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2021/09/06

サッカー日本代表の中継

カタールW杯アジア最終予選の中継が、全試合DAZNで行われるそうです。ホームの試合はテレビ朝日でも中継するのですが、アウェイはDAZNが独占中継。時代が変わっていくなあと思いました。

もともと僕は民放の中継の煽り具合が好きではないので、NHKBSとかでやっていれば、必ずそちらを見ていたのです。このあいだの試合はNHKはなかったので、それではとDAZNで見ることにしました。さてそこで、ネットならではの番組を発見。裏番組として、中村憲剛&岩政という解説者コンビの中継があったのです。

地上波テレビだと裏番組としては副音声放送があったりするのですが、そちらはたいていタレントを連れてきて、という形。番宣絡みなことも珍しくありません。なので、ほぼ聞いたことがありませんでした。

ですがこういうように、さらに濃い方に裏番組があるのは素敵です。これはいいと、最後までこちらを視聴しました。

結論としては、めっちゃ面白かった。

特徴はカメラアングルの変更。ゴール裏から、全部の選手が入る引いた画像がメインです。全体の動きがとてもよくわかります。しかも解説者二人がその視点で喋ってくれる。立ち位置とか、ボール回しとか、戦術的な話が中心。

カタールは、この試合の前に長期合宿があったそうで、日本戦に向けてしっかり準備してきた様子がよくわかります。ダイヤモンド型の中盤の4-4-2。中央に人数をかけて、日本得意のコンビネーションを封じてきていました。

日本は逆に、集合してすぐの試合。欧州組がほとんどなので、移動もむしろ相手よりつらく、コンディションはいまいち。戦術的にも練れていない様子がとてもよくわかりました。

相手はダイヤモンド型中盤なので、逆サイドが空きやすいという指摘。実際ゴール裏から見ていると、相手中盤がボールサイドにスライドしていって逆が空くのがよくわかります。

ですが日本側が、そこから崩すという意識がチームで共有されておらず、そこにポジション取る選手もいませんし、なかなかサイドチェンジのボールも出ません。そこに入っても、サイドMF、SB、ボランチとサイドバック周囲がどう絡むかも連携不足。

伊東君が何度か逆サイドで受けていいシーン作ってましたけど、あれを意図的にもっと増やしたかったんですよね。

たぶんハーフタイムに指示が入って、後半は少し幅を使って攻めていました。あと、古橋選手を左サイドで使ったのは、あっちのスペースを突きたいという意図だったんだなと思います。でも、残念ながらそのあとの駒が、堂安選手だったり、久保選手だったり、足元でもらって密集に切れ込んでいくタイプの人しか残っておらず、突き切れなかった。それでも細かい連携を見せてチャンスを作ったんですが、守り切られてしまいました。術中にはまった感。

ほんとめっちゃわかりやすくて、面白い番組でした。今後もこれで見よう。これでちゃんと勝ってればよかったんですけどねえ。

ただちょっと気になることも。僕的にはそもそもJリーグを見るためにDAZNに入っているので、どっちで中継があっても見れるのですが、こういう有料サービスに囲い込まれると、Jリーグ的には少し問題があります。新規サポーターを捉える導線としては、代表が機能しなくなるからです。

日本代表は最近は欧州組ばかりなので、すでに各クラブに対するメリットが減っていたのですけれども、この一見さんに対する導線をどうするのかは、もっともっと真剣に考えなければいけないところだと思います。レイソルはその辺弱いからなあ。心配。

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