、仕事を失いかねない症状の確率が増しています。

アメリカでは数百万人がその状態になっている可能性があるという記事を見ました。コロナ後遺症で最大400万人が働けず 米調査結果 CNN.co.jp 22/8/26

後遺症が出る確率、症状の確率、長引く確率と考えていくと、日本だって何十万人かがそうなる可能性がある。

すでにコロナ対策費の増大を嫌がった関係省庁から、感染症の分類を下げて治療費を払わせるようにしようという声が上がっています。そんな状態で後遺症まで面倒見れるのか。社会を崩壊させるのではないか。

みんなが慣れてもう嫌になっちゃっている中、リスクは逆に増大しているんじゃないかなあと心配しているのです。

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2022/12/04

今週の漫画感想 恋

どんより曇り空と同様、僕の心も晴れない月曜日(サッカーのせい)。とりあえずまず漫画読む。ジャンプ52号とジャンプ+の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはジャンプ。『あかね噺』。うらら師匠が領域展開したり、上弦の鬼だったりしても驚かない大迫力。

『ウィッチウォッチ』。切り替えの速さ、すごいw

『逃げ上手の若君』。今までの戦いの経験が糧になっている展開で、だからこそはらはらさせられる。

お次はジャンプ+。『2.5次元の誘惑』第127話。ラスボスがいきなりの展開で、さてどうなるのか。

『阿波連さんははかれない』第156話。「あたしっていつもそうだ…。きっと人生そんな風に終わっていくんだ…」というセリフがぐさぐさ刺さるのは、年末恒例の病が重症化しているということだろうか。

『正反対な君と僕』第19話。「谷君にカワイイ私(2D)を所持して欲しい…」という乙女心と「3Dの鈴木を諦めるなよ…」というツッコミに笑った。

というジャンプ52号とジャンプ+の感想でしたー。やばいな、夏どころか一年が終わるぞ(悪化した)22/11/28

W杯を見るのがすっかり間に合わなくなっている水曜日。とりあえず休憩で漫画読む。マガジン・サンデー1号の感想です。スレッドでつなぎますー。

まずはマガジン。『生徒会にも穴はある!』。なんでそんなピンポイント攻撃w

『シャングリラ・フロンティア』。主人公たちの実力を読者は知っているが登場人物が知らない展開は、盛り上がること必須のパターン。

『日向さん、星野です。』。この出会いがどう転ぶのか、とても気になる。

お次はサンデー。『よふかしのうた』。そうやって登場して、そう来るとは思わない予想外の展開で、ほんとにどうするんだろう。

『舞妓さんちのまかないさん』。なるほど、ここから繋がるのかと納得。

『古見さんは、コミュ症です。』。ここでこれまで溜めておいた分がどう効いてくるのか注目。

というマガジン・サンデー1号の感想でしたー。やばい、雑誌は年を越してしまった。22/11/30

『よふかしのうた』。ほんとに振り回してくるので、読んでいて先がさっぱり読めません。おもしろい。

星見キクが一体何を考えているのか、ずっと謎のまま引っ張ってきました。それが北海道に来たところで、とうとうわかった。生き飽きたので、人間に戻りたい。そしてそのためには人に恋をすればいいんじゃないかと思っていて、マヒルとはそのために付き合っている。

さあそこで、どうなるのか。本当に人に戻れるのか。そういうところで注目していたら。

コウを呼び出し、何やら不穏な雰囲気。

そして最後のページで、予想外の方向へ話を転がすのです。あれ? もしかしてこれ、こじれるの?

こういう、予想させておいて外してという転がし方が本当にうまい。まったく先が予想できないから、続きを待つしかありません。どうなるのでしょう。

よふかしのうた 13

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2022/12/03

日本vsスペイン 大逆転再び!!!!

なんとなんとの、グループステージ1位突破です!!!!

カタールW杯グループE、日本2-1スペイン!!!!

ほんとに凄かった!

前半早々にクロスからヘディングシュートを決められて失点。これはまずいとあわてていたのですが、後半早々立て続けに2得点で逆転。

ドイツ戦でも後半の逆転に「奇跡が起きた!」ぐらいの大喜びだったのですが、まさか2回見れるとは思わなかったです。めっちゃ嬉しい!

大会前の僕の目算としては、「コスタリカもなめてかかれる相手ではないけど、ここはがんばって勝って、ドイツ、スペインという強豪からなんとか勝ち点1でももぎ取れば、勝ち点4でギリギリ上がれる……?」というものでした。

まさか、ドイツ、スペインからMAXの勝ち点6をもぎ取るなんて。本当に素晴らしい!

