2021J1展望後編とvsC大阪展望
さて本日は昨日に引き続きまして、今季のJ1展望記事。昨年中位、上位のチームについて。実は金曜先行開幕しちゃっているのですが、C大阪戦の展望記事といっしょにしたかったのです。
ということで川崎vsマリノスの感想も踏まえてお送りします。それではまずは。
昨年12位、札幌。
「連戦の多い今シーズンは、継続性のあるチームの方が有利なのではないか」説をとなえていますが、その点でいうと、札幌はばっちりです。ペトロヴィッチ監督4年目で、さほど大きな選手の入れ替えもなく、昨シーズンを継承してスタートすることができます。
さらに昨年途中から取り組んだ新しい戦術、マンツーマン戦術とか、ゼロトップ戦術が、2年目でどんどん成熟してくれば、さらに上を目指せるのではないでしょうか。対戦相手としては要注意です。
昨年11位、大分。
小クラブの宿命、主力選手ぶっこ抜かれが例年発生する大分。今年も多くの移籍がありました。片野坂監督は独特のサッカーを構築していて、昨年もシーズン序盤に、新しい選手がなかなか習得できずに苦戦しました。新しく加入した選手をどれだけ素早くフィットさせることができるかがポイントになるのではないかと思います。
特に後方のCB、ボランチとビルドアップに関わっていた人たちが結構入れ替わっているので、そこがどうなるか。
逆に前線では、ワントップに実績のある長沢選手を取れたのが大きいのではないでしょうか。結構はまりそうな気がします。
昨年10位、浦和。
徳島からロドリゲス監督を獲得し、大きくスタイルを変えようとしている浦和。ずっと書いている通り、開幕しちゃうとなかなか調整が効かないのではないかと思われるので、キャンプでどこまで落とし込めているか。ロドリゲス監督の手腕は疑いがないと思うんですけれども、サッカーのスタイル的に即効性があるかというと難しそうなので、とにかく時間との戦いなのではないでしょうか。
主力選手が結構移籍して出て行っていますが、それより残った選手が新スタイルにフィットできるかの方が大きいような気がします。
一昨年、昨年と徳島を見ていた感じで言うと、両サイドが鍵になりそうな気が。左は山中君他、攻撃力のある人が多くいて、素早くフィットできるのは誰かという競争か。右は移籍してきた西選手がキーマンではないでしょうか。
昨年9位、マリノス。
開幕戦見ました。0-2の敗戦です。今季は新しく3バックに挑戦ということのようですが、あまりうまくボールを運べていませんでした。ただ、相手川崎のプレスがかなりきつかったので、そこまで悲観するほどではないかも。
むしろ、選手の入れ替えの方が影響が大きそうです。エリキ選手とサントスさんという、得点源二人がいなくなってしまいました。後任の新外国人選手は、レオ・セアラ選手が来日できていません。エウベル選手はキャンプから参加できていたのですが、練習試合の怪我でベンチ外でした。結果、開幕戦では前線の怖さが減ってしまっている感じに。ここを素早く埋められるかどうか。
エウベル選手欠場でチャンスが回ってきたのが、高卒ルーキー樺山選手。左サイドで出場。こちらは堂々としたプレーぶりでした。チャンスをこのまま生かせるでしょうか。
昨年8位、広島。
広島もシステム変更に挑戦。4-4-2となっている模様です。まずはそこがどう出るか。選手の入れ替えとしては、レアンドロ・ペレイラ選手がG大阪に。代わりにサントスさんが、柏に帰ってくるのではなく広島行きとなりました。チームスタイルに合ってそうな気がします。要注意ですよ。
もう一つ広島の注目点としては、継続性の部分。広島というクラブは、単に監督代えていないからというだけではなく、クラブ自体が長期スパンでチーム作りができています。若手へ切り替えて、その選手たちがそろそろ成熟し始める頃ではないかと思うので、その辺りにも注目です。
7位のウチは、展望記事といっしょに。
昨年6位、FC東京。
最初から過密スケジュールの今季は継続性のあるチームの方が有利なのではないか、という条件に、ばっちり当てはまっているのが、FC東京です。しかも、ただ継続しているというだけでなく、シーズン最後にウチを倒してルヴァン杯を獲って、結果も出しているわけですよ、こんちくしょう。ということで、ぜひともリベンジしたい。
