呉屋さんの移籍と偵察京都vs岡山・長崎と天皇杯京都戦展望
まずは移籍のニュースから。
呉屋さんが大分に完全移籍です。
これは、出番を失っていたので仕方ないかなー、という感想。出場時間から見た得点率でいうと、余裕でシーズン2桁ペースで点を取っているのですが、その他の場面で、どうもいまいちチーム戦術にフィットしてない感じがありました。
呉屋さんは裏抜け職人的なタイプなので、常にカウンターのチャンスを見逃さないように要求するネルシーニョ監督のサッカーに合うのかなと思ってたのですが、それ以外の部分でアジャストできなかった模様。サッカーって難しいですね。
大分はカウンターのチームですが、引き付けておいて裏を取る疑似カウンターと言われるスタイル。こちらには合うかも。がんばってください!
さてこの件は、次の試合にも関わってくるのです。天皇杯3回戦がやってきました。チームを上向きにして中断期間に入るためにも、ここはしっかりと、いい形で勝ちたいところ。ということでまずは偵察。
2021J2第20節、京都2-0岡山。
京都の先制点は38分。ウタカ選手が猛然とプレス、これを回避しようと岡山の選手がバックパスを蹴り上げてしまいます。ウタカ選手はすかさず二度追い。DFとGKが一瞬譲り合ったところで横から足を出してボールを奪い、無人のゴールへロングシュートを決めます。全部自分一人でやった得点。凄い。
追加点は55分、アンカーの川崎選手が持ち上がっていって、ウタカ選手へ預けます。ウタカ選手はワントラップからヒールでスルーパス。そのまま抜け出した川崎選手が決めました。
京都はこれでリーグ15戦負けなし。絶好調です。
第21節、京都0-2長崎。
京都のリーグ負けなしを止めたのは、昨年惜しくも昇格を逃し、監督交代したのが裏目に出て、松田新監督を迎えて立て直して連勝、上位進出を目指している長崎でした。
22分、長崎は左サイドから連携でペナルティエリアに出入りを繰り返し、最後は中央で待っていたカイオ・セザール選手が決めました。
56分には追加点。京都右サイドのビルドアップに、長崎が猛然とプレッシングをかけボールを奪うと、GKがビルドアップで前に出ていてゴールが空いているのを見逃さず、エジガル・ジュニオ選手が角度のないところからしっかりと決め切りました。
京都も攻勢をかけますが、長崎がこのまま逃げ切り。
これを踏まえて天皇杯京都戦の展望です。
J2との対戦ですが、現在京都は絶好調。前節こそ落としましたが、昇格圏の2位につけています。
それに対してウチはJ1ですけれども降格圏一つ上の16位。18位のG大阪が消化試合数がウチより6試合も少ないことを考えたら、実質降格圏内です。
調子のよさでいったら、相手の方が有利なのでは。決して侮ってはいけない相手です。
ただ予想が難しいのは、週中の試合だということ。どちらもメンバーを変えてきそうです。京都は天皇杯一回戦の今治戦では、スタメン11人を全員変えてきたのですが、今回はどうでしょうか。
京都は一昨年J2で対戦した時と監督が代わり、サッカーも変わっています。元湘南のチョウ監督が指揮を執り、湘南とシステムこそ違っていますが、ハイプレスで後方からどんどん攻撃参加してくるスタイルは同様です。
守備では。
メンバーを変えてくるのかなと思ったところで見てみると、レイソルゆかりの選手が出てきそう。チュンソン君と中川君は前節も交代出場で出ていました。しっかり抑えたい。
もし前節のメンバーも使ってくる場合、まず要注意なのは何と言ってもウタカ選手です。現在J2得点王。ごりごりと守備者をなぎ倒すパワー、スピードと広範囲に動きまわる運動量。積極的でいつでもどこからでも得点を狙う選手です。しっかり放さず。
左SBで出ている荻原選手も要注意。キック精度が高く、クロスやCKで危険なボールを入れています。どんどん攻撃参加してきてゴール前にも顔を出します。しっかり捕まえて。
攻撃では。
メンバー変更で出番のありそうな、アカデミー卒の選手たちに期待しています。
ここ最近の予想記事に書き続けていますが、今回も京都の前からのプレスが激しいので、まずはバックラインのビルドアップでそれをかわせるかどうか。その点でアカデミー育ちの佐々木君とか上島君とかが入ると安定すると思うので、ぜひ出てほしい。さらに言っちゃえば、GK佐々木、DFラインが大嶽、田中、上島、古賀で、オールアカデミーっ子でもいいですよ! まずここに期待です!
次に2列目の選手です。現在ウチはこのポジションで、江坂さんを奪われ、他の人にも怪我人が続出しています。前方の小さなスペースに顔を出して、ボールを引き受けてくれるタイプの選手がいてくれないと、前と後で間が空いてしまい、単純な蹴っとけサッカーになってしまいます。ということで、山田君、鵜木君という、アカデミー育ちの間受けのスペシャリストが活躍して、リーグ戦の出番につなげてくれたりすると、とても嬉しい。がんばって!
そしてこの試合の目玉は、細谷君ではないかと思われます。ここで最初の話とつながるのです。
呉屋さんの移籍は出番を失ったからですが、その原因の一つに細谷君の成長がありました。
特に明らかに体が強くなっていて、しっかりボールキープできるようになりました。裏への飛び出しを狙いつつ、下がってのポストプレーにも安定感が出てきました。そうしてネルシーニョ監督の要望に応え、出番を増やして、そして呉屋さんの移籍が発表された直後の試合で待望の初得点。
現在チームは2トップを採用しているので、ここで立て続けに結果を出せば、スタメン確保も見えてきます。ぜひぜひ大活躍してほしいです!
とにかく勝ちたい!!
がんばれ!!
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