J2J3観戦記 大先輩の貫録
今回からタイトルを変えることにしました。もともとの趣旨はレンタルで武者修行に出た若手の動向を追おうということだったのですが、今季はけっこう減っていて、若手のレンタルは猿田君と杉井君。猿田君は横浜FCでなかなか出番がありません。
見る人が急に少なくなると寂しいなと、完全移籍になった田中陸君をそのまま追っていたのですが、完全移籍もありなんだったら、他の人たちも気になるよなあと思い始め。
例えば仲間君のように、よそでずっと力を蓄えて帰ってくるケースもあるじゃないですか。以前であれば、太田君とか輪湖君とか。なのでそういう目線で、もうちょっと縛りを緩くした感じで他のカードも混ぜていこうと思います。
さてそれではまず武者修行の杉井君から。2021J3第4節、鳥取0-1岐阜。
こちらは岐阜にコロナ感染者が出て延期になっていた試合。岐阜はこの前週の水曜日まで活動をストップしていました。感染者数だけ見るとウチの方が多かったのですが、それでも保健所からクラスター認定が出なかったのは、しっかり対策をとって濃厚接触者がいなかったからということでしょうか。今は本当に、どっちに転ぶかわからないギリギリのところで、みんな活動してるんだなあと思います。
さて岐阜では桐畑君が、がっちり正GKの座を確保しています。この試合では37分、DFライン裏へのボールを相手FWと交錯しながら落ち着いてキャッチしたところが見せ場。
得点は68分、岐阜のFK。吉濱選手のキックは壁に当たりますが、そのまま抜けてきて、結果GKの反応が遅れてゴールイン。
杉井君の出番は72分から、交代出場でボランチへ。DFライン裏へ抜け出してのクロスが1本ありました。
さて次は第6節、鳥取1-0讃岐。
この試合、杉井君の出番はなかったのですが、相手の讃岐に中村駿太君がいます。正確には途中で青森山田高校に移籍したので、ウチのアカデミー卒ではないのですが、やっぱり気になる。
ユース代表にも選ばれたりして順調だった印象なのですが、それ以降伸び悩んでいる感じです。山形に入団しましたが、あまり出番がなく今季から讃岐。ここからがんばってほしいです。40分にミドルシュート、69分にボックス内のシュートがありました。決めたかった。
それにしても丸坊主じゃない中村君に、めっちゃ違和感があります。
第7節、八戸2-0鳥取。
2点リードされた84分から杉井君交代出場。3-4-2-1のシステムを4バックに変更し、杉井君が左SBへ。
89分に左からニアへのクロス。93分には同じく左から低く速いクロスをゴール前へ。特にこちらはあともうちょっとで決まりそうな、とても惜しいシーンでした。
さてここから直接武者修行じゃない組。J2第9節、北九州0-0山口。
関門海峡ダービーです。二人とも先発で、浮田君は70分まで、田中陸君は81分まで。
浮田君の見せ場は30分、右サイドからのクロスにファーから入っていってダイビングヘッド。枠の外。惜しいー!
陸君は幅広く動きながらボールをつなぎます。後半特に、北九州ペースになっていた時に、守備の穴を埋める働きをしていて、好感度大。
仲間君が今、ボランチとして新境地を見せていますが、あの積極的で激しい守備は、プロになってから身につけたもの。ぜひ先輩に負けず、たくましく成長してほしいです。
さて第9節には他の注目カードもありました。群馬1-0岡山。
群馬のCBにアカデミー卒の城和君。古賀君と同期で法政大学から今季群馬に加入。187㎝と大型でハイボールに強く、きちっと跳ね返していました。そしてうちのアカデミー卒CBとしては当然のように足元も安定感があります。経験をしっかり積みたいところ。がんばって!
