反ワクチン
先週、仕事に出かけた時に、駅前で反ワクチンの人が街頭演説を行っていました。「ワクチンの副反応で死者はすでに千数百人! これは戦後最大の薬害! ワクチンは打たないで!」という主張でしたが、それを聞きながら僕は頭の中で計算を開始。
「この間、ワクチン接種で一回でも打った人が1億人を超えたというニュースがあったから、それで1000人ちょっと亡くなったとして、だいたい10万人に1人ぐらい。その程度だったら打たないとなあ」
このような「死んじゃってもしょうがない」的な発言は、猛反発を食う可能性があるので、あまり公には語られていませんが、実際のところ、こういう考え方でワクチン接種が勧められているのです。リスクよりもベネフィットの方が大きいというやつですね。
確かに副反応の報告が数万あって、死者が1000人を超えていると聞くとギョッとしますが。
これは以前のブログ記事に書いたとおり、どちらの拳銃でロシアンルーレットを行うか、という問題です。
ワクチンを打たなかった場合を考えてみましょう。例えばインドでは、デルタ株が世界最初に感染拡大して、その後収束しました。当時のインドのワクチン接種率が1割程度だったのに対し、のちの調査で抗体を持ってる人が7割に及んでいることがわかっています。つまり、ウイルスにみんなが感染したので集団免疫を獲得したという、ノーガード戦法の果てだった可能性が大です。
その結果はというと。
インドでは医療崩壊が発生。病院はすぐにあふれ、入院できたとしても人工呼吸器の酸素さえも足りず、という地獄。死者は公式の発表で40万人。実際には調査しきれてないので、その10倍に及ぶのではないかという推計が出ています。感染激減インドから日本へ「絶対参考にしないで…」 テレ朝ニュース21/8/22
もし日本の第5波がワクチンを打っていない状態で発生していた場合。インドの人口が日本のだいたい10倍くらい。日本の方が医療レベルが高かったとしても、ノーガード戦法だったら医療関係者もばたばた倒れるわけで、あっさり医療崩壊して関係なくなるでしょう。すると日本でも数十万人レベルの死者が出ただろうと考えられます。
千数百vs数十万。どっちの銃でロシアンルーレットやるかと聞かれたら、そりゃワクチンの方ですよね。
確かにいろいろすっ飛ばして緊急で使っているので、他にも確認されていないリスクがある可能性は否めないんですけれども。
それでも打つのはこういうことだという、この辺の考え方がもうちょっと世間に知れたらいいのになと思うのですが、メディアの働きがいまいちで不満。
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