偵察鹿島vs大分・札幌と鹿島戦展望
天皇杯の悲しい敗戦からすぐにやってくる次の試合。五輪中断前、最後の試合になります。いい形で中断を迎えたい。ということでまずは偵察。
2021J1第19節、鹿島0-0大分。
鹿島は第21節をACLの関係で先に終わらせていたので、偵察はまずこの試合から。週中の試合なので先発7人を替えてターンオーバーです。
守備は双方非常に厳しく、ぐいぐい寄せていって相手に自由を与えません。その守備のよさに対して、攻撃は双方いまひとつだなあという印象。鹿島はターンオーバーのせいか、連携に若干のずれが見られ、最後のところの精度がよくなくてラストパスがきれいに通りません。大分もやはり最後のところの質に問題。
前半はだいたい五分の印象。後半の入りは大分がよく、交代選手を投入して鹿島が中盤から盛り返す展開。身体の張り合いは終盤まで続きましたが、それに対してシュートは鹿島3本、大分は何と1本。ゴール前の質は向上しないままでスコアレスドロー。
第20節、鹿島4-0札幌。
試合内容的にはそこまで大差になる感じはなかったのですが、鹿島がしっかりと決め切って快勝した試合です。
先制点は10分、鹿島右CKを荒木選手がインスイングで蹴って犬飼選手がヘディングで決めました。
ここからの3点は、この展開予想記事にとって非常に重要な得点となっております。
まず後半に入ってすぐの48分、札幌GK菅野さんのロングキックを鹿島CB犬飼選手がヘディングで跳ね返し前線へ。これをエヴェラウド選手が胸で落として、ピトゥカ選手が抜け出し、落ち着いてゴールに流し込みました。63分には鹿島が左サイドへ展開。この時CFのエヴェラウド選手は前に行かずに残って横パスを受け、そこからドリブルでゴリゴリと進んでゴール前まで。こぼれをフォローした常本選手が決めました。そして直後68分、エヴェラウド選手がシュートブロックされて得た左CK。ピトゥカ選手がアウトスイングのボールを入れると、ニアで札幌の選手が頭で触り、これがエヴェラウド選手の足元へ。しっかりとシュートを決めました。
エヴェラウド選手が3点に絡んでいる、というのがポイントです。
さてこのあと行われたのが天皇杯3回戦。鹿島3-0栃木。
下位カテゴリーの栃木に80分まで粘られたのですが、そこから3点取ってしっかりと勝ち切りました。そのうち先制点と2点目がエヴェラウド選手の得点です。
これを踏まえて鹿島戦の展望です。
守備では。
第20節での偵察で、ここから3点が重要と書いたのは、エメラルド選手が絡んでいるからでした。さらに天皇杯でも2得点。エヴェラウド選手は昨年、オルンガさんに次ぐ18得点を挙げていましたが、今季はずっと無得点で来ていました。それがここへきて一気に得点に絡む大活躍。復調したとなれば非常に危険。
滞空時間の長いヘディングだけでなく、わざと残ってマイナスのパスコースを作ってシュートに持ち込むなど、ポジショニングの巧みさも見せていて、とても厄介な選手です。しっかり捕まえて。
他にも要注意アタッカーがたくさんいる鹿島攻撃陣ですが、その中で特に若手の荒木選手が、ここまで6得点と調子がいいので、しっかり抑えたい。
新外国人選手のピトゥカ選手はボランチですが、結構グイグイ前に来るので、こちらも要警戒。
監督交代があり相馬新監督になった影響も、攻守に見て取れます。相馬監督は一昨年のウチのJ2参戦時には町田の監督を務めていました。選手層も違うので全く同じサッカーをしているわけではありませんが、共通項も感じます。攻撃に関して言うと、縦パスが増えたような気が。特にサイドで縦へどんどん走らせているので、しっかりついていきたい。
攻撃では。
相馬監督の志向の話で言うと、町田の時には攻守ともに、幅をものすごく狭めた集団戦を仕掛けていました。現在の鹿島の守備ブロックも、以前より少し幅が狭まっているような気がします。そうするとウチとしては大きくサイドを使いたいところ。
特に3バックの場合には、アウトサイドをしっかり使いたい。左は三丸さんかなと思うけれど、前線の組み合わせ次第では、瀬川君がこっちに来るかも。
右は多士済々なので本当に誰だかわかりません。その中で、先発かどうかはわかりませんが、北爪さんが出るとサイドを思い切りえぐってクロスが上がってきそう。
そういうサイド攻撃を作戦として推せるのは、ペドロさんがCFに定着しそうだからです。サイドからのクロスをファーでドカンと押し込んでくれたりすると、チームに新しい攻撃パターンができるので、ぜひぜひ見たいです!
とにかくしっかり勝ち点欲しい!!
がんばって!!
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