チームとしては前述の継続性があるだけではなくて、的確な補強も行われています。橋本選手の海外移籍以降、ちょうどぴったりなタイプの選手がいなくなっていたアンカーに、浦和から青木選手を補強。ここがフィットするかどうか。
昨年5位、鹿島。
継続性という点ではここがトップではないでしょうか、鹿島。昨年ザーゴ監督就任当初は戦術がなかなか浸透せずに苦しみましたが、後半になるとぐいぐいとペースアップ。出遅れての5位なので、今年は十分優勝を狙えるのではないかと思います。
新外国人選手を取っているのですが、それも大穴が空いたところに対する手当ではなく、昨年のメンバーでちゃんとスタメンが組めるので、開幕当初はそれで乗り切れると思われます。本当に要注意です。
4位のC大阪も後述。
昨年3位、名古屋。
名古屋もフィッカデンティ監督のもと、継続性を持ってチームを作れています。しかも、今季補強はかなりいい感じ。昨年途中金崎選手が怪我で長期離脱中なのですが、そこにC大阪から柿谷選手を獲得しました。
柿谷選手のベストポジションは、前線ではないかと常々思っているのです。ボール扱いがうまいので、攻撃的MFで使われることが多かったのですが、一番の武器はトラップ技術なのではないか。後方からのロングボールをいとも簡単に足元に収めるプレーは、なかなか他の人にはできない芸当です。
トップ起用が予想される今季、それがはまれば大活躍の予感。要注意です。
昨年2位、G大阪。
こちらもしっかりと継続が効いている要警戒のチーム。新外国人選手も国内でプレーしていた選手なので、早期合流が可能でした。
ひと足早くゼロックス杯でスタートしています。川崎相手に負けたのですが、いい追い上げを見せていました。いい感じに仕上がっているのではないかと思います。
昨年優勝、川崎。
継続性はばっちり。中村憲剛選手が引退したり、守田選手が海外移籍したりと、何人かは抜けているのですが、そもそも昨年もメンバーを色々と取り替えながらのあの圧勝劇だったので、その辺は心配なし。なんとキャンプ中の練習試合で札幌相手に、45分×4本とはいえ14得点というとんでもない試合をしていました。いくら練習試合だからってさー、と思っていたら、ゼロックス杯を勝ち切り、そして開幕戦も2-0で勝利。
というわけで今期も猛烈に強いことは確定です。あるとしたらACLの影響がどうかなぐらい。
去年最後に悔しい負け方をしているので、なんとかリベンジしたいですね。
さてそして、行きますよ! 開幕戦vsC大阪展望です!
まず昨年4位、C大阪。
結果を出してきたロティーナ監督からクルピ監督に戻すという決断をしました。その前のユン・ジョンファン監督のころから、まず堅守からというチーム作りをしてきましたが、そこからクルピ監督の攻撃サッカーに戻すというというのは、けっこうリスクもあるのでは。さらに、選手の入れ替えも多かったので、本当に表が出るか裏が出るかで大きく変わると思われます。
特に、守備の選手が入れ替わって、やり方を変え、堅守をどこまで維持できるか。維持したうえでそこに攻撃性を乗せられるかに注目です。
そして昨年7位、柏レイソル!
とにかくオルンガさんの抜けた穴を埋められるかどうかがポイントなのは、万人の認めるところでしょう。
僕の皮算用的には、まず呉屋さんがきちんと2桁得点をして、クリスティアーノさんがフル稼働で2桁得点。これで20点前後埋められるはず。なので2列目の人たちで、あと何点か。そしたらバッチリOKです!
さらに上島君がJ1でもブレイクして、守備力上がって失点も減るというレベルまでいけば、優勝です。みんなめっちゃがんばって!
ということを踏まえて、開幕戦vsC大阪展望ですが。
守備では、攻撃的に来ると思われるC大阪を寸断できるかどうか。以前のクルピ政権の時は、2列目の流動的なプレーが特徴でした。もともとそれに対応できそうなアタッカーはそろっているので、それが機能すると怖い。きちんと捕まえていきたい。
攻撃では、前がかりに来てくれるならカウンター、ということで、昨年だったら大好物なんですけれども、オルンガさんがいなくなってロングカウンターの威力は少し落ちている。ただ、呉屋さんも裏を取る意識は高いので、そこはどんどん狙っていきたい。そしてとにかく呉屋さんの二桁得点が今年のキモなので、開幕戦からどんどん決めちゃってほしいです!
ロケットスタートを決めたい!!
がんばって!!
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