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2022/10/05

宇宙でダーツ

小惑星に探査機を衝突させる実験、DARTが行われました。Double Asteroid Redirection Test、二重小惑星方向転換試験の略ですが、やっぱり小さなターゲットに当てるという意味で、ダーツdartsに掛けてんのかな?

「DART」探査機が小惑星への衝突に成功! NASA小惑星軌道変更ミッション sorae 22/9/27

宇宙と地上で観測された衝突の瞬間 NASA小惑星軌道変更ミッション「DART」 sorae 22/9/28

ハッブル&ウェッブが探査機衝突後の小惑星を観測 NASA小惑星軌道変更ミッション「DART」 sorae 22/10/1

こちらは地球防衛の一環です。SFで隕石が地球に落ちたらというお話がありますが、実際地球近傍にも小惑星はあって、その衝突リスクが懸念されています。

有名どころでは恐竜の絶滅。メキシコのユカタン半島沖に直径10kmほどの小惑星が落下、そこで引き起こされた大災害が絶滅の大きな要因になったと言われています。

こんな大きなものではなくても、十分大災害になります。2013年、ロシア・チェリャビンスクで、隕石の空中爆発がありました。この際生じた衝撃波で窓ガラスが吹っ飛ぶなどして、千人以上の怪我人が出ています。ただ、高度数十kmでの爆発だったのでこの程度で済んだとも言えます。爆発のエネルギーは500kt以上。TNT火薬50万トン分という意味です。広島の原爆が16ktなので、核爆弾並みでした。

ですが、この時の隕石は推定で最大15mほどしかありません。

ロシアの隕石被害で有名なのはツングースカ大爆発です。1908年の謎の大爆発が、やはり隕石の空中爆発らしいとされています。こちらは爆心地から半径30km以上にわたって森林火災が発生。なぎ倒された木々の面積は東京都以上。1000km離れた家の窓ガラスも吹き飛びました。爆発のエネルギーは推定5Mt。TNT火薬500万トン分。先のチェリャビンスクの物に比べて一桁上です。ほとんど人が住んでいない地域だったので、被害が伝えられていませんが、都市上空だったら壊滅的被害となったことでしょう。

ところが、この隕石ですら、直径50mぐらいではないかと言われているのです。イトカワの長さが535m、リュウグウが700mですから、小惑星としてはそんなに大きくない。なのでたくさんあるはずで、地球のそばを通り衝突の可能性があって直径百数十m以上のものでも、すでに千個以上見つかっています。

ということで、衝突コースに乗っている小惑星を見つけたら、何とか破壊できないものかという研究がずっと行われてきました。核ミサイルで迎撃とか、物騒な話もあったのですが。

ちょっとコースを変えることができれば、宇宙は広くて長い距離を進む間に大きくそれるので、それで何とかなるのでは、というのが今回の実験です。実際にずれるものなのか、ずれたとしてどれぐらいかの確認。それに狙ったところにちゃんとぶつけられるかどうか。

目標となった二重小惑星の伴星ディモルフォスは直径160m。小国なら滅ぼせるサイズ。これがずらせるとしたらかなり大きな成果です。

さあ、結果はいかに。気になりますね。

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