さて、今年も武者修行の選手の動向を追おうと思いまして。
今季武者修行に出ているのはGK滝本君。FC今治にレンタルです。早速開幕からスタメンを取っていました! 幸先いい出足!
2022J3第1節、今治0-1福島。
開始5分で滝本君にいきなり見せ場。低いミドルシュートが飛んできました。これを倒れ込んでセーブ。ただキャッチにいく時、中途半端なコースのボールでちょっとこぼしてしまいます。すぐ押さえて事なきを得ました。
こういう生きたシュートをどんどん受けられるのが、試合出場経験の意味。たくさん経験積んで腕を磨いてほしいです。
失点シーンは30分。シュートにスライディングブロックに行った今治CB細川選手の、上がっていた腕にボールが当たってしまい、ハンドでPK。福島・樋口選手が引っ張ることは読んでいた滝本君でしたが、ボールはポストに当たって帰るギリギリのコースで届かず。残念。
後半に入って今治が優勢に試合を進め、同点を目指しましたが、シュートを決めきれずに敗戦です。
第2節、今治2-1富山。
富山の監督は石崎監督。石崎監督といえば激しいプレッシング。試合開始から富山が前からグイグイ来ます。しかし、これをかいくぐって今治先制。7分に中川選手の見事なロングループが決まりました。
さてこの後の富山の反撃を、滝本君が見事に防いだシーンがありました。29分、川西選手のミドルシュート。ゴール左隅へ厳しいコース、そしてGKの手前でワンバウンドする処理の難しいシュートを、滝本君は飛びついてギリギリ触って枠外へ。
さらにその左CK。川西選手のヘディングシュートを倒れ込んで防ぎ、こぼれもしっかり確保。同点弾を2連発で防ぎました。いい反応!
後半になり、富山が少しシステムを変えて攻勢に出て、66分に高橋選手の綺麗なボレーシュートが決まって同点になるのですが。
82分に今治。近藤選手が右CKのクリアボールを拾ってミドルシュートを叩き込み、再びリードに成功します。
DFのゴールカバーにも二度ほど助けられつつ、ハイボールの処理などではいい飛び出しを見せて、滝本君は逃げ切りに貢献。今治は今季初勝利となりました。
第3節、鳥取1-1今治。
この試合、滝本君の出番がたくさんありました。
27分、鳥取・田口選手の抜け出しに、滝本君が飛び出して先に触ります。いいプレー。
しかし30分に失点。今治バックラインからの縦パスがカットされ、鳥取前線の大久保選手にパスが渡ります。放たれたミドルシュートに反応した滝本君、コースはそんなに厳しくなかったのですが、少しぶれていたのかきちんと弾けず、そのままゴールに入ってしまいました。
後半になり、59分に今治は中川選手のミドルシュートで追いつきます。どちらに結果が転ぶかという最終盤、滝本君が大仕事。
まず89分に混戦でブラインドとなったミドルシュートをしっかり抑えました。
そしてアディショナルタイムの93分。ペナルティエリア内で鳥取の妹尾選手が胸トラップ。これを今治DF飯泉選手が背後から倒してしまってPKになります。決められたら試合終了のこの大ピンチに、滝本君がぴしゃりとストップ。こぼれ球がシュートされますがこれはポストで、そのまま試合終了。チームを救うビッグプレーでした。
しかし次の試合は大敗です。第4節、北九州3-0今治。
まず15分に1失点目。北九州がペナルティエリア手前からスルーパス。これをダイレクトで右へはたくと、高澤選手がどフリーです。スルーパスが出た時にCBが出先を潰しに行っていて、空いたスペース。左SBの絞り込みも遅かった。ベテランにこれだけ余裕を与えてしまうと、隅にきっちり流し込まれてしまい、滝本君届かず。
40分に2失点目。北九州左サイドから佐藤選手がドリブルでペナルティエリア侵入してシュート。滝本君は抑え切れずにボールをこぼしてしまいます。そこを藤川選手が押し込みました。ペナルティエリア内でのシュートなので難しいのですが、なんとか確保したかったところです。