さて対する岡山のボランチが白井君です。前述の他のチームで力を蓄えてという視点でいうと、現在、白井君が筆頭だと思います。水戸、岡山と試合に出続け、最近はなにか貫禄を感じます。
この試合でもミドルシュートが2本。85分には、ビルドアップを引き受け右へ展開、自分もそのまま上がっていき右サイドで飛び出して、ボールを受けクロス。惜しいチャンスを演出するという見せ場がありました。
さて次の第10節、山口0-2京都。
この試合は浮田君が72分から、陸君が77分から交代で出場。
さらに京都では、アカデミー卒選手として荒木君が74分から登場。山中君と同期で、青山学院大学から磐田、京都と来ています。注目選手が多くて試合終盤がにぎやかに。
83分に陸君はちょっとピンチなシーンがありました。ビルドアップでトラップが大きくなり、京都FWウタカ選手にかっさらわれます。ウタカ選手はそのまますかさずのロングシュート。ビルドアップに関わって山口GK関選手が前に出ていたので、危うく入りかけました。他にももう一つかっさらわれるシーンあり。
相手のプレスが強くても、ビルドアップでのボールさばきはアイデンティティに関わるところです。しっかりしたい。
86分には浮田君に見せ場がありました。クロスを上げると中で島屋選手がヘッド。惜しくも枠外。アシストつかず。
第11節、町田0-2山口。
陸君はボランチでフル出場。浮田君が66分から交代で出場、3-5-2の左アウトサイドへ入ります。
この試合では陸君が大活躍。47分、押し込まれてのクリアボールに、小松選手が相手を抑えて、そこと入れ替わるように陸君がボールを拾って前へ。すかさずDFライン裏への絶妙ロングボールを送ります。これに高井選手が抜け出して、しっかり逆サイドへシュートを決めました。
他にもいいロングパスがあり面目躍如です。ちなみに試合最後のところでは、身体を張り吹っ飛ばされたり踏まれたりしながらも健闘。完封に貢献していました。
浮田君はアディショナルタイムの92分、ペナルティーエリア前左側でフリーでボールを受けましたが、ミドルシュートはゴール上へ外れました。惜しい。
第12節、山口0-1千葉。
この試合はアカデミー卒大量4人が先発出場。山口が陸君と浮田君。千葉は小林君と船山さんです。
特に陸君と小林君はボランチで対面、マッチアップです。直接対決!
小林君が陸君を潰すシーンがあったり、いいパスカットも見せていたり、先輩が優勢勝ちな感じ?
もっとはっきりと先輩に軍配が上がったのが、アタッカー対決。浮田君と船山さんです。
浮田君は36分、スルーパスに抜け出した小松選手が相手DFともつれ、ボールがこぼれたところに突っ込みますが、先んじることはできず、こちらももつれてシュート打てず。38分にもチャンス。ペナルティーエリア右手前から高井選手がGKとDFライン間へボールを送り、そこにファーから浮田君が滑り込んで合わせますが、枠外。
こうして惜しいチャンスを決め切れずにいると40分、千葉のチャンス。右からのクロスに船山さんがニアヘッド。これを決めて決勝点。
アカデミーの先輩たちが、貫禄を見せつける試合となりました。
先輩の貫録という視点では、こちらの試合も。第13節、千葉4-2岡山。
千葉で小林君、船山さんが先発。岡山で白井君が先発。
合計6点も入る試合になるとどうしてもボランチの選手が失点シーンに関わってしまいます。22分、千葉の先制点。サウダーニャ選手がドリブルから豪快なミドルシュートを決めました。白井君はドリブルの出だしのところで止めようと寄せたのですが、止め切れずに振り切られていました。
同点に追いついた25分の岡山の得点。川本選手がくさびを受け、ターンして豪快なミドルシュートを決めました。その際、小林君のマークを外しバイタルでボールを受けた形。小林君は急いでプレスバックしたのですが、間に合わず。
さてそうしている間に千葉の2点目、27分。船山さんが右からクロス、GKがパンチングしたこぼれを千葉の小田選手が決めました。さらに49分、右からのクロスが左まで抜け、収めた小田選手がペナルティーエリアに切り込んでいってPK獲得。これを船山さんがしっかりと決めました。
ということで、船山さん2試合連続得点。大先輩が貫禄を見せつける流れとなったのでした。
さて第13節からもう1試合、金沢0-1山口。
陸君が先発フル出場、浮田君が75分から交代出場。
ウノゼロのこの試合の唯一の得点に陸君がアシストを決めました。中盤でボールを引き受けFW高井選手へ。高井選手が左に流れて空いたスペースに、陸君はそのまま飛び出していきます。DFライン裏に抜け出して、ボールを受けクロス。これを梅木選手が決めました。陸君はこの試合、他にも前線に飛び出すシーンを見せています。捕まえづらいいい動き。ぜひ続けて、今度は得点を見せて欲しいなと思います(^^)/
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