子供の読書
こちらの記事を読みました。読書好きな子は文章を書くのも好きな傾向に 読書は「紙」が主流も、中高生の1割は「スマホ」で PR TIMES 22/2/22
子供の読書傾向を調べた調査。ただ、こちらは進学塾の栄光ゼミナールが調べた調査なので、その分割り引いて考えないといけないのではと思います。塾生だった場合、学習させる意識の高い家庭という層になり、読書も子供に勧めてる傾向があると思われるので。ただ、読書量は明らかに成績に影響するので、栄光ゼミナール的には意味のある調査ですね。
この中で興味深かったのは、電子書籍との接触割合です。
まずですね、中高生の本を読まない理由の2番目に、「スマホを持つようになった」というのが挙げられているんですね。ただ、これ複合要因だと思うんですよ。
まず小学生には朝の読書運動など、読ませる圧力がかかっていて、それがなくなったという部分もあると思うのです。手に取るきっかけはという質問で、小学生は飛び抜けて「書店や図書館、学校の図書室などで目に留まる」が多い。複数回答可で小学生61.1%、中高生40.1%。21%差はダントツです。圧力がなくなった影響がここに出ているのではないか。そして、その圧力がなくなるタイミングと、スマホを持つようになるタイミングが重なってるのではないか。
次に、そもそもスマホでも電子書籍なら読める。つまりスマホが悪いんじゃなくて、他のコンテンツに負けているということですよね。
負けている問題の中には作り手の姿勢もあります。ジャンルによってデジタルシフトに対する意欲が違い、ちょっと気になった本があって読んでみようかなと思ったときに、電子書籍では売っていないということがよくあります。そもそも勝つ気がない。これじゃだめだ。
スマホだったら通勤通学の電車内で、朝のラッシュで混んでいたとしても手軽に読めるのにね。
さてそういうことを考えて、気になるのが電子書籍との接触割合です。この調査ではスマホ小学生2.6%中高生10.1%、タブレットは両方6.1%、電子書籍リーダー小学生3.5%中高生4.0%。
では端末の所有率は? と他のデータをいくつか調べたのですが、特にスマホは開拓の余地ありですね。東京都の調査だと、小学校高学年ですでに34.4%。中学生79.8%、高校生95.6%。これだけ持っているんだから、そこで見れるコンテンツとして、電子書籍がもっと普及しててもいいはず。
これをどれだけ育てられるかということが重要なのではないか、と思ったのでした。
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