アメリカ大寒波と日本の暴風雪
毎週末、NHKBS1の『週刊ワールドニュース 新型コロナに揺れる世界』を見るのがお決まりになっているわけですけれども。
今週見ていて一番驚いたのは、コロナ関連のニュースではなくて、アメリカを襲う大寒波。アメリカ南部、メキシコと隣り合っていて、寒さとは縁遠そうなテキサス州が、大雪で大変なことになっていました。
テキサスといえば、街に雪が降るイメージとはほど遠い。ダラスの平均気温を調べてみたら、東京より若干暖かいぐらいでした。なのになんか日中でも-9℃とかだったらしいですよ。
しかもやばいのが、雪が降り積もる嵐の中で、電力供給がひっ迫して停電したそうで。さらに断水も起きるダブルパンチ。外の雪を鍋に詰めて、ガスコンロで温めて飲料水を作っているという、サバイバルな展開になっているようです。まじで死にかねない。寒さは和らいだけど、停電と断水が続いている地域がまだある模様。
日本でも先週寒波が来ていて、とても寒い日がありました。東京ではただ寒いなあで済んだのですが、日本海側では強力な低気圧が発達していて、北海道などでは猛吹雪となっていた模様。瞬間最大風速40メートルを超えていたようで、もう台風級です。台風の定義に熱帯低気圧が発達したものというのがあるので、温帯低気圧がいくら強力になっても台風と呼ばないだけです。
最近ちょくちょくこういう強い寒波がやってくるのですが、これに温暖化の影響があると言われています。
思うに、地球温暖化という言葉の字面がちょっと誤解を招いてるような。「温暖」という単語が「ポカポカしていい気持ち」というポジティブなイメージがあり、実際にはすごいやばいことなのにスポイルされている感じがある。実際にどれくらい温度が上がるかということでも、100年後に数度ぐらいの予想ですから、あまり詳しくない人にとっては、ピンとこないかもしれない。
ただ、この問題の本質は、大気中の水蒸気量が増えることと、そして大気を動かしている熱エネルギーも増加することで、その合わせ技で気象が激化することだと思うのです。
北極圏では気温が上がってきていて、北極海の海氷が減っていたりシベリアの永久凍土が溶け出したりしているのですが、同時に北極上空の高気圧も強力になっていて、張り出してくるときは思い切って張り出してくる。さらに低気圧も発達しやすくなっているから、今回のようにな事態が起こりやすくなっている。
夏の台風も、昨年は上陸しませんでしたが超強力なのが毎年日本にやってくるようになっていて、今年も心配。
アメリカではバイデン政権になって、トランプ政権時に一度放り出した温暖化対策に力を入れるみたいなのですが、果たして間に合うでしょうか。
さらに温暖化対策については、ずっとまずいと思っているのでやった方がいいのですが、最近は逆に理念が先走り過ぎていて副作用を過小評価しているような気もして、それはそれでまた問題があり、心配は絶えないのです。本当にどうなるかなあ。
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