ワクチンと子供
連日シリーズ記事のようになっているのですけれども。
最初のきっかけは、オミクロン株対応のワクチンを政府が購入するというニュースに、子供へのワクチン接種を努力義務にしようという話があって、ツイッターで反ワクチンの人が燃え上がってるのを見かけた、ということでした。
本日はその子供へのワクチン接種についてです。
子供へのワクチン接種は、当初から各国ともかなり慎重に事を進めていました。やはりいつも通りのじっくりとした治験を経ての認証ではなく、緊急事態でいろいろ大急ぎでやっていたこと、それに最初のころの株は子供があまり重症化していなかったこと、その辺りを考慮して様子見となっていた感じ。
大人に遅れて子供にも打つようになってきて、安全性についてのデータがたまってきたので、今回一段強い努力義務ということになったそうです。
で、それを信じていない人たちが、当然燃え上がっているわけですが。
正直言うと、大人は自己責任で、弾がたくさん入っている銃でロシアンルーレットをしたいなら仕方ないと思うのですが。
子供はやめてやってほしいです。
反ワクチンの件で有名なのは、子宮頸がん。やはり副反応で死者が出たということで、メディアもその危険性をバンバン取り上げました。その結果厚生労働省も及び腰になり、普及し切れない状態になっています。それに対して先行している例を挙げると、オーストラリアは順調に減っていて、2028年には希少な癌と呼べるレベルまで抑え込めるだろうという予測が出ています。
そのあいだ毎年、日本人は子宮頸がんで数千人も亡くなり続けています。
疑義を唱えるのは必要なんですよ。心配を口にすることも許さなかったら、それは言論統制ですし、疑問をしっかり調べることで社会が進歩するのですから。でもその辺の人が「心配だなあ」と言うのならともかく、公論として他人の意思決定にまで影響を及ぼそうとするのなら、その他人の命を左右する覚悟と責任ってものがあるはずです。
ちゃんとデータ追うとか、やるべきことをやって報道されてて、きちんと普及してれば死ななくていい命なのに。ひどい話だ。
さて、コロナウイルスのワクチンに話を戻します。ワクチン接種が進んでいたころ、仕事先の最寄り駅の前で反ワクチン派が街頭演説をしていました。いわく「1500人もの人が犠牲になっている」のだそうです。
この「1500人」も、疑わしい人は全部ワクチンのせいにした数字だったのですが、それよりも。そのころのワクチン接種はだいぶ進んでいて、80%に届こうかという頃でした。現在9000万人以上の人が二回接種を済ませています。コロナ感染者数に対する死亡率を考えると、オミクロン株になって死亡率は下がってますけど、このデータ自体がワクチンによって抑えられている状態の数字だから、もろもろ考えて数十万人レベルで死んでいて初めてワクチンの方が危険かもしれないと言える感じだと思います。
これがロシアンルーレットの装弾数が多い方、少ない方という話なのです。もしこの後、長期的な影響で何か問題が出たら別ですが、現在のところは打った方が明らかに桁違いで装弾数が少ない。
さらにこのロシアンルーレットには、僕が恐れているように後遺症の問題があります。
大人の場合、かかった8人に1人に後遺症が出て、その中に仕事、学業に影響がある倦怠感やブレインフォグがある。1年以上残る確率は合わせて10%ぐらい。
子供はどうなんだろう。数字は違ってくるかもしれませんが、子供にも後遺症が出ていることは報道されています。
「全然理解されない」「なんで俺だけ」親も気づきにくい子どもの“コロナ後遺症” TBS NEWS DIG 22/8/14
子供たちが完全に感染対策を遂行するのは難しく、マスクの着け方も怪しいですし、友達とすぐ固まってキャーキャー騒いでますし、学校で流行らないわけがない。クラスで一通り流行った場合、何人かに後遺症が出て、下手すると学校を長く休むことになる可能性があるのです。
記事では中3の男の子にインタビューしています。学校に行けていないので、高校受験がどうなるか心配しています。
今回話に上がっている年齢で、11歳だと小6の子がいます。例えば中学受験目指してて後遺症がひどく出て長期間何もできないとかになったら、終わりですよ。
ワクチンは当初、すべてを解決する救世主ぐらいの期待を持たれていて、実際諸外国ではワクチン接種が進んだらもうノーマスクでいいんだというテンションになっていましたが、完全には感染を止めることはできませんでした。ですが、重症化率や後遺症発生率は改善されている模様。
ロシアンルーレットの装弾数はなるべく少ない方がいい。本当に、そう思うのです。
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