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2021/12/22

イグノーベル賞

今年もやってまいりました『イグノーベル賞』。1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めた賞で、人を笑わせつつ考えさせる研究に贈られます。

そして今年も日本から受賞者が。京都工芸繊維大学の村上久助教らの研究グループによる、歩行者がほかの人にぶつからずに歩ける仕組みを調べた研究が「動力学賞」を受賞しました。村上助教らは、歩きスマホをした場合としなかった場合で歩行者の動きがどう変わるかを実験。その結果、歩きスマホをしている本人だけでなく、周辺の人の動きも乱れてぶつかりそうになったということで、歩行者同士が相手の動きを「予期」することの重要性が確かめられたとのこと。

日本人受賞者は、なんと15年連続! イグノーベル賞、楽しそうで好きなんですよね。

それにこの賞には重要な意義があるのです。

本家ノーベル賞も日本人の受賞者が多く出ていますけれども、そちらで受賞した先生がよく口にするのが、現在の研究環境の劣化について。ノーベル賞は社会に大きなインパクトを与えた研究に対して出るので、影響が確認されてから、つまり研究からだいぶ経ってからもらえる賞です。現在、日本の受賞者が多く出ているのは、昔の功績。そこで現在の、若手の研究者がじっくりと研究できないような環境について、警鐘が鳴らされているわけですね。僕も結構まずいんじゃないかなと思って見ています。

さてそんな時にイグノーベル賞。へんてこだったり、下らなかったり、あまり重要だと思えないかもしれませんが。逆にそういう研究にまじめに取り組んでいる人がいるということは、研究のすそ野の広さを表しています。本家ノーベル賞だって、発端になった研究は、好奇心に任せたものだったりするのです。

広い研究の裾野があって、その中の思いもよらぬところから大発見がある。科学の発展の歴史を見てみれば、そういうことの繰り返しです。

こちらの研究なんかは、わりと応用効くと思いますけどね。ロボットの自律行動で、群体制御が研究されていて、そんな時に昆虫など動物の動きが参考にされたりしています。文章で結果だけ書いているので、そんなの見ればわかるじゃんというふうになってますが、ちゃんと動きを計算で導き出すのは、まさにそっちの方の研究です。

ということで、こちらの受賞もどんどん続いてほしいなと思います(^^)/

イグノーベル賞にはもう一つ着目点があって。

それは平和賞。本家の平和賞より、むしろ気骨あふれる場合があるのです。

今回は「人間のあご髭は顔を守るため」という研究でした。今年はちょっとのんきな研究だったw

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