同点弾を叩き込んだ堂安選手も素晴らしいし、逆転弾でゴール前まで詰めて競り勝って押し込んだ田中選手も素晴らしいし、ゴールラインほんとにギリッギリで追いついてアシストクロスを上げた三笘選手も素晴らしいし、何よりこれまで2試合で8得点を挙げていたスペインの攻撃を、一糸乱れぬ守備ブロックで抑え込んだんだから、みんな素晴らしいし。

でもその辺は他でいろいろ触れられているだろうと思うので、ちょっと違った視点から。

奇跡みたいな2勝だけれど、ちゃんと準備されていたんだなあと思ったのです。

この日はスタートから3-4-2-1。森保ジャパンは予選では、最初は4-2-3-1、その後4-3-3で戦うことが多かった。森保監督は広島でペトロヴィッチ監督の後を継いで3-4-2-1で結果を出していたので、日本代表でも使ったらいいのになと思っていました。日本ではもう定番のシステムですが、世界的にはそんなに流行っていなかったからです。

そしたら、メインで使うということはなかったのですが、試合終盤の交代とともにちょこっと試すようになり、選択肢の一つに。これが土壇場でめっちゃ役に立ちました。

この試合ではスタートから使用。スペインのパスワークに対して、しっかりとスペースを埋めて、外で外でと回させていた。ボールポゼッションは日本は17%しかなかったし、スペインのパスはなんと1058本! 普通なら大惨敗しているデータですが、それでも勝てたのは守備時に5-4-1に変形する守備ブロックが機能していたからです。

そしてもうひとつ、こちらはちょこちょこ触れていますが、森保監督が本番を前に、相手を考えてカウンター寄りに戦術を微調整していたこと。こういうボールを持たれる事態をちゃんと想定して、それに応じたメンバーをそろえていました。はっきりとカウンターを持っているという状態だったからこそ、ひたすら守る展開になっても対抗策があるんだと踏ん張れた。

選手みんなががんばったのが大きいのはもちろんなのですが、がんばれたのはいろいろ想定して準備してあって、心構えができていたからじゃないかなと思いました。

さてこれで決勝トーナメント。対戦相手はクロアチアです。クロアチアもポゼッション志向のチームで、レアル・マドリッドのモドリッチ選手を筆頭に、インテルのブロゾヴィッチ、チェルシーのコヴァチッチと実績十分の強力な中盤を持ちます。これも3バックで行くのかな。注目です。

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2022/12/02

カタールW杯その3 耳が痛い

日本代表はリアルタイムで見ていますが、他の試合はまだ1戦目ですよ。

何がつらいって、日本が2戦目負けたのを見てから、その前の試合を見ていることですね。解説が、日本の劇的勝利に浮かれているんですよ……。

ということで、グループEのもう1試合から。

スペイン7-0コスタリカ。

前半3点先行した時点で、ほぼ勝ちが見えている状態なのに、スペインはまったく手を緩めず。なんとボールポゼッションが82%、相手のシュートは0本に抑えて完封。確かに勝ち抜けには得失点差も影響があるとはいえ、ものすごい勝ちっぷりです。

この試合があったので、コスタリカには絶対勝っときたかったんだよなあ。

このあと運命のスペイン戦です。晩御飯はカツサンド、メンチカツサンド、ハムカツサンドとカツそろい踏み。御利益ありますように。

グループF。

モロッコ0-0クロアチア。

一番の山場は前半アディショナルタイム。クロアチアDFソサ選手が左からグラウンダーのクロス。ブラシッチ選手がゴール前で足から飛び込むシュートを見せましたが、モロッコGKブヌ選手がこの至近弾を防ぎました。

クロアチアは動き出しが少なく、パスがなかなか前に出せなかった印象です。

ベルギー1-0カナダ。

前半はカナダがむしろ押している展開。8分には、右CKのこぼれ球をカナダのブキャナン選手がシュート。ベルギーのカラスコ選手がブロックしましたが、腕に当たっていてVARを経てPKに。カナダ先制点の絶好のチャンスでしたが、デイビスのキックをベルギーGKクロトワ選手が止めました。

すると前半終了間際44分、ベルギーのDFライン自陣からのロングボール一本で、バチュアイ選手が抜け出して、ショートバウンドに合わせるダイレクトシュートを決めます。

押している時に先制点を取っとかないとなりがちな展開ですね。自分の言葉に耳が痛い。

後半に入るとだんだんとカナダの攻勢が弱まり追い切れず、ベルギーが逃げ切りとなりました。

グループG。

スイス1-0カメルーン。

スイスが押しているけれど、カメルーンがすんごいカウンターを見せるので、非常に緊迫感のある前半。

後半開始早々にスイスがこの試合唯一の得点をあげます。48分、スイスが右サイドに展開すると、シャキリ選手がダイレクトでグラウンダークロス。このきれいな流れの中、カメルーンDFがマークを見失っており、ペナルティエリア内でどフリーとなっていたエンボロ選手が押し込みました。

