いまさらのE-1選手権まとめ
大忙し期間突入時に、終わらせておくはずだった他の仕事も抱えたままでスケジュールに破綻をきたして、のんびりサッカーを見る暇を失っていました。そして休みに入ると、先にレイソル関連の偵察しなくちゃとなっていて、他の試合は放置されたままでした。
ということで本日は、今さらながらのE-1選手権の感想です。だいぶ遅いけど、試合はちゃちゃっと、後ろに考察でお送りします。
まずはE-1サッカー選手権2022決勝大会、日本女子代表4-1台湾女子代表!!!!
この試合で目を引いたのは、日本の1点目、2点目。
8分にいきなり台湾に先制された直後の14分、なでしこがすぐに同点に。連続となった右CK2本目。キッカーは猶本選手。千葉選手がニアですらして、ファーに決めました。前半アディショナルタイムにはFKからの3連続左CK。3本目、一度弾き返されたボールを拾ってサイドに展開。これも猶本選手が精度の高いクロスをファーに送り、上野選手がヘディングで決めました。
猶本選手はキック精度が非常に高く、連続CKになるのも、簡単にはクリアできない際どいところに送り込んでいるからです。プレースキッカーがいいと助かりますよねえ。
お次が男子で、日本0-0中国。
やってしまったという試合。中国が力の差を認めて現実的な対応。5バックどころか、時間帯によっては6バックになって、とにかく守ってカウンター1発に賭ける作戦。これにはまってしまいました。圧倒的優勢ながらスコアレスドロー。サッカーはドン引きされるとなかなか点が取れないので、こういうことは起きがちです。
ここでセットプレーで1点取れればよかったんですけれども、女子の第2戦とは対照的になってしまいました。機会はたくさんあったのですが、今一つ決まらず。普段自チームでセットプレーを任されているキッカーの人はいただけに、ここでアピールしたかったですねえ。
さらにアピールと言えば、この試合は細谷君が先発のチャンスをもらいましたが、結果は出せず。急造チームなので、なかなかいいタイミングでボールが出てきません。後半に入り、ようやくいい形で二度ほどシュートまで持ち込めたのですが、どちらも惜しくも外してしまいます。あれが決められてたらなあ。
第3戦、日本女子代表0-0中国女子代表。
同じようになでしこも中国と引き分けとなりました。惜しいシュートシーンがいくつもあって、どれか決められてたらなあと思いましたが。
ただこちらに関して言うと、女子の中国は強豪国なので、引き分けでも結果としてはOK。しかもこれで日本が優勝となりましたので、ますますOK。
この大会を総括すると、女子は着々と戦力が発掘されていますし、またサイドで崩した後のゴール前に送るボールの質などチーム戦術としての進歩も見られてますし、非常によかったのではないかなと思います。
そして男子の第3戦は、日本3-0韓国!!!!
こちらは快勝。男子も優勝となりました。男女アベック優勝です!
男子の総括としては、まず大会の意義について。最近の各カテゴリーでの韓国との対戦が、片っ端から大差勝ちとなっていて、韓国では大問題となっている模様です。A代表が昨年今年で連続3-0なのですが。さらにここ2か月ぐらいで。
6/8、U-16代表で日本3-0韓国。
6/12、U-23アジアカップで日本3-0韓国。これ細谷君が超速でこぼれに詰めて点取ったやつですね。しかもこれ、日本はU-21代表で、韓国はU-23代表だったんですよね。イ・ガンインとかすでにA代表の選手もいて、なかなかのメンバーだったのに下の世代に負けたのです。
6/25、大学選抜で日本5-0韓国。落合君が10番で先発しています。ダイジェスト映像を見たのですが、シュートは惜しくもゴールならず。ハットトリックしている木村選手は京都で試合に出ていますね。このあいだ偵察で見た。
そしてこの7/27の試合です。短期間にこれだけ大差負けが続いたら、韓国としては心安らかではないでしょうなあ。
もともと韓国は小さいころからスポーツエリートを育てて、フィジカルの強い選手でゴリゴリと力押しするサッカーをしており、それに対して日本が普段の国内でやっている試合とは様子が違うので耐え切れずに負ける、という展開が多かったのですが。
ゴリ押しサッカーはアジアでは通用しても、体格差がある世界相手では通用せず、何度W杯に出てもその先がなかったので、韓国もしっかりとボールをつなぐサッカーを志向し始めた。その結果、逆に日本的には怖くなくなってしまったという流れなのです。でも、そうするしかないので、韓国的にはかなり苦しい状態ですね。
さらに、中国です。不動産バブルが吹っ飛んだ結果、クラブはACLに出られないほど困窮。金にあかせて国内リーグを育てるということが不可能になってしまいました。お金がある間にしっかりとした育成組織を作ることにも成功していないようですし、多分もう打ち止め。
女子の東アジアは世界的にもレベルが高いのでいいのですが、男子はぶっちゃけやる意味なくなってきたなあと思います。ラフプレーひどいしね。宮市選手も壊されたし。
さて、この大会に関して言うともう一つ、年末のW杯に向けて国内組で選ばれる人はいるのだろうか、というテーマがありました。
僕的にはドイツ、スペインから勝ち点を上げるためには、辛抱してカウンターという展開で点が取れるようにしないといけないのではないかと思っているので、両サイドは低い位置からでもがっと行けて突破できるタイプがいいかなーと思っています。伊東&三笘が第一候補。
そうすると、結果を出した相馬選手は、タイプ的にも合うし、あるんじゃないかと思います。森保監督がどれぐらいカウンター重視するか。
あと、サイドを強みにできそうなので、真ん中でクロスを押し込める人がいるといいなと思うのですが。
その点で、町野選手もあるかもしれない。こちらも森保監督の心の内はいかがか。
逆に足元入ってからうまさを発揮する系の2列目の人たちがどうなるのか、気になりますね。このパターンだと、トップ下1枚だけがそのポジションなので。ほんと、森保監督はどうするんだろう。守れる3センターのままなのか、カウンターにどれだけ力を入れるのか。それで選ぶ人がだいぶ変わりそう。注目です。
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