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2022/07/05

世界展開

こちらの記事を読みました。

ジャンプ+、来年以降の新連載はすべて英訳 世界同時連載で世界規模のヒット生み出す狙い ORICON NEWS 22/6/29

集英社は、中国と韓国を除く全世界対象のマンガ配信アプリ『MANGA Plus by SHUEISHA』をすでに展開していて、ジャンプの漫画の英訳、スペイン語訳が即日掲載されているそうなのですが、そこにジャンプ+の作品も載る模様。

常々思っているのですが、漫画は新しい時代にどんどん適応していくなあという感想です。

現在起きているのは、情報流通の経路が変わるという環境変化。それに出版社は対応していかなければいけません。その点、漫画はわりと上手くいっているように見えます。

紙の本しかない時代には、出版社がいわば関所になっていました。そこを通らないと先に進めなかった。読者の元へ、届けられなかったのです。ですがそこがwebによって解放された。自分の作品を公にさらして読者に届けることが、誰にでもできるようになりました。

となると、次に問題になってくるのはその先です。表に出れば万事解決というわけではない。爆発的に情報が増えた結果、今度は埋もれてしまって、自分の作品と好みが合う潜在的な読者がいたとしても、その人と出会えません。

さてそういう時代に考えられる出版社の存在意義は。どれだけ広い読者層にリーチできるのか。個人でやっていたらここまでは届かない、というところまで、作品を広めることができる力を持っているかどうかではないかと思います。

フォロワー3万人になったら出版してあげるとのたまう編集部の話がありましたが、それだけ読者がいれば採算が見込めるというのであれば、そのまま自分でマネタイズした方が儲かる。なんでわざわざ人の飯の種を用意してやらないといけないのか。商業出版に対して、まだ書き手の側に憧れがあるから成り立つ話で、そのメッキが剥がれたらお終いです。「出版すること」は、もう出版社の専売特許ではないので、新しい環境に見合ったものを提示できなくては意味がない。

そこでこの話に価値があるのです。

ジャンプ+はうまく立ち上げに成功し、独自の話題作を生み出せる循環ができています。あそこに面白いものが載っているという信用を勝ち取って、読者が集まっている。新人さん投稿用のシステムも完備され、そこからピックアップされて掲載されれば大勢の読者に出会え、評判になれば人気作家、という成功の道がはっきり見えている。

そして今回、英語圏、スペイン語圏の読者にまでリーチできるようになったとなれば、これは個人では簡単には届かない領域。これだけの力があるというのが、出版社の存在意義だと思います。すばらしい。

こういう、個人では到達できないレベルのメリットを提供してくれるところが、どれぐらい増えるか。注目です。

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