48分に3失点目。北九州左サイドをドリブルで上がる高澤選手。切り返して今治DF飯泉選手をひっくり返すと、左足でファーに巻くシュート。これはコース厳しく、滝本君にはノーチャンスでした。
今治もシュートチャンスはあったのですが、ポストに当たるなど精度が今一つで、あと一歩ゴールにはならず。完封負けとなりました。
この後の第5、6節は、滝本君はベンチ外となります。リリースは出ていないのですが、怪我があった模様。すっきり治して早く戻ってきてほしいです。
さて昨年は、レンタル武者修行じゃなくなってしまったけれども田中陸君もそのまま応援していて、J2の山口の試合も見ていました。しかし監督が替わったら出番を失い、今季はJ3の相模原へ。
J2のチームもどこか見ておきたいなと思うので、メンバーを眺めていたところ、アカデミー出身の城和君が群馬で開幕からスタメン出場しています。
ただ、J1が過密日程だったり僕が忙しかったりで、たくさん見るのは無理でした。ということで、そちらをちょこちょこ観戦。
2022J2第1節、群馬1-0山形。
群馬の新監督は元浦和の大槻監督。チームのスタイルに合ったいい人選だと思います。
以前レイソルにもいた細貝さんが、昨年途中に地元に戻り、今季はキャプテンとなっています。ベテランが地元に還元する流れは応援したくなる。
さて試合はというと、ポゼッション志向の山形に対して、群馬はとてもいい守備を展開。特に細貝さんが効いています。さすがです。
城和君もその一員として貢献して、42分の得点を守りきっての完封勝利です。
第2節、群馬0-0金沢。
群馬はとてもいい守備ブロックが作れています。この試合も完封。
金沢に元日本代表の豊田選手がいて、城和君はエアバトルを展開。こういう実力者と戦って力をつけていきたいところ。
さらにウチのアカデミー育ちの城和君はビルドアップに安定感があり、そちらも武器にしていきたい。ただ、赤城おろしで有名な群馬県。ホームスタジアム正田醤油スタジアム群馬はこの日風が強くて、ロングボールを狙い通り通すのが難しい状況でした。逆にこういう条件下でも、風に強い低いボールでスパッと通せるようになると、他の人にはない武器になるので、がんばってほしいです。
この試合でも細貝さんはさすがの守備力を見せつけていたのですが、ただ、第3節に左足関節脱臼骨折全治6か月という大怪我を負ってしまいました。これは厳しい。でもぜひとも復帰してほしい。がんばって!
さてこの後、忙しさで見れなくなってて第6節、新潟3-2群馬では城和君は初得点!
フルタイム通しては見れなかったのですが、城和君が得点というスタッツを見て、ダイジェストで確認。
CBが得点ということはセットプレーという予想は当たっていましたが、ヘディングではなかった。こぼれ球に反応して、難しい姿勢からぐっとひねってゴール隅に打ち込むナイスシュートでした。
そしてまた見る暇なくてようやく見たのがこのあいだの第11節です。群馬0-1秋田。
入りは群馬の方がよかった。城和君もバックラインでのビルドアップで、安定した球出しをしていました。ただ、サイドにつけたその先で、クロスが上げられなくて戻すという、よくないボール回しが続きました。
そこで41分、秋田先制。秋田左サイドにボールが出たところで、城和君はそのカバーに行って一度はカット。ただそのボールが秋田に拾われクロスを上げられます。大外から入ってきた青木選手にヘディングシュートを決められました。
群馬は同点を狙い後半攻勢を強めますが、アディショナルタイムのヘディングシュートがバーを叩くなど、あと一歩のところでゴールを割ることはできず、敗戦となりました。
ゴールデンウィークもサッカーの試合がたくさんあるけれど、忙しいんだよなあ。見れるだろうか。
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