レンタル組観戦記 鳥取vs今治と山口vs磐田・栃木・V・群馬
まずは杉井君から。2021J3第3節、今治2-0鳥取。
1点負けている後半の飲水タイム明けに交代で出場、ボランチに入ります。
すると直後の74分、左SBの裏へ展開されて、本来は逆サイドのボランチながらカバーに走る杉井君。スライディングするもあと一歩及ばずクロスを上げられ、中で武井選手に合わせられて失点。どちらかというとよくあそこまでカバーに走ったなというプレーで、クロス阻止できていたらかなりの高評価だったと思われるので惜しい。
この後もよく走ってボールホルダーに寄せて、しっかりつないで、ボランチとしていいプレーぶり。
杉井君はCBとしてみると177cmとちょっとサイズが足りないためか、ずっと他のポジションで使われているのですが、その中では一番ボランチが有望。というか、向いていると思うのです。
ウチのアカデミー卒の他の中盤の選手は、全体的に守備でのアラート感が足りない。プレスバックはゆったりしているし、寄せも甘い。それでプロ入り後に苦労している人が多いなあという印象です。育成の課題だと思います。
その点、杉井君は全力でがんばるキャラクターが幸いしていて、さぼらないしぐいぐい食らいついていく。そうするとウチ卒の美点として足元の不安はないことが、プラスに働きます。経験を積んで、ボランチとしてのポジション取りの細かいところとかがわかるようになれば、ここで行けると思うので、ぜひがんばってほしいです。
そんなことを考えていたら次の第4節、鳥取vs岐阜が、FC岐阜にコロナ感染者が出て試合延期となりました。感染者は3名と、ウチのケースよりむしろ少ないのですが、濃厚接触者を調べていて感染経路が不明で感染源が特定できず、チーム内に無症状感染者がまだいることも考えられたので、全体の活動を休止ということにしたんだそうです。桐畑君は大丈夫だったのでしょうか。
それにしても、他チームの例と比べると、ウチの場合は紙一重だったんだなとぞっとしますね。柏市はまんえん防止地域になってるしなあ。
そして杉井君は、その次の宮崎戦はベンチ外でした。なかなか苦しい展開です。
さて、レンタルではなくなってしまったけれど、お次は田中君です。やっぱりこの記事のシリーズ、タイトル変えようかな。
2021J2第5節、磐田1-2山口。
だんだん使われる時間が伸びてきて、とうとう先発フル出場ですよ! 佐藤謙介選手とうまくバランスを取り、DFラインに落ちたり前に行ったり、幅広くプレー。
ウチのアカデミー卒の中盤の選手ということでは、田中君にもちょっと見られたんですよね、守備での甘さ。でも、右SBで使われているうちにかなり改善したのです。そうすると、リンクマンとしての能力の高さを生かすためにはやっぱりボランチかな、という期待があり、昨年もそんなこと書いていたのですが。
渡邉監督のお眼鏡にかなってきたのだとしたらうれしい。この日は対面に元G大阪の遠藤選手がいました。リンクマンとしては日本一の存在。がんばって食らいついていました。
次の課題としてはゴール前に出ていきたいということを昨年コメントしていて。この日は開始早々の7分、パスをつなぎながら上がっていき、ドリブルでペナルティエリアに侵入。倒されましたがファールなし。惜しい。
これで得点にも絡めるようになると、スーパーボランチになれるので、ぜひぜひがんばってほしいです。
第6節、山口0-1栃木。
田中君はボランチで先発、この日は78分まで。栃木はアカデミーの先輩、大島君が右SBで先発。去年もこの起用があったのですが、前でも使われています。田坂監督はコンバートを目論んでいるのでしょうか。それとも、使う場所が定まっていないだけなのか。
さて試合は開始前にかなり雨が降っていたのか、水しぶきがあちこちで上がるピッチ。走るサッカーの栃木の方が有利な状況です。山口もいつもよりも長めのボールを多く使用する展開の立ち上がり。
その中で田中君は、いいサイドチェンジを見せていました。特に前半はロングボール肉弾戦の展開になったのですが、その中でもしっかり戦えていたところが、成長を感じて好感度大。
先制点は栃木で45分。左ペナルティーエリア角辺りでFK。ジュニーニョ選手の蹴ったボールは一度壁に当ってはねかえりますが、それをすかさずダイレクトミドルで決められてしまいます。試合はそのまま、0-1で山口敗戦。
第7節、ヴェルディ3-1山口。
田中君は先発して67分まで。試合開始直後の6分、クロスのはね返りを田中君がミドルシュート。これは枠に飛びますが、GKに阻まれます。おしい。
試合は11分に山口が左CKから小松選手のヘディングで先制するのですが、直後13分に同点にされると、そのまま3失点。
お互いボールを握りたいチームで、田中君もリンクマンとしてよく動いてました。そこでの差はそんなになかったと思うのですが、ヴェルディには最後崩してシュートに持ち込むアイディアがあって、それが得点差に結びついたなあと感じた試合でした。
第8節、山口1-0群馬。
田中君はボランチで先発、85分まで。さらにこの試合、浮田君が左MFで先発です。67分まで。
その浮田君は大仕事をやってのけます。34分、山口は右サイドへ展開し、小松選手がクロス。大外に走り込んできた浮田君が、左足でダイレクトに合わせます。力を入れて振らずに、しっかり面を合わせてコースへ送ったナイスゴールでした。
ちなみに9分には、田中君もいいコースに強烈ミドルシュートを放ち、しかしGKに防がれています。もうちょっとでアベックゴールだったのに、おしいー!
試合はこの1点を守り切って山口の勝利となりました。
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