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2021/04/09

現代作家の不自由さ

大忙し期間で見る暇がなかったので、遅れて感想書いております、HON.jpブロードキャスティング。3/29のゲストは台湾在住の作家で翻訳家、大洞敦史さんでした。

まずご本人がすごいですね。三線を担いで台湾一周、それをきっかけに現地の人となかよくなったとのこと。生歌披露がありましたけど、うまい。これなら確かに好評価となりそう。さらに蕎麦屋をやってみたり、バイタリティにあふれているなあと感心しきりでした。僕みたいなコタツに根が生えている人と対極です。

さて、この日のテーマは『自主検閲が必要な現代作家の不自由さ』。ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ氏が若手の作家が、最近のネット世論を気にして委縮しているのではないかと懸念しているという記事がありました。カズオ・イシグロ氏、若い作家の自主検閲を懸念 「ネットでの攻撃を恐れている」BBC NEWS JAPAN 21/3/1

ただですね、この記事はそこまで突っ込んでないんですよね。「キャンセル・カルチャー」とか、「作家が自分と異なる背景の登場人物を作り出し、表現することの是非」とか、キーワードは散りばめてあるんですけれども。

イシグロ氏は新刊『クララとお日さま』が出たところで、それでいろいろインタビューを受けている様子。

他の記事も見つけました。こっちの方が何を心配しているのかわかりやすい。カズオ・イシグロ語る「感情優先社会」の危うさ 倉沢 美左 東洋経済ONLINE 21/3/4

さらにこれはイシグロ氏の発言からの考察。ここまで行くと、何が問題なのかはっきりします。かなり手厳しめ。カズオ・イシグロの警告が理解できない、リベラルの限界 御田寺 圭 現代ビジネス 21/3/22

最近ポリティカルコレクトネスが暴走気味で、しかも「正しいに決まっている」というスタンスなので議論の余地なく、そして普段「多様性」とか「寛容」とかきれいごとを言っているわりには自分と違う意見を持つものを敵認定し、その存在の一片も地上に残さぬというレベルで攻撃的という、けっこうやばい状態。

日本にもないわけじゃないのですが、向こうはかなり進んでいます。バイデン大統領がBLM運動支持を示そうと就任式に黒人の詩人を起用、その人の本が外国で出版されるとなった時、翻訳者が白人だと問題になりました。当の作者は別に気にしてなかったんですよ。頭おかしい案件だと思うのですが、それで翻訳者が辞退しています。オランダスペイン

この状態で委縮するなというのも、けっこう過酷な要求だと思うんですよね。日本はそこまで行かないでほしいんですけど、はたして。

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