偵察徳島vsC大阪・鹿島と徳島戦展望
ルヴァン杯は引き分けで公式戦連勝とはなりませんでしたが、負けなしは続いて迎える徳島戦。この試合に勝てば引き分けにもポジティブな価値が出ます。ということでまずは偵察。
2021J1第18節、C大阪1-2徳島。
ACLの関係上、週中の水曜日に組まれた公式戦。
先制したのは徳島です。15分、前からプレスに行き左サイドで奪って中央へ。ペナルティーエリア前で細かくパス交換、宮代選手がDFに囲まれながら、一瞬の隙を突いてうまくコースへシュート。
34分にC大阪同点。右サイドから藤田選手のロングスロー。低い軌道で伸びていく本当にFKばりのスピードのあるボールを、ニアで進藤選手がヘディングで決めました。
その後も一進一退の攻防が続きましたが、試合終了直前90分、徳島に決勝点。徳島が攻め込んでいき、左から右へと展開。岸本選手がクロスを上げると、これをクリアしようとしたC大阪DF西尾選手が振った左足のすねに当たってしまい、変な方向に飛んでってオウンゴール。
決勝点はラッキーに見えますが、徳島は終始しっかりボールを回してシュートまで持ち込めており、内容的にも十分勝つに値する試合でした。
第10節、徳島0-1鹿島。
徳島は入国管理の関係上この試合まで直接指揮を取れていなかったポヤトス新監督がようやく来日。鹿島もザーゴ監督解任で、この試合から相馬新監督。初采配同士の試合となりました。
徳島の偵察とは関係ないのですが、鹿島について。大変そうだなと思うのは、ちょっと環境が変わってきていること。鹿島の強さは長期的視野の補強から来てると思っていて、そこをすごくリスペクトしていたのですが、最近海外挑戦の年齢が全体的にかなり早くなっているので、それが難しくなってきています。チームに還元する前にいなくなってしまう。そうすると短期的な即戦力補強をするしかなく、細かいところまで詰めていくのが難しい。鹿島の強さとして語られる試合運びのうまさは、チーム全体に共通認識が深く浸透しているところから来ると思うのですが、そこに影響が出ているような気がします。
僕自身、選手が長くいてくれるチームの方が思い入れ強く応援できていいよねと思っているので、わりと対岸の出来事ではないのです。
さて試合は31分、鹿島右CKに走り込んだ町田選手がヘディングで得点。これがそのまま決勝点となりました。
週中に試合があった徳島は3連戦となっており、やはりコンディションに差があった模様。前半の入りはよかったのですが、だんだん押し込まれていきました。最後は交代を使って盛り返していたのですが、ゴールには至らず敗戦。
さてこれを踏まえて徳島戦の展望です。徳島はロドリゲス監督がぶっこ抜かれたうえにポヤトス新監督は入国できず、S級ライセンスのない甲本ヘッドコーチが指揮を取るという緊急事態だったのですが、昨年からのサッカーを大きく変えておらず、そのベースとなる選手が残っており、サッカー自体はしっかり練れている印象。結構難敵だと思います。
守備では。
攻撃陣に若手のテクニシャンが揃っていて、かなり粒ぞろいの印象。その中でも特に調子がよさそうなのが宮代選手です。間のスペースで受け、囲まれた狭い空間でもシュートコースを作れます。かなりうまい。しっかり警戒して。
もう一人挙げると、左サイドの藤原選手も調子がよさそう。細かいタッチのドリブルがあり、切り込んできます。しっかりマークして。
そんな若手を生かしているのがボランチの岩尾選手です。以前J2で対戦した時の徳島は、ボランチがDFラインに下がってビルドアップに参加することも多かったのですが、今年はなるべく下がらず前でボールを受ける約束事になっている模様。ここから左右に展開されているので、しっかり潰したい。
攻撃では。
徳島は少し高さがないためか、セットプレーの失点が多いとのこと。さてそこで注目するのか上島君です。昨年プロ初ゴールを挙げた相手が徳島です。CKで決めました。そいつを再現してJ1初ゴールも決めちゃってください! 怪我大丈夫かな。
ルヴァン杯で呉屋さんが得点。オルンガさんの穴を埋める計算で呉屋さんの二桁得点は必須。爆発を待ちわびているのです。よろしくお願いします!
細谷君の得点も待ってます。試合を見ていると、解説の人の評判は上々。確かにずっとたくましさを増しています。あとは得点。ズバッと決めちゃって!
引き続き総力戦!!
がんばって!!
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