ラニーニャ大暴れと電力逼迫と世界食糧危機
先週末から真夏日の基準、最高気温30℃を超え、35℃も超える猛暑日が続いています。関東の梅雨明け宣言もされました。
もう夏だ。やばい。
冬に「ラニーニャ現象が起きているので寒くて大変」という記事を書きました。地球では大気循環によって決まった方向に風が吹いている場所があるのですが、その一つが赤道。貿易風という東風が吹いています。これが強まり、海面の暖かい海水が西へ吹き寄せられるのがラニーニャ現象。この結果、日本は冬寒く夏暑くなる傾向になります。
今年の冬はバッチリこれでした。そして現象はそのまま長引いていて、夏も続行しそう。このまま暑いのか。やだなあ。
電力が逼迫するのではと言われていますが、それに対して政府は節電ポイント還元というお茶濁し政策。
比較的すぐにできることは原発再稼働しかないけれど、二の足を踏んでいる模様。そんなこと言ってる間に真に受けて熱中症で倒れる人が出ると思うのですが、命がけで我慢しろと下々の者に押し付けるのは、日本のいろんな組織に見られる問題ですよねえ。
原発再稼働の声は政府の陰謀と唱える有名評論家も見かけました。太陽光発電を増やすべきなのにということだそうです。
夏の電力使用量を調べてみると、夕方までずっと高止まりしています。気温が一番低いのは明け方で、すぐには下がりませんしね。つまり日が傾くと発電量が下がる太陽光発電は停電回避の解決策にはならない。やるとしたら太陽光発電本体か、あるいは調節しやすい火力発電か、余剰設備をどさっと増やすしかない。当然間に合いませんし、電気代にもはね返る。すぐにわかるデータを調べもしないで「きれいな解決策」を言う人がいるのも、話が進まない原因ですね。
ウチはエアコン使用は仕事部屋に絞って、設定も弱めにしているのですが、古い建物の角部屋で窓も大きいので、熱が入り込んできちゃうんですよね。カーテン閉めててもエアコン君がフルパワーで働いています。あんまり節電できないぞ。大丈夫かなあ。
梅雨が短い期間で明けてしまったので、水不足も気になりますね。こっちも大丈夫かな。
さてこのラニーニャ現象、当然他の地域にも影響があるわけで。
ラニーニャの秋、アゲイン。米の干ばつはさらに深刻化、ハリケーンは活発化へ GIZMOOD 22/6/21
太平洋の向こうアメリカでは、近年干ばつが続いています。ラニーニャ現象はアメリカでは少雨傾向になるということで、干ばつを強化してしまう。ちなみに小麦が不作です。ロシアのウクライナ侵攻により小麦の輸出が妨害されていて食料危機が懸念されているのに、アメリカの穀倉地帯へ干ばつとなるとシャレになりません。増産しようにも、侵攻の影響で肥料と燃料が高騰しているので、難しいとのこと。
小麦については、インドが輸出を増やせるとコメントしたあと熱波が襲い、国内分を確保するために前言撤回。戦争に異常気象で世界的食糧危機が迫っています。本当に心配。
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