カメルーンの選手は最後まで走ってがんばって追っていたのですが、攻撃が個人頼りの単発になってしまって得点できず、試合終了。

ブラジル2-0セルビア。

ブラジル優勢で試合が進み、後半に2得点をリシャルリソン選手が決めました。特に2点目は、自分の少し後ろに来たボールをトラップで浮かせてオーバーヘッドシュートを決める、スーパーゴールです。

そのまま余裕を持ってブラジルが逃げ切り。

ただしこの試合でネイマール選手とダニーロ選手が怪我をしました。それがどう影響するか。

グループH。

ウルグアイ0-0韓国。

スンギュさんが先発です。この試合でもいいプレーを見せていました。

27分、ウルグアイのカウンター。ラストのスルーパスに飛び出したスンギュさんが片手でかき出します。63分には左サイドえぐられて出たマイナスのラストパスをスンギュさんが倒れ込んでワンハンドストップ。

さて、試合はお互い攻め合うとても激しい展開となりました。ただ、枠内シュートが0。ウルグアイにはポストに当たるシュートが2本あったのですが、韓国は絶好のチャンスをふかして潰したりしていました。枠に行かないシュートチャンス10本より、枠に飛ぶシュート1本の方が有効なのがサッカー。やばい、自分の言葉に耳が痛い。

ポルトガル3-2ガーナ。

ポルトガルがボール保持しながらも0-0で終わった前半で、まさかこうなるとは。

まずは65分、ペナルティエリア内に走り込んでボールを受けたクリスティアーノ・ロナウド選手が、ガーナDFサリス選手に倒されてPK獲得。これを本人がきっちり蹴り込んで先制点。

ここからびっくりです。73分ガーナ、78分ポルトガル、80分ポルトガル、89分ガーナと16分間で4ゴールというど突き合いに。そんな雰囲気の試合じゃなかったのに、ばかすか点が入りました。関係なく見てる分には楽しいけど、応援してたら一喜一憂しすぎて倒れそう。

さて、グループステージはすでに半分ぐらい突破チームが決まっているのですが、ここの感想は次回から第2戦です。

この後の日本vsスペインはリアルタイムで見るけれど! 勝ち抜けたいよおおおおおおおお!!!!

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2022/12/01

大相撲令和四年十一月場所 残酷な巴戦

大相撲令和四年十一月場所は、阿炎関の初優勝で幕を閉じました。

今場所は横綱・照ノ富士関は膝の手術をして休場。角番の大関・正代関は元気なく、先場所角番負け越しで大関陥落となった御嶽海関は、二桁勝てば大関に戻れたのに、こちらも元気なく。

それでいて関脇3人小結4人と、先場所好調で上位にいる人が多く、結果、大混戦となりました。

最後は12勝3敗で、大関・貴景勝関、前頭筆頭・高安関、前頭九枚目・阿炎関と3人が並んでの優勝決定巴戦。28年ぶりだそうです。そこで初優勝したのが阿炎関なのですが。

印象に残ったのは、また優勝を逃した高安関です。

多分メンタルの問題だと思うのですが、ここ一番をことごとく落とすんですよね。

今年だけでもう3回目。三月場所、13日目終了時点で1敗で単独首位。そこから連敗して優勝決定戦に持ち込まれ、若隆景関初優勝。九月場所は、2敗の玉鷲関と3敗の高安関で千秋楽対決。ここで勝って優勝決定戦に持ち込みたい一番で負けて、玉鷲関初優勝。今場所は一人2敗で千秋楽を迎え、勝てば初優勝の本割で阿炎関に負けて、3敗で3人が並んで巴戦。そしてその一戦でやはり負けて、相手の阿炎関が初優勝。

単に負けているだけではなく、対戦相手がことごとく目の前で自分が欲しくて欲しくて仕方ない初優勝をかっさらっています。

さらに今回の優勝決定巴戦での負け方が衝撃的。立ち合い、かち上げに行ったのに阿炎関が大きく変化したものだから頭から突っ込む形になってしまって脳震盪。土俵に突っ伏して立ち上がれない。

ここで競技の違いを感じてちょっとびっくりしました。脳震盪といえば、いつも見ているサッカーでもヘディングの競り合いでよく起きるのですが、最近サッカーでは脳震盪を起こした選手に無理はさせないことが徹底されています。脳震盪での交代が別枠で用意されており、様子がおかしかったら即交代。

ところがこの場面では、まったく体のコントロールがきかず立ち上がれない高安関を、動かないように寝かせることもなく、さらに控えに連れて行く。これ貴景勝関が勝ったら、もう一番取らせるの? と、びっくりしました。ふらふらなのに、勝てるわけない。

そんな絶望的な状況で、見上げる土俵で阿炎関が思い切りよく立ち会って貴景勝関を破って初優勝。この構図の残酷さ。物語でもなかなか作らない。

ただ、物語ならこの後の逆転のドラマが期待できるのですが。高安関が賜杯を手にする日は来るのでしょうか。

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