戦前尖端語辞典
日曜恒例改めまして月曜恒例となりましたHON.jpブロードキャスティング。今回のゲストは、文筆家・デザイナー・挿話蒐集家の平山亜佐子さんでした。大学図書館に勤務なさっているそうで、学生の図書館の利用方法など、体験に基づいた面白いお話があったのですけれども、一番気になったのは平山さんがお出しになった本の話。『戦前尖端語辞典』。
平山さんは戦前文化や教科書に載らないような女性の話などを集めているそうで、こちらの戦前の流行語を扱った本も、100年前の空気感がわかるような本だとのこと。放送では最後に平山さんお薦めの本の紹介もあったのですが、そこでも『昭和大正レトロチラシ』という昔の細かい文化史の本を挙げられていました。
僕は学生の頃、SF大好き人間だった影響か、未来にはとても興味があるけれど、過ぎてしまった過去はわりとどうでもいいというテンションで、歴史の授業もかなり適当に聞いていたのですが。
好きじゃないと思っていた歴史が、実は単純に興味のポイントの問題だったということが後々発覚。
漫画で科学に絡めて歴史の話を書いてみようと思ったのがきっかけ。子供のおやつの変遷とか、そういう場面を書く時に必要そうな資料を調べてたのです。要は将軍が誰だとか武将が誰だとかいう、政治史と戦争史の話にはあまり興味がない。けれど、その時の人たちがどんな暮らしをしていたのかという話は、ある意味異世界を覗いてるような興味が湧いて、とても面白く読めるのだと気づきました。
その点で平山さんの本も、とても面白そうです。書く時には、史実に忠実にするか、それとも感情移入しやすいように現代に寄せるかなど、調べた内容をどこまで使うかについて色々と考えることがあるんですけれども、それもしっかり調べた土台があっての話。なので、こういう資料がたくさん出版されているというのは、とてもありがたいことだと思ったのでした。
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